Display Driver Uninstaller(DDU)を使って GeForce ドライバの完全削除と、アカウント不要 GeForce Experience をインストールしました
以前の記事 で、ビデオカード GeForce GTX 970 GIGABYTE GV-N970G1 GAMING-4GD に 換装 した際に、(NVIDIA GeForce、AMD Radeon、Intel 含む)グラフィックスドライバーのアンインストールに特化したフリーソフト 「Display Driver Uninstaller (DDU)」 を使ってドライバの完全削除と再インストールを行いました。
今回の記事でもしばらく更新してなかったグラフィックスドライバーを新しい状態にするために、「Display Driver Uninstaller (DDU)」 を使ってドライバの完全削除と新しいドライバのインストールを行いました。「Display Driver Uninstaller (DDU)」 はちょくちょくアップデートが入ってますので、前回から追加された点を軽くチェックしてみます。
なお、ゲームの最適化、録画、ストリーミング放送に特化した NVIDIA ビデオカード専用ソフトウェア 「GeForce Experience」 の最新版(バージョン 3 以降) が最新版 GeForce ドライバと一緒に同梱されています。バージョン 3 以降を利用するにはアカウントの登録・ログインといったことが必要になっていましたで、当面の間はアカウント・ログインが不要なバージョン 2 の最終版をインストール・設定を行うことにしました。
また、最近の NVIDIA ドライバーをインストールすると、PC の情報を収集して外部にそのデータを送信する 「テレメトリー」 も同時にインストール・設定されてしまうという情報がありましたので、一緒に確認してみます。
Display Driver Uninstaller (DDU) V17.0.5.2 を使って NVIDIA ドライバーを完全削除
最新版の 「Display Driver Uninstaller (DDU)」 をダウンロードします。わりと頻繁にアップデートされており、挙動や仕様が変更されていることがありますので注意してください。ダウンロードしたファイルは自己解凍形式のため、実行してファイルを展開・解凍、Display Driver Uninstaller.exe を起動します。
なお、このダウンロードした自己解凍形式のファイルが、私の PC 環境で使っている Microsoft Security Essentials の 誤検出 によって削除されてしまったため、お使いのセキュリティソフトによっては自動的に削除される可能性があります。ファイルに問題ないと判断できれば、セキュリティソフトの除外設定をしたり一時的に無効にするなどして対応してください。
「Display Driver Uninstaller (DDU)」 はすでに日本語に対応していますが、最新バージョンでは機能追加などにより一部英語のままであることがあります。
そのまま利用しても問題ありませんが、最新の状態で日本語化しておきたい場合は、このツールの日本語化ファイルを公開している DH ◆OmegaWBPUI さんのブログサイト THE MAD RADEON BLOGGERS で最新版の日本語ファイルを公開している場合がありますので、そこから最新の日本語化ファイルダウンロードしてファイルを入れ替えることで、一部英語だったところを日本語に反映することができます。
入れ替え方法は settings フォルダ → Languages フォルダ内にある Japanese.xml を新しいファイルに差し替えます。
「Display Driver Uninstaller (DDU)」 を起動したときに最初に表示される起動オプション画面です。
この画面は OS が Windows 7 で表示された画面ですが、Windows 8/8.1/10 の場合はここに赤文字でメッセージが表示されるようです。Windows 8 以降の OS は持っていないため詳しくは知らないのですが、どうやら PIN(4 ケタの数字)というものがセーフモードで動作しないため、パスワードを忘れている場合すぐに終了してくださいという内容です。
Display Driver Uninstaller (DDU) のバージョンによってはこの起動オプション画面が表示されず、いきなり Display Driver Uninstaller (DDU) メニュー画面 が表示されます。THE MAD RADEON BLOGGERS さんの情報によると、どうやら一部で無限再起動や黒画面が発生するため、バージョン 17.0.7.3 以降から非表示になったそうです。
今まで問題のなかった人、手動でセーフモードの動作確認ができている人は、DDU 内メニューのオプションを開き、一番下の拡張オプションにある 「起動オプションのメッセージボックスを表示」 のチェックボックスにチェックを入れることで、起動オプション画面が表示されるようになります。
「Display Driver Uninstaller (DDU)」 の起動オプション画面からは、「通常モード」、「セーフモード(推奨)」、「セーフモード(ネットワーク有効)」 を選択できます。
「Display Driver Uninstaller (DDU)」 で基本的にドライバを安全かつ完全に削除する場合は 「セーフモード(推奨)」 を選択、「セーフモードで再起動」 ボタンをクリックすると自動的に PC 再起動が始まります。
