Xbox 360 コントローラー(ホワイト)の十字キーをカグスベールで改造してみました
前回の記事 では マイクロソフト Xbox 360 コントローラー をメンテナンスするため、コントローラーの本体分解と掃除を含めたメンテナンスを行いました。
今回の記事では長年十字キーの入力改善に使っていた厚紙(ティッシュ箱)をやめて、代用品に ニチアス カグスベール・トスベール を適切なサイズにカットして十字キーに貼り付けてみました。
Xbox 360 コントローラー(ホワイト) 十字キー改造 カグスベールを貼る
今回、Xbox 360 コントローラー(ホワイト) の十字キーに使っていたティッシュ箱の厚紙の代わりに使用する ニチアス カグスベール・トスベール です。
脱線になりますが、この ニチアス カグスベール・トスベール はマウスソールの代替品として有名な商品で、私が使っている ロジクール G500s レーザーゲーミングマウス のマウスにもこの ニチアス カグスベール・トスベール
を貼り付けています。
このホームセンターでも購入できる ニチアス カグスベール・トスベール は価格の割に 18 枚入りと多く、マウスソールの目的で使用するならそう簡単に使い切ることはまずありません。マウス専用のソールを購入するより非常にコスパがいい商品となっています。
話を元に戻します。十字キーの改造にティッシュ箱の厚紙から ニチアス カグスベール・トスベール に切り替えた理由は、下記の引用元に書かれていたことを参考にして、可燃性のものをなるべく入れないようにしたためです。
コントローラの十字キーの押し動作によって厚紙の圧縮・開放を繰り返す為、厚紙に起こる疲労・劣化現象からゴミ・ホコリが発生し、それらがコントローラ内部の基板の通電部と接触することにより発火の原因となる可能性があるのではないだろか!?
発火まではいかなくても、おそらく厚紙はコントローラの中でボロボロになるでしょう。接点不良とか起こしかねない。
劣化を防ぐには、厚紙をやめて成形品にすればよいわけで。
Xbox 360 コントローラのメンテと第 38 回狩人祭
以前、PS3 コントローラーが誤作動(Random Press Button 問題)でまともに操作できなくなった時に、ティッシュをバッテリーに挟む方法を試しにやったことがありますが、同じ理由により可燃性のティッシュはやめてゴム製品に切り替えたことがあります。
ちなみにバッテリーにゴムを挟む方法では PS 3 コントローラーの誤作動を完全に直すことはできなかったので、接点シートにカットしたゴムシートを入れて接点に固定する方法で改善しています。
ティッシュ箱の厚紙に代わる可燃性じゃないものがなかなか見つからなく、いろいろ探し回って部屋を漁っていたところ、偶然目に留まった ニチアス カグスベール・トスベール を見つけ使ってみることにしました。
カグスベール 1 枚のサイズは 11mm x 20mm(両サイドにある半円状は含めず)となっています。
Xbox 360 コントローラー(ホワイト) の十字キー(上下左右)部分のおおよその寸法です。
カグスベールを 4 等分 (5mm x 11mm x 4枚)にカットして十字キーの上下左右に貼り付けます。
カグスベールを 4 等分 (5mm x 11mm x 4枚) にカットして十字キーに貼り付けたところです。
このカグスベールは最初から粘着テープを使用しているため台紙から剥離後、簡単に貼り付けることができます。
カグスベール 1 枚を手に持ってハサミで 4 等分にカットするのが思ったより難しく、まっすぐにカットしたつもりでもやや曲がってしまったりと、見栄えはあんまりよくない感じになってしまいました。
カット後の長さが 11mm だと、ネジ穴の部分がやや隠れてしまいますが、一応すき間はあるのでそこからドライバーでネジを締めることは可能です。
Xbox 360 コントローラー(ホワイト)本体のプラスチックカバーに十字キーをセット(プラスチックのツメで固定)したところです。
Xbox 360 コントローラー(ホワイト)本体のプラスチックカバーに十字キーをセット(プラスチックのツメで固定)後にネジで締めてたところです。(撮影した角度が悪かったためネジの部分が写っていませんでした)
ちなみにこの画像はボタンゴムパッドがセットされた状態の画像となっていますが、何回か撮り直したりしているため順序関係が逆になっていたりと、いくつか画像内容が矛盾しているところがあります。
Xbox 360 コントローラー(ホワイト) 十字キー改造 十字キー底突きをさせるためカグスベールを基板に貼る
Xbox 360 コントローラー(ホワイト) の十字キーに挟んでいた厚紙(ティッシュ箱)からカグスベールをカットして貼り付けたものに変更しました。
基本的に十字キーとゴムパッドの間に何かを挟むことで、十字キーの導電ゴム - 基板側接点間の余裕が恐らくなくなっています。(ゴムパッドがほんの少し押された状態になる)
そのため、激しい操作をすると押していないキーが入力されたり、同時に複数の十字キーが勝手に入力されたりといった、誤入力が多発する可能性があります。
対策方法として、画像赤丸の十字キー中央の突起物先があたる基板側に、同じ厚みがあるもの(今回はカグスベール)を貼り付けて、十字キーの中心部を底付きするようにします。
厚紙(ティッシュ箱)しか使っていなかったときは特に気にしてはおらず、そのようなトラブルはありませんでしたが、念には念を入れて対策しておきます。
この方法で十字キーの導電ゴム - 基板側接点間の余裕を復活させることで誤入力を回避できるようです。
基板側に貼り付けるカグスベールは、手持ちの穴あけパンチを使って小さな丸型に切り出します。
今回使用した穴あけパンチは NOVUS 2穴パンチ です。
穴あけパンチを使ってカグスベールから小さな丸型に切り出したところです。
カグスベールはやや硬い素材のためか、穴あけパンチで小さな丸型に切り抜こうとすると、画像のように歪んだ状態で出来上がります。
歪んだ状態で切り出したカグスベールは、先が丸い物で適度に押しつぶすことで、平らな状態にすることができます。
穴あけパンチで切り出した丸型カグスベールを、基板側の十字キー(上下左右)接点のちょうど真ん中の位置に貼り付けます。
以上で、Xbox 360 コントローラー(ホワイト)の十字キー改造作業は完了です。
分解したXbox 360 コントローラーの組み直し作業は次回の記事で公開しますが、今回のカグスベールによる十字キー改造後の動作テストは、厚紙(ティッシュ箱)を使っていた時と同じ感触で十字キーが問題なく反応することを確認できました。
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