PC ゲーム日本語化 Mod 作成に役に立つかもしれないローカライゼーション技術情報サイトまとめ

2021年10月01日
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PC ゲームを日本語化するために様々なサイトをめぐり情報を集め、その情報をもとに解析を行い試行錯誤を重ねた結果、いくつかの PC ゲームで日本語を表示させることに成功しました。

今回の記事では PC ゲームの日本語化するにあたって技術的に参考になったサイトや、日本語化に関する貴重な資料や試行錯誤の経緯を残してあるサイト、その他日本語化に関係ありそうなサイトなどを可能な限り集めてまとめてみました。

いまだに日本語化が実現されていないゲーム、これから初めて日本語化に挑戦される方、どうやって日本語化を実現しているのか仕組みを解明したい方に、これらのサイトで日本語化に関する技術的なヒントや手法が見つかるかもしれません。

この記事では 2021年9月時点での日本語化の技術的に参考になりそうな情報を中心にまとめています。

翻訳に協力したいといったことが前提にあるならば、ゲーム会社が有志翻訳を募集していたら応募してみたり、とりあえず問い合わせてうまく返事がもらえれば翻訳作業に参加できたり、何らかの見える形でアピールをしていれば運よく声をかけてもらえるパターンなどがあります。いきなり改造から始めるのではなく、そういった行動を起こしたほうが結果的にメーカー公認日本語化への近道になる可能性があります。(参考情報

PC ゲーム日本語化 Mod 作成に役に立つかもしれないローカライゼーション技術情報サイトまとめ

海外ローカライゼーション技術情報サイト

PC ゲームの改造情報は海外の大手コミュニティ・フォーラムサイトに集まっていることが多く、その中にローカライゼーションのための解析情報や、成果物として有志翻訳パッチやツールが公開されていることがあります。

ここで得られた解析情報を理解して、さらにローカライズに必要なツールも公開されて使うことができれば、日本語化を実現できる可能性が高くなります。

ただ、一部の海外サイトやダウンロードできるファイルはセキュリティ上の安全性は保証できないので、自衛したうえでサイトにアクセスして調査したり、最大限の注意を払ってダウンロードしたファイルを実行・インストールすることになる点に注意してください。

XeNTaX Forum

おそらくゲーム改造情報サイトとしては一番有名であろう XeNTaX Forum があります。PC ゲームだけに限らずプラットフォーム問わずあらゆるゲームの改造情報のやり取りがフォーラム内で行われています。

本家 XeNTaX は古くから残っている老舗サイトらしく 2014年に 25周年を迎えた際に、XeNTaX 25th Anniversary! にて管理者によるサイト誕生の経緯が残っています。

ローカライズ関係では Game ArchiveGame Localization をチェックしています。検索方法としてはゲームタイトル名以外に、特徴的なアーカイブファイルであれば拡張子で検索したりすることがあります。

前者はアーカイブファイルからテキストやフォントファイルを取り出すためのアンパック方法があるかどうか、後者はテキストの書き換えやフォントの入れ替えなどで違う言語に翻訳できるかどうかなどの情報を調べるのに利用しています。

ゲームによってはアンパックツールやテキスト編集ツールなどが公開・配布されていることがあるので、うまく活用できれば日本語化実現への近道になるでしょう。

ただ、XeNTaX Forum でユーザーが公開したファイルはログインしていないとダウンロードできない場合があるので、ダウンロードするためにはユーザー登録&フォーラムへのログインが必要になることがあります。

もし目的の情報が見つからない場合は名前が似ている別フォーラムサイト ZenHAX Forum に情報がある可能性があるので、一緒にチェックしたほうがよいでしょう。

ZenHAX Forum

XeNTaX と名前が似ていますが、こちらはゲームアーカイブファイルのアンパックツールとして有名な QuickBMS の作者 Luigi Auriemma 氏が運営している ZenHAX Forum です。

ZenHAX Forum の Intro - FAQ - Rules に記載がありますが、2014年8月に開設された他のコミュニティと比べると比較的新しいフォーラムサイトで、XeNTaX の補完サイト的な位置づけとしているようです。

ローカライズ関係では XeNTaX と同様に Game ArchiveGame Localization に情報がある可能性があります。この辺のフォーラム構成は XeNTaX と同じにしているようです。

XeNTaX にない情報が ZenHAX にあったりする場合もあるので、両フォーラムサイトで情報をチェックしたほうがよいでしょう。

中国ローカライゼーション情報サイト(ALi213、3DMGAME、GamerSky、keylol、ChinaAVG)

海外ゲーム日本語化実験所にある unpacker の探し方 にもありますが、日本語化するうえでの近道としていわゆる 2バイト文字を表示可能にした中文化パッチの存在が一つの目安になったりします。

