PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト

2017年09月02日
0

PC ゲームは、Windows などの OS やそのバージョン(Windows 7、8.1、10~、さらにそれぞれ 32bit 版と 64bit 版)、搭載・接続している多数のハードウェアと周辺機器とそのインストールするドライバにより、非常に複雑な PC 環境でゲームを起動・プレイするため、(ハード、ソフト、ゲーム)メーカーが想定していないような思わぬトラブルに出くわすことがあります。

PC を構成する数々のパーツはよっぽどの粗悪品・不良品に当たらなければ年々性能と品質は向上、モノによっては低価格帯や普及品レベルでも数世代前の性能を軽く超えてしまうことがあります。

常に進化を続ける無数の PC パーツの中から自由に選び、規格や互換性がある範囲内でローエンドからハイエンドまでのオリジナル PC を構成できるなど、予算にあわせて個人で PC をかんたんにカスタマイズできる便利な時代になりました。

反面あらゆるものが高度に複雑化されたことにより、意図せぬ不具合やバグ、セキュリティ脆弱性も目立つようになりました。そして、さまざまな状態で構成された PC 環境によっては原因不明のトラブルによりゲームがまともにプレイできない、快適にゲームができない問題などが起きることがあります。

ユーザー側のPC 環境による PC ゲームが起動できない原因やパフォーマンスが出ない理由は非常に多く考えられるため、問題の個所を特定して解決するのはなかなか難しいところです。たいていの場合はネット上でほかのユーザーが同じような現象と解決方法があるかどうか、自力で試行錯誤を行い特定と解決ができるかどうかといったところになります。

有名タイトル・売上本数が多いタイトル・話題のゲームなどであれば、ゲームメーカーや開発スタジオが対処方法を公開していたり、ユーザーが解決策をネット上に公開している可能性があるので、そういった情報も探すことになるかと思います。

この記事では、PC ゲームが起動しなくなったりエラーで落ちたり動作が安定しなかったりして、まともにゲームがプレイできない時の対処方法について、個人的に経験したことやネット上にある有用と思われる情報をまとめてみました。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト

Windows 起動時に一緒に立ち上がるプログラム(常駐プログラム)が原因でゲームが起動しない

Windows 上で PC ゲームの起動を妨げる原因の一つに、常駐しているプログラム が挙げられます。この常駐しているプログラムの大半は、Windows 起動時にスタートアップに登録してあるものがほとんど占めていることがあります。

まずは Windows 起動時に立ち上がる常駐プログラムをすべて msconfg - システム構成 から一時的にオフにして PC を再起動。常駐プログラムが一切起動していない状態でゲームが起動するかどうか確認 して問題を切り分けます。

直接ゲームが起動できない原因を特定するわけではありませんが、常駐しているプログラムが悪いかどうかを判断するうえで、もっとも簡単に判別できる方法 です。

ただし、Windows のスタートアップ (msconfg - システム構成) に登録されているプログラムを起動させないだけなので、別の方法で自動的にプログラムを起動している場合は、そちらも起動させないようにしたり手動でプロセスを終了したりする必要があります。

その場合はタスクマネージャーからプロセス名をチェックして終了させたり、タスクトレイに外部ソフトウェアのアイコンがないかどうかチェックすることになるでしょう。

MSI Afterburner(RivaTuner Statistics Server)、FRAPS、DXTORY、Discord などのオーバーレイ表示ツール・キャプチャーソフトが原因でゲームが起動しない、画面がブラックアウトする

MSI Afterburner (RivaTuner Statistics Server)FRAPS などのゲーム画面上に FPS カウンターや CPU・グラボ・メモリの使用率や温度などをオーバーレイ表示してモニタリングするツールや、Dxtory のような動画キャプチャーソフトでゲーム画面上にオーバーレイ表示できるような機能など、これらの オーバーレイ表示機能が原因でゲームが起動できない・画面がブラックアウト (画面が黒いままで何も映らない、音は再生される状態) することがあります。(オーバーレイ機能があるツール・ソフトウェアの例

ただ、100% オーバーレイ表示が原因かどうかはわかりません。過去のトラブル経験とネット情報から判断すると、オーバーレイ表示が問題の引き金となっているユーザー報告例が多くみられます。これとは別にツール・ソフトそのものが常駐しているだけで、ゲームが起動できない原因 となっている可能性もあります。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、Windows 起動時に一緒に立ち上がるプログラム(常駐プログラム)が原因でゲームが起動しない、MSI Afterburner(RivaTuner Statistics Server)、FRAPS、DXTORY、Discord などのオーバーレイ表示ツール・キャプチャーソフトが原因でゲームが起動しない、画面がブラックアウトする、RivaTuner Statistics Server の Application detection level を None に設定(オーバーレイ無効化)

まずは、ソフト側でオーバーレイ表示しないように設定(RivaTuner Statistics Server の Show On-Screen Display の OFF や Application detection level を None に変更)したりしてゲームが起動できるかどうかを確認。それでもダメなら ツールを終了させて、バックグラウンドでプロセスが動いていれば終了させてから、ゲームが起動できるかどうかを確認 します。最新作のゲームならツールまたはゲーム側のアップデートで改善される可能性があります。

RivaTuner Statistics Server では動作設定(Stealth mode、Custom Direct3D support、On-Screen Display coordinate space)を変更できますので、どうしてもゲーム中 MSI Afterburner でオーバーレイ表示したい、MSI Afterburner(RivaTuner Statistics Server) 常駐の状態でもゲームを起動させたい場合はダメ元で変更することで解決できるかもしれません。

また、これらのツール・ソフトは SweetFX や ReShade のようなグラフィックス Mod を導入していると、干渉問題を起こしてトラブルが発生することもあるようです。

MacType が原因でゲームが起動しない

Windows のフォントをきれいに表示する MacType が原因でゲームが起動できない ことがあります。

MacType にある起動モードには、レジストリモード、サービスモード、Mactray モード(独立モード、互換性重視モード) が選択できるようになっており、これらのモードによってゲームが起動できる・できないといったことも可能性としてあります。(かなり前に、Windows Update が MacType の起動モードの違いによってエラーが起こり、更新できないといったことがありました)

対策方法としては、タスクトレイにある MacTary アイコンからプロセスマネージャーを起動して、ゲームのプロセス名に対して除外設定するか、同じくタスクトレイにある MacTary アイコンから動作を停止 します。

また、プロファイル(ini フォルダにある Default.ini)を開き、1行目の [General] セクションに UseInclude=1 を追加することで、すべてのプロセスに対して MacType を無効化にした状態で Mactype を常駐起動 することができます。

プロセスマネージャーから必要なプロセスだけ MacType を適用できるので、いちいちプロセス除外をする設定の手間が省けて、MacType に影響のあるゲームが起動できないというトラブルから回避できる可能性があります。

2020/4/8 追記

GitHub でダウンロードできる MacType 2019.1-beta6 から UseInclude が機能しなくなくなりました。Windows 10 環境で UseInclude=1 を設定すると動作がおかしくなります。

GitHub から MacType 2019.1-beta6 用の UseInclude=1 対策版 DLL ファイル をダウンロードできますので、UseInclude=1 を設定したい場合は DLL ファイルを入れ替える必要があります。

DLL ファイルの入れ替え方法はサービスモードで MacType を起動している場合、Windows のサービスから MacType を無効化します。PC 再起動後に DLL ファイルを差し替えて MacType のサービスを無効から自動に戻す手順でいけます。

MacType はゲームだけではなくソフトにも影響があります。確認できた範囲ではフリーのレタッチソフト Paint.NET が起動時にクラッシュしたことがあります。こちらのソフトの場合は、プロセスマネージャーから除外設定をすることで解決 しています。

ゲームでは DARK SOULS III が MacType が有効な状態で ReShade を入れていた場合、ゲーム起動後 ReShade が読み込み後画面内にログのようなオーバーレイ表示されたあとに、クラッシュする現象がありました。クラッシュする ReShade とクラッシュしない ReShade があり、ランダムクラッシュするわけではないようです。

