2016年10月分の Windows Update を更新したときのメモ
2016年9月下旬に、2016年9月に公開された Windows Update の更新プログラムをインストールと保留にした 記事 を公開しました。
今回の記事では 2016年10月分 Windows Update の更新プログラムが公開されましたので、各種ネット情報をチェックして、必要に応じて更新プログラムのインストールと非表示(保留)を行いました。
前回に引き続き使用している PC 環境(Windows 7 64bit Pro) では、Windows Update によって起きるトラブルを回避するため自動更新を切っています。
特に断りがない限り、基本的に更新プログラムの公開日からある程度様子を見た後に、トラブル情報がないと判断できたら、「手動」 で Windows Upsate で公開された更新プログラムを必要に応じて順次アップデート、または 必要な更新プログラムをネットからダウンロードしてインストール します。(問題のある更新プログラムは事前に非表示)
なお、過去に公開された一部の更新プログラムをインストールせず保留で対応したものがあるため、本来表示されるべき関連する更新プログラムが、記事内では最初から非表示となっていることがありますのでご注意ください。
今回の記事でも 2016年10月分公開 Windows Update 更新プログラムを入れるにあたり、ネット上の各種情報と照らし合わせてインストールしなかった更新プログラムを簡単にまとめてみました。
Windows Update 更新プログラムの確認時間短縮のため、海外製テレメトリなし KB3161647 を先にインストール
2016年10月分公開 Windows Update 更新プログラムの確認が終わらない現象が再び発生しています。今までは 「Win32k.sys」 入りの更新プログラムを先にインストールすることで、この問題を避けることができました。
しかし、2016年10月分公開より更新プログラムの配信方法変更(更新プログラムをまとめて 1本化)のため、「Win32k.sys」 先入れインストールによる Windows Update 確認を短縮する方法が無効化されてしまいました。
長い時間をかければ Windows Update の確認が終わらないことはないのですが、ネット上の情報では今まで以上に時間がかかることがあり、その間にも CPU が常時高負荷の状態となるため、ほかの作業やゲームなどのパフォーマンスに大きな影響を与えて操作に支障をきたしてしまいます。
この問題を避けるためには、Windows Update クライアントの更新が必要になるのですが、マイクロソフト公式で配信されているアップデート確認短縮できる更新プログラムは、テレメトリー入り(と思われるもの)や今まで避けてきた余計な更新プログラムをまとめて入れたものしかありません。
これまでに Windows Update を手動で個別にインストールしてて、テレメトリーや Windows 10 アップグレードパッチを避けていた場合は、諦めていずれかの更新プログラムをインストールする方法しかないという状況になってしまいました。
Windows のテレメトリーを無効化するスパイウェア対策ソフトがいくつか公開されており導入を考えましたが、どれも一長一短があり完全な対策ができるとは思えないので、この方法は最終手段として残して現在のところ候補から外しています。
ところが、海外にてこのテレメトリーを排除した Windows Update クライアント KB3161647 (Windows Update Client 7.6.7601.23453) が公開、これをインストールすることで、テレメトリー入り更新プログラムをインストールせず、アップデート確認短縮が可能になる というネット情報を見つけました。
非公式の更新プログラムで情報が少ないうえ、今後どのような影響を受けるのか不明なところがあるため、不安なところがありますが(パッチ作成者は WHDownloader 更新リストを管理してる abbodi1406 氏だそうです)、今のところトラブル情報は見当たりませんので今回この非公式更新プログラムをインストールしてみることにしました。
海外製テレメトリーなし KB3161647 (Windows Update Client 7.6.7601.23453) ファイルは、ここ(英語) か ここ(Google ドライブ) からダウンロードできます。
非公式更新プログラムですので、ダウンロード後はハッシュ値のチェックとウィルススキャンをして、問題ないと判断できたらファイルを解凍・展開してインストールします。解凍・展開後に同梱の 「install-online.cmd」 ファイルを管理者権限で実行します。
「install-online.cmd」 を管理者権限で実行後に、DOS 画面が表示され自動的に更新プログラムがインストールされますので、しばらく放置して待ちます。インストール完了後は、なにかキーを押すことで DOS 画面が閉じますので、手動で PC 再起動を行います。
PC 再起動後 Windows Update の更新確認を行い、数分で確認が完了すれば、海外製テレメトリーなし KB3161647 のインストールは無事完了です。
海外製テレメトリーなし KB3161647 をインストールした際の問題点としては、「インストールされた更新プログラム」 の画面にて KB3172605 が 4つ並んでいる状態で表示されてしまいます。
今のところ、インストール履歴の表示が少しおかしくなるくらいで、これ以外の問題はないようです。
Windows Update (Win 7 64bit) 2016年10月分更新プログラム&非表示にしたリスト
画像は 2016年10月に公開された Windows Update 更新プログラム(重要)リストです。
こちらの画像は 2016年10月公開分 Windows Update 更新プログラム(重要)で非表示にしたリストです。
Microsoft Security Essentials (MSE) をインストールしてあるため、そのアップデートプログラム 「Update for Microsoft Security Essentials - 4.10.205.0 (KB3193414)」(Microsoft サイトに情報なし?) が配信されましたが、ファイル・フォルダの右クリックのスキャン機能がなくなってしまったようです。
そのため、この右クリックスキャンを使いたい場合は、アップデートプログラムをインストールしないようにするか、万が一インストールしてしまった場合は、アンインストール後に 前のバージョン をダウンロードしてインストールすることになります。
今すぐインストールする必要はないと判断して 「Update for Microsoft Security Essentials - 4.10.205.0 (KB3193414)」 はとりあえず非表示としました。
