NVIDIA Geforce Driver 327.23 WHQL から 337.88 WHQL へドライバをアップデートしてみました
2014年5月末に NVIDIA GeForce Driver WHQL GeForce 337.88 がリリースされました。
本ドライバをインストールすることにより NVIDIA コントロールパネルに新しく 「Shader Cache」(シェーダーキャッシュ) という機能が実装されました。
今まではゲーム起動時に都度生成され、ゲーム終了時には破棄されていたデータ (コンパイルされたシェーダープログラム) を 「Shader Cache」(シェーダーキャッシュ) 機能をオンにしておくことによって、Windows のテンポラリフォルダにそのデータを保存することができます。
そのため、一度生成されたデータは 2回目のゲーム起動以降データ生成は不要になるため,ゲームロード時間の短縮やゲーム中における CPU のパフォーマンスが上がるといった内容となっています。
今回の記事では GeForce ドライバのクリーンインストールから NVIDIA コントロールパネルから再設定、シェーダーキャッシュ機能を確認してみます。
NVIDIA Geforce Driver 337.88 WHQL ダウンロード&インストール
NVIDIA 公式サイトから Geforce ドライバのダウンロード ~ インストールします。NVIDIA ドライバダウンロードサイト にアクセスし Geforce 最新ドライバをダウンロードします。
使用している PC 環境に合わせて 「検索」 ボタンをクリックします。
ここで 「製品シリーズ」 は ZOTAC の GeForce GTX 570 ZT-50203-10M ビデオカードを使っているので 「GeForce 500 Series」 を選択しています。OS は Windows 7 64bit を使っているので、「オペレーティングシステム」 は 「Windows 7 64-bit」 を選択しています。
目当ての GeForce 最新ドライバ 「GEFORCE 337.88 ドライバ」 (バージョン : 337.88 WHQL) が見つかりましたので、 「ダウンロード」 ボタンをクリックします。
「ダウンロードの同意」 ボタンをクリックしますとダウンロードを開始します。
ダウンロードが完了しました。今回ダウンロードしたファイル名は 「337.88-desktop-win8-win7-winvista-64bit-international-whql.exe」 で容量は約 300MB です。
ダウンロードした 「337.88-desktop-win8-win7-winvista-64bit-international-whql.exe」 を開きます。
「OK」 ボタンをクリックすると、指定したフォルダにドライバファイルが展開されます。
今回のドライバインストールの場合、「C:\NVIDIA\DisplayDriver\337.88\Win8_WinVista_Win7_64\International
」 がデフォルトで指定されています。(別のフォルダに変えることも可能)
NVIDIA GeForce ドライバのインストーラー起動後、自動的に 「システムの互換性チェック」 が始まるので、このまま待ちます。
「NVIDIA ソフトウェア使用許諾契約書」 画面が表示されますので、「同意して続行する」 ボタンをクリックします。
「インストール オプション」 が表示されました。
※ これ以降のインストール方法について、私の PC 環境で実施した方法の紹介となります。個々の PC 環境によってインストールする内容が異なると思いますので、ご自身の PC 環境に合わせて適宜選択してください。
「カスタム(詳細)」 を選択して 「次へ」 ボタンをクリックします。
「カスタムインストールオプション」 画面です。デフォルトでコンポーネントすべてにチェックマークが入っています。
必要最低限のドライバのみをインストールしたいので、「グラフィックスドライバー」 と 「PhysX システムソフトウェア」 のみチェックマークを入れてます。
ドライバアップデートによるトラブルをなるべく避けたいため、「クリーンインストールの実行」 にもチェックマークを入れています。すぐ下にあるメッセージの内容通りクリーンインストールを実行すると、NVIDIA の設定がすべて規定値に戻り、作成したプロファイルが削除されますので注意してください。
「次へ」 ボタンをクリックするとドライバのインストールが開始されます。
ドライバのアップデートでトラブルが発生したりアップデート後のトラブルを防ぎたい場合は、フリーソフト Display Driver Uninstaller(DDU) を使ってビデオカードドライバを削除 することも検討に入れたほうがよいでしょう。
私の PC 環境では 「3D Vision コントローラードライバー」 と 「3D Vision ドライバー」 と 「HD オーディオドライバー」 および 「NVIDIA GeForce Experience」 は使う予定はないのでインストールしません。(後日、ビデオカードを換装した 際に、NVIDIA GeForce Experience をインストール しています)
ちなみに 「GeForce Experience」 ではゲームグラフィックスの最適化の自動設定と、プレイ中のゲーム録画が可能となった 「ShadowPlay」 という機能があります。
