RMA で戻ってきた交換品 Seagate HDD ST2000DM001(Certified Repaired HDD) に各種動作確認テストをしてみました
前回の記事 では RMA から戻ってきた交換品の Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) を開封、外観等を簡単にチェックしました。
今回の記事では PCケースに Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) を取り付け各種動作確認テストをした後に、バックアップ専用のデータドライブとして使用するところまでを記録した作業内容となっています。
Seagate HDD ST2000DM001(Certified Repaired HDD) 取り付け
Antec ゲーミングケース Three Hundred Two AB に Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) を取り付けるため、HDD 取り付け用プラスチックレールと、HDD 防振用 アイネックス 防振ゴムワッシャー MA-024 を用意します。
HDD 取り付け用プラスチックレールのネジの部分に アイネックス 防振ゴムワッシャー MA-024 をあらかじめ取り付けておきます。
- 健康状態が怪しくなってしまった HDD を交換するために 保証期間 3年の Seagate ST2000DM001/EWN を購入してみました → Seagate ST2000DM001/EWN PCケース 取り付け
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HDD のネジ穴部分に HDD 取り付け用プラスチックレールを装着させます。
この HDD 取り付け用プラスチックレールは HDD のネジ穴に入れているだけの状態のため、手でしっかり押さえてないと簡単に外れてしまいます。
PC の内部に取り付ける際には アイネックス 防振ゴムワッシャー MA-024 が落ちないように、両脇から HDD 取り付け用プラスチックレールをしっかり手で押さえておく必要があります。
Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) を画像のシャドウベイ位置にセットしました。
HDD をセット後に気が付いたのですが、Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) の側面に 「Recertified」 という文字と HDD のシリアル番号が表示されているのが見えました。
SATA 用の電源ケーブルと SATA ケーブルをつなげ、PC を起動して Windows 上で認識するかどうか確認します。
CrystalDiskInfo APM オン(パフォーマンス - FEh) と Intel Rapid Storage Technology(IRST) チェック
Intel Rapid Storage Technology(IRST) を起動して増設した HDD のシリアル番号と前もって決めておいた SATA ポート番号に接続しているかどうか確認しておきます。
画像のように問題なく Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) が認識していることが確認できました。
HDD 取り付け直後の 「CrystalDiskInfo」 Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) の S.M.A.R.T. 情報です。
HDD の省電力機能無効化のため 「CrystalDiskInfo」 から 「AAM/APM 設定」 設定画面を開きます。
リストから増設した HDD 選択後、 「電源管理 (APM)」 を一番右端の 「パフォーマンス(FEh)」 側へスライドさせ、「有効」 ボタンをクリックして設定しておきます。
HD Tune Benchmark
ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 の SATA ポート (SATA 3 Gb/s port(s), blue」 と 「SATA 6 Gb/s port(s), gray) につなげて、「HD Tune 2.55」 の 「Benchmark」 を計測してみました。
上の画像 3 枚は ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 の 「SATA 3 Gb/s port(s), blue」 に Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) をつなげ、「HD Tune 2.55」 で 「Benchmark」 を 3 回計測した結果のスクリーンショットです。
「SATA 3 Gb/s port(s), blue」 使用時の 「Burst Rate」 は約 150 MB/sec でした。
こちらの画像 3 枚は ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 の 「SATA 6 Gb/s port(s), gray」 に Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) をつなげ、「HD Tune 2.55」 で 「Benchmark」 を 3 回計測した結果のスクリーンショットです。
いずれも今回の HDD のベンチマーク結果では特に問題となるような挙動・速度は見受けられませんでした。
