PS3 コントローラーをメンテナンスするため分解してみました その1
2011年に購入した PlayStation 3 チャコール・ブラック 160GB CECH-3000A 付属の デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) を長年使ってきましたが、誤作動が頻繁に発生してしまい、まともに操作できない状態となってしまいました。
具体的にはコントローラー本体を強く握ったり、少しねじったり、ボタンを強く押したときに、ボタン入力がランダムに押されてしまうといった症状です。
ネットで調べてみるとコントローラー本体の分解から掃除・修理といったメンテナンスなどのブログ情報や、動画による解説などたくさんの修理方法を見つけることができましたで、これらの情報を元に デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) のメンテナンスをやってみることにしました。
今回の記事では デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) 本体の分解からリチウムイオンバッテリーを外すところまでの内容となっています。
- PS3 コントローラーをメンテナンスするため分解してみました その1 (現在開いているページ)
- PS3 コントローラーをメンテナンスするため分解してみました その2
- PS3 コントローラーをメンテナンスするため分解してみました その3
- PS3 コントローラーをメンテナンスするためクリーニングしてみました
- PS3 コントローラーのメンテナンス後に元通りに組み立てました その1
- PS3 コントローラーのメンテナンス後に元通りに組み立てました その2
- PS3 コントローラー持ち手の軋み音発生のため、メンテナンス時に取り外した振動モーターを元に戻しました
- PS3 コントローラーの誤作動(Random Button Press)を完璧に直す方法
- PS3 コントローラーに操作性が向上するアタッチメントを装着してみました
- PS3 コントローラーにキズ・汚れ防止とグリップがよくなるゴムカバーを装着してみました
- PS コントローラー(デュアルショックシリーズ) にゲームのプレイが快適になるシリコンコントローラーカバーを装着してみました
DUALSHOCK 3 CECHZC2JA1 コントローラー 汚れ具合のチェック
画像は 2011年に購入した PlayStation 3 チャコール・ブラック 160GB CECH-3000A 付属の デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1)ク です。
最後に触ってから数か月間そのまま放置していたので、汚れや手垢・ホコリがそのまま付着したままの状態となってます。
デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) の分解作業をする前に、コントローラー本体中央にある 「PS」 ボタンを押してしまうと Playstation 3 本体が起動してしまい、コントローラーで操作できる状態となってしまいます。
そうならないように事前に Playstation 3 本体の電源を完全に切る状態にしておきます。
過去の Playstation 3 本体のマイナーチェンジと同様に、デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) も何度かマイナーチェンジが行われているようです。
そのため、同じ デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) でもメンテナンスのため分解しているブログを見てみると、中に入っているパーツが微妙に違ったりするので、初めて分解・組立のメンテナンス作業をする場合はやや注意が必要です。
今回、手持ちのデュアルショック 3 コントローラーのメンテナンスをやってみて、他のブログ情報と比較してみると、基本的に比較的新しく製造・生産された デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) なら分解・組立などが簡単になっているように感じられました。
デュアルショック 3 コントローラーの分解・組立で手持ちのコントローラー内部の構造・パーツが似ており、参考になったブログ情報です。
上記のブログ以外のデュアルショック 3 コントローラーなら、次のブログが参考になるかもしれません。
デュアルショック 3 コントローラー本体の横から見た状態です。
ボタン側面や L・R ボタン側面、コントローラー本体のつなぎ目の部分にホコリや手垢・汚れカスが目立ちます。
デュアルショック 3 コントローラー本体の USB コネクタ差し込み部分側です。
デュアルショック 3 コントローラー本体のアナログスティックが、最後に使用してから長期間放置していたことによりベタベタした状態(加水分解?)になっています。
特に左アナログスティックは 3D ゲームなどでキャラクターの移動など特に酷使して操作する部分のため、その時の汚れが目に見えるくらいのまま残ってしまったようです。
DUALSHOCK 3 CECHZC2JA1 コントローラー クリーニングのために用意・使用した道具と本体簡易クリーニング
デュアルショック 3 コントローラー本体と、分解後の部品パーツを掃除するために使用した道具です。
指先が届かないような狭い場所などを掃除するために、市販の綿棒を使用します。
綿棒の先端を無水エタノールで湿らせて頑固な汚れを取り除いたり、べたべたとなったアナログスティックをきれいにするために使用します。
コントローラー全体をきれいに拭くときにも使用します。
綿棒を使っても入らないような、すき間にたまった手垢・ホコリを落とすために、先端が細くコントローラーにキズがつかない木製のつまようじを使用します。
デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) を分解する前に、綿棒、無水エタノール、つまようじを使ってあらかじめ汚れをできるだけ落としておきます。
細かいところの汚れは分解後に念入りに掃除します。
DUALSHOCK 3 CECHZC2JA1 コントローラー ネジの取り外しと本体の開け方
