安くて使いやすいカッターと、耐久性と切れ味のよい替刃(カエバ)を求めて、いろんなカッターと替刃を購入してみました
前回の記事 では切れ味が悪くなったハサミを新調しました。
今回の記事では、荷物の開封や段ボールを片づけるのによく使うカッターが、長年の使用でところどころ使いづらくなってしまったので、前回のハサミを一新にしたタイミングでカッターも一緒に新調することにしました。
当初はカッターについて特にこだわりはなく、とりあえずなんでもいいのかなと思っていましたが、いろいろ調べてみると各社からいろんな特長があるカッターがあることがだんだんとわかってきました。
ハサミを購入した時と同様、各社から多種多様な用途のカッターや替刃があり、値段もハサミと同等の値段で購入できることもあって、自分で使う用途を見極めて各種カッターと替刃、ついでに刃折器をまとめて購入しました。
今回購入したカッターと替刃は次のリストを基準に選択しています。
- オートロック式カッター(スライドさせて刃を出すタイプ)
- 耐久性と切れ味が両立した替刃(だと思うもの)
- 予算はカッター1本500円前後(例外あり)
- 替刃は 1セット(5~10枚)でなるべく安いもの
購入の候補に挙げませんでしたが、カッターにはオートロック式のほかにネジで刃を固定するネジロック式のカッターがあります。
ネジロック式カッターがあることは以前から知っていましたが、オートロック式のほうが刃の出し入れが簡単ですので、ネジロック式にはまったく興味がありませんでした。そのため、どのようなメリットがあるのか今まで知りませんでした。
その辺についていろいろ調べてみると、ネジロック式カッターは 「少ないパーツで構成しており堅牢で壊れにくい、刃がしっかりと押さえられガタつきがない」 といった特長や、「木材や建築資材など厚みのあるもの、硬いものなどを切る時の力仕事」 に向いており、そういった作業現場では愛用されているようです。
紙や封を切る程度の軽作業では、多少刃がガタつくオートロック式で十分ですので、今回の記事ではオートロック式のカッターのみを購入しています。
それでは、購入したカッター・替刃を開封して使い心地や切れ味などのチェックしてみます。
オルファ カッター ハイパー H型 オートロック 212B 購入
1本目は オルファ カッター ハイパー H 型 オートロック 212B です。
商品特長は、滑らずに握りやすさを追求した X (エックス) デザインのラバーグリップで、特大サイズでも抜群の使いやすさを実現。なお、こういった商品には珍しくメイド・イン・ジャパンとなっていました。
また同じサイズでネジロック式の オルファ カッター ハイパー H 型 ネジロック 196B もあります。
ハイパー H 型オートロック 212B のパッケージ裏面です。
ハイパー H 型オートロック 212B 本体です。
ラバーグリップは究極の握りを追求したエラストマと、ガラス繊維入り強化ポリプロピレンのダブルインジェクション成形という、素人には何やらよくわからない素材・技術でできた商品となっています。
調べてみますと、有機溶剤や薬剤に強く簡単に溶けたりしない、過酷な現場環境に耐える素材でできているそうです。
ハイパー H 型オートロック 212B に最初から付属してる、刃の反りが少なく強靭な特大 H 型刃( 刃幅 25mm、0.7mm 厚)です。
オートロック式スライダーはネジロック式に比べて刃がガタつきやすいのですが、今回購入したオートロック式カッターの中でも一番ガタつきが少ないカッターでした。
特大 H 型刃というしっかりとした丈夫な刃を使っていますので、他に購入したサイズの小さいカッターと違い、力を入れての作業が向いてるカッターと言えそうです。
同社から出している同じ種類の替刃は、5枚入りの 替刃 (特大 H) 5枚入プラケース HB5K と、20枚入りの 替刃 (特大 H) 20枚入プラケース HB20K があります。
ハイパー H 型オートロック 212B の刃の出し入れで使用するオートロックスライダーです。
スライダーを固定する溝がしっかりとした凹凸(おうとつ)の形状となっているので、スライダーを 1メモリ移動するごとに鳴るカチカチ音の後、刃が固定しているという感覚が手に伝わるようにできています。
ハイパー H 型オートロック 212B の特大 H 型刃からオートロックスライダーを外したところです。
オルファ H型 替刃 HB5K 購入
オルファ カッター ハイパー H 型 オートロック 212B の 替刃 (特大 H) として購入した オルファ 替刃 特大 H 型 5枚入 HB5K です。そのほかに 10枚入りの 替刃 (特大 H) 20枚入プラケース HB20K があります。
それ以外にオルファから耐久性を犠牲にして切り口が目立たない切れ味重視の鋭角刃の 特専黒刃 (特大 H) があります。枚数は同じく 5枚入りの 特専黒刃 (特大 H) 5枚入プラケース HBB5K と 20枚入りの 特専黒刃 (特大 H) 20枚入プラケース HBB20K となっています。
