肌に吹きかけて簡単暑さ対策!夏の猛暑を乗り切るためハッカ油スプレーを作ってみました
このブログでは以前から何度か、暑さ対策に関する記事を公開してきました。
直射日光が刺さる窓にすだれをかけたり、サーキュレーターで部屋に空気の流れを作ったり、部屋の明かりを電球色から昼白色にして部屋を涼しく感じられる空間にしたり、ひんやり冷感タオルで首に巻いたりと、エアコンがない部屋でできる暑さ対策をしてきました。
これらの暑さ対策により、何もしていなかった時期に比べて快適に夏を過ごせることができるようになりました。が、それでも本格的な猛暑が始まってしまいますと、エアコンが効いている部屋の快適さにはさすがにかないません。
そういった状況をもう少し改善したくネットで暑さ対策について調べていたところ、どうやら ハッカ油 を使ったスプレーを作って体に吹きかけることで、簡単に爽快感を得られることがわかりました。
また、ハッカ油スプレーは単に爽快感を得るための効果だけではなく虫よけや消臭スプレーとして使えたり、抗菌・覚醒作用をもたらしたりなどなど多岐に渡る効果・使い方があります。
こういったものは市販のスプレーでしかできないかと思ったのですが、必要な道具をそろえれば簡単に作れます。2016年の7月末からしばらくの間は真夏日・猛暑日が続くというニュースがありましたので、今回それらに備えてハッカ油スプレーに必要な道具をそろえて作ってみることにしました。
ハッカ油スプレーを作るために購入したものリスト
画像は今回ハッカ油スプレーを作るために購入したものは以下の通りです。画像左側から・・・
健栄製薬 ハッカ油 20ml
画像はハッカ油スプレーで使う 健栄製薬 ハッカ油 20ml です。(500円くらい)
ほぼ同じ値段、容量で 大洋製薬 食品添加物 ハッカ油 20ml があります。こちらは商品名の通り食品添加物となっているため、飲用に使うのであればこちらの 大洋製薬 食品添加物 ハッカ油 20ml を使うことになります。なお、健栄製薬のハッカ油には飲んではいけないことが注意書きに明記されています。 → 2018年1月から製品区分が 「食品添加物」 に変更したようです。(参考情報)
あと Amazon レビュー によると双方とも香りに違いがあるようです。健栄製薬がシャープ、大洋製薬のほうはマイルドらしく、用途に応じて双方のハッカ油を使い分けている方がいるみたいです。
今回はハッカ油を飲用する予定はないため、健栄製薬のハッカ油 を購入しました。ほかにも 北見ハッカ通商のハッカ油 という商品もあるようです。
健栄製薬 ハッカ油 20ml のパッケージ裏面には製造番号と使用期限が記載されています。今回購入したハッカ油の使用期限は 「2020年4月」 までとなっていました。
健栄製薬 ハッカ油 20ml の青キャップを取り外したところです。最近のハッカ油の遮光瓶の口には、滴下式のキャップが取り付けられている仕様に変わったらしく、スポイトは不要となっています。
精製水 ワンタッチ式キャップ 500ml
画像は 精製水 ワンタッチ式キャップ 500ml です。(1本 100円くらい)
ハッカ油スプレーを作る際にもっとも多く使う精製水です。精製水ではなく水道水やミネラルウォーター(硬水以外)にしても構わないようですが、水道水に含まれる塩素がハッカ油を分解してしまうので、ハッカ油スプレーを作る際にはできれば水道水はさけたほうがいいみたいです。
また、精製水・水・ミネラルウォーター(硬水以外)でハッカ油スプレーを作った場合、香りの良さは精製水が一番いいみたいです。特に肌に付ける場合は精製水が一番いいということもあって、手ごろな値段で購入できる精製水でハッカ油スプレーを作ることにしました。
精製水 ワンタッチ式キャップ 500ml の容器ラベルに記載されている製造番号と使用期限です。今回購入した精製水の使用期限は 「2020年5月」 までとなっていました。