MacType プロセスマネージャーからの除外設定では解決することはできないため、その場合は MacType を停止するか違う ReShade を入れるか ReShade を外すしかありません。

ほかにもオンラインゲームで導入されている nProtect に代表されるゲームプロテクトが、MacType や常駐プログラムに反応してゲームが起動できないといったことがあります。

セキュリティソフトや Comodo Firewall の Defense+ など強固なセキュリティ機能が原因でゲームが起動しない

だいぶ前にですが、機動戦士ガンダムオンラインがサービスを始めるということで、テスト期間に始めてみたことがあるのですが、ゲームが起動できなかった記憶があります。

ネットで調べてみると、どうやらファイアーウォールソフトとして使っていた Comodo FirewallDefense+ 機能が有効化しているとゲームが起動できない ということがわかりました。

さらに調べてみると、いわゆるネット専用ゲームは nProtect に代表されるゲームプロテクトが導入されているのが大半であり、これらのプロテクトが Defense+ のようなセキュリティ機能と相性が悪いことがよくあります。また、強固なセキュリティソフトを使用している場合も、誤検出などによりこのような問題が出る可能性もあります。

当時プレイした機動戦士ガンダムオンラインの例では、Defense+ 機能 (と当時入れていた MacType) を切ることで解決しましたが、ゲームタイトル(特にオンラインゲーム)によっては セキュリティソフトで対象のゲームプログラム本体やゲームフォルダを除外設定にするとか、リアルタイム保護機能などを無効化にしないとゲームがプレイできない可能性 も考慮しておいたほうがいいでしょう。

Borderless Gaming が原因でゲームが起動しない

ウィンドウモードで起動したゲーム画面のウィンドウ枠を非表示にしたり、ウィンドウ位置の配置場所を指定したり、アスペクト比を固定するためにウィンドウサイズを固定したりするために、Borderless Gaming というツールを使用しています。

Borderless Gaming であらかじめゲームを登録しておけば、設定した内容通りにゲーム画面をカスタマイズ表示できますが、DARK SOULS III でその設定をした際にゲーム起動時に何度かランダムにクラッシュすることがありました。(もしかしたら、ほかのツールと干渉していた可能性があるかもしれませんが・・・)

解決策としては、ゲーム起動後に Borderless Gaming を起動するか(起動する順番を変える)、2017年7月以降に最新版に追加された機能 Delay Borderless Window (「Favorites(automatic)」欄に追加したプログラムを右クリックして選択) を、ゲームタイトルに指定することで起動時のクラッシュを回避することができます。

Windows の仮想メモリ設定が原因でゲームが起動しない・安定しない

Windows には仮想メモリ(ページングファイル)を設定するところがあり、ページングファイルを適切に設定しないとゲームが起動しない・起動後安定しない といったことがあるようです。

特に負荷の高い最新の 3D ゲームはメモリの消費量も GB 単位で使うため、搭載しているメモリ容量が少ないパソコン(8 GB 以下)では仮想メモリ(ページングファイル)の設定が重要となる場合があります。

ただ、十分なメモリ容量(16 GB 以上)を搭載していたとしても、ページングファイルなしですべてのゲームやソフトウェアが起動・安定した動作になるとは限らないので、トラブルを避けるためにも仮想メモリ(ページングファイル)を有効なままにしておいたほうがよさそうです。

メモリがあまり多く搭載されていない、OS が Windows XP や 7 の時代に、ネット上でよく見た仮想メモリ(ページングファイル)の設定例として、「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックマークは外して手動でページングファイルを設定。カスタムサイズで初期サイズと最大サイズを同じ数値にして固定(最大サイズはより大きくする場合もあり)。サイズは PC に搭載しているメモリ容量と同じかそれ以上を設定 するという情報がありました。

Windoes 10 以降十分なメモリ容量が搭載されていれば、デフォルトの仮想メモリ設定のままでもいいかもしれません。

注意点としては 指定した仮想メモリ分と同じ容量のページングファイル(pagefile.sys)が生成されるので、ストレージの空き容量がさらに少なくなるというデメリット があります。

デフォルトで C ドライブにページングファイルが生成されるので別のドライブに変更したい場合は、「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックマークを外して、C ドライブを選択して「ページングファイルなし」に切り替えて設定ボタンをクリック、ページングファイルを置くドライブを選択して「カスタムサイズ」か「システム管理サイズ」を選択して設定ボタンをクリックして PC を再起動するといった手順になります。

PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のパフォーマンスを改善するグラフィックス設定メモ、PC ゲーム ディビジョン2 クラッシュ・フリーズ対策、仮想メモリのページングファイル固定サイズ設定 → ISLC(Intelligent Standby List Cleaner)導入で以前設定していたシステム管理サイズに変更、ISLC(Intelligent Standby List Cleaner)でスタンバイメモリの監視・自動解放設定で十分だと判断して、カスタムサイズから以前設定していたシステム管理サイズに戻す

私の PC 環境では OS がインストールされている C ドライブ以外の SSD ドライブを選択して「システム管理サイズ」に設定しています。

マイクロソフト によると、ページングファイルを SSD に配置することで、パフォーマンスが得られる場合がある ようです。

仮想メモリ(ページングファイル)設定の影響を受けるゲームとして、DARK SOULS III や PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS) などが報告例としてネット上で見かけたことがあります。

ユーザーアカウント制御(UAC)が原因でゲームが起動しない

OS のユーザーアカウント制御(UAC)が原因で、OS に対応していない古いゲームが起動しないことがあります。プログラムを管理者権限で実行 することでゲームが起動できるようになる場合があります。

Windows の設定で UAC を完全に無効化 することでこの問題を最初から切り離すことができますが、セキュリティ面では不安が残るというデメリットがありますので、ゲームプレイ終了後は UAC 設定を元に戻すようにするといった配慮が必要です。

この問題は Windows 7 のころよく騒がれたような記憶があるため、最新 OS では特に気にしなくても問題ないでしょう。

Windows 互換(互換性)モードの設定

古いゲームやアプリケーションが起動できない・動作が不安定な場合は、Windows 互換(互換性)モード を適切に設定することで動作したりゲームが安定する可能性があります。

特に Windows 10 で DirectX9 やそれ以前の環境で動作する古いゲーム(Windows 10 非対応など)では、この設定が必要となるケースがあります。

Windows ユーザーフォルダ名、ゲームインストールフォルダパス名 2バイト文字(ひらがな、カタカナ、漢字など)が原因でゲームが起動しない

Windows のユーザーフォルダ名 (C:\Users\[ユーザーフォルダ]) やインストール先フォルダのパス名にひらがな、カタカナ、漢字などいわゆる 2バイト文字である場合に、2バイトに対応していないゲームやアプリケーションが起動しない(とくに海外製ソフト) ことがあります。

このユーザーフォルダ名は OS インストール時に決めるものですが、この時英数字ではなくいわゆる日本語入力で 2バイトを含めてしまうと、C:\Users\[ユーザーフォルダ] 以下の AppData やマイドキュメントフォルダにあるゲームやアプリケーションの設定情報やセーブデータが、途中にある 2バイトフォルダ名の影響で読み書きできずエラーになるようです。

Windows XP を使っていたときからフォルダ名に 2バイト文字を含んでいると、ゲームが起動できないといったことは知っていたので、OS インストール時はかならず英数字を使うようにしていました。そのため、私の環境ではいままで 2バイトが原因でゲームが起動しなかったという経験はありません。

もし、ユーザーフォルダ名を途中で変更したい場合はかなり複雑な手続きを踏まないといけない上に、一部ソフトによっては再設定をする可能性があります。また、下手をすると Windows が使えなくなる可能性もありますので、バックアップを取ったうえで慎重に作業をしなければなりません。

これらの作業に自信がない場合は、新しいユーザー名で作り直すといったことになります。そういったことにならないためにも OS インストール時は 2バイト文字で設定しないよう注意する必要があります。

