PC ゲーム The Hat Man: Shadow Ward 日本語化メモ
PC ゲーム The Hat Man: Shadow Ward 日本語化メモです。
PC ゲーム The Hat Man: Shadow Ward 日本語化情報
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward の日本語化ファイルは、Steam コミュニティガイド The Hat Man: Shadow Ward 日本語訳 のコメント (2016年9月6日 21時52分) に記載している URL からダウンロードできます。
The Hat Man: Shadow Ward の日本語化ファイルがダウンロードできなくなっていたようなので、こちらで 再配布 しておきます。
PC ゲーム The Hat Man: Shadow Ward 日本語化手順
今回、日本語化の動作確認するためにインストールした Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward です。
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward のインストール先フォルダを開きたい場合、Steam ライブラリからプロパティ画面を開き、ローカルファイルを閲覧をクリックすることでインストール先フォルダにすぐにアクセスできます。
Steam コミュニティガイド The Hat Man: Shadow Ward 日本語訳のコメント (2016年9月6日 21時52分) の URL から日本語化ファイルをダウンロード して展開・解凍します。
ダウンロードした hatmanjp.exe を、The Hat Man Shadow Ward\The Hat Man_Data
フォルダに配置して実行します。
日本語化ファイル hatmanjp.exe を実行すると確認画面が表示されるので、はいをクリックします。
日本語化処理が完了したら Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward を起動して日本語化されているかどうか確認します。
The Hat Man: Shadow Ward 日本語化後のスクリーンショットを公開します。以下、クリックすると The Hat Man: Shadow Ward のスクリーンショットが開きます。
PC ゲーム The Hat Man: Shadow Ward 日本語化ファイルバックアップ方法
日本語化パッチ をインストールすることで Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward を日本語化ができますが、ゲーム側のアップデートなどでバージョンアップが発生した場合、日本語化パッチのインストールができなくなる恐れがあります。
今まで経験した限りでは、日本語化した assets ファイルの配布や exe 形式の日本語化差分適用パッチ(今回の日本語化ファイルはこれ)は、ゲームの特定バージョンに合わせたものが前提となっているため、アップデートで使えなくなる可能性が高いです。
Steam 版では 外部ソフトを利用した ロールバックすることで、過去に公開されたバージョンに戻せる機能 がありますが、ロールバックの仕様がいろいろと変わることがあるため常に旧バージョンに戻せる保証はありません。
ただ、日本語化パッチ適用対象ファイルに変更がなければ、アップデート後でも問題なく日本語化パッチを適用できる可能性もあります。
日本語化作者がゲームのアップデートにあわせて日本語化パッチの更新があればその心配はありませんが、常にその保証があるとは限らないため、ここでは万が一に備えて 日本語化した The Hat Man: Shadow Ward から日本語化に必要なファイルのみをバックアップする方法を紹介します。
日本語化に必要なファイルをバックアップできれば、日本語化ファイルのインストールやパッチの適用 が不要となり、(ゲーム側でファイル構成を変更するアップデートがない限りは)バックアップしたファイルから日本語化ができるようになります。
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward インストール先 The Hat Man_Data フォルダにある resources.assets ファイルを UnityEX で開きます。
以下、使用する UnityEX バージョンによって内容が多少異なります。
UnityEX v1.9.5.4 以上の場合、# 列番号 42 に EN_Sheet1.xml ファイルがあるのでエクスポートします。
Unity_Assets_Files\resources
フォルダに EN_Sheet1.xml ファイルがあればエクスポート完了です。Unity_Assets_Files\resources
フォルダごとバックアップしておきます。日本語化に必要なファイルはこれだけです。
日本語化パッチ で日本語化する前と後の resources.assets ファイルを UnityEX でアンパックしたものを WinMerge で比較しましたが、差分があるのはこの日本語に翻訳されたテキストファイル(EN_Sheet1)だけでした。つまり、日本語化パッチ で更新されるファイルはこの日本語に翻訳されたテキストファイルのみということになります。
バックアップしたファイルから日本語化する場合は、Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward の The Hat Man_Data フォルダにバックアップした Unity_Assets_Files フォルダを配置して、UnityEX で resources.assets ファイルを開きインポート(Import files ボタンをクリック)することで日本語化できます。
これで 日本語化パッチ を使わずに日本語化できるようになります。
UnityEX v1.9.3.7 以下の場合、# 列番号 42 に EN_Sheet1.txt ファイルがあるのでエクスポートします。
Unity_Assets_Files\resources
フォルダに EN_Sheet1.txt ファイルがあればエクスポート完了です。Unity_Assets_Files\resources
フォルダごとバックアップしておきます。
Steam コミュニティガイド The Hat Man: Shadow Ward 日本語訳 のコメント (2015年10月31日 9時57分) に記載している URL からダウンロードできる EN_Sheet1.zip ファイルに EN_Sheet1.txt ファイルが含まれていますが中身は同じです。