注意点として未開封の精製水は使用期限まで保管できますが、防腐剤が含まれていないため開封後は空気中や人の手、外部からの雑菌が入り込むことにより、使用期限がものすごく短くなります。
用途により使用期限は異なるようですが、スキンケア目的であれば 10日~2週間、デリケートな目の粘膜に直接触れるコンタクトレンズの洗浄なら、1週間 が目安となるようです。
精製水のボトル開封後は空気中や手についている雑菌が入り込みますので、保管状態と取り扱いには注意が必要になります。清潔に正しく使えば常温での保管でも大丈夫ですが、冷蔵庫で保管するのも一つの方法のようです。
ただ、何度も開閉する冷蔵庫の取っ手や冷蔵庫内は不衛生であることがありますから、保管場所を事前に消毒して清潔にしておくか、精製水を保管できる専用の保管庫を用意しておく必要があります。
どちらにしても開封後の使用期限は短いですので、できるだけ清潔な場所で保管して期限内に使い切るようにしましょう。
無水エタノール 500ml
画像は 健栄製薬 無水エタノール 500ml です。(1本 1,000円以上)
ハッカ油は水に溶けにくいため(水と油)、無水エタノールを使ってハッカ油を溶かすほうがいいみたいです。これはハッカ油だけではなくエッセンシャルオイル(精油)を使うアロマテラピーでも、精油を溶かすため無水エタノールがよく使われているようです。
無水エタノールがなくてもハッカ油スプレーは作れますが、あればより完成度の高いハッカ油スプレーが作れます。
酒税により価格が1,000円以上という値段になっていますが、ハッカ油スプレーで使用する無水エタノールは1回で 10ml 程度しか使いませんので、使い切るまでの単純計算は 500ml なら 50回程度使えることになります。
ただ、使用するガラス器具やスプレーボトルの洗浄・消毒にも無水エタノールを多少使いますので、実際にはそれ以下の回数になります。
健栄製薬 無水エタノール 500ml の容器ラベルに記載されている製造番号と使用期限です。今回購入した精製水の使用期限は 「2020年5月」 までとなっていました。
AZ エーゼット PET ボトルスプレー B245(PS100) 100ml
画像は精製水・無水エタノール・ハッカ油を入れるために購入した AZ エーゼット PET ボトルスプレー B245(PS100) 100ml です。(100ml 300円くらい)
スプレー容器にハッカ油と無水エタノールを入れる場合には、スプレーの材質に注意する必要があります。ガラス製なら問題ありませんが、容器がプラスチックの場合これにはいくつか材質があり、ハッカ油・無水エタノールが合わない容器に入れてしまうと、溶け出したり破損したりしてボトルがボロボロになってしまいます。
ハッカ油・無水エタノールを入れても大丈夫なプラスチック製のスプレー容器は 「ポリエチレンテレフタレート(PET)」、「ポリプロピレン(PP)」、「ポリエチレン(PE)」。スプレー容器として使えないプラスチック材質は 「スチロール樹脂」、「ポリスチレン(PS)」 となっています。
今回購入した AZ エーゼット PET ボトルスプレー B245(PS100) 100ml の材質は 「ポリエチレンテレフタレート(PET)」 となっており、ハッカ油・無水エタノールを入れても問題ありません。
AZ エーゼット PET ボトルスプレー B245(PS100) 100ml のスプレー部分は左右に回転することができます。
スプレーボトルの液体の容量が少なくなるとスプレー噴射する傾きによっては、ボトル内部のストローの向きによってうまく吸い出せず噴射できなくなることがあります。その際にはスプレーを左右に回転させて、ボトル内部のストローが液体を吸い出せる形に調節することで、最後の一滴まで無駄なく噴射できるようになります。