特専黒刃は耐久性が低いため、通常の替刃と違ってすぐ切れなくなるので、使い捨てる感覚で使用することが前提となっています。そのためなのかどうかわかりませんが、同じ枚数でも特専黒刃のほうが値段が安くなっています。
サイズが一つ小さい L 型カッターでは 10枚入りの替刃が多いと思いますが、H 型になりますと枚数が少ない上に 1枚当たり替刃の値段がやや高めとなっていますので、消耗品としてじゃんじゃん替刃を使う場合はコスパはあんまりよくないかもしれません。
替刃 (特大 H) 5枚入プラケース HB5K を開封したところです。
オルファ カッター ハイパー AL型 193B 購入
2本目は オルファ カッター ハイパー AL 型 オートロック式 193B です。
商品特長は、滑らず力のかけやすい形状を追求したラバー付グリップで、カッター後部には梱包・開梱作業やペンキ缶のフタ開け等に便利なツメがついています。こちらもメイド・イン・ジャパンで、オルファ製品は日本製で作られているのが多いようです。
同じサイズでネジロック式の ハイパー L 型 192B もあります。
これ以外にもカッター本体後部に落下防止用コード取付穴にしたオートロック式の エックスハイパー AL 型 とネジロック式の エックスハイパー L 型。
カッター本体後部に落下防止用コード取付リングにしたオートロック式の ゼロハイパー AL 型 と ゼロハイパー L 型。
特専黒刃の研磨面にフッ素加工を施し、軽い切れ味を実現した スピードブレード (大) 搭載オートロック式の スピードハイパー AL 型 とネジロック式の スピードハイパー L 型。
アルミダイキャスト仕様、ステンレスホルダーは全面焼入加工により曲がりなどの強度に優れた オートロック式の メタルハイパー PRO AL 型 とネジロック式の メタルハイパー PRO L 型 があります。
ハイパー AL 型 193B のパッケージ裏面です。
ハイパー AL 型 193B 本体です。
究極の握りを追求したエラストマとポリプロピレンのダブルインジェクション、ワンタッチで刃が出せてしっかりロックするオートロック式(40kg)という内容となっています。
便利なツメがついている以外は オルファ カッター ハイパー H型 オートロック 212B と同等の機能を持っています。
ハイパー AL 型 193B に最初から付属してるオルファカッター替刃(大)です。
オートロック式(40kg)となっていますが、オルファ カッター ハイパー H型 オートロック 212B と比べてしまうと、刃がガタついてしまいます。
同社から出している同じ種類の替刃は、10枚入りの オルファ カッター替刃 大 10枚 プラケース LB10K と、50枚入りの オルファ カッター替刃 大 50枚 プラケース LB50K
があります。
それ以外にオルファから、耐久性を犠牲にして切り口が目立たない切れ味重視の鋭角刃の特専黒刃(大)があります。枚数は同じく 10枚入りの オルファ 特専黒刃 大 10枚入 LBB10K と 50枚入りの オルファ 特専黒刃 大 50枚入 LBB50K
となっています。
また、特専黒刃の研磨面にフッ素加工を施し、カット時の抵抗を軽減して軽い切れ味を実現した オルファ カッター替刃 スピードブレード 大 5枚入 LBSP5K などがあります。
今回は同じサイズで互換性のある別の替刃(タジマ 替刃大 凄刃 黒 10枚入り CBL-SK10、タジマ 替刃大 凄刃 銀 10枚入り CBL-SG10、3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Lサイズ 10枚 TI-CRL10)を購入しましたので、上記の替刃は購入していません。
ハイパー AL 型 193B 本体後部には、梱包・開梱作業やペンキ缶のフタ開けなどに便利な爪が付いています。
ハイパー AL 型 193B 本体のオートロック式スライダー(40 kg)です。
スライダーを固定するホルダー溝の凹凸(おうとつ)の形状が、オルファ カッター ハイパー H型 オートロック 212B より狭い間隔になっていため、スライダーを 1メモリ移動する間隔が少なく小刻みにスライダーを動かすことができます。
スライダーを動かすごとに鳴るカチカチ音はこちらのほうがより大きく鳴り、刃が固定しているという感覚が伝わるようになっています。ただし、オルファ H 型のカッターに比べると刃はガタつきます。
ハイパー AL 型 193B のオルファカッター替刃(大)からオートロックスライダーを外したところです。
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL 購入
3本目は タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL です。