日本語化に必要なファイルは先ほどと同様にこれだけで、バックアップから日本語化する方法も先ほどと同じです。
このように UnityEX の新旧バージョンによってファイルの拡張子が異なることがあります。
今回の場合だと拡張子 xml と txt の違いはありましたがファイル内容に差異はありませんでした。よってどちらのファイル形式でバックアップしても特に問題ないでしょう。
注意点として UnityEX のバージョンによってファイルの拡張子が異なるため、インポート時に同じファイル名でも拡張子が異なるとエラーが発生してインポートできません。
今回のような場合には EN_Sheet1.xml と EN_Sheet1.txt の差分はないので、UnityEX で表示された拡張子に合わせてファイルの拡張子を変更するか、同じ拡張子にあわせられるようにあらかじめ UnityEX バージョンを用意してインポートすることになります。
UnityEX はアーカイブとして残っていないようなので旧バージョンの UnityEX を手に入れるには、別の Unity ゲーム用日本語化ファイルなどに同梱されているところから流用することになります。
2021年8月時点では ディスオナード日本語化計画で公開されている Shadowrun DragonFall日本語化ver1.5.rar に UnityEX v1.9.3.3 が同梱されていますので、こちらの日本語化ファイルから流用できます。
UnityEX が格納されている場所は、Shadowrun DragonFall日本語化ver1.5.rar の中にさらに Shadowrun Dragonfall 日本語化_2021.03.22.zip があるのでこれを展開・解凍すると、Dragonfall_Data\tools
フォルダに UnityEX.exe ファイルがあります。
PC ゲーム The Hat Man: Shadow Ward フォント変更方法
PC ゲーム Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward はデフォルトで日本語表示に対応していますが、別のフォントファイルに変更することができます。
ゲーム内すべてのフォントを変更したい場合は ttf フォントファイル差し替え(resources.assets、sharedassets0.assets) と Arial.font_raw フォントファイル書き換え(unity default resources - Arial.font_raw) を行う必要があります。
このうち font_raw フォントファイルはバイナリエディタでバイナリデータを書き換えることになるので手間がかかる内容となっています。
The Hat Man: Shadow Ward - ttf フォントファイル差し替え(resources.assets、sharedassets0.assets)
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward の resources.assets と sharedassets0.assets ファイルに含まれるすべての ttf フォントファイルをエクスポートして別のフォントに差し替えます。
ここではすべての ttf フォントファイルを差し替える説明内容となっていますが、各 ttf フォントファイルがゲーム中に使用されているかどうかはわかりません。使用していないフォントもあるかもしれないので、そのフォントファイルが特定できれば差し替える必要はなくなり、フォントファイル容量分 assets ファイルへ追加しないで済みます。
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward インストール先 The Hat Man_Data フォルダにある resources.assets ファイルを Shadowrun DragonFall日本語化ver1.5.rar に含まれる UnityEX v1.9.3.3 で開きます。
resources.assets ファイル # 列番号 48 ~ 52 にある ttf フォントファイルをエクスポートします。
Unity_Assets_Files\resources
フォルダにエクスポートされた ttf フォントファイル(arial14.ttf、arial22.ttf、Bohemian Typewriter.ttf、lunatic.ttf、whisperadream.ttf)です。
Unity_Assets_Files\resources
フォルダに使いたいフォントを配置・オリジナルのファイル名に変更したら、UnityEX v1.9.3.3 で resources.assets ファイルを開き Import files を実行してインポートします。
続けて同じ手順で Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward インストール先 The Hat Man_Data フォルダにある sharedassets0.assets ファイルを Shadowrun DragonFall日本語化ver1.5.rar に含まれる UnityEX v1.9.3.3 で開きます。
sharedassets0.assets ファイル # 列番号 1704 ~ 1705 にある ttf フォントファイルをエクスポートします。
Unity_Assets_Files\sharedassets0
フォルダにエクスポートされた ttf フォントファイル(gothic_ultra_ot.ttf、gothic_ultra_ot_00001.ttf)です。
Unity_Assets_Files\sharedassets0
フォルダに使いたいフォントを配置・オリジナルのファイル名に変更したら、UnityEX v1.9.3.3 で sharedassets0.assets ファイルを開き Import files を実行してインポートします。
以下、すべての ttf フォントファイルを Rounded Mgen+ (rounded-mgenplus-1p-medium.ttf) に差し替えたスクリーンショットを公開します。
この時点ではゲーム内に表示される吹き替え字幕などのフォントは変更されません。次に説明する font_raw フォント変更 も行う必要があります。
The Hat Man: Shadow Ward - Arial.font_raw フォントファイル書き換え(unity default resources - Arial.font_raw)