デュアルショック 3 コントローラー本体 裏面のネジを取り外しに何度か使用した手持ちのドライバー ベッセル メガドラ 細軸ドライバー No.910 +0×100 なのですが・・・
こちらのドライバーではネジ溝のサイズに対してやや細いためか、ドライバーとネジがややかみ合わない状態となってしまい、ネジをなめてしまう可能性があるので別のドライバーに変更することにしました。
コントローラー本体のネジの取り外しで、ネジ溝にぴったりかみ合った手持ちのドライバー ベッセル メガドラ 細軸ドライバー No.910 +1×100 です。
このドライバーをメインにデュアルショック 3 コントローラー本体のネジを取り外していきます。
デュアルショック 3 ワイヤレスコントローラー(CECHZC2JA1) 裏のネジ 5 ヵ所(画像赤丸)を ベッセル メガドラ細軸ドライバー +1×100 (No.910) を使ってすべて取り外します。
デュアルショック 3 コントローラー本体から取り外した 5 本のネジです。
すべて同じ大きさなので組み立て時に、どのネジも違う場所に締めても問題ありません。
ネジを取り外した後、コントローラー本体下部プラスチックカバー(画像赤丸)部分を指で押しながら、コントローラー上部プラスチックカバーを少し持ち上げます。
うまくいくと画像のようにコントローラー本体が少し分離した状態になります。
少し持ち上げたところで今度はコントローラー本体をその状態でひっくり返して、コントローラー本体下部プラスチックカバーを、画像の位置くらいまで上に持ち上げておきます。
これは次にやる L・R ボタンからプラスチックカバーを取り外しやすくする ために、あらかじめこのような向きにしておくためです。
DUALSHOCK 3 CECHZC2JA1 コントローラー 本体下部プラスチックカバー取り外し
画像矢印の方向にプラスチックカバーをスライドさせるような感じで、L2・R2 ボタンの突起物からちょっとコツがいりますが外します。
L2・R2 ボタンは針金のようなバネ 1 本でトリガー感覚を再現しているのですが、このバネ部分が非常に細いため注意してプラスチックカバーの取り外し作業をします。
もし誤ってバネを壊してしまった場合は、ボールペンのバネで自作することができるようですが、今回分解したデュアルショック 3 コントローラーは、バネ固定用の棒が L2・R2 ボタンと 一体型となっています 。
そのため、 L2・R2 ボタンにバネだけを取り付けるのは難しいかもしれません。(ジャンク品や中古品のコントローラーを購入して、部品だけ交換するという手が早いかもしれません)
記事公開後、L2・R2 ボタンの形状を調べていたら、プラスチックの軸に隙間(画像赤丸)があるのを見つけました。
万が一バネが壊れてしまっても予備のバネを自作、または同じ形状のバネを調達できれば、この隙間を通してバネを取り付けられるようになっているかと思います。
ちなみにこの軸にある隙間はボタンの左右両端にあるので、同じ形状のバネがあれば軸の左右に何個も取り付けられそうです。
L2・R2 ボタンからプラスチックカバーを取り外せた直後の状態です。
デュアルショック 3 コントローラー本体からプラスチックカバーを取り外したところです。
取り外したプラスチックカバーの内部に、黒いスポンジ状(画像赤枠)が貼ってあります。
これはコントローラーの電子回路基板とフレキシブル基板の接点が接触するところのちょうど反対側に位置する場所で、このスポンジがバッテリーを通して接点が接触・固定されるような役割を果たしています。ちなみにフレキシブル基板側の接点部分にもスポンジがあります。
このスポンジの部分が経年劣化で反発がなくなると電子回路基板とフレキシブル基板の接点の固定が弱まり、誤作動の原因となります。
デュアルショック 3 コントローラー本体からプラスチックカバー取り外した後、コントローラー本体内に固定されている電子回路基板と振動モーター、リチウムイオンバッテリーです。
DUALSHOCK 3 CECHZC2JA1 コントローラー リチウムイオンバッテリーの取り外し
デュアルショック 3 コントローラーの電子回路基板からリチウムイオンバッテリーを取り外をします。
リチウムイオンバッテリーの両端 2 ヵ所に固定用のツメ(画像赤丸)があります。初期のデュアルショック 3 ではバッテリーに固定用ツメがないタイプがあります。
リチウムイオンバッテリーの両端(画像赤丸)の固定用ツメを押し込むことで簡単に外れます。
次にリチウムイオンバッテリーから電子回路基板に接続されているリード線コネクタを取り外します。
リチウムイオンバッテリーのリード線コネクタが非常に固く接続されているため、手持ちの先曲りラジオペンチ(溝付)を使います。
リード線コネクタを先曲りラジオペンチ(溝付)でつまみ、左右に動かしながら引っ張ります。
電子回路基板からリチウムイオンバッテリーを取り外すことができました。
リチウムイオンバッテリーの裏面です。
リチウムイオンバッテリー 表面を拡大撮影したところです。
きれいに拡大撮影ができなかったのですが、バッテリー表面に 「MODEL LIP1472 Li-ion BATTERY PACK 3.7V(3.7V) ≒ 570mAh/2.1Wh」 と記載されております。
バッテリーのサイズを計ってみたところ、約 3.5cm(35mm) × 5.8cm(58mm)となっていました。
ちなみに公式では純正リチウムイオンバッテリーを販売していないため、充電できなくなった場合はバッテリーのみ新品に交換するといったことができません。
ただ、使用しているバッテリーのモデル名がわかればそのモデル名に対応した、純正品ではない 「互換バッテリー」 に交換できる可能性はあります。
このデュアルショック 3 コントローラーのリチウムイオンバッテリーのモデル名 「LIP1472」 で調べてみると、いくつか互換バッテリーとして販売されていることがわかりました。
現時点ではまだバッテリーによるトラブルはないので、このまま継続して使う予定ですが、バッテリーが消耗して充電できなくなることがあれば、互換バッテリーの交換することになります。
次回 はデュアルショック 3 コントローラー分解の続き、電子回路基板取り出しからボタンの取り外しまでの作業内容を公開します。
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