日本語入力システム(Office IME など)が原因でゲームが起動しない

Windows 7 の場合、PC ゲーム起動後、入力言語が日本語や Microsoft IME(MS-IME) ではなく Office IME や Google IME などを使っている場合ゲームが起動できない可能性があり、テキスト サービスと入力言語で US 英語キーボードの追加、既定の言語 英語(米国)- US にすることでゲーム起動失敗を回避。半角/全角キーでコンソール画面表示が表示される場合は US キーボードを設定することで防ぐことができる。デメリットはすべてのソフト起動時にこの設定が適用されるため、手動で入力言語を英語から日本語に切り替える必要がある

PC ゲーム起動後、入力言語が日本語や Microsoft IME(MS-IME) ではなく Office IME や Google IME など使っている場合、ゲームが起動できない、ゲームパフォーマンスが極端に落ちてカクカクする ことがあります。(とくに海外産ソフト)

Windows 7 を使っていた時の Office IME 2010 の場合ですが入力言語が日本語の場合(ネット上で報告されているものも含めて)、BF 3 (バトルフィールド 3)や S.T.A.L.K.E.R. シリーズとその大型 Mod、Metro シリーズ(2033、Last Light)や Saints Row 4 (セインツロウ 4) などが起動できないゲームとして確認されています。

既定の言語を Office IME から OS 標準の Microsoft IME に変更することで解決できる可能性がありますが、日本語入力モードではゲームによってクラッシュする可能性が残ってしまいます。

そのため、この場合の確実な解決方法として Windows 7 の場合、テキストサービスと入力言語から US 英語キーボードを追加して、既定の言語を 英語(米国)- US にする ことで、日本語入力システムが原因によるトラブルを回避できる可能性があります。

PC ゲーム起動後、Windows 10 の場合(バージョン 19H2)、入力言語が日本語を使っている場合にゲームが起動できなかったりゲーム中のパフォーマンスが落ちてプレイに支障をきたすことがあれば、設定の言語から「優先する言語」に「English (United States)」を追加して、矢印ボタンで一番上のリストに移動して既定の(入力)言語に設定することで回避できる可能性がある
PC ゲーム起動後、Windows 10 の場合(バージョン 22H2)、入力言語が日本語を使っている場合にゲームが起動できなかったりゲーム中のパフォーマンスが落ちてプレイに支障をきたすことがあれば、設定の言語から「優先する言語」に「英語(米国)」を追加して、矢印ボタンで一番上のリストに移動して設定することで回避できる可能性がある

Windows 10(バージョン 19H2)の場合は、設定の言語から「優先する言語」に「English (United States)」を追加して、矢印ボタンで一番上のリストに移動して既定の(入力)言語に設定します。

Windows 10(バージョン 22H2)の場合は、設定の言語から「優先する言語」に「英語(米国)」を追加して、矢印ボタンで一番上のリストに移動して設定します。

Windows IME 設定 ・・・ English 追加と優先言語設定、「Windows の設定」→「デバイス」→「入力」から、「その他のキーボード設定項目」に「キーボードの詳細設定」をクリック、キーボードの詳細設定画面で入力方式の切り替え項目にある「アプリ ウィンドウごとに異なる入力方式を設定する」にチェックマーク

ゲームを起動してキーボードの Alt + Shift キーで日本語入力システムから英語入力状態に切り替えることにより、IME 設定が原因によるゲームのパフォーマンス低下を回避できる可能性があります。

ちなみに入力言語設定が英語状態であれば、日本語入力状態で半角/全角キーを押したときに表示されるコンソール画面が表示されて閉じれない問題がなくなります。

キーボード入力状態を切り替える前にクラッシュしてしまうような場合は、「Windows の設定」→「デバイス」→「入力」の「その他のキーボード設定項目」にある「キーボードの詳細設定」を開き、入力方式の切り替え項目にある アプリ ウィンドウごとに異なる入力方式を設定する にチェックマークを入れます。

これで起動時に自動的に英語入力状態に切り替わると思います。この設定がうまく動作しない場合は、キーボードの詳細設定画面にある「既定の入力方式の上書き」にある「言語リストを使用します(推奨)」から「英語(米国) - US」に変更します。

日本語入力システムから英語入力状態に自動的に切り替わるデメリットとして、すべてのソフトで起動時に英語入力が最初から適用されるため、日本語入力したい場合は手動で入力言語を英語から日本語に切り替える必要があります。

テキスト サービスと入力言語の詳細なキー設定タブにある入力言語のホットキーで、英語・日本語を切り替える設定をする

テキストサービスと入力言語にある詳細なキー設定タブ → 入力言語のホットキーで、英語・日本語を切り替える設定(キーシーケンス)をあらかじめしておけば、キーボードで英語・日本語入力の直接切り替えが可能になります。

まれにテキスト サービスと入力言語の詳細なキー設定にある入力言語のホットキーで設定した英語・日本語切り替えキーが反応しなかったり、一部の入力設定が変更できないことがあるので(Caps Lock キーなど)、その場合はタスクバーにある言語バーから言語を切り替える

Windows 7 を使っていた時は英語・日本語の切り替えを頻繁やると、まれに入力言語のホットキーで設定した英語・日本語切り替えキーが反応しなかったり、一部の入力設定が変更できない(Caps Lock キーなど)ことがありました。その際はタスクバーにある言語バーから言語を切り替えることで元通りに戻していました。

あと、日本語入力状態で Caps Lock キーを押してしまうことで、ゲーム中に押したキーが表示されてしまい邪魔になることがあります。これは IME の設定で 英数キーかな英数 が設定されているためのようです。

CapsLock を無効化する方法 があるので、英数キー の設定を削除すれば CapsLock を無効化できます。

0xc000007b エラーでゲームが起動できない

ゲーム起動時に 0xc000007b エラー が表示されてゲームが起動できないことがあります。確認できた範囲では 64bit 版 Windows OS を使っている環境で起きるようです。

原因は 64bit ゲームで 32bit DLL ファイルの読み込み、もしくは 32bit ゲームで 64bit DLL ファイルが読み込まれることで 0xc000007b エラーが発生 するそうです。(参考情報

この問題が発生した場合にまず試せることとしては、ゲームのインストール先にDirectX ランタイムインストーラーと x86 および x64 版 Microsoft Visual C++ ランタイムインストーラーがあれば、まずはこれを再インストールしてみます。うまくいけばこれだけでゲームが起動できるようになるようです。((リンク切れ)参考情報)(Internet Archive

上の方法でダメだった場合は Dependency Walker (depends.exe) というソフトを使って、問題の DLL ファイルを特定して適切な場所にファイルを配置する手順を踏まなければならない可能性があります。

ゲームの exe ファイルを Dependency Walker (depends.exe) で読み込ませて(ドラッグアンドドロップでも可)、CPU 列に赤い文字で表示された項目の DLL ファイルが 0xc000007b エラーの原因のファイルとなります。64bit ゲームなら 64bit DLL ファイルを、32bit ゲームなら 32bit DLL ファイルが必要になります。

DLL ファイルは ゲームフォルダ内にある DirectX セットアップファイルの中から該当する DLL ファイルを抽出して、ゲーム exe ファイルがあるフォルダに置く方法 と、抽出した DLL ファイルを C:\Windows\System32C:\Windows\SysWOW64 フォルダまたはその両フォルダに配置する方法 があります。

このトラブルは個人的に経験したことがないため、どのフォルダ場所(System32 or SysWOW64 or ゲーム exe ファイル置き場) に DLL ファイルを配置するのが正しいのかについてはわかりませんでしたが、たいていの場合はゲーム exe ファイルがあるフォルダ内に一緒に配置することになっているようです。(DLL ファイルの配置やおおまかな原理については ここのブログ がわかりやすい)

DLL ファイルの配置に間違いなければ Dependency Walker (depends.exe) にて赤い文字が表示されなくなり、ゲームが起動できるようになります。

