内蔵光学ドライブで 「指定されたドライブが見つかりません」 と表示された場合の根本的な解決方法
DVD や CD を内蔵 DVD ドライブに挿入して、OS 上からドライブアイコンを開いた際に 「指定されたドライブが見つかりません。」 と表示されてしまい、ディスクが開かなくなる現象が今まで何度も多発していました。
この現象は PC 起動後しばらくは DVD ドライブが認識してディスクを読むことができますが、一定時間経過した後にディスクを入れてドライブを開こうと 「指定されたドライブが見つかりません。」 と表示されてしまい、こうなってしまうと PC を再起動するまで DVD ドライブが使えません。
DVD ドライブを使う機会はめっきり減りましたが、まったく使わないかというとそうでもなく、過去のディスク資産を利用するときがたまにあります。久しぶりに使おうとすると OS 上でなぜか DVD ドライブを認識しなくなってることがあり、長い間ネット上にある対策方法を試しても解決できなかった問題でもありました。
使う頻度が減ったとはいえ、DVD ドライブを開くのに毎回 PC を再起動しなければならないのは釈然としなかったので、何とか解決したいと思っていました。でも、どうやっても解決できなければ最終的に外付けの USB DVD ドライブを購入して、内蔵 DVD ドライブは引退させるところまで考えていたところです。
また、この DVD ドライブを PC に接続しているせいで不定期に CPU 使用率が暴走することがあり、頭を悩ませていた時期がありましたが、いろいろと試行錯誤した結果すべての問題を解決できました。その後、問題なく使えているので、今回の記事ではいままでやってきた対策(効果なし)と解決できた方法を公開します。
PC 環境はマザーボード ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 の BIOS で Marvell Storage Controller を IDE Mode に設定。Marvell SATA ポートに 東芝サムスン DVD ドライブ SH-222BB+S を接続した時の内容です。(解決時は AHCI Mode に変更。)
東芝サムスン SH-222BB ファームウェア SB01 アップデート(効果なし)
東芝サムスン DVD ドライブ SH-222BB+S のファームウェアのバージョンが SB00 だったのですが、SB01 のファームウェアが公開されていたので、「SH-222BB_SB01.exe」 をダウンロードしてアップデートしてみました。
どのタイミングか忘れましたが勝手にファームウェアのアップデートが始まり、アップデート後に再起動の確認画面が表示され、OK ボタンをクリックすると PC の再起動が始まってしまうため注意が必要です。
無事、東芝サムスン DVD ドライブ SH-222BB+S のファームウェアを SB00 から SB01 にアップデートできましたが、DVD ドライブが認識しなくなる問題は解決しませんでした。
レジストリ HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Class\{4d36e965-e325-11ce-bfc1-08002be10318} 「UpperFilters」 と 「LowerFilters」 削除(効果なし)
レジストリエディタを起動して 「HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Class\{4d36e965-e325-11ce-bfc1-08002be10318}
」(Window 7 の場合) に移動して、「UpperFilters」 と 「LowerFilters」 があれば削除します。
うちの PC では 「LowerFilters」 しかなかったのでこれを削除。
「LowerFilters」 の中身は iaStorF でした。Intel Rapid Storage Technology(IRST) 関係だと思われます。
結果、DVD ドライブが認識しなくなる問題は解決できていません。よく考えたら、Marvell コントローラーに DVD ドライブを接続しているので、関係なかったのかもしれません。
Adaptive Link Power Management (ALPM) 機能の無効化(効果なし)
コマンドプロンプトから 「Adaptive Link Power Management (ALPM)」 という省電力機能を無効にするコマンドを入力します。結果は効果ありませんでした。
BIOS 設定 - EIST、C1E、C3/C6 無効化(システムの割り込み問題解決)
ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 の BIOS で設定してある省電力機能が怪しいと思い、「Enhanced Intel SpeedStep Technology(EIST)」 と 「Turbo Mode(Turbo Boost・・・TB)」 を Disabled(無効)に、「CPU C1E、C3 Report、CPU C6 Report」 それぞれ Auto から Disable(無効) に変更しました。
DVD ドライブが認識しなくなる問題は解決できませんでしたが、この省電力設定を無効にしたことで、以前から発生していた 「システムの割り込み(遅延プロシージャ呼び出しと割り込みサービスルーチン)」 の CPU 暴走が解決できたようです。
BIOS 設定 - Marvell コントローラー AHCI Mode に変更(DVD ドライブ消失問題解決)
マザーボード ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 の BIOS にある、DVD ドライブを接続している Marvell Storage Controller を IDE Mode から AHCI Mode に変更して、Marvell ドライバ をインストールすることで、DVD ドライブ認識問題を解決することができました。
Marvell Storage Utility をインストールすると、ブラウザから接続しているデバイス情報を確認することができます。Login 画面にて OS のユーザーアカウント(デフォルトで入力済み)のパスワードを入力するとログインできます。
今回の DVD ドライブの認識トラブルの原因は Marvell コントローラーの IDE Mode が犯人だったようです。今まで効果がなかった設定変更内容の影響があるかもしれませんが、最終的に AHCI Mode にすることで、DVD ドライブが認識できなくなる問題を解決することができました。
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