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward の unity default resources ファイルに含まれる font_raw フォントファイルをエクスポートして、バイナリエディタで別のフォントのバイナリデータに書き換えます。
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward インストール先 The Hat Man_Data\Resources
フォルダにある unity default resources ファイルを、Shadowrun DragonFall日本語化ver1.5.rar に含まれる UnityEX v1.9.3.3 で開きます。
unity default resources ファイル # 列番号 19 にある Arial.font_raw をエクスポートします。
The Hat Man_Data\Resources\Unity_Assets_Files\unity default resources
フォルダにエクスポートした Arial.font_raw フォントファイルです。
エクスポートされた Arial.font_raw フォントファイルを バイナリエディタ FavBinEdit で開きます。
こちらで作成した The Hat Man: Shadow Ward - Arial.font_raw フォントファイル用ウォッチデータ Arial.font_raw.FavBinEdit-W をダウンロードして、バイナリエディタ FavBinEdit でウォッチデータを読み込むと上の画像のよう開きます。(ウォッチデータの作成方法については最後に説明)
ウォッチデータを開くことでどの位置のバイナリデータを追加・削除・書き換えればいいのかわかるようにしてあります。font_raw ファイルのバイナリデータ書き換え方法については こちらの記事 を参考にしてください。
ここでは各ウォッチデータの先頭に * ~ があるものが書き換え or 削除対象、@ ~ は前後のウォッチデータ特定のため目印としてマークしたもので変更はありません。
ウォッチデータ * map m_KerningValues Array Array int size をすべて 00 00 00 00
に書き換えて、ウォッチデータ * KerningValues はすべて削除します。
ウォッチデータ * vector m_FontData Array Array int size に追加したい ttf フォントデータのファイルサイズを 16進数リトルエンディアンで書き換えて、その後ろに ttf フォントのバイナリデータを追加(挿入)します。(ウォッチデータ @ float m_FontSize の直前に ttf フォントバイナリデータがある形にする )
Arial.font_raw ファイルのバイナリデータ書き換え後、UnityEX v1.9.3.3 で unity default resources ファイルを開き Import files を実行してインポートします。
サンプルとしてこちらで作成した The Hat Man: Shadow Ward - Rounded Mgen+(rounded-mgenplus-1p-medium.ttf)バイナリデータ書き換え Arial.font_raw フォントファイル を公開します。
The Hat Man_Data\Resources\Unity_Assets_Files\unity default resources
フォルダに Arial.font_raw ファイルを配置して、UnityEX v1.9.3.3 で unity default resources ファイルを開き Import files を実行してインポートすることでフォントを変更できるようにしています。
以下、Arial.font_raw フォントファイルを Rounded Mgen+ (rounded-mgenplus-1p-medium.ttf) に書き換えたスクリーンショットを公開します。
バイナリエディタ FavBinEdit でウォッチデータを作成する方法については こちらの記事 を参考にしてください。
以下、Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward の Arial.font_raw ファイルのウォッチデータを作成する上に必要な情報を調べる方法です。
UABE(Unity Assets Bundle Extractor) 2.2 stable d で The Hat Man_Data\Resources
フォルダにある unity default resources ファイルを開きます。
Assets Info 画面で Path ID 10102 にある Arial.font_raw を選択して View Data ボタンをクリックします。
Arial(Arial.font_raw) の Assets Data 画面です。
Assets Data 画面に表示された情報をもとに バイナリエディタ FavBinEdit でウォッチデータを作成します。
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PC ゲーム The Hat Man: Shadow Ward ボーダーレスウィンドウモード起動方法
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward のランチャー画面ではウィンドウモードのオン・オフ切り替え設定がありますが、ボーダーレスウィンドウモードの設定はありません。
PCGamingWiki によれば、コマンドライン引数を指定することでボーダーレスウィンドウモードとして起動できるようになります。
Steam ライブラリからプロパティ画面を開き、一般にある起動オプションに -popupwindow を入力することでボーダーレスウィンドウモードで起動することができます。
PC ゲーム The Hat Man: Shadow Ward マウス感度調整対策
Steam 版 The Hat Man: Shadow Ward のオプションにはマウス感度に関する設定がないため、環境によっては視点移動が速くなりプレイしにくいことがあります。
私が使っている Windows 7 OS の場合、コントロールパネルにあるマウスのポインター速度を調整しても変化ありませんでした。
最終的に使用しているロジクールマウスのサポートツール Logicool ゲームソフトウェア で、DPI の数値を下げることでプレイしやすいマウス感度に設定することができました。