2016年4月~7月分の Windows Update を一気に更新したときのメモ
2016年4月に 2016年1月~3月分 (3ヶ月分) の Windows Update を一気に適用した 記事 を公開しました。
前回は 3ヶ月分(2016年1月~3月分)溜まっていた Windows Update の更新プログラムをまとめてアップデートしましたが、それからまたしばらく地雷更新プログラム(Windows 10 アップグレード関連やデータ収集のテレメトリ関連)によるトラブル回避のため様子を見ておりました。
2016年4月~7月分までの更新プログラムが溜まってしまったので、今回も各種情報収集して 2016年4月~7月分までの Windows Update 更新プログラム情報を調べて、まとめてインストールしてみました。
なお、前回に引き続き使用している PC 環境(Windows 7 64bit Pro) では、Windows Update によって起きる想定外のトラブル回避のため自動更新を切り、更新プログラムの公開日から数ヶ月程度(基本的に 3ヶ月スパン、今回の記事では 4ヶ月分)様子を見た後に、トラブル情報がないことを確認してから(問題のある更新プログラムは非表示) ”手動” で Windows アップデートするようにしています。
今回の記事でも 2016年4月~7月までの Windows Update 更新プログラムを一気に更新するにあたり、ネット上の各種情報と照らし合わせてインストールしなかった更新プログラムを簡単にまとめてみました。
Windows Update リスト (Win 7 64bit) 2016年4月~6月分
画像は 2016年04月~06月分が表示された Windows Update 更新プログラム(重要)リストです。
こちらの画像は 2016年04月~06月分が表示された Windows Update 更新プログラム(オプション)リストです。
これら Windows Update にて表示された重要、オプションの更新プログラムについて、不必要なもの(Windows 10 アップグレード関連など)をリストから非表示にしていきます。
この時点(2016年6月末)で Windows Update の更新プログラムの確認に約 2時間(CPU の使用率が常時 25%)もかかってしまう状態となっていました。PC の性能・環境によって、更新プログラムの確認時間に開きがあるそうです。
Windows Update の更新プログラムの確認にかかる時間は、特定の更新プログラムをあらかじめインストールしておけば、短縮できることが対策方法として判明しています。そのため、Windoes Update の各種更新プログラムをインストールする前に、まずは 更新プログラムの確認時間を短縮させるプログラムを先にインストールする ところから作業します。
ネット上で見つけた更新プログラムの確認時間が非常に長いと考えられる理由は こちら、カーネルモード・ドライバのセキュリティ更新(win32k.sys)が原因みたいです。
Windows Update 更新プログラムの確認時間短縮のため KB3145739 と KB3161664 を先にインストール
Windows Update 更新プログラムの確認時間短縮のため KB3145739(2016年4月公開) と KB3161664(2016年6月公開) を先にインストールします。
Windows Update の更新プログラムリストから選択してインストールできますが、更新プログラムの確認時間がなかなか終わらなかったり、失敗したりして Windows Update が使えない場合は、Microsoft から OS にあわせた更新プログラムファイルをダウンロードしてインストールすることになります。
今回は Windows Update リスト上から対象の更新プログラムを確認することができましたで、Windows Update 上から KB3145739 と KB3161664 をインストールします。
Windows Update 上にて KB3145739(2016年4月公開) と KB3161664(2016年6月公開) を選択してインストールします。
インストールする際の注意点として、Windows Update の確認方法が自動になっていれば手動(更新プログラムを確認しない)に変更、更新プログラムインストール中は LAN ケーブルを抜いてインターネット切断状態にしておいたほうがいいようです。
使ってる PC はすでに手動更新になっていたのでこちらの設定はそのまま変更せず、LAN ケーブルは接続したままの状態で試しにインストールしてみました。
KB3145739 と KB3161664 インストール完了後、PC を再起動。Windows Update の更新プログラムの確認時間をチェックしてみたところ、数分程度で完了するようになり、無事 Windows Update の確認時間を短縮させることができました。
KB2952664、KB3035583、KB3123862、KB3138378、KB3139923、KB3140245、KB3147071、KB3162835 更新プログラムを非表示
2016年4月~6月分 Windows Update の重要に表示された更新プログラムリストのうち、画像の更新プログラムを不必要と判断して非表示に設定をしました。
Windows Update 上で繰り返し再表示された更新プログラムは引き続き非表示に、テレメトリと判明しているものも非表示、それ以外の Win 10 アップグレードやテレメトリに関係がなさそうなものもありますが、この時点では様子見ということでセキュリティ更新プログラム以外の更新プログラムは一括非表示にしています。
- Windows 7 アップグレード用互換性更新プログラム(KB2952664) 再表示
- 更新プログラムにより、Windows 8.1 および Windows 7 SP1 に Get Windows 10 アプリをインストールする(KB3035583) 再表示
- Windows 8.1 と Windows 7 をアップグレードするための更新機能(KB3123862) 再表示
- Windows の Journal.dll のバイナリの更新プログラム (KB3138378)
- HTTP の MSI パッケージのインストール時に Windows インストーラー (MSI) の修復が機能しない Windows の共有(KB3139923)
