クロックス(バヤ)のリベット(ベルト・ストラップ留め具)の修理とメンテナンスをやってみました
室内用スリッパとして長年履いてきた クロックス バヤ サンダル ですが、今までまともに手入れをしてこなかったので、だいぶくたびれた感じになっておりました。
また、ベルトをサンダルに固定するリベット(留め具)が破損してしまい、予備のリベットもすべて使い切ってしまったので、この状態のままごまかし続けてずっと履き続けていた状態でした。
クロックスはそんなに高くないので新しく買い替えたほうが手っ取り早いですが、処分する前にネット上でクロックスのメンテナンス方法について調べてみると、愛用者が多いためかクロックスを手入れする方法や、無償修理できなくなったリベットを別のもので代用できる方法がいくつかネット記事として紹介されているが見つかります。
今回の記事ではこれらの情報を参考に、履き慣れたクロックスを復活させるべくメンテナンス・修理することにしてみました。
クロックス バヤ メンテナンス前、ストラップ(ベルト)リベット破損
室内用スリッパとして長年履き続けた クロックス バヤ サンダル です。購入履歴を調べたら 2010年に購入したもので、7年以上も経過していたことなります。
購入してからだいぶ年月が経過していますが、室内限定ということで過酷な環境で使ってきたわけではないので、外見上の劣化は思ったほど進行はしていないようです。
ベルトを固定するワニマークのリベット(留め具)が破損してるため、ベルトが固定できない状態で放置したまま履き続けていました。歩くたびにベルトがあちこちに動き回るのですが、室内用ということでそれほど激しく歩き回らないので、我慢して履いていました。
以前は無償修理でリベットを送ってもらったことがあったので、破損するたびに自分でリベットを交換して取り付けていましたが、リベット無償修理サービス提供終了 のため、現在は手に入れることができません。
このクロックスはサンダル感覚で履いておりベルト部分はほとんど使うことがないので、最悪ベルトは取っ払ってもいいかなと思っていましたが、ネット上ではリベット(留め具)に代わるものを使って修理している記事がいくつも見つかったので、今回の記事では クロックスのメンテナンス と リベット(留め具)の修理 もやってみます。
洗浄したクロックス バヤにデリケートクリームを塗る
クロックス バヤ サンダル のお手入れ用に 「クロックスバター」 というのがあるらしいのですが、ネット上で購入できるところがほとんどありません。
また、クロックスをメンテナンスするだけのために専用クリームを購入するのはどうかと思っていたので、別の方法がないかと調べてみたところ、靴クリームで有名なデリケートクリーム と 車のダッシュボードやタイヤのツヤだしで有名なアーマオール を使ってメンテナンスしている記事を発見しました。
ただ、アーマオール だと、内側と靴底に塗ると滑りやすくなるそうなので、今回は手持ちの エム・モゥブレィ デリケートクリーム をクロックス全体に塗ってメンテナンスすることにしてみました。
クロックス バヤ サンダル を酸素系漂白剤で漬け置き洗浄して汚れを落とし十分乾かした後、エム・モゥブレィ デリケートクリーム
を全体的にまんべんなく塗ります。
画像左側が エム・モゥブレィ デリケートクリーム を塗った後、画像右側がなにも塗っていない状態です。
エム・モゥブレィ デリケートクリーム を塗った後だと、くたびれて全体的に白っぽかったクロックスが、ツヤが出て購入後のようなきれいな黒色に戻りました。
画像ではクロックスの内側と靴底に エム・モゥブレィ デリケートクリーム を塗っていますが、このような使い方で問題あるかどうかわかりません。
クロックスに エム・モゥブレィ デリケートクリーム を塗ったことで、新品に近いような状態まで見事復活することができました。
エム・モゥブレィ デリケートクリーム の難点として、クロックス全体に塗るとなると容量の少ないデリケートクリームを大量に消費してします。
エム・モゥブレィ デリケートクリーム は容量(60ml)の割に割高(1,000円くらい)ですので、塗り方次第ではあっという間になくなってしまう可能性があります。今回たまたま所有していたのでわざわざ購入することなく流用することができましたが、クロックスをメンテするために購入するとしたら、よく考えたほうがいいでしょう
クロックスの内側と靴底以外の部分に使用するのであれば、アーマオール のほうがコスパがいいかもしれません。
破損したクロックス ヒールストラップのリベット(留め具)からジーンズタック釦(ボタン)に変更・取り付け
以前は無償修理でベルト用リベット(留め具)を送付してもらい、破損したリベットを自分で交換修理していましたが、リベット無償修理サービス提供終了 にともない、手に入れることができなくなってしまいました。
リベットの代わりになるものをネットで調べたところ、市販品の Clover ジーンズタック釦(ボタン) を使ってリベットを交換修理している情報をみつけましたので、その情報を参考にしてリベットを修理してみます。
クロックス バヤ サンダル に ジーンズタック釦(ボタン)
をクロックス内側からピンの頭をハンマーで軽く数回叩いて取り付けたところです。
狭いサンダル内からハンマーでピンの頭を叩くという作業がかなりやりずらかったのですが、釘を打ち付けるようにしっかり叩く必要はないのでわりとすんなりボタンを取り付けることができました。