日本語化したいゲームタイトル名+ 中文化や漢化(英語で Sinicization、中国ローカライゼーション関係で使われる単語の一つ)、汉化といった文字で検索 することで ALi213.Net3DMGAMEkeylolGamerSky にて中文化パッチが見つかることがあり、そのパッチファイルをそのままあるいは一部改造することで日本語化に応用できることもあります。

The Walking Dead を日本語化でプレイしたことがある人なら、ali2133DMGAME の名前を知っている人はそれなりにいるかもしれません。

基本的に同じ中文化パッチでも ALi213.Net3DMGAME では中身が違うことがあるようです。

もう一つのサイトである GamerSky でも中文化パッチが見つかることがありますが、3DMGAME とファイル内容が同じだったことがあるので、私が調べた中では基本的に ALi213.Net3DMGAME が中文化パッチを公開している中心サイトと判断しています。

あと 海外ゲーム日本語化実験所の unpacker の探し方 で知ったことですが、ChinaAVG という中文化ローカライズフォーラムサイトがあります。2021年健在ですが、こちらのサイトを使って日本語化を実現したという情報はまだ見かけたことはありません。

個人的に中文化パッチに関する問題点として以下 3点があげられます。

まず、中文化パッチはネット上に公開・配布されていますが、海外ゲーム日本語化実験所の文字コードの話 で指摘があるように、解析や技術的な情報はおそらくほぼ皆無です。情報源が中国語なので私が調べきれてないだけかもしれませんが、今のところフォーラム内でそういった情報を見つけたことがありません。

中文化パッチを入手できた場合、自力での解析と日本語化ができるかどうかの試行錯誤の旅が始まります。これは避けては通れない道ですが、すでに日本語で解析している情報が残っていることもあるので、それを頼りにできれば技術的問題点の解決とゼロから調べる労力の負荷軽減につながることがあります。

次にほとんどの中文化パッチはフォーラムのリンクから入手できますが、一部の中文化パッチが Baidu の SkyDrive(百度网盘)にアップロードされていることがあり、アカウントがないと入手できません。回避策を探して試してみましたが、私の環境ではうまくいきませんでした。

最後に中文化パッチはインストーラー形式で配布されていることがほとんどで、ファイルをダウンロードするとウィルス対策ソフトのリアルタイム保護機能で検知・削除されてしまうことがあります。

海外ゲーム日本語化実験所の中華 MOD のしくみ の説明にありますが、exe や dll ファイルを含んだ中文化パッチの場合は、技術的にゲームプログラム改変 Mod = ウィルスと本質的には同じものということなので、仮に日本語化ができるようになっても取り扱いには細心の注意と慎重な判断が求められます。

Zone of Games Forum

ロシア語圏ではおそらく大手ゲームコミュニティフォーラムサイトである Zone of Games Forum(ZoG Forum)があります。ここではローカライズ情報やファイル解析情報、成果物としてロシア語化パッチが公開・配布されていることがあります。

Unity ゲームエンジンの日本語化でよく使われる UnityEX も同じ Zone of Games Forum で公開されているので、ダウンロードのためにアクセスしたことがある人もいるかと思います。

Zone of Games Forum でしか取り扱っていないようなローカライズ情報があるので、他海外サイトと並行して必ずチェックしているようにしています。

Gildor's Forums

Gildor's Homepage では Unreal Engine 製ゲームの解析ツールを公開 されています。

解析ツールに関連して Gildor's Forums を運営されていますが、Unreal Engine に関する情報を入手できる場合があります。運営者はロシア語圏の方 ですが、Gildor's Forums ではロシア語と英語の言語別フォーラムが設けられています。

Unreal Engine の解析では Gildor の解析ツール にお世話になることもあります。ローカライズと直接関係するわけではないですが、ファイルのフォーマット情報やアンパックに関する内容があることから、日本語化するうえで参考になることがあります。

韓国ローカライゼーション技術情報サイト

海外のローカライゼーション情報を調べていた時に偶然見つけた韓国のローカライゼーション技術情報サイトです。

韓国語は日本語より採用されているゲームが少ないという事情があるためかローカライズ需要は高いようですが、他の海外コミュニティサイトと比べるとタイトル規模にもよりますが、個人や少人数のチームを中心とした小規模で運営されているような感じです。この辺は日本語の有志ローカライズ体制に近いところがあるかもしれません。

個人的に注目しているのが physics1114 氏のブログ 한글화의 궤적 で公開されているローカライズ技術情報です。多くのゲームをかなり詳しく調査・解析しているうえに、ゲームへのハングル文字実装の成功例があります。ハングル化対応したゲームで日本語化ができないゲームがあれば参考になる部分があるかもしれません。