商品特長は、ホルダー先端が潰れない曲がらない丈夫な先端焼爪、1mm 厚 総焼入れカッターホルダー採用(JIS のドライバーと同等の硬度を実現)、オートロック固定力 25kgといった内容に加えて、軍手が滑らないしっかり握れて滑りにくいエラストマー樹脂グリップといったオルファとは一味違った独自の特長があります。
ネジロック式の タジマ ドライバーカッター L561 ネジロック 黒 DC-L561BBL もあります。
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL のパッケージ裏面です。
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL 付属刃 替刃大 凄刃(すごば)黒の保護シートを取り外したところです。刃には油がたっぷり塗られていました。
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL 本体です。
ホルダー先端が焼爪となっており、マイナスドライバーや止水栓の開閉、ペンキ缶などのフタ開けなどといったことに使えるようになっています。
カッター後端部には安全ロープが装着できる大きな取り付け穴があります。
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL に最初から付属してる替刃大 凄刃(すごば)黒です。
同社から出している同じ種類の替刃は、10枚入りの タジマ 替刃大 凄刃 黒 10枚入り CBL-SK10 と、50枚入りの タジマ 替刃大 凄刃 黒 50枚入り CBL-SK50 があります。
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL の焼入ホルダー溝部分です。
このカッターの焼入ホルダーの溝部分は、画像のように途中で溝部分がなくなっているような作りになっています。一番右側の溝 2メモリ分のところで刃が収納してる状態となっており、左側の溝にスライダーを移動することで刃がホルダー先端から出るような仕組みになっています。
スライダーを固定するホルダー溝の凹凸(おうとつ)の形が、オルファカッターのような凹凸ではなく、角がない波形となっており、スライダーを移動させる際には軽い力で小刻みにスライドさせることができます。
ただ、そのせいか刃の固定が甘く、今回購入したカッターの中で一番ガタつきやすいように感じました。
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL 本体後部にある替刃ホルダーを引き出したところです。強く引っ張らないと引き出せないため、扱いにくいかもしれません。
替刃ホルダーには予備の替刃 凄刃(すごば)黒 2枚が収納済みです。
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL の凄刃(すごば)黒からスライダーを外したところです。
この会社ではカッター以外にも取り出しやすい、脱落しない、置き忘れない持ち運びに便利な ドライバーカッター L 用セフホルスター 黒 DC-LSFB、ドライバーカッター L 用セフホルスター 黄 DC-LSFY があります。
頻繁にカッターを出し入れして使うシーンが多いのなら、こういうアイテムを装備しておくと作業が捗るのかもしれません。
タジマ 替刃大 凄刃 黒 10枚入り CBL-SK10 購入
タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL の替刃として購入した タジマ 替刃大 凄刃 黒 10枚入り CBL-SK10 です。そのほかに タジマ 替刃大 凄刃 黒 50枚入り CBL-SK50 があります。
Web の商品説明には 「刃欠けに強い鋭角刃」 ということぐらいしか書いてないため、どのような位置づけの商品なのかわかりません。イメージ的にはオルファ刃のいいとこ取りにした刃のように聞こえます。ネット通販での価格や替刃のラインナップを見る限りでは、同社の L 型カッター用替刃のスタンダードな位置づけにあるように見えました。
数少ないレビューを読んでみる感じでは、切れ味耐久性ともに良く、焼き入れした替え刃で刃自体の厚みがあるため、曲がったり折れたりする事なく、スムーズに切れる商品だそうです。
難点はマイナー製品のためか、店頭ではほぼ見かけないとのことなので、ネット通販などで購入するしかないと思われます。
タジマ 替刃大 凄刃 黒 10枚入り CBL-SK10 ケース裏面です。
タジマ 替刃大 凄刃 黒 10枚入り CBL-SK10 を開封したところです。
タジマ カッター ドラフィン L560 (付属刃なし) DFC-L560W 購入
4本目は タジマ カッター ドラフィン L560 (付属刃なし) DFC-L560W です。