ベルトに固定した ジーンズタック釦(ボタン) は違和感なくぴったりのサイズで取り付けられましたが、もともとは衣服の布地に取り付けるボタンのため、厚みがあるクロックスのクロスライト(合成樹脂)の場合、画像のようにピンがクロスライトにのめりこんでしまうような形になってしまいます。
そのため、クロックス専用リベットを取り付けたベルトと比べると、ベルトの動きはきつくなってしまいます。今回片側のリベットを修理しただけなので、もしベルト両側のリベットを同じ ジーンズタック釦(ボタン) で修理した場合は、さらにベルトの動きがきつくなってしまう可能性はあるかもしれません。
以上で クロックス バヤ サンダル のメンテナンスとリベット修理作業は無事終了しました。
ヒールストラップのリベット(留め具)穴部分が大きく裂けたクロックス(バヤ)をロックタイト瞬間接着剤ピンポインターで接着修理
2017年に メンテナンス・リベット交換修理 してから 4年後の 2021年9月に、ヒールストラップのクロックス(バヤ)サンダル側リベット(留め具)穴部分 が上の画像のように大きく裂けてしまい、ヒールストラップを固定できなくなってしまいました。
リベット穴の個所にある緑っぽいのはおそらく、破損したプラスチックリベットの代用品として使ったジーンズタック釦(ボタン)の緑青(ろくしょう)かと思われます。実際にはもっとたくさんの緑青が付着していましたが、撮影前に洗浄とデリケートクリームやアーマオールプロテクタントを使ったので目立たなくなっています。
普段室内でスリッパのように履いておりヒールストラップを使うことはないので、ここで完全にヒールストラップを取り払ってしまえば歩く際に邪魔にならずスッキリさせることはできます。
ただやはり左右のバランスが悪くなりますし見た目もあんまりよくないので、最後の悪あがきとしてこの部分の修復を試みてみることにしました。
思いついたのがゴムが裂けたところを接着剤で接着する方法です。うまくゴムが接着できれば、再びリベットでヒールストラップを固定できるのはないとかと思い、ゴム同士を接着できる接着剤を探してみることにしました。
今回、数ある接着剤の中から選んで購入したのは LOCTITE(ロックタイト)強力瞬間接着剤 ピンポインター ゼリー状 LPJ-005 です。
こちらの商品を選んだり理由として合成ゴムの接着が可能な点と、Amazon レビューを見ると使用後の保管において、ほかの市販の接着剤と比べて長持ちするようです。
過去に購入した接着剤は長期保管でカチコチに固まってしまいダメにしてしまったので(接着剤は長期保管は向かない使い切り商品)、長期保管後でも再使用できる点を期待して選んでいます。
調べてみると接着剤を長期保管するための方法があったので、接着剤使用後は手持ちのジップロックに接着剤とシリカゲル乾燥剤を一緒に入れて保管してみることにします。
LOCTITE(ロックタイト)強力瞬間接着剤 ピンポインター ゼリー状 LPJ-005 で接着後の、クロックス(バヤ)サンダル側裂けたリベット(留め具)穴部分です。
接着後に多少段差ができてしまったり、はみ出た接着剤のふき取りが甘かったりと雑な仕上がりになってしまいましたが、とりあえず目的の裂けたゴム部分を接着して修復させることには成功しました。
ゴム同士がくっつくのに数十秒程度だったと思うので、接着後の段差ができないようにするためには限られた時間内でズレないようにしっかり固定させる必要があります。
とにかく瞬間接着剤ということだけあって接着が早く数分で修復・元に戻せたという感じです。この時点でほぼ修復完了ですが、念のため数時間放置してからヒールストラップを取り付けます。
ヒールストラップ+ジーンズタック釦(ボタン)を、接着剤で修復したリベット穴部分に通して取り付けたところです。とりあえずヒールストラップが外れることはなくなったので、裂けたゴムの修復はこれで無事完了です。
接着後の耐久性は未知数ですが、やはり一度ゴムが裂けたところに負担をかけるような使い方は不安があるので、その点だけ注意して履き続けるようにします。
前回の接着剤による修復後、接着したリベット穴のゴム箇所がはがれてしまったので、再び LOCTITE(ロックタイト)強力瞬間接着剤 ピンポインター ゼリー状 LPJ-005 で接着させました。接着期間は約 1年程度でした。
ついでにほかにいくつかゴムが裂けている部分があったのでそちらも修復してみました。
こちらの画像はクロックス(バヤ)左足小指部分(r 部分)の裂けたゴム個所(緑の四角部分)を LOCTITE(ロックタイト)強力瞬間接着剤 ピンポインター ゼリー状 LPJ-005 で接着したところです。
ほぼ段差なく接着させることに成功できました。画像ではわかりにくいですが、接着剤の跡が多少残っているのが目立つくらいです。
こちらの画像はクロックス(バヤ)右足親指部分の裂けたゴム個所を LOCTITE(ロックタイト)強力瞬間接着剤 ピンポインター ゼリー状 LPJ-005 で接着したところです。
裂けた個所のゴムの厚みが一定ではないため、深くゴムが裂けたところはしっかり接着できましたが、ゴムの裂け始め個所は接着面が小さいためか、しばらく履いているうちにすぐに剥がれてしまいました。
LOCTITE(ロックタイト)強力瞬間接着剤 ピンポインター ゼリー状 LPJ-005 では接着面が小さいと十分な接着力を得られないということなので、そのような部分は諦めるしかないようです。