ただ、解析から翻訳作業所の管理、成果物の公開・配布と複数のタイトルを一貫してローカライズ担当していることが多いようで、physics1114 氏の負担も相当なものがあると推測できます。

physics1114 氏の 2017年の こちらこちら の記事に解析から翻訳、成果物公開に関する苦労話があり、この辺は有志日本語化事情と結構似通っているので、万国共通の問題かもしれません。

台湾オンラインコミュニティサイト(巴哈姆特(Bahamut:バハムート)と PTT(批踢踢實業坊))

台湾の大手ゲームメディアサイト 巴哈姆特(Bahamut:バハムート) があります。こちらの フォーラムサイト でまれに中文化のローカライゼーションに関する情報が見つかることがあります。

他の海外コミュニティサイトに比べればローカライゼーション情報が見つかることはほぼないとみていますが、有益な情報があるかもしれないという意味では一応チェックするようにしています。

ただ、今まで見てきた内容自体は 中国語ローカライゼーション情報 の延長線上の内容だったりファイルの再配布だったりしているので、チェックする優先度はあまり高くありません。

また、同じ中文化のローカライゼーション関係で台湾オンラインコミュニティ 批踢踢實業坊(PTT) にある 掲示板 が、検索でごくまれにヒットすることがあります。

PCGamingWiki

PCGamingWiki に登録されている各ゲームタイトルページ内にある Localizations に、公式言語以外の Fan translation 情報が記載されていることがあります。

海外有志ローカライズファイルのリンク情報があるので、どのようにして有志翻訳しているのか、ローカライズのヒントとなる情報が見つかる可能性があるかもしれないのでチェックしています。

Internet Archive

ローカライズとは関係ないですが、国内外問わず閉鎖などでリンク切れとなったサイトやブログ記事の発掘、ツールやローカライズ関連ファイルをサルベージするために Internet Archive をよく使います。

すべての情報やファイルがサルベージできるとは限りませんが、今まで何度か知りたかった情報やファイルを手に入れることができました。過去に公開された日本語化に必要な情報が共有されず、そのまま失われたローカライズ情報・ファイルのサルベージには Internet Archive が最後の頼みの綱となっています。

国内(日本語)ローカライゼーション技術情報サイト

PC ゲームの日本語化について取り上げているサイトを集めてみました。

個別タイトルを含めるとさらにさらに膨れ上がってしまうため、ここではなるべく(一部例外はありますが)解析情報を含め日本語化について技術的な内容があるもの、配布されている日本語化パッチが技術的に参考になりそうなものを中心に絞っています。ここで取り上げたサイト以外にも、私が知らない詳しい日本語化技術情報サイトやすでに消滅してしまったサイトがあるかもしれません。

海外では主にコミュニティ・フォーラムサイトでローカライゼーションを含めた Mod 情報が集まり、それが巨大なコミュニティを形成しているのに対して、日本語化関連では古くから個人サイト(ホームページ)・ブログや 5ch(2ch)、タイトル別に作られた Wiki や Steam コミュニティなど、中小規模にそういった情報が各地にバラバラでちりばめられているといった印象があります。

国内外問わずネットの宿命ですが、多数ある個人サイトでは更新しなくなったことによる放置や諸事情による閉鎖、ネットサービス終了にともなう(移転をしなかった場合の)巻き添え消滅、第三者から見たらよくわからない意味不明な理由での突然の配布中止・非公開・閉鎖など、貴重な情報が知らないうちにアクセスできなくなっていたり、日本語化ファイルやツールが入手できなくなっていることがあります。

幸い最後の頼みの綱である Internet Archive で運が良ければサルベージできる可能性は残っていますが、それも不可能となった場合は本人もしくは第三者による提供を待つしかないという状況が個人的に何とかしたい問題と感じています。

仮に運よく手元にダウンロードした日本語化ファイルやツールがあっても、作者が再配布を認めないものだったりそのままネット上からいなくなってしまうことがあります。一度公開したファイルは可能な限りダウンロードできる手段を残しつつ、何らかの事情で配布元でダウンロードできなくなった場合は、条件付きで再配布を認めてもらう方向にできないかと思うことがあります。

海外ゲーム日本語化実験所

PC ゲームの日本語化に関する技術情報、多数の解析情報やツールなどを公開していた gamelocalize 氏のブログ 海外ゲーム日本語化実験所 です。

その中に 技術メモ のカテゴリー記事では解析に関する基本的な情報や海外の改造情報の調べ方などを公開しており、ゲームデータ解析の基礎部分としてはかなり有用な内容でまとめられています。ゲーム解析のとっかかり部分ではこの内容を知っている知らないかで差が分かれてしまうではないと思います。

ブログとは別に翻訳作業所の管理サイトとして 海外ゲーム日本語化作業所 を、掲示板として ゲーム日本語化作業所 も管理・運営していたようです。(gamelocalize 氏が管理していたかどうかまではわかりません。一般的な名前過ぎて判断が難しいところですが、リンクでつながっていたのと名前が非常に似ているので管理していたものと思っています)