商品特長は、従来比 3.5倍強度のホルダー厚 1mm の総焼き入れメタル貫通ホルダーに、先端焼き入れ爪、高精度オートロックスライダー、エラストマー樹脂のグリップに安全ロープ取り付け穴付きという豪華な内容となっています。その分、今回購入したカッターの中でも一番高いものとなっています。
ネジロック式の タジマ カッター ドラフィン L561 (付属刃なし) DFC-L561W もあります。
タジマ カッター ドラフィン L560 (付属刃なし) DFC-L560W のパッケージ裏面です。
タジマ カッター ドラフィン L560 (付属刃なし) DFC-L560W には付属刃はありません。別途サイズの合う替刃を購入する必要があります。
すでに購入済みの タジマ 替刃大 凄刃 黒 10枚入り CBL-SK10 を装着することはできますが、今回は同社から出している別の替刃 タジマ 替刃大 凄刃 銀 10枚入り CBL-SG10 を購入して装着することにしました。
タジマ カッター ドラフィン L560 (付属刃なし) DFC-L560W 本体です。
ホルダー先端が焼き入れドライバー爪となっており、ペンキ缶などのフタ開けなどといったことに使えるようになっています。カッター後端部には安全ロープが装着できる大きな取り付け穴があります。
これらの機能は タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL でも同様な機能を持っていましたので、この辺のスペックはほぼ同等と言えそうです。
タジマ カッター ドラフィン L560 (付属刃なし) DFC-L560W のスライダー溝部分です。
このカッターの焼入ホルダーの溝部分は、画像のように途中で溝部分がなくなっており、タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL とまったく同じような作りになっています。ただし、溝の形状は波形ではなく凹凸となっています。
スライダーを固定するホルダー溝が凹凸(おうとつ)形状となっていますので、タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL のような角がない波形と違い、スライダーを移動させる際には小刻みなカチカチ音とともに刃が固定される感じが伝わります。
スライダーを移動する感触は同じサイズの オルファ カッター ハイパー AL型 193B と似ていますが、わずかながらオルファのほうがしっかりとスライダーが固定されるように感じられました。
タジマ カッター ドラフィン L560 (付属刃なし) DFC-L560W 本体後部にある焼入れ爪です。
この焼入れ爪はダンボール開墾時のテープカットや折り目を付けられたりする機能で、焼き入れを除けば オルファ カッター ハイパー AL型 193B の便利な爪と同等のものと言えそうです。
ちなみに、今回購入した同社の タジマ ドライバーカッター L560 オートロック 黒 DC-L560BBL には焼入れ爪はありません。
タジマ 替刃大 凄刃 銀 10枚入り CBL-SG10 購入
タジマ カッター ドラフィン L560 (付属刃なし) DFC-L560W の替刃として購入したタジマ 替刃大 凄刃 銀 10枚入り CBL-SG10 です。そのほかに 50枚入りの タジマ 替刃大 凄刃 銀 50枚入り CBL-SG50 があります。
Web の商品説明には 「切れ味が長持ちする耐久刃」 という説明のみで、「刃欠けに強い鋭角刃の凄刃黒」 とは違う形で耐久性のある刃といった位置づけにあるようです。
ケースには耐久銀刃と表記されており(画像では撮影時のデジカメのフラッシュで見えませんが)、凄刃黒と比べて切れ味より耐久性重視の刃のイメージがあるといった感じです。
ネット通販での価格や替刃のラインナップを見る限りでは凄刃黒と価格がほぼ同じでしたので、こちらも同社の L 型カッター用替刃のスタンダードな位置づけにあるように見えました。
ほとんど商品レビューがなく、こちらも凄刃黒と同様にマイナー製品かもしれませんので、ネット通販などで購入するしかないと思われます。
数少ないレビューを読んでみる感じでは、切れ味はよいとのことなので、ここまでくるとよほどこだわりがない限り、事務用品であればどの替刃でも問題なく使えるような気がしてきました。
タジマ 替刃大 凄刃 銀 10枚入り CBL-SG10 ケース裏面です。
タジマ 替刃大 凄刃 銀 10枚入り CBL-SG10 を開封したところです。
タジマ カッター ドラフィン L560 DFC-L560W に替刃大 凄刃(すごば)銀をセットしたところです。
今回は購入しませんでしたが、この他にも同社から刃先が通常品の 2倍使える経済的な タジマ 替刃大 硬刃ダブル 10枚入 L型刃 CB-50D や、刻線がなく折れにくく、作業中に刃が折れてしまう危険が減る タジマ 替刃大 折れ線無し刃 10枚入 L型刃 CBL-ON10 といった刃があります。