最新版 Windows OS で DirectX のバージョンが古いゲームが起動できない

DirectX 9.0 が動作環境のゲームが Windows 7 以降の OS でゲームが起動できない ことがあります。

この場合は DirectX End-User Runtimes (Web インストーラ 版 または DirectX End-User Runtimes (June 2010)) をダウンロードしてインストール することでプレイできるようにある可能性があります。

マイクロソフトのサイトからダウンロードする時に、DirectX とは関係ない余計なインストーラーが勝手に選択されて、一緒にダウンロードされるようになっていることがあるので、必要がないものはチェックマークを外してからダウンロードします。

インストール後 PC を再起動してゲームの動作確認をします。

Windows 10 OS で DirectX9 のゲームが動作が重い・カクカクする・起動しないなどの場合、32bit 版 d3d9.dll(10.0.10586.494 や 10.0.10240.16412)をネットから入手、もしくは C:\Windows.old\WINDOWS\SysWOW64 フォルダにある d3d9.dll(10.0.10586.589) を、exe ファイルがあるフォルダに配置、すでに同名のファイルがあるなら差し替えることでトラブルが解決する可能性があります。(カッコ内の DLL バージョンは一例)

この方法により、Windows 10 で DirectX9 のゲームが動作するようになったりカクつきが改善されたりするみたいですが、OS の大型アップデートやグラボのドライババージョンなどによっては改善しないといった報告があるようです。

ハードウェアが原因で起動できないゲームを無理やり起動する方法というのもあります。

やり方は Windows 10 SDK をインストールして dxcpl.exe を起動(Windows 10 では最初から dxcpl.exe があるが、有効化設定する必要あり)。ゲーム・アプリケーションに動作環境の DirectX バージョン を強制的に適用することで起動できる可能性があるようです。

ただ、動作が重いことがあるようなので PC スペック(特にノート PC など)によっては快適にプレイできるかどうかは難しいかもしれません。

DirectX 8 時代のゲームやそれ以前の古い環境で開発されたゲームでは、プレイする PC の OS によっては不具合が発生することがあります。

解決案として ENBseries で公開されている DX8 to DX9 Converter の導入、もっと古いゲームなどでは dgVoodoo 2 を使うことで、トラブルを回避しつつプレイ時の不満な点を解消して、快適なゲームプレイ環境を構築できる可能性があります。

また、2000年に発売された Diablo 2 では Glide3-to-OpenGL-Wrapper を使うことで、現行 PC でも快適なプレイ環境を構築することができるようになっています。

WineD3D を使うことで古いゲームが起動・プレイできる可能性があります。

ただ、最新バージョンを入れるとプレイできないことがあるので、動作報告が確認されているバージョンか古いバージョンを入れる必要があります。

DirectPlay が原因でゲームが起動できない

DirectPlay が無効化されている OS で古いゲームが起動できない ことがあります。この場合、コントロールパネルにあるプログラムの機能から「Windows の機能の有効化または無効化」にて DirectPlay を有効化 することで解決できます。

AppLocale Utility(Locale-Emulator) を使わないとゲームが起動できない

その昔 UBI からリリースされた Tom Clancy's Rainbow Six Vegas 2 (レインボーシックス ベガス 2)、SEGA からリリースされた Aliens: Colonial Marines、ベセスダからリリースされた Hunted: The Demon’s Forge などの Unreal Engine 製ゲームエンジン、さらには EA の バトルフィールド 3 では、マイクロソフトから公式リリースされていた AppLocale Utility というツールを使わないと起動できない という問題がありました。

ちなみに Windows 7/8.1 までなら AppLocale Utility で対応できましたが、マイクロソフトによるツール配布が終了しており、さらに Windows 10 では使えなくなっているようです。それを受けてか Locale EmulatorNTLEA - NT Locale Emulator Advance というの非公式ツールが開発・公開されているので、Windows 10 の環境ではこちらのツールを使うことになります。

これらの特定の PC ゲーム起動問題は海外では話題になったという形跡は見つけられず、一見日本語 OS 環境だけに発生する問題のように見えますが、他の言語版 OS を使っている海外ユーザーが日本製のゲームを動かすときにも、この AppLocale Utility を使っているようです。

AppLocale Utility の後継ソフトが海外で開発・公開されているところを見ると、日本以外でも他言語のゲームやソフトウェアを起動するには必須ツールといえそうです。

なお、AppLocale Utility や Locale EmulatorNTLEA - NT Locale Emulator Advance を使わないで、OS の システムロケール (コントロールパネル - 地域と言語 - 管理タブ) を変更してゲームを起動させる方法があります。ただ、ゲーム以外のソフトでは文字化けになったり、システムロケール切り替えごとにおそらく毎回再起動が入ると思うので、ツールで切り替え方法と比べると不便です。

Games for Windows Live (GfWL) が原因でゲームが起動できない

マイクロソフトのオンラインサービス Games for Windows Live (以下、GfWL) が原因で、それを採用したゲームが起動できないことがあります。

GfWL 絡みでゲームが起動できない場合は、最新版 Games for Windows - LIVE をインストールすることで解決できる可能性があります。

Fallout 3 に関しては GfWL を無効化する Mod Games for Windows LIVE Disabler を使うことで解決するといった情報もあります。

過去に GfWL でリリースされたゲームは各メーカーが Steam に移行措置を行うことで、GfWL によるゲーム起動問題に対応してきました。ただ、すべてのゲームが Steam に移行できたわけではなく、GfWL を入れないと起動できないゲームが残っています。

もし 何らかの理由で GfWL 採用ゲームを購入してプレイする場合は注意が必要 です。理由は ゲームキーの登録が GfWL で登録できない状態 (キー認証サーバー終了) となっている ためです。

すべてのゲームキーが GfWL で登録できないかどうかはわかりませんが、個人的に確認した範囲では GfWL 版ダークソウル(Steam に移行済み)はキー認証が通りませんでした。

2017年9月時点では、キー認証サーバー以外のオンラインサービスは稼働しているようです。

GameSpy サービス終了が原因でゲームが起動できない・マルチプレイができない

GameSpy サービスが 2014年5月31日に終了したことにより、これらのサービスを使ったゲームのマルチプレイができない、ゲームによっては起動すらできない ということがあります。

GameSpy が使われているゲームタイトルは非常に多く、GameSpy サービス終了にともない一部のゲームメーカーが Steam 移行やパッチを用意するなど対応していますが、それでも一部の機能が利用不可になったり、そのままサポート終了 となったゲームもあります。

ゲームは起動するがマルチプレイができないという状態については、GameSpy に代わる代替サービス・サーバー・ソフトウェアの利用やゲームタイトルごとに設定することで解決できる可能性があります。

S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl (SoC) というゲームについて。古いバージョンでは GameSpy サーバーに接続できないことにより、xrGameSpy.dll が原因でゲームが起動しないことがあったようです。対応方法としてファイアウォールソフトで XR_3DA.exe の外部送信をブロックすれば解決できるというものがありました。

おそらく最新バージョン(パッチ)ではその問題は解決していると思いますが、もし他に古いゲームでゲーム起動が失敗する場合、GameSpy サービスに対応していたゲームかどうか確認したほうがいいかもしれません。

コピープロテクトが原因でゲームが起動できない

過去にリリースされたゲームインストール・プレイ用ディスク CD-ROM、DVD-ROM メディアのコピープロテクト SafeDisc、SecuROM、StarForce についての情報をまとめてみました。

コピープロテクト SafeDisc、SecuROM が原因でゲームが起動できない

2015年9月の Windows Update で公開された KB3086255 で、コピープロテクト SafeDisc、SecuROM の secdrv.sys ドライバのサービスが無効化されました。そのため、KB3086255 がインストールされた OS 環境下では SafeDisc、SecuROM のゲームが起動しません。

この問題を回避するためには、次の 3通りに絞られます。

  1. KB3086255 をインストールしない
  2. KB3086255 がインストール済みならアンインストールする
  3. KB3086255 がインストール済みなら secdrv.sys ドライバサービスを手動で開始する(Windows 10 の場合、さらにもうひと手間)

