サウンドカードで光デジタル・同軸デジタルケーブルを使って音声の入出力を設定した時のメモ
自作 PC のサウンドカードには、Core 2 Duo (LGA775)時代から使っていた Creative の Sound Blaster X-Fi Fatal1ty (PCI カード) を流用して使っています。このサウンドカードの上位モデルには 5インチベイ用 X-Fi I/O ドライブが付属しており、アナログ・デジタル入出力端子が備わっています。
いままでステレオミニジャックの PC スピーカーをつないで音を再生していただけなので、それ以外のアナログ・デジタル入出力端子を使うことはなく、5インチドライブベイを埋めて飾っているだけの存在でしかありませんでした。
このサウンドカードが使えるうちに、将来購入を考えている DAC にデジタルケーブルをつないでヘッドホンで音を聴きたいと思い、環境構築を想定して 5インチベイ用 X-Fi I/O ドライブから音声出力の動作確認のため Amazon ベーシック 同軸デジタルオーディオケーブル 2.4m と Amazon ベーシック TOSLINK (トスリンク) デジタルオーディオ オプティカルケーブル 1.8m
を購入。
今回の記事では同じ 2台の Sound Blaster X-Fi Fatal1ty I/O ドライブ に同軸デジタルと光デジタル(TOSLINK)ケーブルを接続して、Windows のサウンドコントロールパネルと Creative コンソールランチャ(Creative オーディオコントロールパネル)をさわって、音声の入出力を設定してみました。
- パーツ流用 サウンドカード Creative Sound Blaster X-Fi Fatal1ty PCI Card (SB0466)
- Creative X-Fi サウンドカードの PAX Drivers を削除して、SB X-Fi Series Support Pack 4.0 をインストールしてみました
- Creative Sound Blaster X-Fi(PCI) エンターテインメントモード 設定メモ
- Creative Sound Blaster X-Fi(PCI) Creative オーディオコントロールパネル 設定確認メモ
- Creative Sound Blaster X-Fi コントロールパネル サウンド設定メモ
Amazon ベーシック 同軸デジタルケーブル、TOSLINK トスリンク オプティカルケーブル 購入
同軸デジタル接続用ケーブルとして Amazon ベーシック 同軸デジタルオーディオケーブル 2.4m を購入しました。
光デジタル接続用ケーブルとして Amazon ベーシック TOSLINK (トスリンク) デジタルオーディオ オプティカルケーブル 1.8m を購入しました。
Creative Sound Blaster X-Fi Fatal1ty 5インチベイ用 I/O ドライブの同軸デジタルアウト端子(SPDIF-OUT)、光デジタルアウト端子(OPTICAL-OUT)に Amazon ベーシック同軸デジタル・TOSLINK トスリンクケーブル接続します。(音声出力側の PC)
音を出力する側の音量と調節・ビット深度とサンプリングレート設定は、サウンドコントロールパネルの再生タブにある SPDIF アウト から レベルタブにある SPDIF アウトでミュート解除とボリューム調節、詳細タブでビット深度とサンプルレートの設定、エンターテインメントモード - デジタル I/O または Creative オーディオコントロールパネル - SPDIF I/O タブ にあるデジタル出力サンプリングレート(48kHz or 96kHz) で設定します。
もう一台の Creative Sound Blaster X-Fi Fatal1ty 5インチベイ用 I/O ドライブの同軸デジタルイン端子(SPDIF-IN)、光デジタルイン(OPTICAL-IN)に Amazon ベーシック同軸デジタル・TOSLINK トスリンクケーブル接続します。(音声入力側の PC)
音を入力する側の音量と調節・ビット深度とサンプリングレート設定は、(サウンドカードに接続しているスピーカーなどから音を再生する場合)サウンドコントロールパネル → 再生タブ → スピーカープロパティのレベルタブにある S/PDIF インでミュート・ボリュームを管理、(別のサウンドデバイスで音声を再生するなら)サウンドコントロールパネルの録音タブにある SPDIF イン から 聴くタブにある 「このデバイスを聴く」 にチェックマーク、「このデバイスを使用して再生する」 で音を再生させたいデバイスを選択 と レベルタブにある SPDIF インでミュート解除とボリューム調節、詳細タブでビット深度とサンプルレートの設定、ビットマッチレコーディングは エンターテインメントモード - デジタル I/O または Creative オーディオコントロールパネル - ビットマッチタブ で設定します。
ちなみにハードウェアやドライバの仕様かどうかわかりませんが、同軸デジタル・光デジタルケーブルを同時にサウンドデバイスで入出力しても、Windows 上では SPDIF アウト・インでまとめて制御しているようです。どちらか一方のケーブルだけを接続した状態や、両方のケーブルを同時に接続しても、音声は正常に流れるようになっています。