3M スコッチ チタンコートカッター PRO Lサイズ オートロック TI-DLA 購入
5本目は 3M スコッチ チタンコートカッター PRO L サイズ オートロック TI-DLA です。
商品特長は、付属の刃が炭素工具鋼に硬度約 4倍の高硬度チタン合金(TiN)をコーティングすることにより、切れ味が従来のカッター刃と比べて当社比 2倍という持続性を実現。また、通常より鋭角刃加工(通常刃 25度、鋭角刃 20度に対してチタンコート刃は 18度)のため、紙などを軽い力でシャープな切れ味で切断できる、といった内容です。
軍手を着けたままでも握りやすい厚さと形状の 3D グリップに加え、凹凸のあるタイヤのドレッドパターンを参考にしたソリッド形状ラバーにより滑りにくくなっています。
そのほか同じサイズでネジロック式の 3M スコッチ チタンコートカッター PRO L サイズ ネジロック TI-DLD があります。
3M スコッチ チタンコートカッター PRO Lサイズ オートロック TI-DLA のパッケージ裏面です。
3M スコッチ チタンコートカッター PRO Lサイズ オートロック TI-DLA 本体です。
カッター後部には落下防止のストラップを取り付けられる 5mm 径のストラップホールがあります。
3M スコッチ チタンコートカッター PRO Lサイズ オートロック TI-DLA に最初から付属してるチタンコートカッター 替え刃 Lサイズです。
同社から出している同じ種類の替刃は、10枚入りの 3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Lサイズ 10枚 TI-CRL10 と、5枚入りの 3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Lサイズ 5枚 TI-CRL5 があります。
3M スコッチ チタンコートカッター PRO Lサイズ オートロック TI-DLA のオートロック式スライダーです。
チタンコート刃以外は全体的に安っぽい作りに見えてしまいますが、刃を固定するオートロック式スライダーはしっかりしており、スライド後も刃をそれなりに固定することができます。
3M スコッチ チタンコートカッター PRO Lサイズ オートロック TI-DLA のオートロック式スライダー後部にある突起物です。この突起物の外側にスライダーを引っ張り出すことで刃を取り外すことがでます。
3M スコッチ チタンコートカッター PRO Lサイズ オートロック TI-DLA のチタンコートカッター 替え刃 Lサイズからオートロック式スライダーを外したところです。
3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Lサイズ 10枚 TI-CRL10 購入
3M スコッチ チタンコートカッター PRO Lサイズ オートロック TI-DLA の替刃として購入した 10枚入り 3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 L サイズ 10枚 TI-CRL10 です。そのほかに 5枚入りの 3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Lサイズ 5枚 TI-CRL5 があります。
刃が炭素工具鋼に硬度約 4倍の高硬度チタン合金(TiN)をコーティングに、鋭角刃加工(通常刃 25度、鋭角刃 20度に対してチタンコート刃は 18度)という内容で、他のカッター刃と比べて切れ味・耐久性ともに向上しているというのがこの商品の特長です。
ただ、その分値段が高くなっており、同じ枚数のカッター替刃の 2~3 倍ほどの値段、他社カッター 1本分相当の価格になっているところがあります。
チタンコートによる切れ味と持続性が従来の 2倍に伸びたので、同じ刃をなるべく長く使い続けたいといった用途なら、この替刃が最適かと思います。ただ、価格も一緒に 2倍以上に跳ね上がってしまうので、他社の替刃と比べてしまうと消耗品としてのコスパは微妙かもしれません。
3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Lサイズ 10枚 TI-CRL10 ケース裏面です。
3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Lサイズ 10枚 TI-CRL10 を開封したところです。
エヌティー(NT) 軽作業用カッター A-300GRP 購入
6本目は エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP です。商品特長は高級感ある仕上がりと耐久性に優れた金属製(ダイキャスト製法使用)商品です。