前者(1. と 2.)のやり方はセキュリティ上好ましくないため、基本的に後者(3.)のやり方で古いゲームディスクを起動することになるかと思います。

ゲームメーカーの EA が SecuROM 対応ゲーム用の再認証ツールをリリースしていたり、SecuROM 公式サイトでツールの提供やタイトル別の対応方法が記載されています。これらに該当するゲームメディアを所持しており、PC でゲームをプレイする際には確認していたほうがいいかもしれません。

一部のタイトルはダウンロードソフトとしてリリースされているものもあります。ダウンロードソフトならコピープロテクトによるゲーム起動失敗の心配はないので、ゲームメディアからインストール・プレイするのは諦めて乗り換えてしまうのも手です。

ただ、ダウンロードソフトでもディスク版と動作仕様が異なっている可能性(最新版 OS に対応していないなど)や、ゲーム内言語が限定(ディスク版≠ダウンロード版)されていたりすることもありますので、細かい違いについては入念な下調べは必要になります。

KB3086255 がインストールされている Windows Vista/7/8.0/8.1 OS 環境下では、基本的に管理者特権を持つコマンドプロンプトから secdrv.sys ドライバサービスを開始することで SafeDisc、SecuROM のゲームを起動することができます。

ネット上ではこの手続きを簡単にするためのバッチファイルや ツール が公開されているので、これらの方法を用いればゲーム起動前の面倒な作業を省略することができます。

Windows 10 で SafeDisc、SecuROM のゲームを起動させる場合に限ってはもうひと手間が必要となっています。Windows 10 OS は所持していないため確認できないのですが、かなりの手間(ドライバの署名と Windows テストモード起動)が必要なため、Windows 8.1 以前のような手軽さがないのが難点となっています。

コピープロテクト StarForce が原因でゲームが起動できない

SafeDisc、SecuROM とは別に、StarForce というコピープロテクトがあります。このプロテクトが採用されているゲームの場合は SafeDisc、SecuROM よりやっかいです。

StarForce の公式サイトにはツールが公開されており Windows 10 までの対応方法が載っていますが、StarForce のバージョンによってサポートしている OS が決まっています。基本的に新しい OS ほど、古いバージョンの StarForce のゲームがサポートされていません。

どうしてもゲームが起動しない場合は、StarForce をサポートしている OS を引っぱり出してそこでインストールしてプレイするか、なんらかの方法で StarForce のコピープロテクトをスキップさせるしかありません。

NVIDIA ドライバ nvlddmkm.sys ファイルが原因でゲームが安定しない

NVIDIA の GeForce ビデオカードを使用している場合、インストールされている GeForce ドライバの nvlddmkm.sys ファイルが古いままだと、ゲーム中に「ディスプレイドライバーの応答停止と回復」になってゲームがクラッシュすることがあるようです。

※ ディスプレイドライバーの応答停止と回復になる原因はいろいろあるため、ドライバだけの原因ではないこともあります。省電力機能やブーストクロック・オーバークロックが原因 でなることがあるので、そちらもご確認ください。

解決方法としては問題の nvlddmkm.sys のバージョンが古ければ最新版に差し替えることになります。以前は nvlddmkm.sys を手動で上書きや削除するなど危険なやり方が紹介されていましたが、ドライバインストール時に「クリーンインストールの実行」にチェックマークを入れるか、「Display Driver Uninstaller(DDU)」を使えば古い nvlddmkm.sys が残ることはなくなったようです。

NVIDIA PhysX ドライバが原因でゲームが起動できない、ゲームプレイができない

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、NVIDIA PhysX ドライバが原因でゲームが起動できない、ゲームプレイができない

NVIDIA のビデオカード GeForce ドライバとは別に PhysX(リアルタイム物理演算エンジン) という別のドライバがあり、ゲームをプレイするのに必須なドライバとなっています。この PhysX ドライバが原因で一部の古いタイトルが起動しなかったり、動作が不安定になってしまい、まともにプレイできないことがあります。

その場合は、NVIDIA コントロールパネルを開き、3D 設定にある Surround、PhysX の設定にある PhysX 設定のプロセッサを 自動選択(推奨) から CPU に変更 することで解決できる可能性があります。(参考情報

上記の方法で解決できる場合は、以下の条件を組み合わせた PC 環境やゲームで発生する可能性が高い問題のようです。

PhysX ドライバと相性が悪い条件
  • Windows 10 OS
  • NVIDIA GeForce RTX2000 シリーズビデオカード+物理エンジン PhysX ドライバ
  • PhysX が動作する DirectX9 ゲーム

これとは別に特定の古いゲームタイトルについては、NVIDIA 公式サイトから NVIDIA PhysX Legacy System Software (対応するゲームタイトルも一緒に記載) をダウンロード・インストールすることで解決できます。

ただ、Infernal というゲームに関しては 別途追加ファイル (AGEIA PhysX Engine) が必要なため、手動でファイルを入れておく必要があります。

マルチコア・マルチスレッドが多い CPU が原因でゲームが起動できない・安定しない

CPU のマルチコア・マルチスレッドが多すぎるとゲームが起動しない・安定しない といったことがあります。

何十もあるコア数スレッド数のある CPU でゲームをやろうとしてもゲームが起動できない、fps が出ない、起動してもカクつきが頻発する ことがあります。また、普及価格帯での多コア多スレッドのような CPU でも古いゲームをやろうとすると、同じようにゲームが起動しなかったりカクつきが発生して、快適にゲームがプレイできない ことがあります。

ゲームを含むソフトウェアは、現行のハードウェア・CPU・OS を想定したつくりとなっているのがほとんどだと思いますので、最新の CPU で古いゲームを動かす際にいろいろと問題が出る可能性があります。最新のゲームでもすべての CPU に対して最適化されているわけではないので、マルチコア・マルチスレッド数が多くなるほどなんらかの不具合が発生する可能性が大です。

基本的に タスクマネージャーや bat ファイルでゲームに使用するコア数の指定参考:Ryzen CPU と Intel CPU のコア制限によるベンチマークの影響) や、古いゲームなら CPU コア数を 1~2 コアと最小限に設定したり、マルチスレッドに最適化されていないゲームなら、Intel CPU なら ハイパースレッディング(Hyper-Threading Technology) を、AMD CPU Ryzen なら SMT(Simultaneous Multi-Threading)HPET(High Precision Event Timer) を無効化することで解決できる可能性があります。

あるゲームの例ですが、OS が Windows 7 の場合、コアパーキング機能をオフにすることでハイパースレッディングテクノロジー(Hyper-Threading Technology、HTT)を有効にしても、フレームレートが改善するといった情報がありました。

それとは別に、電源オプションが高パフォーマンスならコアパーキングがオフになる という情報もありました。

どちらの情報が正しいのかわかりませんが、フレームレートが安定しない場合は電源プランを変更したり、コアパーキングをオフにしてみたりと試行錯誤が必要になるでしょう。レジストリを操作しなくてもフリーソフト「ParkControl」を使えば簡単にコアパーキングを設定できます。

CPU コア数やスレッド数の指定は、タスクマネージャーに表示されたゲームプロセス名ごとに設定できますが、これだとゲームを起動するごとに設定しなければなりません。bat ファイルやショートカットの起動オプションからも設定できますが、affinity 値の指定がやや面倒ですし、作成したショートカットファイルを残しておかないといけません。

私の環境ではタスクマネージャー機能に加えて、affinity 値の設定も保存される System Explorer を使っています。ただ、CPU affinity 値が原因で起動後すぐコケてしまうようなゲームであれば、affinity 値を指定したショートカットから起動する必要があります。

プロセスの優先度や affinity 値を設定・変更する常駐ツールとして Application Priority ChangerSystem Explorer より設定が楽で便利です。ただし、一部のプロセスは管理者権限でツールを起動しないと機能しません。(例:EAC(Easy Anti-Cheat)など)

CPU が Ryzen シリーズの場合、Ryzen MasterGame Mode に設定することで CPU コア数を半分できるので、上記の個別に設定する必要がなく、手っ取り早く CPU コア数を設定できる方法があります。