2011年~2013年の短い間に数多くのゲームタイトルの解析と日本語化に関する活動をしていましたが、2021年9月時点では 2013年12月の記事公開を最後に更新はありません。

洋ゲー MOD メモ

海外ゲーム日本語化実験所 とほぼ同時期に、PC ゲームの日本語化に関する技術情報、解析情報やツールなどを公開していた jpmod(JpMod Zzz) 氏のブログ 洋ゲー MOD メモ です。

ブログとは別に翻訳作業所の管理や成果物公開サイトとして MOD とか日本語化とか色々 を、掲示板として MOD とか日本語化の掲示板 も管理・運営していたようです。どちらが先だったのかわかりませんが、結果的に 海外ゲーム日本語化実験所 と同じ運営スタイル(ブログ、作業所管理、掲示板)をとっていたようです。

海外ゲーム日本語化実験所 と運営スタイルが似ているため比較対象となってしまうのですが、海外ゲーム日本語化実験所 では解析における講座的な基本内容から多数のゲームの解析情報結果をシンプルな内容で公開、その内容をもとにツールや作業所を用意して有志日本語化活動をしていた印象がありました。

対して 洋ゲー MOD メモ ではおおむねの流れは 海外ゲーム日本語化実験所 と同じようですが、特定のゲームタイトルを深く掘り下げる形で、詳細な解析情報や専用ツールの作成、フォントの作成方法など日本語化に必要な一連の作業手順を詳細に公開して、日本語化活動してるといったようなスタイルにみえました。

海外ゲーム日本語化実験所 より活動期間は長かったようですが、2021年9月時点では 2015年12月の記事公開を最後に更新はありません。

雑用担当の備忘録

Unreal Engine や Unity ゲームエンジンを中心にゲームの解析情報や日本語化に関する技術情報を公開していたブログサイト 雑用担当の備忘録 です。

文字中心の説明になりがちな中で画像入りの解析記事が多いので、比較的わかりやすい内容で構成されています。ただ、ある程度分かっている人向けに説明しているところがあるので、その面では難しい内容になっているところがあるかもしれません。

2015年10月に開設していますが、2021年9月時点では 2017年9月の記事公開を最後に更新はありません。

Mornie alantie

Ethelion 氏がかつて運営していたブログ (Internet Archive)Mornie alantie です。おそらく有志日本語化関連では黎明期と思われる 2009年~2010年に日本語化活動を行っていた方でしたが、すでに閉鎖済みで一部の記事は Internet Archive からでしか確認できません。

代表的なところでは、The Witcher の日本語化活動として (Internet Archive)The Witcher Japan Fansite や日本語化 MOD 保管庫として (Internet Archive)JPMODHACK を管理・運営していましたが、こちらもすでに閉鎖済みで Internet Archive から跡地を確認できるのみとなっています。

技術的な内容としては幸い Internet Archive から確認できます。(Internet Archive)Sacleform GFx の覚書(Internet Archive)Borderlands Scaleform GFxMovieInfo Hack 記事に詳細な解析情報が残っています。2009年~2010年の時点でここまで詳しく調べて公開している記事はなかなかなかったのではないかと思うので、かなり貴重な記事内容となっています。

日本語化技術とは関係ありませんが、当時のローカライズ事情とその問題点については (Internet Archive)日本にも PC ゲーマーのコミュニティが必要 の記事ですでに指摘されている部分は興味深いです。

あれから日本のコミュニティサイトもだいぶ変化・進化してきたかと思いますが、海外コミュニティサイト規模との差はまだまだ開きがあるのかもしれません。

0dd14 lab

XInput Plus で有名なサイト 0dd14 lab ですが、かつて日本語化関係のツールやファイルを公開していたことがありました。

XInput Plus 以外はすべて非公開となってしまいましたが、Internet Archive から当時公開された記事内容を確認することができます。

以下の参考サイトに Internet Archive より 0dd14 lab で非公開となった記事のアーカイブ URL を掲載しておきます。ただし、ファイル関係はダウンロードできません。

The World

BCC 氏がかつて運営していた (Internet Archive)The World です。日本語化 Mod などを配布していましたが、更新することがなくほぼ放置状態でメンテナンスの問題などがあったので、ジオシティーズ(GeoCities)サービス終了時には移転することなくそのまま閉鎖 となっています。

メインの活動は以前から並行して運営していたはてなブログ 人生に疲れた男の blog と Steam コミュニティ機能を利用しているようです。

幸い Internet Archive から (Internet Archive)The World の内容を閲覧できるだけでなく、公開していたファイルもダウンロードできたのでサルベージは問題なさそうです。

synctam の雑談日記

synctam 氏が運営しているブログサイト synctam の雑談日記 です。日本語化のために試行錯誤して解析した記録を残してあるので、同じゲームエンジンであれば解析する手順のヒントになるかと思います。

