Xbox 360 コントローラーの非公式ドライバをインストールしてみました
今回の記事では Xbox 360 コントローラーの 「非公式ドライバ」 をインストールをしてみました。
以前、ここ と ここ と ここ で公式ドライバのインストールと 「XInput Plus」 の設定をした記事を公開しています。
PC におけるゲームコントローラーの入力規格や、Xbox 360 コントローラーに非公式ドライバを入れることによるメリット・デメリットについては、0dd14 lab さんのところでわかりやすく解説されています。内容を理解しておくと、今後ゲームコントローラーや外部ツールを使う際には柔軟に対応できるかと思います。
Xbox 360 コントローラーは 「Direct Input」 と 「XInput」 両方の入力規格に対応したゲームコントローラーですが、「Direct Input」 に関しては機能に制限(左右トリガー同時使用不能、振動機能なし)があります。そのため 「Direct Input」 しか対応していないゲームだと Xbox 360 コントローラー(+公式ドライバ)では満足にプレイできない可能性がありました。
この問題を解決したのが 「非公式ドライバ」 です。それだけではなく、コントローラーの細かいカスタマイズ、プロファイル管理ができるようにしてあり、ゲームによって使い分けることができたので、Direct Input にしか対応していないゲームでは必須といっても過言ではない存在でした。そのかわり、XInput コントローラーとして使えなくなるというデメリットがあります。
残念ながら非公式ドライバの開発はすでに終了、配布元は閉鎖されておりますが、有志の方が再配布サイトを立ち上げているのでドライバファイルをダウンロードすることはできます。
その後しばらくして、「XInput Plus」 で 「DirectInput 出力機能」 が追加されたことにより、非公式ドライバ相当の設定ができるようになりました。
そのため、「XInput Plus」 の機能で事足りるのであるなら、非公式ドライバをインストールする必要はなくなります。この記事では、コントローラーのカスタマイズの選択肢は可能ならば広げておきたかったで、私の PC 環境でも非公式ドライバをインストールして動作確認をしてみることにしました。
「XInput Plus」 は便利な箱コンカスタマイズツールですが、セキュリティが非常に厳しいネット専用ゲームなどに使用すると、ゲームプロテクトの検出によって起動しない可能性があります。
Xbox 360 コントローラーの非公式ドライバを入れたまま 「XInput Wrapper for DS3」 を導入する場合、トラブルが発生します。詳細については関連記事よりご確認ください。
非公式ドライバ インストール前 設定作業
非公式ドライバをインストールする前に、ドライバ導入や導入後に伴うトラブルを防ぐために、事前にいくつか設定をしておく必要があります。
Xbox 360 コントローラー 公式ドライバ キャリブレーションのリセット
Xbox 360 コントローラーを PC に接続した状態でコントローラーのキャリブレーションを行います。
このキャリブレーションを行わないと非公式ドライバをインストール後に、ゲーム中にコントローラーが勝手にボタンやキーなどが入力状態に入る可能性があります。
そのため、非公式ドライバをインストールする前にキャリブレーションを行うことで、コントローラーの誤入力トラブルを避けることができます。仮にこの作業を忘れてしまってもちょっと面倒ですが 後で キャリブレーションはできるようになっています。
コントロールパネルを開き、 「デバイスとプリンター」 をクリックします。
デバイス 欄にある 「Xbox 360 Controller for Windows」 を選択した状態で、右クリックから 「ゲームコントローラーの設定」 をクリックします。
Xbox 360 コントローラー(XBOX 360 For Windows (Controller))を選択した状態で 「プロパティ」 ボタンをクリックします。
Xbox 360 コントローラーのプロパティ画面が表示されますので、「設定」 タブをクリックします。
「規定値にリセット」 ボタンをクリックします。
これでゲームコントローラーのキャリブレーションできました。
「OK」 ボタンをクリックして画面を閉じます。
ひとつ前の画面に戻りこちらも 「OK」 ボタンをクリックして画面を閉じます。
以上で Xbox 360 コントローラーのキャリブレーション作業は終わりです。
ユーザーアカウント制御(UAC)の無効化
ユーザーアカウント制御(UAC) が有効な環境下だと非公式ドライバの導入や設定などで問題があるようなので、事前にユーザーアカウント制御(UAC) の設定を 無効化 にしておきます。
コントロールパネルを開き 「ユーザー アカウント」 をクリックします。
「ユーザー アカウント制御設定の変更」 をクリックします。
スライダーを一番下の 「通知しない」 まで移動し「OK」 ボタンをクリックします。
以上でユーザーアカウント制御(UAC)の無効化の設定は完了です。
公式ドライバ XBoxStat.exe プログラム 終了
公式ドライバインストール後は 「XBoxStat.exe」 が起動して常駐されるように設定されています。
このプログラムが常駐していると、非公式ドライバへの切り替えがうまくいかない可能性があるので、「XBoxStat.exe」 が起動しているなら事前に終了させておきます。
なお、このプログラムはスタートアップにも登録されており、非公式ドライバの環境下で 「XBoxStat.exe」 が知らず知らずのうちに常駐しておくのはあまりよくないと思いますので、その場合は こちら のスタートアップ無効の記事を参考にして設定してください。
タスクマネージャーを開き 「XBoxStat.exe」 が起動しているかどうか確認します。
「XBoxStat.exe」 が起動していれば、右クリックから 「プロセスの終了」 をクリックします。
終了してもいいかどうか聞いてくるので、「プロセスの終了」 ボタンをクリックして作業完了です。
Xbox 360 コントローラー 非公式ドライバ ダウンロード
Xbox 360 コントローラーの非公式ドライバをダウンロードします。
非公式ドライバの配布元はすでにサイト閉鎖しているため、非公式ドライバは下記リンク先の有志の方々が立てた再配布サイトからダウンロードします。
今回は 七つの海さんの再配布サイトから非公式ドライバをダウンロード しました。
手持ちの Xbox 360 コントローラーの種類に合わせてドライバを選択します。
当方が所持しているコントローラーは有線タイプのため 「Xbox 360 コントローラー用デバイスドライバ」 をクリックします。
OS と bit と言語別(日本語と英語)の非公式ドライバがあるので、導入する PC 環境に合わせてファイルをダウンロードします。
当方の PC 環境は Windows 7 64bit のため 「x360c.win7.x64.ja.zip」 をダウンロードしました。