過去に コア数・スレッド数が大幅に増えた Ryzen CPU と Windows 10 環境でゲームをプレイすると、fps がまったくでないといったネット情報 があり、この場合 affinity 値を物理コアのみ指定 することで解決できたようです。このように特定の CPU・OS・ゲームとの組み合わせで発覚する問題もあるので、CPU の多コア・多スレッド数だけが一概に悪いといえないところがあります。

コア数・スレッド数以外に、ゲーム中 CPU が勝手にクロックを下げる 省電力機能 が働くことでカクつきが発生することがあります。CPU がモニタリングできるツールを使って勝手にクロックが下がっていないかどうか確認して、クロックダウンの影響と判断できれば CPU の 省電力機能 を完全に切るようにしたほうがいいかもしれません。

上記の方法では問題が解決しない場合、Windows ADK に含まれる Compatibility Administorator を使う方法があります。

このへんは CPU の仕様、OS やマザーボードの設定を含む PC 環境、それにゲームによって違うので、ネットでよく調べるか試行錯誤して確認するしかないでしょう。

PC ハードウェアが原因でゲームが起動できない

ハードウェアが原因でゲームが起動できなかったりゲーム中に落ちたり、最悪 PC ごと落ちてしまうといったことがあります。ハードウェア構成に変更がなくある日突然発生した場合、OS やソフトウェアの設定など含めて原因が多岐に渡るので特定が困難になります。

参考サイトの情報によると、FSP 製電源ユニット(RAIDER) や ASUS モニターとグラボの接続方法(Display Port)が原因という 特定の製品・特定の組み合わせたトラブル事例報告 もあるみたいなので(製品不良やユーザーの勘違いの可能性もありますが)、通常はなかなかそこまで気づけず見過ごしてしまうでしょう。

使用しているハードウェアがマイナーであるほど、こういった情報はネット上で集めにくいため、導入するハードウェアはネット上の口コミ情報が多い(売れている)ものを目安に選んだほうが、トラブル時の情報収集で原因が特定できる可能性が高くなります。

ほかにも最新のハードウェア性能が原因で古いゲームが起動できないといったことがあります。

リフレッシュレート 75Hz、120Hz、144Hz 以上に対応した液晶モニターを、Windows のディスプレイ設定やビデオカードドライバで 60Hz 以外に設定することで、何年も前に発売されたゲームが起動しないといったこともあるようです。(旧版ダークソウル(DARK SOULS: Prepare To Die Edition) など)

マルチディスプレイ環境ならシングルディスプレイ(モニター 1台のみ)にする、グラボメーカー混在環境(NVIDIA + AMD) ならどちらかのグラボだけにしてみる、グラボ+内蔵 GPU 環境なら内蔵 GPU を無効にする、SLI や CrossFire などのグラボ複数搭載環境なら 1枚だけにする、モニターケーブルを変更する(Display Port → HDMI、DVI やその逆)など、PC 環境をできるだけシンプルにしてみることで原因の特定や問題解決の近道かもしれません。

省電力機能(OS、ハードウェア)やブーストクロック・オーバークロックが原因でゲームが安定しない

ハードウェアや OS の省電力機能、CPU・GPU のブーストクロック・オーバークロック設定の影響で負荷が非常に高いゲームで不安定となって、「ディスプレイドライバーの応答停止と回復」が表示されたり、ゲームがクラッシュしたり PC 丸ごとフリーズしたりして、ゲームがまともにプレイできない・長時間続けられない ことがあります。

こういった 省電力機能やブーストクロック・オーバークロック設定は徹底的にオフにして CPU、メモリ、ビデオカードを可能な限り定格動作に設定 してみて、ゲームプレイが安定するかどうか確認します。

あとはゲーム起動中に CPU・GPU モニタリングソフト(MSI AfterBurner や GPU-Z など)を使い、周波数(Hz)が勝手に落ち込んだりハードウェア仕様より異常に周波数が高くなっていないか確認したり、CPU・GPU 使用率が極端に低くないかを確認します。

もし CPU・GPU の使用率がいきなり大きく下がることがあれば省電力機能が働いている可能性が高い ので、設定を見直してみましょう。

CPU・GPU 使用率はゲームによって CPU・GPU どちらかに依存してることがあるので、その辺の情報もできれば収集しておきたいところです。

本記事公開時点で使っていた PC 環境は Windows 7、Sandy Bridge マザーボード、Ivy Bridge CPU という世代が古い OS・ハードウェア(さらにそれ以前に古いハードウェアも流用)を使っているため、現行品で新しい OS やハードウェアを使っていればこれらの設定がどこまで有効かわかりませんし、このような設定は必要ないかもしれません。

ゲームプレイに影響ありそうな省電力機能・ブーストクロック・オーバークロック設定

Mod をたくさん入れたらゲームがまともにゲームプレイができない

32bit 専用アプリケーション(ゲーム) にたくさんの Mod を導入している場合、ゲームが使えるメモリ容量の制限により、まともにゲームがプレイできない可能性があります。

このメモリ制限の問題を解消できるかもしれない方法として、64bit Windows OS を使っているなら 32bit アプリケーション(ゲーム)に 4GB Patch を適用するやり方があります。

4GB Patch が確実に対応しているかどうかはネット上にある動作確認報告次第ですが、有名な過去作の大作ゲーム(Fallout3、Fallout: New Vegas、The Elder Scrolls IV: Oblivion など)は対応していることが多いようです。ゲームによってはすでに対応しているものもあります。

サウンドデバイスのサンプリングレート(サンプルレート)が原因でゲームが起動しない

サウンドデバイスのサンプリングレート(サンプルレート)が原因でゲームが起動しないことがあります。特に古いゲームでよくあるようです。この場合、サンプリングレート(サンプルレート)を 48,000Hz や 44,100Hz まで下げることで解決できる可能性があります。

同じサンプリングレートでもビット深度(32ビット、24ビット、16ビットなど)が影響してることもあるかもしれないので、サンプリングレートのみの変更では解決できない場合に、一緒にビット深度の設定を下げてみることでゲームが起動するようになるかもしれません。

最新のゲームではそのようなことはほぼないかと思いますが、サウンドデバイスやドライバ、ゲームの仕様次第でサンプリングレート(サンプルレート)設定が高いとゲーム中常時ノイズが聞こえることがあります。

コピーガード Denuvo(Denuvo Anti-tamper)や Steam API によるゲームパフォーマンスの影響

大手ゲームメーカーからリリースされているトリプル A 大作・リメイク・リマスター作品の多くに コピーガード Denuvo (Denuvo Anti-tamper) を採用している ゲーム が見られます。

このコピーガード Denuvo がゲームパフォーマンスに少なからず影響を与えているとされており、本来出るべきはずのフレームレートやロード時間の短縮を発揮できない可能性があるようです。

ただ、Steam 版では Steam API がゲームパフォーマンスの影響を与えているということもあるので、Denuvo 以外の環境でも影響があるという指摘もあり、海外ユーザーが Mod を公開していたりと、コピーガードだけの問題ではない可能性もあります。

ゲームのコピーガード問題はなにかと正規ユーザーにとって不利益になることが多いのですが、いくつかのゲームタイトルが一定期間を過ぎた後に Denuvo を無効化 していることもあります。何かと問題のあるコピーガードですが CD・DVD ディスク版のコピーガード と違い、発売がある程度経過したゲームにはこういった措置を期待できるかもしれません。

デジタル配信プラットフォーム別 ゲームの整合性チェック機能

PC ゲームのほとんどはゲーム会社が提供しているデジタル配信プラットフォームを使い、CD や DVD などの物理メディアがなくても、ゲームの購入とダウンロードができてプレイできるようになっています。

便利な反面、ネット回線を使ったダウンロードに依存するため、ファイルに何らかの問題があった場合、それが原因でゲームが起動しなかったり、原因不明のエラーが発生する可能性があります。