日本語化したゲームの成果物ファイルやツール類は Torchlight 2 日本語化あぷろだ(避難所) とか、いろいろGitHub で公開されています。もう一つのブログサイト synctam では日本語化ファイルの導入方法やツールの使い方の記事が公開されています。

また、synctam 氏がローカライズの技術部分を担当し、翻訳を fackman 氏 が担当したゲームの日本語化については、fackman 氏 が管理するアップローダ ディスオナード日本語化計画 にて日本語化ファイルが公開されています。

ディスオナード日本語化計画

synctam 氏 がローカライズ技術を担当するゲームのうち、RPG などの圧倒的ワード数を誇るゲームの翻訳を一人でこなす fackman 氏の存在が挙げられます。

活動初期は有志が用意した日本語化作業所で翻訳を一人または共同で仕上げるなどしていたようですが(私が知る限りでの翻訳実績は Dishonored(ディスオナード)本編、無印版 Dead Island、リマスター前 Kingdoms of Amalur: Reckoning、Of Orcs And Men、OUTLAST)、synctam 氏 と分業をとる形になってからは完成した日本語化ファイルを、fackman 氏が管理している ディスオナード日本語化計画 掲示板と同じ名前の ディスオナード日本語化計画アップローダ で公開されています。

このハンドルネーム(トリップ ◆SKQ1Wo8s8M)での活動時期はおそらく掲示板の名前の通り、日本語作業に(おそらく最初に)携わったであろう Dishonored(ディスオナード)の日本語化が出発点かと推測されます。

ちなみに 当時の 2ch.net ディスオナード 2スレ目 に同一人物と思われる名前での書き込みが残っています。その 前スレ では固定ハンドルネームで名乗っているレスは見当たりませんでしたが、解析していた人のレスでの言葉遣いが、そのあとの言動とわりと似通っている部分があるので、1 スレ目 から関わっていたのかもしれません。

その後、誰かが作成した 日本語化 Wiki 掲示板 に移動して 「ディスオナード日本語化計画 その 1」 というスレ名が誕生、Dishonored の日本語化に関するやり取りが残っています。この掲示板を通してほかのゲームの翻訳活動もしていましたが、掲示板の管理者が不在?となってしまったためかスレ乱立と荒らしに対応できなくなり、fackman 氏自身が管理できる形で 2015年10月に ディスオナード日本語化計画 掲示板を作成して移行しています。そのため、「ディスオナード日本語化計画その 5」 というスレタイからがスタートとなっています。

fackman 氏名義でのブログや Twitter アカウントなどは持っていないようで、コミュニケーション手段は fackman 氏が管理している掲示板の ディスオナード日本語化計画 か、5ch の PC ゲームタイトル関連スレッドにハンドルネームで出没して書き込んでいるところを確認しています。

有志日本語化においてフォントやテキスト表示などの技術的な問題が解決できても、翻訳量が膨大過ぎるとなかなか完成するところまで至らないことがあり、そのままプロジェクトが放置されてしまうことがあります。そんな中、ここまでの翻訳実績を一人で叩き出してしまう fackman 氏の存在はもはや外せないものとなっています。

以前より 有志日本語化の現場からシリーズで有名な Game*Spark からインタビューを受けたいという発言を繰り返しているので、これまでの実績を考えればインタビュー記事が公開される日も近いでしょう。

お~るげーむず(仮)

Alis 氏が運営しているブログサイト お~るげーむず(仮) です。日本語化ファイルやツールを公開しているほか、日本語化 Mod 解説講座として How to 日本語化シリーズ 記事も公開しています。

ゼロから解析して日本語化 Mod を作成する一連の解説講座はなかなかないので、初めて日本語化に挑戦する方にはおすすめの内容です。

kengo700 のダイアリー

kengo700 氏が運営していたブログサイト kengo700 のダイアリー です。2017年に試行錯誤でゲーム解析から日本語化を実装した記事が残っているので、手探りでゲームを解析する場合などで参考になる部分があるかもしれません。

2021年9月時点ではブログの更新は停止していますが、それ以外での場所(GitHubゲーム翻訳サークル TRANAZTwitter)で活動を続けているようです。

2021年9月時点での直近の実績では 主催していた Divinity: Original Sin 2 日本語化プロジェクトから PC 版 Divinity: Original Sin 2 への公式日本語版の実現化ゲーム翻訳サークル TRANAZ による Planescape: Torment 非公式日本語化プロジェクトの完成 があります。

HE-11 Hall-E

crs 氏が運営しているブログ HE-11 Hall-E です。

Cyberpunk Bartender Action VA-11 HALL-A のファンサイトですが公式日本語版が追加される前に、日本語フォントを実装するための情報や手順が画像入りで詳細な説明内容で公開されています。