Amazon レビュー にもありますが、このスプレーボトルは少し漏れるところがあります。どうもスプレー部分からほんのわずかに漏れている感じで、スプレー部分の透明キャップを締めてボトルをよく振った時に、キャップ内部に水滴が付くことがあります。
今のところスプレーとしての機能には問題ありませんが、漏れのところは仕様なのか個体差なのか初期不良なのかちょっと見分けがつかないところです。
生活の木 ガラスビーカー 100ml
画像は精製水・無水エタノールの分量を量るために購入した 生活の木 ガラスビーカー 100ml です。
また、スプレーボトルの口から直接ハッカ油を入れるのは難しいので、この口の大きいガラスビーカーで精製水・無水エタノールと一緒にハッカ油をあらかじめ混ぜるためにも使います。
生活の木 ガラスビーカー 100ml の目盛り部分です。精製水と無水エタノールの分量はこの目盛りを使ってスプレーボトルに入れる量と割合を調節します。
スプレーボトルの容量 100ml にあわせて、ガラスビーカーのサイズも 100ml まで分量が量れるものにあわせています。
生活の木 ガラスかくはん棒 S 15cm
ガラスビーカーに入れた精製水・無水エタノール・ハッカ油をよく混ぜるために購入した 生活の木 ガラスかくはん棒 S です。
ガラスビーカーからスプレーボトル容器に移した時に、容器ごとよく振れば液体・オイルを混ぜることができますので、今回のハッカ油スプレーを作る用途ではちょっと無駄だったのかもしれません。
ガラスビーカーに入れた液体・オイルをあらかじめ混ぜたい場合は、このガラスかくはん棒が役に立つかと思います。
生活の木 ガラスビーカー 100ml に 生活の木 ガラスかくはん棒 S を入れてみたところです。
今回購入した 生活の木 ガラスかくはん棒 S の長さは 15cm で、別サイズの 生活の木 ガラスかくはん棒 M の長さは 20cm となっています。
生活の木 ミニガラススポイト
ハッカ油を吸い取るために購入した 生活の木 ミニガラススポイト ですが、ハッカ油の遮光瓶には滴下キャップが取り付けられていましたのでスポイトを使うことはありませんでした。今後使う機会があるまで保管しておくことにします。
キムワイプ S-200
ガラス器具の拭き取り用に購入した キムワイプ S-200 1箱(200枚入) です。
ハッカ油スプレーの作り方
ハッカ油スプレーを作るのに必要な道具がそろいましたので作ってみます。
まず、ハッカ油スプレーに必要な分量をチェック。基本的にアロマテラピーで精油を溶かす場合、無水エタノール 10%、精製水 90% での比率がいいとされています。そのため、この比率にならってハッカ油スプレーを作られている人が多いようです。
以上の内容からハッカ油スプレーを作るのに必要な分量は次の通りにしました。
- 精製水 ・・・ 90ml
- 無水エタノール ・・・ 10ml
- ハッカ油 ・・・ 20滴(1滴 0.05ml 換算で約 1ml) ~ 40滴以上、用途・好みに応じて
まずは使用する器具の洗浄・消毒から。ボトルスプレーとガラスビーカー、ガラスかくはん棒を無水エタノールで十分に洗浄・消毒しておきます。ボトルスプレーは中に入れた無水エタノールを何度か噴射してスプレー内部にも通しておきます。
ちゃんとした洗浄・消毒方法についてはよくわかっていません。調べてみるとちゃんとしたやり方があるみたいのようですが、今回は無水エタノールだけで済ませています。
精製水を開封します。(今回購入した精製水はワンタッチキャップ式)
洗浄・消毒したガラスビーカーに精製水を 90ml の目盛りまで入れます。使用後はしっかり密栓して清潔な場所に保管します。
精製水開封後なるべく早めに使い切るようにします。(1~2週間以内)