「SATA 6 Gb/s port(s), gray」 使用時の 「Burst Rate」 は約 215 MB/sec というベンチマーク結果となりました。
「SATA 3 Gb/s port(s), blue」 接続時のベンチマーク結果と比べ、他の項目はほぼ同じ速度だったのに対し、この 「Burst Rate」 項目だけは一回り大きい速度結果となりました。
SATA 3G と 6G ポート接続時のベンチマーク結果がやや気になりますが、この辺りの情報 によるとあまり気にしなくてもよさそうです。
Seagate - Seatools テスト
「Seatools」 v1.2.0.10 を使って、Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) に各種テストを一通り行います。
「ベーシックテスト」 から 「S.M.A.R.T. チェック」 をクリック、実行後すぐに 「SMART - パース」 と表示され問題ありません。
「ベーシックテスト」 から 「ショートセルフテスト」 を実行してみます。
数分ほどテストが実行され 「ショートテスト - パース」 と表示されたので、問題ありませんでした。
次に 「ベーシックテスト」 から 「ショートリードテスト」 を実行してみます。
数分ほど (「ショートセルフテスト」 よりやや長めに) テストが実行され 「ショートタイプ - パース」 となり同じくテスト通過となりました。
「ベーシックテスト」 から 「ロングリードテスト」 を実行してみます。
3時間30分後に 「ロングタイプ - パース」 となりこちらもテスト通過となりました。
「ベーシックテスト」 から 「アドバンスドテスト」 をクリック、F8 キーを押した後に 「高級テスト」 → 「完全消去(SATA)」 を実行します。
約 1時間10分後 「完全消去(SATA) - パース」 と表示され無事すべてのテスト項目を通過することができました。
「Seatools」 テスト完了後の 「CrystalDiskInfo」 の S.M.A.R.T. 情報です。
Western Digital - Data Lifeguard Diagnostic テスト
続いて 「Data Lifeguard Diagnostic」 v1.27 を使って、Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) に各種テストを一通り行ってみます。
「QUICK TEST」 を実行、テスト完了までにかかった時間は 1分です。
「QUICK TEST」 の 「VIEW TEST RESULT」 画面です。
「EXTENDED TEST」 を実行、テスト完了までにかかった時間は 3時間22分でした。
「EXTENDED TEST」 の 「VIEW TEST RESULT」 画面(1回目)です。
「WRITE ZEROS」 - 「FULL ERASE」 を実行、テスト完了までにかかった時間は 3時間27分でした。
「WRITE ZEROS」 - 「FULL ERASE」 の 「VIEW TEST RESULT」 画面です。
再び 「EXTENDED TEST」 を実行、テスト完了までにかかった時間は先ほどの 「EXTENDED TEST」 と同様 3時間22分でした。
「FULL ERASE」 の 「EXTENDED TEST」 画面(2回目)です。
「DLGDIAG - Select An Option」 画面です。
すべての項目に 「PASS」 と 「COMPLETE」 のチェックマークがつき、無事すべてのテスト項目を通過することができました。
「Data Lifeguard Diagnostic」 v1.27 テスト完了後の 「CrystalDiskInfo」 の S.M.A.R.T. 情報です。
HDD フォーマットとインデックス解除
「Seatools」 v1.2.0.10 と 「Data Lifeguard Diagnostic」 v1.27 による HDD テストでエラーは見つかりませんでしたので、あとは HDD のフォーマットを行いデータドライブとして使えるように準備しておきます。
「ディスクの管理」 画面を開くと 「ディスクの初期化」 画面が開きます。
「MBR (マスターブートレコード)」 と 「GPT (GUID パーティション テーブル)」 のどちらから選択する必要がありますが、Seagate HDD ST2000DM001 (Certified Repaired HDD) の場合は今まで通り 「MBR (マスターブートレコード)」 を選択して 「OK」 ボタンをクリック、「ディスクの管理」 画面 からフォーマットを行います。
通常フォーマット完了後の、「CrystalDiskInfo」 S.M.A.R.T. 情報です。
「このドライブ上のファイルに対し、プロパティだけでなくコンテンツにもインデックスを付ける」 にチェックマークが入っていますので、チェックマークを外しておきます。
以上で、Seagate HDD ST2000DM001 をデータドライブとして使用する準備が完了しました。
これで一連の Seagate HDD ST2000DM001 に関する RMA(Return Merchandise Authorization) 申し込みから返品、交換品 HDD(Certified Repaired HDD) の開封、テスト、フォーマット後のデータドライブとしての再利用までの流れは終了となります。
あとは 以前使ったミラーリングソフトを使ってデータをミラーリング して、元の PC 環境状態に戻せば一連の作業は完了となります。
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