VA-11 HALL-A は GameMaker Studio 製のゲームで、このゲームエンジンで作られたゲームの日本語化に必要な解析や技術情報は日本語ではなかなかありません。

個人的に GameMaker Studio の解析や日本語フォントの実装はまだやったことがないので、日本語化に挑戦する際のとっかかりでこのサイトの情報にお世話になるかもしれません。

燻丸のメモ帳

燻丸氏が運営しているブログ 燻丸のメモ帳 です。GameMaker Studio 製ゲームの日本語化ファイルの公開・配布をされており、2021年には同じゲームエンジンでの別ゲームの日本語化の実装および有志翻訳を取りまとめています。

GameMaker Studio の有志日本語化情報は、他のゲームエンジンと比べるとほとんど見かけることがなく、GameMaker Studio 製ゲームの日本語化を実現している数少ないブログサイトです。

燻丸氏の日本語化記事内容によれば、GameMaker Studio における翻訳手順書などを公開する予定・考えがあるとの記載がありますが、2021年9月時点ではまだ公開には至っていないようです。これらの情報が公開することができれば GameMaker Studio での日本語化活動の幅を広げられるかもしれません。

yorn

yorn 氏が運営しているサイト PC ゲーム日本語化 です。

連絡先として掲示板のスレを利用しており、YY-CHR とか日本語化の掲示板にある日本語化スレ でいくつかのゲームの日本語化に関する解析情報が残っています。

2021年9月時点では掲示板のレスを見る限り 2015年のレス投稿を最後に、特に目立った活動はしていない模様です。

Crazy Unit

くれゆに氏が運営するサイト Crazy Unit です。

Ultima VII の日本語化支援ツールアドベンチャーゲームの日本語化ツール およびソースコードを公開しています。

2021年に ブリッツ氏 が Ultima VII の翻訳を引き継ぎ、翻訳活動が再開されたことにより Ultima VII の日本語化支援ツール もあわせて更新されています。

ブリッツのブログ

ブリッツ氏が運営するブログ ブリッツのブログ です。

ブログでは 2021年から日本語化に関する解析記事を公開していますが、翻訳した成果物やネット上から入手できなくなった日本語化ファイルなどについては 2019年からアップローダの 海外ゲーム日本語化ファイル にアップロードを続けています。

また、長年放置状態だった Ultima VII の翻訳を引き継ぎ、同年9月に日本語化を完成させて公開 させています。

経緯としては Ultima VII の翻訳情報掲示板として ウルティマ 7 翻訳板 が 2012年に開設されており(管理者は管理人・u7訳者★氏)、2つあるシナリオのうち The Black Gate を当時の有志の方々が一通り翻訳を完成させていましたが、その後スレ内では目立った活動はなく実質停止状態となっていました。(管理人・u7訳者★氏も 2015年5月のレスを最後に書き込みなし)

そこにブリッツさんが 2021年2月に途中参加する形で The Black Gate の翻訳をオーバーホール、くれゆに氏 による U7J - U7 日本語化支援ツール の更新もあってか、残りの未着手シナリオである Serpent Isle を最後まで翻訳して完成させた形となっているようです。

水底

R.NK 氏が運営しているブログ 水底 です。記事は少ないですが日本語化に関する解析記事と手順が公開されています。

2021年9月時点では 2016年11月の記事公開を最後に更新はありません。

qwe

ネット上の各地にある Wiki・ブログ・掲示板に現れては、日本語化に関する解析情報や日本語化に必要なツールを提供する qwe 氏という方がおります。

日本語化に必要な技術関係の手伝いやツールの作成をして、最初のハードルである日本語表示問題を解決しています。

以下の参考サイトではこちらで確認できた qwe 氏のコメント書き込みと思われる URL をまとめました。個人サイトや SNS は利用していないみたいなので、情報発信や連絡する手段は限られています。

開拓フロンティア

開拓フロンティア という wiki でいくつか日本語化に関するファイルと解析情報が残っています。もともとはオンラインゲームの集まりだったようですが、解散後は代表の趣味サイトと化しているようです。

参考サイトに 開拓フロンティア で取り扱っている日本語化について、解析情報を取り上げている個人ブログサイトの URL を載せておきます。

月が綺麗ですね

そめぃけ氏が運営していたブログ 月が綺麗ですね です。

アドベンチャーゲームを中心に解析と日本語化活動をしていたようで、成果物はアップローダの 日本語化まとめ に公開しておりました。日本語化技術関連では中文化 Mod の解説記事が参考になります。

2021年9月時点では 2016年11月の記事公開を最後に更新はありません。

D.I.Y.orDIE!