このうち 「ShadowPlay」 をサポートしているビデオカードは 一部の GTX 600 シリーズから となっているため、現在使用中の ZOTAC GeForce GTX 570 ZT-50203-10M では対応していないことになっています。
「GeForce Experience」 の詳細な機能については、下記参考リンク先より確認してください。
ドライバインストール中の画面です。完了するまでしばらくこのまま待ちます。無事、ドライバのインストールが完了したら、「閉じる」 ボタンをクリックして画面を閉じます。
今回、再起動を促すメッセージは表示されませんでしたが、古いゲーム(Unreal Engine 2 ~ 2.5) のウィンドウモードからフルスクリーンモードへの切り替えがうまくいかないことがありました。
再起動後に正常にフルスクリーン表示にできたので、ドライバインストール後は念のため再起動するようにしたほうがいいでしょう。
NVIDIA コントロールパネル起動
NVIDIA Geforce Driver 337.88 WHQL ダウンロード&インストール が完了しました。
クリーンインストールしたため以前のドライバ設定も初期されてしまったので、再設定を行うとともに 新機能の Shader Cache (シェーダーキャッシュ) の項目も一緒に確認してみます。
NVIDIA GeForce ドライバがインストールされていれば、デスクトップ画面の適当な場所で右クリックすると、「NVIDIA コントロールパネル」 が表示されますので、これをクリックします。
または別の方法で、Windows のコントロールパネルから 「NVIDIA コントロールパネル」 が表示されてますので、こちらから NVIDIA コントロールパネル を開くこともできます。
「NVIDIA コントロールパネル」 画面が開きました。
電源管理モード設定 適応 → パフォーマンス最大化を優先
「NVIDIA コントロールパネル」 から 「3D 設定の管理」 をクリックして 「電源管理モード」 を開きます。ドライバのクリーンインストール後や初期設定では 「適応」 になっています。
私の PC 環境ではゲーム中はビデオカードを常にフル稼働させたいため、 「電源管理モード」 を 「適応」 から 「パフォーマンス最大化を優先」 に変更しています。「適用」 ボタンをクリックして設定を保存します。
ただ、この設定でもビデオカードがフル稼働しないことがあったので、NVIDIA Inspector で P-State を管理しています。
シェーダーキャッシュ設定 オン(デフォルト)
「3D 設定の管理」 画面内にて WHQL 版 GeForce 337.88 Driver から 新機能 シェーダーキャッシュ の項目が追加されています。
デフォルトではシェーダーキャッシュ 「オン」 の設定となっています。
適当にゲームを起動した後に Windows のテンポラリフォルダ内を確認してみますと、「NVIDIA Corporation」 フォルダ - 「NV_Cache」 フォルダ(%temp%\NVIDIA Corporation\NV_Cache
)が作成され、その中にランダム英数文字(16 進数?)で作成されたファイルが見つかりました。
過度な期待は禁物ですが、ゲームによってはロード時間を短縮できる可能性がありますので、設定しておいて損はなさそうです。
デジタルオーディオの設定 オーディオをオフにする
「NVIDIA コントロールパネル」 の 「デジタル オーディオの設定」 をクリックすると、「DVI (1)」 のところに現在接続しているモニターの型番がリストに表示されていました。
モニターから音声を出力して使うことはないので、「オーディオをオフにする」 を選択して 「適用」 ボタンをクリックして設定を保存します。
実は以前から GeForce ドライバをクリーンインストールするたびにこの設定になっていたのですが、ビデオカードから DVI 出力した場合は音声出力は未対応 となっています。
本来はすぐ下にあるような 「使用可能なオーディオ対応ディスプレイがありません」 というような表記で、グレーアウトになって選択できない状態になっているものだと思っていました。
その後、調べて気づいたのですが、使用しているモニターケーブルが Amazon ベーシック HDMI-DVI 変換ケーブル 3.0m (タイプ A オス- DVI 24pin オス) で、液晶モニター側の HDMI 入力端子に接続 していたことがわかりました。
ちなみにほぼ同じ環境と同型モニターを使用しているサブ PC では DVI ケーブル しか使ってないため、「デジタルオーディオの設定」 はすべて 「使用可能なオーディオ対応ディスプレイがありません」 となっています。
デスクトップのサイズと位置の調整 スケーリング設定
「デスクトップのサイズと位置の調整」 をクリックすると、「スケーリングを実行するデバイス」 は 「ディスプレイ」 に設定されています。
「ゲームとプログラムによって設定されているスケーリング モードを上書きする」 はチェックマークが外れている状態となっています。
下記リンク先の情報を参考に設定を変更しました。
「適用」 ボタンをクリックして設定を保存します。
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