さらに 「左右両用設計」 で、ホルダー先端部に刻印されている RIGHT、LEFT の文字の向きにあわせて刃をセットすれば、右利き用、左利き用に変更できるような仕組みとなっています。
また、スライダーの後部には 「刃折クリップ」 が装着しており、切れなくなった刃を 「刃折クリップ」 を使って安全に折ることができます。
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP のパッケージ裏面です。
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP 本体です。
このエヌティーの A-300GRP は小型のカッターでありながら、グリップはアルミダイキャストを採用しており、丈夫でしっかりしていながら低価格(購入時約150円)で購入できるという、コストパフォーマンスが非常に優れたカッターとなっています。
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP のに最初から付属してるカッター替刃 A 型です。
同社から出している同じ種類と思われる替刃は、 NT カッター 小型 A 刃 だと思われます。
それ以外にも 小型 A 黒刃、小型 A 黒薄刃、小型 A 超鋭角黒刃、小型 A 超鋭角黒薄刃、小型 AD 30°刃 と豊富なラインナップが取りそろえられています。
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP 付属の刃折クリップです。カッター外側にスライドすることで外れるようになっています。
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP の刃折クリップ(画像右側)とスライダー(画像中央)です。
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP の刃折クリップの側面には、刃を差し込む溝があります。
刃を折る方法は、刃折クリップの溝に刃の折り線を下に向けて、刃を差し込みます。
カッター本体と刃折クリップを赤矢印の方向に持ち上げて、刃を折ります。
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP は刃を入れ替えることで、左利きに変更が可能な 「両利き仕様」 となっています。
やり方はカッターの先端部分に 「RIGHT、LEFT」 と刻印されているので、その向きに刃をセットすれば、利き手用に簡単に変更することができます。
3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Sサイズ 10枚 TI-CRS10 購入
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP の替刃として購入した 3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Sサイズ 10枚 TI-CRS10 です。そのほかに 5枚入りの 3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Sサイズ 5枚 TI-CRS5 があります。
NT カッターから 小型 A 刃 が出ていますが、今回は試しに他社の替刃を購入してみることにしました。
替刃の特長については、上記で紹介したサイズが大きい 3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Lサイズ 10枚 TI-CRL10 と同じです。
3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Sサイズ 10枚 TI-CRS10 ケース裏面です。
3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Sサイズ 10枚 TI-CRS10 を開封したところです。
エヌティー NT 軽作業用カッター A-300GRP の付属刃から 3M スコッチ チタンコートカッター 替え刃 Sサイズ 10枚 TI-CRS10 に交換してみたところです。
サイズに関しては互換性がありますので、問題なく装着することができました。
オルファ 安全刃折処理器ポキ 133K 購入
古くなった刃先はペンチ等で折る方法がありますが、カッターの刃を安全に折って捨てられるように、カッターと一緒に オルファ 安全刃折器 ポキ を購入しました。
容器の大きさは、缶コーヒーをちょうど半分にカットしたようなサイズとなっています。
安全刃折処理器ポキ の紙パッケージです。
安全刃折処理器ポキ の紙パッケージを破り取った後、切り込み口に残った紙片です。挟まっている紙片はカッターなどで容器内に落とします。
安全刃折処理器ポキのフタは固く閉じられており、力任せで回せば開けられないことはないのですが、基本的にフタは開けずに、溜まった古い刃ごとそのまま廃棄するそうです。そのため、この刃折処理器自体が使い捨てとなっています。
