10年以上まったく手入れしていなかったボルネード サーキュレーター 180C をメンテナンスしてみました
前回の記事 ではファンが回らなくなった ZEPEAL(ゼピール) サーキュレーター DKS-20 を修理した記事を公開しました。
今回の記事では前回のサーキュレーターを修理したタイミングと一緒に、2005年に購入してからまったく手入れをしたことがなかった Vornado サーキュレーター 180C をメンテナンスしてみました。
ノーメンテナンスでいままで問題なく稼働してきた Vornado サーキュレーター ですが、さすがに 10年以上経過して一度も手入れをしたことがないまま使い続けるのはよくないと思い、ネット情報を参考にメンテナンスすることにしてみました。
以下のサーキュレーターのメンテナンス方法について、ネット上で調べて見つけた情報をもとに、実際に試してみたサーキュレーターのメンテナンス記事です。完全に素人判断でやっていることなので、かえって症状が悪化したり最悪故障・発火する可能性があります。特に使用したグリスについては問題ないといえる保証はありません。
ボルネード サーキュレーター 180C メンテナンス道具
以下、ボルネード サーキュレーター 180C をメンテナンスするために使用した道具一式です。
サーキュレーターのボディやファン、部品などに付着したホコリや汚れ取りには 無水エタノール と キムワイプ を使ってきれいに掃除します。
サーキュレーターの金属部品に付着している古くなったグリスや汚れ落としには KURE エレクトロニッククリーナー を使います。プラスチックにも使えるのでケミカルスプレーとして安心して使用できます。
こちらの情報 によれば KURE クイックドライクリーナー も中身は一緒で容量が多く値段も安いので、たくさん使うならこちらのほうがいいかもしれません。
分解したサーキュレーターのベアリングとローターの軸に潤滑剤として KURE モリブデングリース (2019年6月に KURE グリースメイト に変更) を使用します。(参考情報)
以前、ケースファンを修理したときに使用したタミヤ モリブデングリス がありますが、他のケースファンをメンテナンスするときに大量に消費してしまい、残り容量が少なくなってしまいました。
追加で タミヤ モリブデングリス を購入しようかと考えましたが値段がそれなりにするため、ほぼ同価格帯で容量がたくさんある KURE モリブデングリース (2019年6月に KURE グリースメイト に変更) を選んでいます。
基本的にモリブデングリスはゴム・プラスチック部分には NG なので、噴射場所に注意します。(タミヤ モリブデングリス はプラスチック OK みたいです)
サーキュレーターの本体やファンなどのプラスチック部分には アーマオール を使用してプラスチックを保護します。
Vornado サーキュレーター 180C の本体裏、プラスチック筐体とモーターが固定されているナットを外すために購入した エンジニア ナットドライバー DN-09 (対辺 9mm)です。
Vornado サーキュレーター 180C のベアリングとローターを固定している六角ボルト(6.35mm)を外すために購入した 平井工具 BROWN ナットドライバー D-86-635 です。
スパナでもできないことはないのですが、六角ボルトが非常に長くスパナだけで外すのが大変なことと、それほど高いナットドライバーでもなかったので、作業を楽にするためにこちらを購入しています。
ボルネード サーキュレーター 180C ベアリング・ローターの分解・クリーニング・メンテナンス
参考サイトの情報をもとに Vornado サーキュレーター 180C を分解・クリーニング・メンテナンスしてみます。
Vornado サーキュレーター 180C 本体裏側にある 2か所で固定されている 9mm ナット を エンジニア ナットドライバー DN-09 を使って外します。
画像は エンジニア ナットドライバー DN-09 で Vornado サーキュレーター 180C 背面 2か所のナットを外した後、中にあるモーターを持ち上げて外したところです。
モーター両脇に見える細いワイヤーは、モーター側にある空いているネジ穴に挿入・固定されていたワイヤーのようです。モーターを引き離すと、必ずこのワイヤーも外れるようになっているようです。
Vornado サーキュレーター 180C のベアリングとローターを固定している六角ボルト(6.35mm)を 平井工具 BROWN ナットドライバー D-86-635 を使って外します。
スパナやレンチでもできないことはないのですが六角ボルトが非常に長いため、ナットドライバーを使ったほうが楽に作業ができます。
分解した Vornado サーキュレーター 180C のベアリング 2個とローターです。びっくりするくらいきれいな状態で軸にホコリが付着しているくらいで、それ以外の汚れなどはほとんど見られませんでした。
こちらは分解した Vornado サーキュレーター 180C のベアリングです。