ガラスビーカーに無水エタノール 10ml を入れて、合計 100ml にします。
ガラスビーカーにハッカ油 20滴(1滴 0.05ml 換算で約 1ml)を入れます。
ガラスビーカーで分量して混ぜた精製水・無水エタノール・ハッカ油の液体・オイルをガラスかくはん棒で混ぜた後、無水エタノールで洗浄・消毒したボトルスプレーに入れます。
使い終わったガラス器具は水洗いして、無水エタノールとキムワイプを使ってきれいにして保管します。
使用後の器具の洗浄・消毒方法についてもよくわかっていません。とりあえず、水洗いしてからキムワイプで水滴を取り、無水エタノール+キムワイプできれいにしてから保管ということにしました。
精製水・無水エタノール・ハッカ油を混ぜたスプレーボトルをよく振って、ハッカ油スプレーの完成です。
精製水・無水エタノール・ハッカ油を入れたスプレーボトルをよく振ると、白く濁ったような状態になります。ネットで同じように白く濁った状態なった記事がありましたので、特に気にする必要はなさそうです。
ハッカ油スプレーの注意点
ハッカ油スプレーが完成したので、あとは肌に吹きかけて気持ちよく夏を乗り切るだけです。
いろんなことに使える便利なハッカ油ですが、精油より刺激が非常に強く、ハッカ油を使う上で注意しなければならない点がいくつかあるので、その内容を簡単にまとめてみました。
ハッカ油で冷感を得られるが、体温が下がるわけではない!
ハッカ油には体温を下げる効果はありません。調べてみると、ハッカ油に含まれるメントールが皮膚表面を刺激して、冷感を感じる仕組みとなっているみたいです。
ただ、ハッカ油スプレーを作った際に混ぜた無水エタノールが、肌で揮発する時に気化熱が奪われるので、皮膚の表面温度が少し下がるようになっているようです。
基本的に涼しく感じられるだけで、暑い中何も対策しないままでは危険ですので、熱中症にならないためにも、まめな水分補給と体温管理を怠らないようにしましょう。
ハッカ油スプレーの使用期限の目安は、約1週間~10日まで!(らしい・・・)
なんで使用期限がこの期間になっているのかの理由は見つかりませんでしたが、おそらく完全密封ではないスプレーボトルに液体を詰めたことにより、ハッカ油・無水エタノールの時間経過とともに揮発していき、精製水も長期保存できないところを考慮しての使用期限じゃないかと考えられます。
開封した精製水の期限も短いですので、早めに使い切りどんどん新しく作っていきましょう。
ペット・動物にハッカ油の使用は厳禁!
特に猫はハッカ油を含め精油は全部有害だそうです。ご家庭で飼い猫がいる場合はハッカ油・ハッカ油スプレーの取り扱いには十分気を付ける必要があります。
妊婦、赤ちゃん、皮膚の弱い人へのハッカ油も禁止!
皮膚・粘膜が弱く敏感な状態であるため、ハッカ油は刺激が強すぎるようです。こちらもハッカ油・ハッカ油スプレーの取り扱いには注意しましょう。
ハッカ油を原液のまま一度にたくさん使用しない!
肌に原液のままたくさん肌に塗ると、寒気を起きて体調が崩れたりして大変なことになります。また、メントールの刺激が強すぎて肌荒れを起こし、皮膚がひりひりと痛むようです。
基本的に用途に応じて数滴、または水などで希釈して薄めてから使用するようにしましょう。
虫よけに効果がない場合がある?
ハッカ油スプレーでのハッカ油の濃度が薄い場合は、虫よけに効果がないことがあるようです。ハッカ油の濃度(20滴(1ml) → 40滴(2ml)以上)を高めて様子を見てみましょう。
ハッカ油・ハッカ油スプレーはいろいろと取り扱いが難しいことがありますが、使いこなせれば夏を快適に乗り切るアイテムとしてだけではなく、生活環境や体調管理に役立つ必須アイテムになります。
夏バテに注意して、暑い夏を乗り切っていきましょう。
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