そういった疑いがあるようであれば、基本的にゲームを再ダウンロードしてインストールすることになりますが、最近のトリプル A 大型タイトルだとゲームデータの容量が非常に大きく、回線環境や時間帯によってはダウンロードに何時間もかかることもあります。

再ダウンロード・再インストールは最終手段として、その前に試せる機能があります。各デジタル配信プラットフォームには「ゲームの整合性チェック」「修復」「認証」「スキャン」などといった名前が統一されていませんが、ゲームデータを修復する機能が備わっています。

この機能を利用すれば、ゼロから再ダウンロード・再インストールすることなく、異常があるゲームデータを短時間で元の状態に戻すことができます。

以下、各プラットフォーム別の整合性チェック機能のやり方を説明しますが、アップデートなどで名称や手順が変わってしまうことがあります。

Steam ゲームの整合性チェック方法

デジタル配信プラットフォーム Steam ゲームファイルの整合性確認ボタンをクリックすると整合性チェック開始

Steam の場合、ライブラリからゲーム名を右クリックし、メニューからプロパティを選択します。

ローカルファイルタブを選択して「ゲームファイルの整合性を確認」ボタンをクリックすると、Steam がゲームファイルの整合性を確認します。

GOG Galaxy ゲームの整合性チェック方法

デジタル配信プラットフォーム GOG Galaxy ゲームタイトルを右クリックして「インストール管理」→「認証と修復」をクリック
デジタル配信プラットフォーム GOG Galaxy ゲームタイトルを右クリックして「インストール管理」→「認証と修復」をクリック、「ゲームを認証」ボタンを選択すると整合性チェック開始 →「ゲームを認証」ボタンは表示されなくなった模様

GOG Galaxy の場合、ゲームタイトルを右クリックして「インストール管理」→「認証と修復」をクリックすると整合性チェックを開始します。

以前は「ゲームを認証」ボタン表示されましたが、こちらの画面表示はなくなったようです。

Origin ゲームの整合性チェック方法

デジタル配信プラットフォーム Origin「ゲームライブラリ」からゲームを右クリックして、「修復」を選択して整合性チェック開始
デジタル配信プラットフォーム Origin「ゲームライブラリ」から選択したゲームの歯車アイコンをクリックして、「修復」を選択して整合性チェック開始

Origin の場合、「ゲームライブラリ」からゲームを右クリック、または「ゲームライブラリ」から選択したゲームの歯車アイコンをクリックして、「修復」を選択すると整合性チェックを開始します。

Ubisoft Connect(旧 Uplay) ゲームの整合性チェック方法

デジタル配信プラットフォーム Ubisoft Connect ゲームタイトルから「プロパティ」→「ローカルファイル」→「ファイルの確認」ボタンをクリックして整合性チェック開始

Ubisoft Connect の場合、ゲームタイトルから「プロパティ」→「ローカルファイル」→「ファイルの確認」ボタンをクリックすると整合性チェックを開始します。

Battle.net ゲームの整合性チェック方法

デジタル配信プラットフォーム Battle.net ゲームタイトルのオプションからスキャンと修復をクリック
デジタル配信プラットフォーム Battle.net ゲームタイトルのオプションから「スキャンと修復」をクリック、「スキャン開始」ボタンをクリックして整合性チェック開始

Blizzard EntertainmentBattle.net の場合、ゲームタイトルのオプションから「スキャンと修復」をクリックして、表示された画面で「スキャン開始」ボタンをクリックすると整合性チェックを開始します。

Epic Games Launcher ゲームの整合性チェック方法

デジタル配信プラットフォーム Epic Games Launcher ライブラリのゲームタイトルにある「・・・」をクリックまたはタイトルを右クリックして「管理」を選択、ファイルを確認すると表示されているところにある「確認する」ボタンをクリックして整合性チェック開始

Epic Games Launcher の場合、ライブラリのゲームタイトルにある「・・・」をクリック、またはタイトルを右クリックして「管理」を選択します。

「ファイルを確認する」と表示されているところにある「確認する」ボタンをクリックすると、整合性チェックを開始します。

Bethesda Launcher ゲームの整合性チェック方法 → 2022年4月末サービス終了

2022年4月末 Bethesda Launcher サービス終了

デジタル配信プラットフォーム Bethesda Launcher マイライブラリからゲームタイトルを選択して、ゲームオプションから「スキャンして修復」をクリックで整合性チェック開始

Bethesda Launcher の場合、マイライブラリからゲームタイトルを選択します。ゲームオプションから「スキャンして修復」をクリックすることで、整合性チェックを開始します。

Rockstar Games Launcher ゲームの整合性チェック方法

デジタル配信プラットフォーム Rockstar Games Launcher 設定からインストール済みのゲームにあるタイトルを選択して、ゲームの整合性をチェックするにある「整合性をチェックする」ボタンをクリックで整合性チェック開始

Rockstar Games Launcher | Rockstar Games Social Club の場合、設定からインストール済みのゲームにあるタイトルを選択します。ゲームの整合性をチェックするにある「整合性をチェックする」ボタンをクリックすることで、整合性チェックを開始します。

DirectX 10 が原因でゲームがクラッシュする問題

ゲームの動作環境や設定に DirectX 10 がある場合、DirectX 10 で動作させるとゲームが途中でクラッシュすることがあります。

調べてみるとどうも Windows 7 用アップデート KB2670838 により、DirectX 10 関連ファイルが更新されたのが原因のようです。

KB2670838 をアンインストールする方法 もありますが、アンインストールしなくても対策できる方法があります。

GOG.com の STALKER series Forum によると、次の 3ファイルを検索してそれぞれ一番古いファイルを見つけて流用する方法です。

  • d3d10.dll - 2009/07/14
  • d3d10_1.dll - 2009/07/14
  • dxgi.dll - 2010/11/21

検索するとそれぞれのファイル名で同じ日付のファイルが 2つずつ見つかりますが、C:\Windows\winsxs\x86_microsoft-~ にあるのが 32bit 版用、C:\Windows\winsxs\amd64_microsoft-~ にあるのが 64bit 版用のファイルとなっています。ゲームが 32bit 版であれば 32bit の dll ファイルを、64bit 版であれば 64bit の dll ファイルが必要です。

あとは上記 3ファイルをコピーして、ゲームの exe ファイルがあるフォルダに置くだけです。ゲームを起動してクラッシュしなくなれば解決です。

ゲームによってはランチャー経由でゲームのプログラムが起動するタイプもありますので、ランチャーとゲームプログラムが別々のフォルダで管理してある場合は、ランチャー側に dll ファイルを置いても効果がないかもしれません。

注意点としてはアンチエイリアスの injectSMAA が使えないそうです。

また、32bit 版だけでいいのであれば S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky - Sky Reclamation Project (SRP) をダウンロードして、その中にある Optional Features\#2. (Choose From This Folder Last)\DX10 Patch フォルダに必要な dll ファイルが同梱されているので、そこから流用することも可能です。

私の PC 環境では Windows 7 64bit の場合、S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky の DirectX 10 モードでクラッシュ問題を解決できたことを確認しています。

Nagle(ネーグル) アルゴリズム無効化

レジストリで Nagle(ネーグル) アルゴリズムを無効化して、応答速度を改善する方法があります。古くからチューニング方法ですが、ネットワーク機器の負荷が増えて帯域が落ちる場合や、環境によってはかえって悪化する場合があるようです。

MMO などの通信が多い古いオンラインゲームで恩恵を受けられるかもしれませんが、Windows 10 以降この Nagle(ネーグル) アルゴリズム無効化で期待される効果があるかどうかは情報が見つけられなく不明です。

詳しい設定方法については参考サイトから確認してください。基本的にレジストリ TcpAckFrequencyTCPNoDelay1 に、TcpDelAckTicks0 に設定します。

Nagle(ネーグル) アルゴリズム無効化レジストリ値
  • TcpAckFrequency ・・・ 1
  • TCPNoDelay ・・・ 1
  • TcpDelAckTicks ・・・ 0