OS が自動的にセーフモードで起動、「Display Driver Uninstaller (DDU)」 も自動的に立ち上がりドライバ削除メニュー画面のところまで全部自動的に進みます。
ちなみに 「Display Driver Uninstaller (DDU)」 でドライバを削除しないのであれば、セーフモードでなくても起動オプションで 「通常モード」 で 「起動」 ボタンを押すことで、設定内容を確認したり変更することが可能です。
「Display Driver Uninstaller (DDU)」 で 「セーフモードで再起動」 ボタンをクリックした場合、PC が再起動する前にシステムの復元ポイントを作成します。
復元ポイントを作成するタイミングは 「Display Driver Uninstaller (DDU)」 のバージョンや選択した起動オプションによって若干異なるようです。
セーフモードで起動した 「Display Driver Uninstaller (DDU)」 画面です。画面内左側にある 4つのボタンの内、一番下にある 4番目のボタン(インストーラー、キャッシュファイルの削除)が最新版 DDU で追加された機能です。最新の日本語ファイルに差し替えていない場合は、ここが英語で表示されます。
「Display Driver Uninstaller (DDU)」 のオプション画面です。
DDU ではビデオカードのドライバ以外に GeForce Experience もアンインストールできます。すでにインストール済みの GeForce Experience をアンインストールしたくない場合などは、このオプション画面で削除のチェックマークをあらかじめ外しておく必要がありますので、お使いの環境に合わせて都度設定を変更します。
GeForce Experience 2.11.4.0 をインストールしている環境で、オプションの GFE 削除のチェックマークを外していたのですが、ドライバのみを削除して再起動したところ GeForce Experience が削除されていることがありました。仕様なのかどうかわかりませんが、万が一削除されてしまった場合、GeForce Experience を再インストールすることになります。
「削除して再起動 (強く推奨します)」 ボタンをクリックするメッセージが表示されますので、OK ボタンをクリックするとドライバの削除処理が始まります。
メッセージ内容について。公式サイト から DDU をダウンロードすることで作者のモチベーションアップ・開発継続につながりますので、公式サイトから DDU をダウンロードするようにしましょう。公式サイトからダウンロードできない場合は Guru3d のミラーサイト から DDU をダウンロードすることができます。
V18.0.0.0 から 「デバイスタイプの選択」 にオーディオが選択項目として増えたことにより、DDU からセーフモードで起動した際に、手動で 「デバイスタイプの選択」 を GPU に選択する操作が必要となっています。
NVIDIA GeForce Hot Fix 378.57 インストール
「Display Driver Uninstaller (DDU)」 でドライバを完全削除後に最新版の NVIDIA ドライバをインストールします。今回は GeForce Hot Fix 378.57 をインストールします。
PC 環境に合わせて必要なドライバを選択します。今回の記事では 「グラフィックスドライバー 378.57」 と 「PhysX システムソフトウェア 9.16.0318」 を選択してインストールします。
「クリーンインストールの実行」 にチェックマークを入れたままドライバをインストールすると、ドライバ同梱の GeForce Experience (新しいバージョン) にチェックマークが入っていない状態で、すでに GeForce Experience がインストールされてある状態 (現在のバージョン) だと、インストールしてある GeForce Experience が削除されてしまうようです。
古いバージョンの GeForce Experience を残しておきたい場合は 「クリーンインストールの実行」 にチェックマークを入れないようにするか、もし削除してしまった場合は GeForce Experience を再インストールするしかないかと思います。
GeForce Hot Fix 378.57 のドライバインストールが完了しました。PC を再起動させて動作確認します。
GeForce Experience 旧バージョン 2.11.4.0 インストールと新バージョン自動アップデート停止設定
最新版 NVIDIA GeForce ドライバーに同梱されている、ゲームの最適化、録画、ストリーミング放送に特化した NVIDIA ビデオカード専用ソフトウェア 「GeForce Experience」 について。
バージョン 3 以降の最新版についてはアカウントの登録・ログインといったことが必要になっていましたで、当面の間はアカウント・ログインが不要なバージョン 2 の最終版をインストールして設定をおこないます。
バージョン 2 の最終版は 「2.11.4.0」 でインストーラー単体ファイルをダウンロードできるようになっています。公式サイトでは専用のダウンロードページがないようですので、判明しているダウンロード URL を開いて、インストーラーをダウンロードします。
GeForce Experience 2.11.4.0 インストール時に何度か 「NVIDIA Backend は動作を停止しました」 と表示されましたが特に影響はないようです。「プログラムを終了します」 をクリックしてインストール処理を続行させます。