ダウンロードした 「x360c.win7.x64.ja.zip」 を適当な場所に解凍して展開させておきます。
画像では 「C:\Driver\ux360c
」 という形でフォルダを作成し、そこに非公式ドライバを置きました。
後々、公式ドライバと非公式ドライバを適宜切り替えられるようにするための記事をブログで公開する予定ですが、切り替えやすいように非公式ドライバは 「C:\Driver\ux360c
」 のようなわかりやすい場所に固定して置くようにしています。
Xbox 360 コントローラー 非公式ドライバ インストール
Xbox 360 コントローラーの非公式ドライバをインストールする作業に入ります。
非公式ドライバを解凍した場所を覚えておきます。
タスクマネージャーを開き、「Windows クラス用の Microsoft 共通コントローラー」 直下にある 「Xbox 360 Controller for Windows」 をダブルクリック、または右クリックから 「プロパティ」 をクリックします。
「ドライバー」 タブをクリックします。
「ドライバーの更新」 タブをクリックします。
「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します ドライバーソフトウェアを手動で検索してインストールします。」 をクリックします。
「コンピューター上のデバイス ドライバーの一覧から選択します この一覧には、デバイスと互換性があるインストールされたドライバーソフトウェアと、デバイスと同じカテゴリにあるすべてのドライバーソフトウェアが表示されます。」 をクリックします。
ドライバー一覧が表示されます。
[2006/06/21] と表記しているドライバは OS に元々入っていたドライバで、[2009/08/13] が公式ドライバのようです。
ちなみに非公式ドライバのインストール作業とは関係ありませんが、「互換性のあるハードウェアを表示」 のチェックマークを外すと別のモデル名が表示されます。
「ディスク使用」 ボタンをクリックします。
「参照」 ボタンをクリックします。
「ファイルの場所」 画面が表示されるので、非公式ドライバを解凍しファイルを置いたフォルダに移動します。
有線ドライバの場合 「x360c.inf」 と表示されるのでこのファイルをダブルクリックするか、選択して 「開く」 ボタンをクリックします。(無線ドライバの場合は「x360wc.inf」 となっています。)
「製造元のファイルのコピー元」 に先ほど選択した非公式ドライバファイルがあるパス名が表示されていますので、間違いがなければそのまま 「OK」 ボタンをクリックします。
「Microsoft Xbox 360 Controller」 と表示されますので、「次へ」 ボタンをクリックします。
画像のように 「Masahiko Morii」 という名前の表示が確認できたら、「インストール」 ボタンをクリックします。
インストールが始まるのでこのまましばらく待ちます。
ドライバの更新が完了したら、「閉じる」 ボタンをクリックします。

非公式ドライバインストール後は下記の表の内容になりました。
- プロバイダー ・・・ Masahiko Morii
- 日付 ・・・ 2010/05/04
- バージョン ・・・ 6.1.7600.16385
- デジタル署名者 ・・・ Masahiko Morii
「ドライバーの詳細」 ボタンをクリックします。

「ドライバー ファイルの詳細」 の内容です。
C:\Windows\system32\DRIVERS\x360chm.sys
C:\Windows\system32\x360cffd.dll
C:\Windows\system32\x360cps.dll
C:\Windows\SysWOW64\x360cffd.dll
- プロバイダー ・・・ Masahiko Morii
- ファイルバージョン ・・・ 6.1.7600.16385 (win7_rtm.090713-1255)
- 著作権 ・・・ Masahiko Morii. All rights reserved.
- デジタル署名者 ・・・ デジタル署名されていません
以上で非公式ドライバのインストールは完了です。
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