2013年に購入した Seagate HDD ST2000DM001 から C5(代替処理保留中のセクタ数)と C6(回復不可能セクタ数)がカウントされてしまいました
2013年に自作 PC を組んだ時に一緒に購入して取り付けた Seagate ST2000DM001 ( PN:1CH164-302、FW:CC26 ) 1台がバックアップ中に、突然常駐している CrystalDiskInfo から警告音が再生されてしまいました。
すぐに CrystalDiskInfo をチェックして見てみると、健康状態が 「正常」 から 「注意」 に変わっているとともに、C5 (代替処理保留中のセクタ数) と C6 (回復不可能セクタ数) の値がカウントされてしまうという事態に・・・。
幸い、HDD へのアクセスが不能になる事態になったわけではなく、普段からきちんとバックアップを取っているためデータ消失等はなかったのですが(常にデータの監視・確認していたわけではないので、正確にはデータのコピーエラーなどは特に確認できなかったになりますが・・・)、このまま放置するわけにもいかないため、HDD 状態を確認しつつ必要な対策をとる流れとなってしまいました。
とりあえず、代替 HDD を準備しつつ(Seagate ST2000DM001/EWN を購入)、今回の記事では問題の Seagate HDD ST2000DM001(2TB) を CrystalDiskInfo と SeaTools を使って健康状態を確認してみました。
Seagate HDD ST2000DM001 CrystalDiskInfo 健康状態 「注意」
毎日バックアップソフトによるスケジュール設定でシステムドライブのバックアップをしていたところ、CrystalDiskInfo から警告メッセージが再生。すぐに CrystalDiskInfo の画面を確認してみると、C5 (代替処理保留中のセクタ数) と C6 (回復不可能セクタ数) それぞれ生の値がカウント(10)されていました。
その後、HDD 交換するまでいろいろ準備している間にもこの C5 (代替処理保留中のセクタ数) と C6 (回復不可能セクタ数) の値は増え、生の値が 1C0 にまで増加していました。
今回、問題が発生した HDD は主に 「システムドライブの毎日バックアップ」 と 「データファイルの保管用」 として使っていたものです。
「システムドライブの毎日バックアップ」 はソフトウェアの設定 (EaseUS Todo Backup Free 6.0 を使用) で 1週間に一度システムドライブのフルバックアップ(約 300GB 前後)を行い、残りの 6日間は増分バックアップ( 1日当たり約 ~10GB(最大) 前後)というサイクルを基本としております。
バックアップソフトの仕様上のためか、1週間と設定しているにも関わらず、最大 2週間分までバックアップファイルが保持されることがあるため(それ以前のものは自動的に削除)、タイミングによってはバックアップファイルだけで 7~800GB ほど HDD の容量を使ってしまうことがありました。
「データファイルの保管用」 としては、一度置いたデータの更新や移動・削除等のデータ整理を行うことはほとんどなく、追加でファイルをどんどん置くことが多いため、徐々に HDD の保存領域を圧迫していく形となっています。
以上のような使い方の上、さらに最近はシステムドライブの肥大化(特に容量の大きいゲームなどのインストールなど)により、バックアップ完了時には HDD の空き容量が残り 100GB を切るくらいになることもありました。
ドライブ全体をデフラグするようなこともなく、実質システムドライブのバックアップ先の HDD として、毎日バックアップファイルの保存・削除で毎日 24時間休むことなく使用し続けていました。
これを 1年以上毎日続けていたため書き込み量は相当なものとなっており、ざっと単純に計算した感じではバックアップファイルの書き込みだけで、数十 TB(テラバイト) 以上のデータの書き込みが発生したのではないかと思われます。
他の HDD もほぼ同じ時期に取り付け稼働しておりますが、これほど書き込みに酷使して使用したものはないので、素人ながらの判断ですが今回このような結果になってしまったのではないかと思うところがあります。
SeaTools S.M.A.R.T. チェック → パース
極力データの作成・更新は控え、バックアップを取った後に Seagate 製ハードディスクの検査・診断・各種テストが可能なソフトウェア SeaTools を使ってみます。
※ 記事公開時点で 「SeaTools」 の最新バージョンは 「v1.2.0.10」 でしたが、最新バージョンの存在を知らなかったため、以前インストールした 「1208(v1.2.0.8)」 を使ってのテスト内容となっています。
「SeaTools」 を起動すると、接続している HDD のドライブが一覧に表示されます。
各種テストを実行したい場合、シリアル番号から問題が発生している HDD を判断して、画像のようにチェックマークを入れます。
「ベーシックテスト」 をクリックするとテストできる項目一覧が表示されます。
「S.M.A.R.T. チェック」 をクリックして実行します。
テストはすぐに終わり、「SMART - パース」 と表示され、この項目のテスト結果は問題はなさそうです。
SeaTools ショートセルフテスト → パース
続けて、今度は 「ショートセルフテスト」 を実行します。
数分ほどテストが実行され、テスト終了後 「ショートテスト - パース」 と表示されました。この項目のテスト結果も問題なさそうです。
SeaTools ショートリードテスト → パース
続いては 「ショートリードテスト」 を実行します。
先ほどの 「ショートセルフテスト」 よりやや長め(といっても数分程度ですが)にテストが実行され、終了後 「ショートタイプ - パース」 と表示されました。この項目のテストも無事通り、問題なさそうです。
SeaTools ロングリードテスト → 失敗
「ロングリードテスト」 を実行します。
この 「ロングリードテスト」 は他のテストと違い、過去 Seagate HDD ST2000DM001 に 「SeaTools」 で同じテストを実行した際に、約 4時間30分ほどのテスト時間がかかりましたので、その間に PC になにか別の処理をさせたり PC を再起動させないよう配慮しておく必要があります。
「ロングリードテスト」 実行中に 「ロングタイプ - 失敗」 という結果が表示されるとともにテストが中断されてしまいました。
画面上部に 「失敗結果」 が表示されているので、これをクリックして内容をみてます。
SeaTools 失敗結果ログ
「失敗結果」 をクリックすると別画面が開き、赤い文字で 「SeaTools:テストコード ~」 が表示されていました。
その下にある 「失敗の詳細」 タブには 「重要なデータを確保するために、データのバックアップを行ってください。診断ソフトの診断結果では、お使いのドライブのセクターに異常が発生されており、読み込みが困難になっております。」 というメッセージが表示されてました。
「保障チェッカー」 タブにある 「Warranty Checker」 をクリックするとブラウザが開き、自動的に Seagate のサイトに飛び、RMA(Return Merchandise Authorization・・・返品保証、交換保証) の手続き画面が表示されます。
HDD 本体に保証があり、かつ保証期間内なら RMA の手続きができます。
代替 HDD に交換するまでは RMA 手続きをするわけにもいかないので(手続き自体は可能なので先行してやってしまうのもできなくはないと思いますが、念のため後回し)、この手続きは代替 HDD 換装後特にトラブルがないことを確認してから後日行います。
「ログファイルの参照」 タブです。「ロングタイプ - 失敗」 と記録された後に 「Seatools Test Code: ~」 が表示されているのがわかります。
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