- WinHTTP が Windows での既定のセキュリティで保護されたプロトコルとして TLS 1.1 および TLS 1.2 を有効にする更新プログラム(KB3140245)
- Oracle や Microsoft DTC を Windows での ODBC または OLE DB ドライバーを使用する場合、Oracle データベースへの接続が失敗します。(KB3147071)
- 2016 年 6 月 DST およびタイム ゾーンの Windows 用更新プログラム(KB3162835)
KB3153731 と KB3148851 更新プログラムを非表示
2016年4月~6月分 Windows Update 更新プログラム非表示後に表示された KB3153731 です。入れても問題なさそうですが、不必要と判断して非表示に設定をしました。
KB3153731 非表示後に表示された更新プログラム KB3148851 です。こちらも入れても問題なさそうですが、不必要と判断して非表示に設定しました。
KB3161608 オプションを非表示
2016年4月~6月分 Windows Update のオプションに表示された KB3161608(2016年6月公開) はロールアップパッチ(更新プログラムをまとめたもの)ですが、Windows 10 関連ファイルと 「consent.exe」 が含まれているテレメトリ(データ収集後、Microsoft に送信)入りですので、インストールする必要はなしと判断、非表示に設定をしました。
Windows Update リスト (Win 7 64bit) 2016年4月~6月分 更新プログラムリスト
画像は一部の更新プログラムを非表示にした 2016年04月~06月分 Windows Update 更新プログラム(重要)リストです。
不必要な更新プログラムを非表示にした後に、月ごとにまとめて順番に Windows Update を実行していきます。
Windows Update リスト (Win 7 64bit) 2016年4月分 更新プログラム インストール
画像は 2016年04月分 Windows Update の更新プログラム(重要)にチェックマークを入れたリストです。インストール後に PC を再起動します。
Windows Update リスト (Win 7 64bit) 2016年5月分 更新プログラム インストール
画像は 2016年05月分 Windows Update の更新プログラム(重要)にチェックマークを入れたリストです。インストール後に PC を再起動します。
Windows Update リスト (Win 7 64bit) 2016年6月分 更新プログラム インストール
画像は 2016年06月分 Windows Update の更新プログラム(重要)にチェックマークを入れたリストです。インストール後に PC を再起動します。
KB3173040 更新プログラム(2016/06/30 公開)を非表示
2016年6月30日公開 Windows Update の重要に表示された KB3173040 です。
KB3173040 は、Window 10 アップグレードの無料提供が 2016年7月29日に終了する前に更新通知をするだけのプログラムでしたので、不必要のため非表示設定をしました。
KB2952664 と KB3170735 オプション(2016/07/06 公開)を非表示
2016年7月6日公開 Windows Update のオプションに表示された KB2952664 と KB3170735 です。
毎度しつこく表示される KB2952664 は非表示に。KB3170735 は Windows Journal に関する更新で、通知機能が追加されるだけのようです。セキュリティパッチではないため、こちらも不必要と判断して非表示設定をしました。
Windows Update リスト (Win 7 64bit) 2016年7月分 更新プログラムリスト
画像は 2016年07月公開の Windows Update 更新プログラム(重要)リストです。
カーネルモード・ドライバのセキュリティ更新プログラム(win32k.sys)があるせいか、Windows Update の更新プログラムの確認に再び約 2時間(CPU の使用率が常時 25%)もかかってしまう状態になってしまいました。
そのため、こちらも Windoes Update の更新プログラムをインストールする前に、更新プログラムの確認時間を短縮させるプログラムを先にインストールします。
Windows Update 確認時間短縮のため KB3168965 を先にインストール
Windows Update 更新プログラムの確認時間短縮のため KB3168965(2016年7月13日公開) をインストールします。
Windows Update の更新プログラムリストから選択してインストールできますが、更新プログラムの確認時間がなかなか終わらなかったり、失敗したりして Windows Update が使えない場合は、Microsoft から OS にあわせた更新プログラムファイルをダウンロードしてインストールすることになります。
Windows Update リスト上から対象の更新プログラムを確認することができましたで、Windows Update 上から KB3168965 をインストールします。
以下の手順は 2016年04月~06月分 Widnows Update 時に 更新プログラムの確認時間を短縮させるプログラムをインストール したやり方と同じ内容となっています。
Windows Update 上にて KB3168965(2016年7月13日公開) を選択してインストールします。
こちらもインストールする際の注意点として、Windows Update の確認方法が自動になっていれば手動(更新プログラムを確認しない)に変更、更新プログラムインストール中は LAN ケーブルを抜いてインターネット切断状態にしておくほうがいいようです。
使ってる PC はすでに手動更新に設定済み、LAN ケーブルは接続したままの状態でインストールしてみました。
KB3168965 インストール完了後、PC を再起動。Windows Update の更新プログラムの確認時間をチェックしてみたところ、数分程度で完了するようになり、Windows Update の確認時間を短縮させることに成功しました。