Maccoy 氏が運営しているブログ D.I.Y.orDIE! です。アドベンチャーゲームを中心に中文化 Mod を使って日本語化するために試行錯誤した内容の記事が残っています。

2021年9月時点では 2020年10月の投稿以降、更新はしていないようです。

FPS†ZH

WHITE+KNIGHT 氏が運営していたブログ FPS†ZH です。

日本語化するための解析内容の公開や日本語化作業所を管理していましたが、2021年9月時点では 2017年10月の記事公開を最後にブログの更新は停止、日本語化作業所はそのまま放置となってしまったようです。

kagikn's

kagikn 氏が運営しているブログ kagikn's です。

GTA シリーズを中心に解析や 自作・海外 Mod の紹介をメインにしており、その中で GTA シリーズと Unreal Engine 3 ゲームのローカライズやフォントに関連する情報を公開しています。

2021年9月時点では 2020年10月の投稿以降、更新はしていないようです。

TObject

TObject 氏が管理していた日本語化パッチ配布サイト TObject です。海外ゲーム日本語化実験所 の記事によればかなり難易度の高い日本語化を実現しているようです。

サイトでは Paradox Interactive 社のゲームと Morrowind(The Elder Scrolls III)の日本語化パッチを公開しており、掲示板 でユーザーとのやり取りや技術的な内容を残すという運営をしていたみたいです。

2021年9月時点では 2015年4月のレスを最後に目立った活動や情報発信はしていないようです。

pop↑ push↓

saito-matanki 氏が運営しているブログサイト pop↑ push↓ です。

Paradox Interactive 社の Europa Universalis IV と Crusader Kings II の日本語化を手掛けており解析情報を公開していますが、解析ツールに逆アセンブラを使用しているため難易度が高い内容となっています。

個人的にはまだこの内容を理解できるレベルに達していないため、本格的にゲーム解析となるとこういった逆アセンブラツールを扱えて、内容が理解できるところまで持っていきたいところです。

意訳とか、Mod とか

hoges 氏が運営していた Wiki サイト 意訳とか、Mod とか です。

アドベンチャーゲームの日本語化ファイルを中心に成果物を公開されていましたが、2021年9月時点では 2018年9月の日本語化 Mod 作成中であるという内容の記事公開後、更新はありません。

onigirin(Steam コミュニティガイド)

onigirin 氏が管理している Steam コミュニティガイド にて日本語化ファイルが公開されています。

日本語化ファイルは一部を除きパッチ形式のインストーラーファイルとなっており、ファイルの中身は確認できないうえ、Steam 版の特定バージョンにしかインストールできないようになっています。

以下の関連記事に日本語化パッチインストール後、インストール先ゲームデータからファイルやフォントを特定して抽出する方法を公開しています。

5ch.net(旧 2ch.net)

5ch.net(旧 2ch.net)にある PC アクション板PC ゲーム板 では日本語化に関する書き込み情報があったり、過去ログにその情報が残っていることがあります。

個人サイトと違いほとんどはアーカイブとして過去ログという形で残っているので、URL さえわかれば過去にどんな情報があったのか、特に古いゲームの日本語化ではヒントになる情報が残っているかもしれないので、該当するゲームタイトルスレがあればほぼ必ず過去ログを探して調べています。

反面、だれでも書き込めてしまうチャットのような形での垂れ流し状態で残るため、内容がまとめられてないと目的の情報を見つけるのに一苦労します。

PC アクション板 には有志の日本語化情報スレの 有志によって日本語化されたゲーム があります。スレは 17 まで続いていますが徐々に書き込みは少なくなり、2021年に入ってから一部の日本語化ファイルが公開されたぐらいで、日本語化に関する書き込み情報はありません。

5ch の個別ゲームタイトルスレや外部コミュニティ、SNS、ブログや Wiki などに日本語化情報や技術が集まるようになっているので、有志によって日本語化されたゲームスレでの書き込みはなくなりつつあり、次スレが作られることなくそのまま終わるかもしれません。

有志が日本語化した海外ゲームのまとめ Wiki

5ch.net(旧 2ch.net)有志によって日本語化されたゲーム スレ情報を中心に日本語化情報を集めた 有志が日本語化した海外ゲームのまとめ Wiki があります。また、5ch.net(旧 2ch.net) 以外の日本語化情報も不定期ながら更新しています。

ただ、古い日本語化情報などメンテナンスはされておらず放置状態のままです。年月が経つにつれて、個人サイトの閉鎖やそれに伴う日本語化ファイルのリンク切れ、また多数の有志日本語化ファイルを管理していたアップローダ l10n.clan.vc が事実上閉鎖状態となった影響で、今までの日本語化ファイルがリンク切れとなってしまったことにより、有志による日本語化情報のメンテナンスは限界を迎えているように見えます。

l10n.clan.vc(ゲーム日本語化関連 Uploader)

かつて有志日本語化ファイル用アップローダとして (Internet Archive)l10n.clan.vc(ゲーム日本語化関連 Uploader) がありました。