そのため、同軸デジタル・光デジタルケーブルを同じサウンドデバイスで同時に音声入出力している状態では、どちらのケーブルから音声が入出力されているのかはわかりません。両方のケーブルに音声が出力されて、入力側のサウンドデバイスでどちらか片方のケーブルの音声のみを入力している可能性もありそうですが、そこまで検証していないためわかりません。
Windows 7 X-Fi SPDIF イン・アウト設定
同軸デジタル、光デジタルアウト端子(音声出力)側 PC の Windows 7 サウンドコントロールパネル → 再生タブ → SPDIF アウトを有効化状態にしておきます。
同軸デジタル、光デジタルアウト端子(音声出力)側 PC の 再生タブ → SPDIF アウトプロパティ → サポートされている形式タブにあるエンコード形式とサンプルレートで、同軸デジタル、光デジタルイン端子(音声入力)側 の S/PDIF インの設定でボリュームを上げてミュート解除 していれば、SPDIF アウトプロパティ → レベルタブボリュームが 0 状態 でもエンコード形式(DTS Audio、Dolby Digital)のテスト音を再生することができます。
ただし、内蔵デコーダではなく DTS・Dolby Digital ビットストリーム出力設定にしていた場合は、無音またはノイズ音が再生 されてしまいます。
サンプルレート(44.1 ~ 96.0 kHz) のテストボタンでテスト音を再生したい場合は、同軸デジタル、光デジタルアウト端子(音声出力)側 の SPDIF アウトプロパティ → レベルタブのボリュームを上げてミュート解除 しておく必要があります。
同軸デジタル、光デジタルアウト端子(音声出力)側 PC のサウンドコントロールパネル → 再生タブ → SPDIF アウトプロパティのレベルタブにあるボリュームとミュートボタンです。
エンコード形式(DTS Audio、Dolby Digital)のテスト音ではボリューム設定を上げても音量に変化はありません。ボリューム 0 でも DTS Audio、Dolby Digital のテスト音は再生されます。(ミュート状態では再生されません)
サンプルレート(44.1 ~ 96.0 kHz) のテストボタンでテスト音再生と、詳細タブにある既定の形式でのテスト音 を再生したい場合は、ボリュームを上げてミュート解除しておく必要があります。
同軸デジタル、光デジタルアウト端子(音声出力)側 PC のサウンドコントロールパネル → 再生タブ → SPDIF アウトプロパティの詳細タブにある既定の形式(サンプルレートとビット深度)一覧です。
ここのサンプルレートとビット深度の設定と、デジタル出力(PCM)サンプリングレートの設定(エンターテインメントモード、Creative オーディオコントロールパネル)で、入力側(SPDIF イン) で認識されるサンプリングレート(エンターテインメントモード、SPDIF 入力信号モニタリング のどちらかで確認)が変わるようになっています。
同軸デジタル、光デジタルイン端子(音声入力)側 PC の Windows 7 サウンドコントロールパネル → 再生タブ → スピーカープロパティ → レベルタブにある S/PDIF インのボリュームを上げてとミュート状態を解除しておきます。
この設定をすることで音声入力側サウンドカードに接続してあるスピーカーから、同軸デジタル・光デジタルケーブルから流れてきた音声を再生することができます。
Windows 7 X-Fi SPDIF イン、このデバイスを聴くに設定、ただし遅延あり
先ほどの設定 は 同軸デジタル・光デジタルケーブル入力側 のサウンドカードに接続してあるスピーカーから、同軸デジタル・光デジタルケーブルの音声を再生させる設定内容でした。
こちらでは音声入力側の録音タブにある SPDIF インから音声を再生するように設定してみます。こちらの方法であれば接続済みのスピーカーだけではなく、違うサウンドデバイスに音声を再生させることができます。そのかわり、デメリットとしてやや音が遅延して再生されます。
サウンドコントロールパネル → 録音タブ → SPDIF インを一度既定のデバイスにします。この設定をしないと録音タブにある SPDIF インが機能しない可能性があるためです。
SPDIF インを既定のデバイスにすると、横にレベルメーターが表示されます。この後説明する設定が済んだ後に一度音声を再生すれば、既定のデバイス変更後も SPDIF インにレベルメーターが残り続けるようになり、音声を再生できる状態を維持し続けます。
サウンドコントロールパネル → 録音タブ → SPDIF インプロパティの聴くタブにある、「このデバイスを聴く」 にチェックマークを入れます。「このデバイスを使用して再生する」 で音を再生させたいでデバイスを選択します。
サウンドコントロール → 録音タブの S/PDIF インで上記の内容で設定済みの場合、音量ミキサーに 「S/PDIF イン (Creative SB X-Fi) の視聴」が表示されるようになります。
サウンドコントロールパネル → 録音タブ → SPDIF インプロパティのレベルタブにある、S/PDIF インでミュート・ボリュームが管理できます。音声出力側・音声入力側どちらでも音量の調節とミュートができるようになります。