Windows Update リスト (Win 7 64bit) 2016年7月分 更新プログラム インストール
画像は 2016年07月分 Windows Update の更新プログラム(重要)にチェックマークを入れたリストです。インストール後に PC を再起動します。
KB3035583 更新プログラム(2016/07/19 公開)を非表示
2016年7月19日公開 Windows Update の重要に ”再” 表示された KB3035583 です。
KB3035583 は、毎回しつこく Windows Update で表示される Window 10アップグレード関連プログラムです。Windows 10 にアップグレードする予定はありませんので、再度非表示設定をしました。
KB3172605 オプション(2016/07/21 公開)を非表示
2016年7月21日公開 Windows Update のオプションに表示された KB3172605 です。
KB3172605 は、ロールアップパッチ(更新プログラムをまとめたもの)ですが Windows 10 関連ファイルが含まれている可能性が高いようです。また、「consent.exe」 が含まれているテレメトリ(データ収集後、Microsoft に送信)入りですので、インストールする必要はなしと判断、非表示に設定をしました。
KB3161102 オプション(2016/07/28 公開)はインストール
2016年7月28日公開 Windows Update のオプションに表示された KB3161102 です。
KB3161102 は Windows Journal を削除する更新プログラムです。Windows Journal はセキュリティ上いろいろと問題があるため、今回の Windows Update で(オプション扱いですが)削除する流れとなったようです。
注意点として更新プログラムで Windows Journal を削除してしまうと、元通りに復活することができません。そのかわり、英語版(Beta) Windows Journal として復活させることは可能 みたいです。
うちの PC 環境では Widnows Update でオプション扱いのものは基本的にインストールしないようにしているのですが、「Windows Journal は使っていないこと」、「ネット上で調べた限りではこの更新プログラムをインストールしても問題がなさそうなこと」、「セキュリティ面を考慮して Windows Journal は削除したほうがいいこと」、「使う予定はないが代替手段があること(OneNote)」、などの理由により KB3161102 をインストールして Windows Journal を削除することにしました。
インストール後の再起動はありませんでしたが、念のため PC を再起動。しばらく使ってみないとわかりませんが、とりあえず目立ったトラブルは今のところ発生していません。
2016年7月まで非表示にした Windows Update (Win 7 64bit) 更新プログラムリスト
画像は 2016年4月~7月分を含む、2015年7月ごろから約 1年間 Windows Update で非表示にした更新プログラムリストです。
- Windows 7 アップグレード用互換性更新プログラム(KB2952664) 再表示
- 更新プログラムにより、Windows 8.1 および Windows 7 SP1 に Get Windows 10 アプリをインストールする(KB3035583) 再表示
- Windows 8.1 と Windows 7 をアップグレードするための更新機能(KB3123862) 再表示
- Windows の Journal.dll のバイナリの更新プログラム (KB3138378)
- HTTP の MSI パッケージのインストール時に Windows インストーラー (MSI) の修復が機能しない Windows の共有(KB3139923)
- WinHTTP が Windows での既定のセキュリティで保護されたプロトコルとして TLS 1.1 および TLS 1.2 を有効にする更新プログラム(KB3140245)
- Oracle や Microsoft DTC を Windows での ODBC または OLE DB ドライバーを使用する場合、Oracle データベースへの接続が失敗します。(KB3147071)
- 2016 年 6 月 DST およびタイム ゾーンの Windows 用更新プログラム(KB3162835)
- アゼルバイジャン、チリ、ハイチ、およびモロッコ向け Windows の 2016 年 5 月付の DST 更新プログラム(KB3153731)
- ロシアのタイムゾーン変更(KB3148851)
- Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 の更新プログラム ロールアップ (2016 年 6 月)(KB3161608)
- Windows 8.1 およびWindows 7 SP1 のアップグレードの無料提供の終了通知。(KB3173040)
- July 2016 Update for Windows Journal(KB3170735)
- Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 の更新プログラム ロールアップ (2016年 7 月)(KB3172605)
Windows 10 の無償アップグレード期間が 2016年7月末に一応終了したので、Windows Update での地雷更新プログラム配信の攻防に一区切りがついたかと思います。
今後、マイクロソフトがどのような形で Windows Update 経由で仕掛けてくるのか気になるところはありますが、データ収集のためテレメトリ関連の更新プログラムは、今後も定期的に配信し続けることが予想されます。
テレメトリ関連プログラムは特に PC のパフォーマンスが落ちるかもしれないという意味では絶対に入れたくはありませんので、今後も引き続き Windows Update で公開されたプログラムに関しては関連情報を収集して、地雷更新プログラムだけは踏まないよう注意したいところです。