長年だれが管理していたのは知らなかったのですがこの機会に調べてみたところ、過去ログや Internet Archive のデータを手掛かりに調べてみたところ、アップローダを開設した人はおそらく この方別サイト)のようです。

2010年と古くから存在していたアップローダでたまにアクセスできなくなることがありましたが、数日後には復帰するということを繰り返していたことを覚えています。2019年~2020年の間ぐらいだと思いますが再びアクセスできなくなった後、2021年9月までに一度も復帰することなくそのまま事実上閉鎖となってしまったようです。

幸い Internet Archive の Wayback Machine からアップロードされていたファイルの一部をダウンロードできますが、アップロードされたすべての日本語化ファイルをサルベージすることはできません。

(このブログも含め)個人ブログでもそうですがこのような情報や成果物が一つの場所で管理されている場合、サービス終了や閉鎖など何らかの理由でネット上から消えてしまうことがあるところが、日本語化を利用したい人や解析などで調べたい人にとって頭の痛い問題です。

ちなみに URL のサブドメインに l10n がありますが、これは Localization の省略表記を用いたものと思われます。(参考リンク 1参考リンク 2

日本語 PC ゲーム検索

かつて 有志が日本語化した海外ゲームのまとめ Wiki の情報をデータベース化してまとめた 日本語 PC ゲーム検索 というサイトが運営されていました。

技術的な情報はありませんが、サイト内で一部の日本語化ファイルをミラーする形でアップロードしているゲームがあるので、ネット上で見つからない日本語化ファイルが 日本語 PC ゲーム検索 からダウンロードできる可能性があります。

ただ、2017年7月に更新を停止を発表しており、それ以降のゲーム情報はありません。2021年9月時点ではサイトにはアクセスできますが、跡地として残っている形になっています。

STEAM GAMES LOCALIZE WIKI

かつて、れとろ氏(retro77777)が運営していた (Internet Archive)STEAM GAMES LOCALIZE WIKI です。

有志を募り技術的な内容を Wiki 内に残すような形で日本語化活動を運営・サポートしていましたが、Internet Archive では 2014年1月までのアーカイブが残っているのが確認できたのが最後で閉鎖されています。

最新のアーカイブでは一部の日本語化情報のページが閲覧できなかったので、参考サイトに閲覧できなかったページが見れる 2011年9月時点でのアーカイブ URL を残しておきます。

日本語化情報グループ(Steam コミュニティ)

Steam コミュニティに日本語化情報を共有している 日本語化情報グループ があります。コミュニティルール に沿ったものであれば有志・公式問わず日本語化・日本語対応のゲームを掲載してまとめています。

日本語化情報グループにある日本語化ファイル、MOD 情報 に日本語化されたゲームタイトルリストがありますが、不正競争防止法の改正に伴い、有志日本語化についてはゲーム会社から許可が下りたもののみ取り扱うルールに変更 されています。

2018年末のメンテナンスで許可が確認取れていない有志日本語化は非公開(空地表記) となり、2019年1月の今後の方針 で取り扱うルールが変更となりました。

有志日本語化情報の掲載ルールが厳しくなり、対応言語に日本語がないゲームがリリース後に公式アップデートで日本語が追加されるゲームが増えてきたためか、日本語化情報グループ での案内では公式日本語対応のアナウンスがメインとなっています。

法律絡みによるやむを得ない事情があるとはいえ、有志日本語化情報の掲載には公式への許可を取っていることが前提となってしまい、過去に掲載された有志日本語化情報がごっそりと非公開となってしまった点では残念なところです。

日本語化作業者互助会(Steam コミュニティ)

日本語化情報グループ とは別に、日本語化技術や翻訳作業などの日本語化を行う有志向けグループとして 日本語化作業者互助会 があります。コミュニケーション方法は Discord をメインにしています。

日本語化作業者互助会に 【禁止する行為】 が掲載 されているので、互助会を通して有志日本語化活動したい場合はこの禁止行為に抵触しないことが前提となっています。また、Discord サーバー参加後一番上にある readme にはルール内容を設けてありますので、内容をよく確認したうえでルールを守ってもらうことになっています。

有志日本語化の現場から(Game*Spark)

ハードコアゲーマーのための Web メディアで有名な Game*Spark の企画記事に、有志日本語化の現場から シリーズが不定期に連載されています。

内容は有志日本語化に携わる人々にインタビューするという企画で、一般ユーザーからは見えない翻訳にまつわる話が聞くことができる興味深い内容となっています。特に面白いのが、海外の有志翻訳者へのインタビューも行っており(2021年9月時点では中国と韓国)、当事者たちによるその国ならではの問題を知ることができます。

有志翻訳を初めて挑戦する際の準備や必要な心構えなどは、この連載記事の内容から何かを得ることができるかもしれません。

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Posted by awgs