こっちは分解した Vornado サーキュレーター 180C のローターです。軸が長いほうには金属製のスラストワッシャーが 1枚はさんであり、軸が短いほうにはスラストワッシャーはありませんでした。10年以上経過していますが、ローター軸の根本にはグリスと思われるものがしっかりと残っておりました。
試しに 前回の記事で購入したスラストワッシャー を取り付けてみようとしましたが、サイズがあわず入りません。おそらくですが、Vornado サーキュレーター 180C に使われているスラストワッシャーはインチサイズ(軸径 1/4インチ、6.35mm)仕様で、ミリサイズで購入したスラストワッシャー(軸径 6.2mm 用)のサイズが合わなかったものと思われます。
ローターの軸が短いほうにはホコリが詰まっていました。こちらはベアリングとの間にすき間がそれなりに空いていたので、そこからホコリが侵入していたようです。
Vornado サーキュレーター 180C のベアリングとローターを 無水エタノール と キムワイプ できれいにします。
ベアリング内部など手が届かないところやローターの軸に KURE エレクトロニッククリーナー(KURE クイックドライクリーナー) を使って洗浄します。
Vornado サーキュレーター 180C のベアリング内部に KURE モリブデングリース を吹きかけます。どれくらいが適量なのかわからないので、まんべんなく適当に吹きかけています。 → 2019年6月に KURE グリースメイト に変更しました。
Vornado サーキュレーター 180C のベアリング軸穴に接触するローターの軸回りと金属製スラストワッシャー裏表に KURE モリブデングリース を適当に吹きかけておきます。 → 2019年6月に KURE グリースメイト に変更しました。
2016年6月に Vornado サーキュレーター 180C のベアリング内部とローターの軸回り、金属製スラストワッシャー裏表に使用した KURE モリブデングリース を KURE クイックドライクリーナー (KURE エレクトロニッククリーナー) で除去してから、KURE グリースメイト に変更しました。
Vornado サーキュレーター 180C のベアリング内部(ローター軸が入るリング内部)と、ベアリング軸穴に接触するローターの軸回りと金属製スラストワッシャー裏表に KURE グリースメイト を吹きかけます。
あとは元通りに組み立ててサーキュレーターのメンテナンス完了です。ローターが高速回転するとグリスが周りに飛び散る可能性があるので、余分なグリスはふき取り、試運転後、飛び散ったグリスがあればそれもふき取ります。
無水エタノール と キムワイプ でプラスチック筐体や羽根に付着した汚れ・ホコリを落として、アーマオール で処理しました。
組立完了後、ファンの電源を入れて回るようなればメンテナンス完了です。ベアリング・ローター軸にグリス塗りたての状態では低速回転時のファン回転は遅くなりますが、しばらく回せておけば元通りに戻ります。
耐久性については、しばらく回してみないとわかりませんが、数時間ほど稼働させた時点では特に問題は発生していません。
ボルネード サーキュレーター 180C 振動・防振対策
無事メンテナスが完了した Vornado サーキュレーター 180C ですが、フローリングに置いてファンを回すと振動による床鳴りが発生してしまいます。サーキュレーターを手で持ち上げると、フローリングに置いた時の音より音が変わる(静かになる)のがわかるくらいの違いがあります。サーキュレーター本体底面には一応ゴム足がありますが、完全に防振できるというわけにはいかないようです。
今回のサーキュレーターメンテナンスを機会に、別売りのゴム足を購入して取り付けようかと思っていましたが、振動対策について調べてみると、メラミンスポンジを敷くと非常に効果がある というネット情報を見つけました。
手軽に振動対策ができそうだったので、その情報を元に レック 激落ち MAX メラミンスポンジ S-697 を購入しました。
メラミンスポンジをフローリングにじかに置くのはなんとなく抵抗があったので、ちょうどぴったりサイズの カウネット エアークッション 300mm がありましたので、カットしてメラミンスポンジの下に敷きます。
サーキュレーターとフローリングの間に レック 激落ち MAX メラミンスポンジ S-697 を敷くことで、フローリングに振動がほとんど伝わることがなくなり、床鳴りが気にならなくなりました。
ボルネード サーキュレーター 180C のゴム足を取り外して、3M しっかりつくクッションゴム CS-03 (11.2x5.1mm 丸形) を貼りつけてみました。
メラミンスポンジが置けないようであれば、この 3M しっかりつくクッションゴム でも同等の振動防止効果が得られます。
注意点としてサーキュレーター前側 2か所は接着面がほとんどないため、剥がれやすいです。
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