Windows Update で公開された Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ(KB3185330) はインストールせず、Windows 7 向けセキュリティのみの品質更新プログラム (KB3192391) ファイルをダウンロードして手動でインストールします。詳細については 後述。
同じく、Windows Update で公開された Windows 7 セキュリティおよび品質ロールアップ更新プログラム(KB3188740) もインストールしないで、.NET Framework 3.5.1 用セキュリティのみの更新プログラム(KB3188730) ファイルをダウンロードして手動でインストールします。こちらも詳細については 後述。
Windows 7 アップグレード用互換性更新プログラム(KB2952664) は以前公開された更新プログラムの再登場です。セキュリティパッチではなく、入れる必要性はありませんので非表示にします。
- Update for Microsoft Security Essentials - 4.10.205.0 (KB3193414)
- Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ(KB3185330)
- Windows 7 セキュリティおよび品質ロールアップ更新プログラム(KB3188740)
- Windows 7 アップグレード用互換性更新プログラム(KB2952664)
画像は 2016年10月に公開された Windows Update 更新プログラム(オプション)リストです。
こちらの画像は 2016年10月公開分 Windows Update 更新プログラム(オプション)リストです。全部非表示にしました。
2016 年 10 月 x64 ベース システム用 Windows 7 向けマンスリー品質ロールアップのプレビュー(KB3192403) はセキュリティパッチではなく、テレメトリー入りのようなので非表示にしました。
nVidia のグラフィックスドライバーは、以前から Windows Update 上からインストールすることはなく、手動で nVidia サイトよりダウンロード・インストールで対応していますので、ここも非表示にしています。
- Windows 7 マンスリー品質ロールアップのプレビュー(KB3192403)
- nVidia - Graphics Adapter WDDM1.1, Graphics Adapter WDDM1.2, Graphics Adapter WDDM1.3, Graphics Adapter2.0 ~
Windows Update (Win 7 64bit) 2016年10月分更新プログラム インストール
Windows Update で公開された Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ(KB3185330) をインストールしないで、セキュリティアップデートだけを入れる場合は Windows 7 向けセキュリティのみの品質更新プログラム (KB3192391) ファイルを個別にダウンロードして手動でインストールします。
インストール後は PC を再起動します。
同じく、Windows Update で公開された Windows 7 セキュリティおよび品質ロールアップ更新プログラム(KB3188740) もインストールしないで、セキュリティアップデートのみインストールしたい場合は .NET Framework 3.5.1 用セキュリティのみの更新プログラム(KB3188730) ファイルをダウンロードして手動でインストールします。
ただ、今回こちらの Windows 7 セキュリティおよび品質ロールアップ更新プログラム(KB3188740) と .NET Framework 3.5.1 用セキュリティのみの更新プログラム(KB3188730)、双方とも内容の違いなどが不明で、内容は同じなのでは?という情報があり、今のところどちらを入れても問題はなさそうです。
今回の Windows Update 更新確認ではとりあえず、.NET Framework 3.5.1 用セキュリティのみの更新プログラム(KB3188730) をインストールすることにします。
インストール後の PC 再起動はありませんでした。
画像は 2016年10月分 Windows Update の更新プログラム(重要)にチェックマークを入れたリストです。
インストール後、Windows Update 更新確認で新たな更新プログラムが表示されなければ、2016年10月分の Windows Update 更新プログラムのインストールは完了です。
2016年10月分まで非表示にした Windows Update (Win 7 64bit) 更新プログラムリスト
画像は 2015年7月ごろから 2016年10月分までの Windows Update で非表示にした更新プログラムリストです。
- Update for Microsoft Security Essentials - 4.10.205.0 (KB3193414)
- Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ(KB3185330)
- Windows 7 セキュリティおよび品質ロールアップ更新プログラム(KB3188740)
- Windows 7 アップグレード用互換性更新プログラム(KB2952664)
- Windows 7 マンスリー品質ロールアップのプレビュー(KB3192403)
- nVidia - Graphics Adapter WDDM1.1, Graphics Adapter WDDM1.2, Graphics Adapter WDDM1.3, Graphics Adapter2.0 ~
今までできた 「Win32k.sys」 更新プログラム先入れによる、Windows Update 短縮確認方法ができなくなってしまったので、当初はテレメトリー入り更新プログラムのインストールとあわせて、テレメトリー無効化スパイウェア対策ソフトの導入も考えていました。
今回は海外のテレメトリー抜き Windows Update クライアント非公式更新プログラムのおかげで、なんとかテレメトリー入りパッチをインストールすることなく、2016年10月分の Windows Update を無事インストールができました。
非公式パッチのため、今後どのようなトラブルが発生するのかわかりませんが、インストール履歴に重複表示されるくらいで、今のところ目立った不具合は確認していません。
なんとかテレメトリー導入を避けて Windows Update することができましたが、今回から Windows Update による配信方法変更により、余計なプログラムも 1本にまとめて配信されるようになってしまっています。
そのため、セキュリティパッチのみをインストールしたい場合は、事前によく調べたうえで手動でファイルをダウンロード・インストールする必要があります。
テレメトリー入り更新プログラムを避けるうえで、今後も地雷更新プログラムの情報収集を集めながら、インストールの取捨選択が続くことになりそうです。