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NVIDIA Inspector(Multi Display Power Saver)で P0(最大パフォーマンス)にならないときの対処方法

とある PC ゲームをプレイしていた時、画面内のオブジェクト数が多くなるとフレームレート(fps)がガタ落ちする現象が発生してしまいました。

最初はゲームの仕様か PC のスペック不足かなと思っていたのですが、あまりのパフォーマンスの悪さで我慢できなくなり、改善するべくいろいろ調べてみることに。

Steam フォーラムなど海外サイトでそのゲームで適用できるパフォーマンス改善設定をしたところ、ある程度は改善することはできました。

ただ、それでも完全に解決したとは言えない状態でしたので、GPU-ZNVIDIA Inspector で監視していたところ、「Multi Display Power Saver」 の 「Current Performance State」 が P0(最大パフォーマンス) にならずに、P5 までしか動作していない ことがわかりました。

正確にはいったん P0 に移行しますが、その後 P5 まで戻ってしまう現象です。(「Forced Performance State Limit」 は P0 のまま)

以前、NVIDIA Inspector の機能の一つである Multi Display Power Saver で、GPU 使用率がある程度超えると P0 に移行するよう設定していたのですが、それがどうやらうまく機能してなかったようです。

まれな事例かもしれませんが、最新版 NVIDIA Inspector (または最新版グラフィックスドライバ)で発生する問題かもしれませんので、パフォーマンスが上がらない(P-State が P0 にならない)時に解決した方法を紹介します。

NVIDIA Inspector(Multi Display Power Saver)で P0(最大パフォーマンス)にならないときの対処方法



NVIDIA Inspector 1.9.7.8 GeForce GTX 970 State 問題
NVIDIA Inspector 1.9.7.8 GeForce GTX 970 Multi Display Power Saver State 問題、Forced Performance State Limite P0 に指定しても Current Performance State が P0 にならない

NVIDIA Inspector バージョン 1.9.7.8 とゲーム中のパフォーマンスを発揮させるために設定してある 「Multi Display Power Saver」 画面です。(Multi Display Power Saver 画面は一部設定をいじってある状態のため、本来の設定になっていません)

Multi Display Power Saver」 の画面で 「Full 3D Applications」 にゲームの実行ファイルを登録したり、「Activate Full 3D by GPU Usage - Threshold x %」 で GPU 使用率が指定した閾値(%)を超えると P0 に移行するように設定していました。

ところが、「Forced Performance State Limit」 が P0(最大パフォーマンス) のままになるのですが、「Current Performance State」 が P0 にならずに、P5 までしか動作しないゲームがでてきてしまいました。

正確にはいったん P0 に移行しますが、その後 P5 まで戻ってしまう現象です。(「Forced Performance State Limit」 は P0 のまま)

その後すんなりと解決してしまったので詳しく調べられませんでしたが、わかった限りではゲームエンジンが Unity 製のマルチプレイゲームではパフォーマンスが落ちてしまい、ソースエンジンのゲームでは問題ありませんでした。(どちらも 1タイトルだけしか確認していません)

他の PC ゲームをプレイした時にはきっちり P0 に移行して稼働していたので、この時点ではゲームタイトル(ゲームエンジン?)特有の問題だったのかもしれません。

NVIDIA Inspector 1.9.7.8 GeForce GTX 970 State 問題、nvidiaProfileInspector.exe を起動して解決

ネット上で公開されている bat ファイルで P-State を固定する方法をやってみましたが効果はなく、試しに NVIDIA Inspector フォルダ内にある 「nvidiaProfileInspector.exe」 を起動してみたところ、P0 で稼働したあと勝手に P5 へ移行することなくすんなり解決してしまいました。

このプロファイル機能は今まで使うことがなかったのですが、調べてみるとバージョン 1.9.7.4 よりプログラム本体(nvidiaInspector.exe) からプロファイル設定用プログラム(nvidiaProfileInspector.exe)に分離していたそうなので、この辺になにか関係があるのかもしれません。

結局原因はわかりませんでしたが、もし NVIDIA Inspector の 「Multi Display Power Saver」 を使っていて、P-State が P0 にならない現象がでたら、「nvidiaProfileInspector.exe」 を起動すると解決できるかもしれません。