GeForce Experience はファイアーウォールなどで通信をブロックしない限り、勝手に新バージョンのアップデート処理を始めてしまいます。
新バージョンへのインストール処理は中止することができるのですが、そのままでは GeForce Experience が使えないため、旧バージョンを使い続けたい場合は 勝手にアップデートをさせないための設定 をする必要があります。
まず、GeForce Experience 2.11.4.0 インストール後に 「C:\ProgramData\NVIDIA Corporation\GeForce Experience」 にある 「Update フォルダ」 を削除します。
次にタスクマネージャのプロセスタブから 「NvNetworkService.exe」 を終了させておきます。
最後に、「C:\Program Files (x86)\NVIDIA Corporation\NetService」 にある 「NVNetworkServiceAPI.dll」 と 「NvNetworkService.exe」 を削除すれば設定完了です。
GeForce Experience 起動時に画像のような 「Try again later」 というメッセージが必ず表示されますが、特に問題はありません。
ファイルを削除しなかった場合、ファイアーウォールで 「NvNetworkService.exe」 の通信をブロックしていると同じメッセージが表示されます。こちらの場合は、起動するまでの時間が長かった記憶がありますので、特に理由がなければ削除したほうが早く起動できるようになるかと思います。
NVIDIA テレメトリー、インストール状態のチェック
最新版の NVIDIA GeForce ドライバーにはテレメトリーが勝手にインストールされるという情報が話題になっていましたで、チェックしてみました。なお、テレメトリーの設定は簡単にオフにすることができるということで、今回はあまり気にせず GeForce ドライバをインストールしています。
テレメトリーが入っているかどうかについては Autoruns for Windows を使うと簡単にチェックできます。Autoruns for Windows を起動して Filter に nvidia と入力することで、NVIDIA のテレメトリーが設定されているかどうか確認できます。
タスクスケジューラーに NVIDIA のテレメトリーがセットされるらしいのですが、それらしいものを見つけることはできませんでした。
今回は Hotfix ドライバーで最低限のドライバーしかいれてないイレギュラーなやり方に加えて、カスタムインストールでドライバーのみのインストールでは入らないようなことや OS によって入ったり入らなかったりするらしいなど、導入方法や PC 環境によってテレメトリーの有無に違いがあるようです。
いずれにしても、今後どのような形でテレメトリーがインストールされてしまうかわかりませんので、今後テレメトリーを確実に排除したい場合は、最新ドライバーをインストールしたあとに Autoruns for Windows を使ってチェックしたほうがよさそうです。
GeForce ドライバをインストールしたときに一緒に入る NVIDIA テレメトリサービス NvTelemetry を削除 した記事を公開しました。
- Display Driver Uninstaller(DDU)を使って GeForce ドライバの完全削除と、アカウント不要 GeForce Experience をインストールしました(現在開いているページ)
- NVIDIA テレメトリサービス NvTelemetry を削除して GeForce ドライバをインストールする方法
- GeForce Experience バージョン 2.11.4.0 で ShadowPlay の設定と録画ができない場合の解決方法
- グラフィックスドライバ アンインストールソフト Display Driver Uninstaller (DDU) を使って NVIDIA GeForce ドライバを完全削除してみました
- 3連ファンと大型ヒートシンクで冷却特化した GIGABYTE(ギガバイト) のバックプレート付き GeForce GTX 970 を購入しました
- ビデオカードの垂れ下がりを防止する国産グラフィックスカードホルダー、長尾製作所の 「VGA サポートステイ」 を購入しました
- Windows Update から各種デバイスドライバ、ファームウェアのインストールメモ
- NVIDIA Geforce Driver 327.23 WHQL から 337.88 WHQL へドライバをアップデートしてみました
- NVIDIA Geforce Driver 337.88 → 355.98 → 358.50 → GeForce Hotfix Driver 358.59 へと一気にアップデートしてみました
- 非公式サウンドドライバ(PAX Drivers)を可能な限り削除するために Driver Fusion をインストールしました
- 非公式サウンドドライバ(PAX Drivers)のアンインストール作業メモ
- Driver Fusion を使って非公式サウンドドライバ(PAX Drivers)を削除してみました
- PAX MASTER PCI XFI Driver Suite 2014V 1.15 (PAX Drivers) をインストールしてみました