Seagate DiscWizard でディスクのクローン作成開始 → クローンエラーで作業中断となったところまで
前回の記事 でインストールした 「DiscWizard」 v16.0.5840 を使って、調子が悪くなった旧 Seagate HDD ST2000DM001 から Seagate HDD ST2000DM001/EWN にデータを移行させるためにクローン作業を行いました。
実は結果を先に言ってしまうと、ディスクのクローン実行中に旧 Seagate HDD の読み込みエラーにより作業は中断となってしまいうまくいきませんでした。
今回の記事ではクローン作業が中断するところまでの作業内容をメモとして残しておきます。
Seagate DiscWizard 起動
前回インストールした 「DiscWizard」 v16.0.5840 を起動します。
画像は 「DiscWizard」 起動後のメニュー画面です。
一部の項目の横のところに 青い丸の中に南京錠がかかれたアイコン が見えますが、Acronis True Image 機能限定版 のため利用できないようになっています。
画面下側に 「この製品エディションでは、機能が制限されています。製品版を入手してください。」 と表示されおり、リンク先から製品版への有料アップグレードの手続きができるようになっているようです。
Seagate DiscWizard ディスクのクローン作成
ディスクをクローンする準備ができていれば 「ディスクのクローン作成」 をクリックします。
クローン対象 HDD でデータの追加更新をしないように(あわせてクローン対象 HDD からプログラムが起動していれば事前に終了しておくなど)注意しておきます。
「ディスクのクローン作成ウィザード」 画面が表示されました。
「クローンモードを選択してください。」 と表示されておりますので、ここでは 「自動(推奨)」 を選択して 「次へ」 ボタンをクリックします。
「下の一覧から ソース ハードディスク を選択してください。」 と表示されますので、コピー元・クローン元 となる HDD を間違えないように選択します。
「ディスク (数字)」 と書かれたところクリックして選択状態にすると、その下にドライブレターとディスクの使用領域が表示されるようになっています。
今回、コピー元・クローン元となる HDD はすでにドライブレター から G ドライブ ということはわかっているので、「ディスク 3」 を選択しています。
「次へ」 ボタンをクリックします。
「下の一覧から ターゲット ハードディスク を選択してください。」 というメッセージの画面になりました。この画面では コピー先・クローン先 の HDD を間違えないようにして選択します。
「ディスク 2 - 未初期化」 が今回増設した 新HDD とわかっていますので、これを選択して 「次へ」 ボタンをクリックします。
「必要な復元方法を選択します。」 というメッセージが表示されました。
今回は 「変更せずにパーティションをコピー」 を選択して、「次へ」 ボタンをクリックします。
「概要」 画面が表示されました。
これはクローン作成を実行する前の設定内容確認画面で、選択した 「ソースディスク」(コピー元・クローン元 HDD) と 「ターゲットディスク」(コピー先・クローン先 HDD) の表示と、 「適用前」 「適用後」 のところにクローン実行前・後の HDD の状態を事前に確認することができます。
ここでは 「オプション」 ボタンをクリックしてみます。
オプションボタンをクリックするとこの画面が開きます。ここではファイルとフォルダの除外設定ができます。
今回のクローン作成では除外設定は行いません。
「完了」 をクリックすると、先ほどの 「概要」 画面に戻ります。
「ソース ディスク」、「ターゲットディスク」、「適用前」、「適用後」 の設定内容に間違いがないこと確認して、「実行」 ボタンをクリックするとディスクのクローンが実行されます。
「ディスクのクローン作成の進行状況」 画面が表示され 「ディスクのクローンを作成中...」 に画面が切り替わりました。
「コンピュータの再起動が必要です」 というメッセージが表示され 「再起動」 ボタンをクリックすると PC が再起動します。
再起動後、Windows OS ではなく 「DiscWizard」 プログラムが起動してディスクのクローン作成を自動的に開始します。
実は後々になって Seagate DiscWizard ユーザーズガイド を読んで気が付いたのですが、アクティブになっているオペレーティングシステム(OS)が含まれるディスクのクローン作成の場合は再起動するかどうかのメッセージが表示されるようになっているそうです。