サウンドコントロール → 録音タブ → SPDIF インプロパティの詳細タブにある、既定の形式(サンプルレートとビット深度)一覧です。
何らかのタイミングで違うサンプルレートに変更しようとすると、「フォーマットがデバイスにサポートされていません。」 と表示され変更できないことがありました。あれこれ違う設定(既定のデバイスの切り替えなど)をしているうちに、再び設定できるようになりましたので、なんらかの原因で変更できないことがあるかもしれません。
S/PDIF インで認識されたサンプリングレート(エンターテインメントモード - デジタル I/O、Creative オーディオコントロールパネル - SPDIF 入力信号モニタリング)と一致させないと音が正常に再生されずノイズが発生する場合があります。特にビットマッチレコーディングを有効にしている場合、一致させないとピッチ(音程)がおかしくなって再生されてしまうことがあります。
X-Fi Support Pack - エンターテインメントモード - デジタル出力サンプリングレートとビットマッチレコーディング設定
Creative コンソールランチャ → エンターテインメントモード(ドライバは SB X-Fi Series Support Pack 4.0)のデジタル I/O にある、「デジタル出力サンプリングレート (48kHz or 96kHz)」 と 「ビットマッチレコーディング」 設定項目です。
同軸デジタル・光デジタル音声出力側は 「デジタル出力サンプリングレート」 を、同軸デジタル・光デジタル音声入力側 は 「ビットマッチレコーディング」 を必要に応じて設定します。
Creative コンソールランチャ → Creative オーディオコントロールパネル(ドライバは SB X-Fi Series Support Pack 4.0)のデジタル I/O にある、「デジタル出力(PCM)サンプリングレート設定」 と 「ビットマッチレコーディング」 設定です。
設定できる内容は先ほどのエンターテインメントモード(デジタル I/O)と同じなため、インターフェース上、どちらからでも設定できるようになっています。
同軸デジタル、光デジタルイン端子(音声入力側) にケーブルを接続すると、ビットマッチレコーディング欄に ビット深度、ステレオ、サンプルレート が表示されます。
確認できた範囲では 44100Hz、48000Hz、88200Hz、96000Hz の4種類、すべて 24ビット、ステレオです。音声出力側(SPDIF アウト) では 16ビットが設定可能 ですが、音声入力側では 24ビットと表示されます。
このサンプルレートはいろいろ試行錯誤した結果、同軸デジタル、光デジタルアウト端子(音声出力)側 PC の 再生タブ → SPDIF アウトプロパティの詳細タブにあるビット深度とサンプルレートの設定 と エンターテインメントモード - デジタル I/O または Creative オーディオコントロールパネル - SPDIF I/O タブ でデジタル出力サンプリングレート(48kHz or 96kHz) の設定によって変わってしまうようです。
同軸デジタル、光デジタルイン端子(音声入力)側 PC でビットマッチレコーディングを有効にすると、録音タブ → SPDIF インプロパティの詳細タブにある既定の形式(サンプルレートとビット深度)一覧 と SPDIF 入力信号(エンターテインメントモード - デジタル I/O - S/PDIF イン または Creative オーディオコントロールパネル - ビットマッチタブ - SPDIF 入力信号モニタリング に表示)、両方のサンプルレートが一致しないと、ピッチ(音程)が変わってしまい音が正しく再生されません。
ビットマッチレコーディングを有効にした状態で音声を正しく再生させるには、これらの音声入出力のサンプルレートを間違わないように設定する必要があります。
ビットマッチレコーディングが有効の場合、同軸デジタル、光デジタルイン端子(音声入力)側 PC のサウンドコントロール → 録音タブ → SPDIF インプロパティのレベルタブにある S/PDIF インのボリューム設定に関係なく音が再生されるようになります。(ただし、ミュートにすると音は再生されません)
そのため、音量の調節は 同軸デジタル、光デジタルアウト端子(音声出力)側 PC だけで行います。
DTS・Dolby Digital ビットストリーム出力でノイズ発生
DTS・Dolby Digital をビットストリーム出力に設定して DTS または Dolby Digital を再生すると、同軸デジタル、光デジタルイン端子(音声入力)側 PC で無音またはノイズ音が再生されます。
Sound Blaster X-Fi Fatal1ty の 5インチベイ用 I/O ドライブ同士で同軸デジタル・光デジタルケーブルで DTS・Dolby Digital を再生する場合は、同軸デジタル、光デジタル音声出力側 のオーディオコントロールパネルで 「内蔵デコーダ」 に設定する必要があります。
- サウンドカードで光デジタル・同軸デジタルケーブルを使って音声の入出力を設定した時のメモ(現在開いているページ)
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