容器内一杯にたまったカッターの古い刃は、地方自治体の指示に従って廃棄します。
安全刃折処理器ポキ の切り込み口に オルファ カッター ハイパー H 型 オートロック 212B の刃を差し込んだところです。
どうやらこのサイズのカッター刃は刃折器の切り込み口にギリギリ入るだけで、そのまま入れて折るといったことはちょっと難しそうです。できないことはなさそう(?)ですが、試してないためわかりません。
この特大 H 刃サイズの刃を安全に折る方法についてですが、オルファ 安全刃折器ポキ L型 が対応しているので、こちらを購入してみることにしました。
オルファ 安全刃折器ポキ L型 購入
オルファ 安全刃折処理器ポキ 133K では安全に折ることがおそらく困難、またはできない特大 H 刃サイズ用に、オルファ 安全刃折器ポキ L型 を購入しました。
安全刃折器ポキ L 型 のパッケージ裏面です。
安全刃折器ポキ L 型 本体です。刃を折るための差し込み口は金属製になっています。
オルファ 安全刃折処理器ポキ 133K と比べると大きいため、だいぶ置き場所をとります。
安全刃折器ポキ L 型 のロックを解除する場合、赤矢印の方向にスライドさせることではずせます。オルファ 安全刃折処理器ポキ 133K が基本使い捨てに対して、こちらはたまった古い刃を捨てることで再利用ができる刃折器になっています。
オルファ 安全刃折器 ポキ 133K では切り込み口に オルファ カッター ハイパー H型 オートロック 212B の刃がギリギリ入る仕様でしたが、安全刃折器ポキ L 型 では余裕をもって刃を折ることができます。
まとめ
以上で今回購入したカッター 6点(特大サイズ 1点、大サイズ 4点、小サイズ 1点)、替刃 5点、刃折器 2点を簡単に紹介しました。ネットでの情報収集した内容を含め、それぞれのカッターを触ってみた感想は以下の通りです。
- 「オルファ」 は質実剛健で作りがしっかりしており、豊富なラインナップでリーズナブルな価格でネット通販で入手しやすい。昔からある折る刃式カッターナイフの日本国内専業メーカー 2社のうちの 1社ということもあって、品質でハズれる確率は非常に低い鉄板メーカー。目的に合わせたカッターと替刃を使えば、オルファのカッターで十分満足できるはず。ちなみに今回購入したカッターと替刃ともにメイド・イン・ジャパン(日本製)。
- 「エヌティー(NT)」 はアルミダイキャストによる丈夫で堅牢なアルミニウムボディカッターを採用している商品があるのが特長。今回購入した A-300GRP は小さいながらメタルボディ採用、刃折クリップ付きで両利きにも対応したリーズナブルな商品で、ペンと同じ感覚で胸ポケットに一緒に入れておくことができる。こちらも折る刃式カッターナイフ日本国内専業メーカーの 1社で、オルファと並び豊富な商品ラインナップを取りそろえている。購入したカッターはメイド・イン・ジャパン(日本製)(替刃は購入してないため未確認)。
- 「TJM デザイン(タジマツール)」 はオルファにはない独自の機能があり、予備の替刃収納ホルダー付きやマイナスドライバーにもなる丈夫な焼入ホルダーに焼入ツメ、カッター用ホルスターなどといった品質以外の機能に強い商品といえる。(今回購入したカッターの中では)カッターの作りに関しては、オルファのほうがわずかながら一枚上手のように感じた。
- 「3M・スコッチ」 のカッター本体自体は上記 2社と比べれば特に悪いわけでもないが、ラインナップがそれほどないためカッターとして存在感は控えめな印象。チタンコート刃が切れ味・耐久性の面で大きな商品特長ではあるが、価格がカッター 1本分購入できるくらい高いのがデメリットになってる。
- 各社刃の切れ味については、どれも新品ということもあり数回の使用では切れ味の差はまったくわからなかった。これについては使用回数やいろいろなものをカットしてみて、使い込んでみなければわからない。
- 刃の耐久性についても同様に、これから使ってみないとわからないところがある。ネット上では、刃に油をさしたり、研いだりする方法などがあるようなので、定期的に適切にメンテナンスすれば、切れ味の寿命を延ばすことができるかもしれない。
- 刃折器は通常のカッターサイズなら オルファ 安全刃折処理器ポキ で十分。値段は安いが基本的に折った刃が一杯にたまった時点でまとめて破棄する使い捨て商品扱い。またサイズがひとつ大きい特大刃を安全に折ることについては、試してはいないがおそらく非対応。(特大刃を差し込むことは可能)
- 特大刃を安全に折りたい場合は オルファ 安全刃折器ポキ L型 を使うことになる。たまった古い刃はフタのロックを開錠することでいつでも破棄できるので、オルファ 安全刃折処理器ポキ のように使い捨てにならず再利用が可能。ただし、刃折器本体が大きいため置き場所を取る。