今回のクローン対象の HDD はデータ用ドライブとして使用していたので、もしそのような仕様であれば再起動を確認することなく、そのままディスクのクローン作成を実行するようになっているようです。
たぶん、クローン対象の HDD に一部システムフォルダ(TEMP フォルダと IE キャッシュフォルダ)を置いていたため、そのせいで再起動することになってしまったのかもしれませんが、初めて使った機能でしたので本来の DiscWizard クローン処理がどのように動作するのかはわかりません。
データ用ドライブをクローンする場合はシステムフォルダ等を設定していないかどうか、事前に確認しておいたほうがいいかもしれません。
PC 再起動後、ディスククローン開始 → エラー
再起動後、Windows は起動せず 「DiscWizard」 プログラムが起動して、「処理ステータス」 画面が表示されるともにディスクのクローン作成を自動的に開始します。
クローン完了までの時間は 1時間30分と表示されていました。
しばらく放置した後、様子を見に画面を見ると、「ディスクからのデータの読み取りに失敗しました。」 と表示され、さらにその下に・・・
「ハードディスク '1,741,994,488' のセクタ '3' から読み取ることができませんでした。操作を繰り返してください。エラーが解消されない場合は、チェックディスクユーティリティを使用して、ディスクのバックアップを作成してください。MD デバイス上で R/W 操作に失敗しました。(0x590001)」 というメッセージとともにクローンが中断されてしまいました。
ここで 「再試行」 ボタンを押しても同じエラーメッセージで先に進めず、「無視」 ボタンを押してみることにしました。
しばらくすると今度は 「ハードディスク '1,741,994,489' のセクタ '3' から読み取ることができませんでした。操作を繰り返してください。エラーが解消されない場合は、チェックディスクユーティリティを使用して、ディスクのバックアップを作成してください。MD デバイス上で R/W 操作に失敗しました。(0x590001)」 という一部の数値が変わっただけの同じ内容のメッセージが表示されてしまいました。
今度は 「すべて無視」 ボタンをクリックしてみます。
エラーメッセージは表示されなくなったものの今度はプログレスバーが画像のように中央の位置で止まったままとなってしまい、まったく先に進まない状況となってしまいました。
これ以上待っても進展することはなさそうなので 「キャンセル」 ボタンをクリックし、ディスクのクローン処理を中止することにします。
「操作のキャンセル」 画面と 「この操作をキャンセルし、終了しますか?」 というメッセージが表示されましたので、「はい」 ボタンをクリックします。
「準備をしています...」 というメッセージに切り替わりました。
しばらくこの状態の画面が長かったため、もしまた先に進むことなく止まったままの状態が続いていたら強制電源オフを考えていましたが、その後自動的に PC の電源が落ちるところまで確認ができました。
ディスククローン失敗後の HDD 状態
ディスクのクローン処理失敗後、PC を通常通り起動させ、ふと CrystalDiskInfo を確認してみると、以前確認した時には 「C5 代替処理保留中のセクタ数」 と 「C6 回復不可能セクタ数」 が 「1C0」 あったのに対し、「1B0」 と若干下がっていました。
実はこの現象に似たことを以前経験しており、その HDD の 「C5 代替処理保留中のセクタ数」 と 「C6 回復不可能セクタ数」 は一度カウントされたもののしばらく放置したらなくなり、今現在もその値はカウントされておりません。
その当時、気になっていろいろ調べてみたんですが WesternDigital 製 HDD 友の会 SMART の検査項目一覧 によれば、HDD メーカーによっては扱いが異なる可能性があるものの、基本的に後で読み書きがうまくいけばこの数値が減少する(と私が勝手に解釈していますが・・・)という解説がありました。
これは 英語版 Wikipedia の C5 と C6 を日本語訳にしたものらしいのですが、今回のディスクのクローン作業で一部の HDD の セクタ が、このような S.M.A.R.T. 値に変化を及ぼしたのではないかと思われます。
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