このほかチューニング設定として、マルチメディア タスク スケジューラの ネットワーク帯域制限解除CPU 割り当て設定変更 も効果があるようです。

これとは別に Windows ネットワーク設定やネットワークドライバ設定を確認・チューニング したほうがよいでしょう。

マルチメディア利用中のネットワーク帯域制限解除(マルチメディア タスク スケジューラ)

OS のマルチメディア タスク スケジューラがネットワーク処理よりマルチメディア処理を優先しているため、マルチメディアが高負荷時にはネットワーク帯域に制限が働いてしまい、ネットワークに支障をきたす可能性があります。

ネットワーク帯域を制限させないようにするにはレジストリ NetworkThrottlingIndex の値を FFFFFFFF (16 進数) に設定します。

一緒に マルチメディア タスク スケジューラの CPU 割り当て もセットで変更することでより効果があるようです。Nagle(ネーグル) アルゴリズム無効化 もチューニング方法としてありますが、Windows 10 以降の効果はソースが見つからなく不明です。

マルチメディア タスク スケジューラ CPU 割り当て設定

バックグラウンドプロセスはデフォルトで CPU 20% が予約されており、マルチメディアストリーミングと一部のゲームでは CPU 80% までしか使用できない設定になっています。

バックグラウンドプロセスの CPU リソース配分を最小 10% まで下げることで、マルチメディアストリーミングと一部のゲームで CPU リソース配分を最大 90% まで増やすことができます。

やり方はレジストリ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Multimedia\SystemProfileSystemResponsiveness の値を 10 (10 進数) に変更します。

ゲームの優先順位も変更したい場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Multimedia\SystemProfile\Tasks\Games にある GPU Priority の値を 8Priority の値を 6 に、Scheduling CategoryFIO PriorityHigh に変更します。

タスクマネージャーで負荷の高いゲームプロセスの優先度の設定を「」に変更します。

一緒に マルチメディア タスク スケジューラのネットワーク帯域制限解除 もセットで変更することでより効果的になるそうです。Nagle(ネーグル) アルゴリズム無効化 もチューニング方法としてありますが、Windows 10 以降の効果はソースが見つからなく不明です。

イベントビューアに XAudio2_1.dll エラーログが残りゲームが起動しない

イベントビューアに障害が発生しているモジュール名 XAudio2_1.dll エラーログが残りゲームが起動しない場合、余計なサウンドデバイスやサウンド設定をオフ。NVIDIA ビデオカードを使用している場合、NVIDIA コントロールパネル - デジタルオーディオの設定にある項目をすべて「オーディオをオフにする」に変更

ゲーム起動後にすぐにクラッシュして、イベントビューアに障害が発生しているモジュール名 XAudio2_1.dll が残っている場合、サウンドデバイスまたは設定に問題がある可能性があります。この問題は PC ゲーム SILENT HILL HOMECOMING で発生しました。

私の場合は NVIDIA コントロールパネル - デジタルオーディオの設定にある変更可能な項目を、「オーディオをオフにする」に変更することで解決しました。

ビデオカードドライバ更新時に グラフィックスドライバ アンインストールソフト Display Driver Uninstaller (DDU) を使うと NVIDIA コントロールパネルの設定がクリアされてしまうため、この設定に影響があるゲームは注意する必要があります。

バックグラウンドで動作しているアプリケーションが原因でゲームが起動しない、動作がおかしい

Windows にインストールしたアプリケーションがバックグランドで動作していることによって、一部のゲームと相性問題を起こしてゲームプレイができない可能性があります。

UBI サポート(英語) ではゲームと相性問題を起こす可能性が高い、バックグラウンドで動いているアプリケーションの一部タイトルをまとめています。

それらのツール・ソフトウェアを使用していないかどうか確認して、動作しているプロセスがあれば終了、その状態でゲームが起動できるかどうか確認します。

一見ゲーム動作に干渉しないように思えるアプリケーションでも、Discord (ボイスチャットソフト) など オーバーレイ表示機能 が有効にして使用していることでゲームに影響があるかもしれません。この場合はオーバーレイ設定を切ることで解決できる可能性があります。

ゲーム画面が拡大された状態で表示されてしまう場合の対処法

ゲーム画面が拡大された状態で表示されてしまう場合の対処法、Windows 7 の場合、ゲームの exe ファイルを右クリックからプロパティを開き、互換性タブにある「高 DPI 設定では画面のスケーリングを無効にする」にチェックマークを入れる

一部のゲームやアプリケーションでは Windows のスケーリング設定を 100% 以外にしている場合、ゲーム画面が拡大された状態で表示されてしまうことがあります。

そのため、本来表示されるはずのゲーム画面の一部が画面外にはみ出してしまうといった現象があります。

Windows のスケーリング設定を 100%に戻すことで解決できるかもしれませんが、次の方法で対処できる場合があります。

Windows 7、8.1 の場合、ゲームの exe ファイルを右クリックからプロパティを開き、互換性タブにある「高 DPI 設定では画面のスケーリングを無効にする」にチェックマークを入れます。

Windows 10 の場合、Windows 10 バージョン 1703 以降は互換性タブにある「高 DPI 設定の変更」ボタンより、「高い DPI スケールの動作を上書きします。」にチェックマークを入れて、「拡大縮小の実行元」を「アプリケーション」に設定します。

一部のゲーム(PUBG)ではパフォーマンスアップテクニックとして有名なようです。

古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない

2019年6月の Windows Update 後に古いゲームを起動しようとすると rundll32.exe が暴走してゲームが起動しなくなる現象がありました。

調べてみると Windows 7 OS にある ゲームエクスプローラー (gameux.dll) という機能が、ゲームの起動を妨げている原因であることがわかりました。

いくつか対処法がネット上で公開されていますが、こちら にあるレジストリ値を変更する方法をやってみました。おそらくこれが一番手短な方法かと思います。

古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない 対処法 その1、HKEY_CLASSES_ROOT\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\GameUX\ServiceLocation の Games の値を 127.0.0.1 に変更
古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない 対処法 その1、HKEY_CLASSES_ROOT\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\GameUX\ServiceLocation の Games の値を 127.0.0.1 に変更

レジストリエディタで HKEY_CLASSES_ROOT\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\GameUX\ServiceLocation を開き、Games の値 https://games.metaservices.microsoft.com/games/SGamesWebService.asmx127.0.0.1 に変更します。

ゲームを起動して rundll32.exe のCPU 使用率が暴走せず、ゲームが正常に起動できれば成功です。

以下、こちら にあるレジストリ操作とアクセス権限を変更する方法も試してみました。

2019年7月時点では レジストリ操作とアクセス権限変更 をしなくても、こちらのレジストリ値を変更 するだけで十分です。レジストリ操作とアクセス権限変更 の手順は複雑なのでやる必要はありませんが、動作確認できたので一応記録として残しておきます。クリックすると手順内容が開きます。

古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない 対処法 その2、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameUX のサブキーをすべて削除、GameUX のセキュリティの詳細設定画面を開き、「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックマークを外す

レジストリエディタで HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameUX のサブキーをすべて削除します。

GameUX のセキュリティの詳細設定画面を開き、「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックマークを外します。

古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない 対処法 その2、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameUX のサブキーをすべて削除、GameUX のセキュリティの詳細設定画面を開き、「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックマークを外す、「警告:続行すると、親から継承可能なアクセス許可が、このオブジェクトに対しては適用されなくなります。」メッセージで追加ボタンをクリック

このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックマークを外すと、「警告:続行すると、親から継承可能なアクセス許可が、このオブジェクトに対しては適用されなくなります。」メッセージが表示されるので、追加ボタンをクリックします。

古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない 対処法 その2、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameUX のサブキーをすべて削除、GameUX のセキュリティの詳細設定画面を開き、「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックマークを外す、「警告:続行すると、親から継承可能なアクセス許可が、このオブジェクトに対しては適用されなくなります。」メッセージで追加ボタンをクリック、「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックマークが外れて、継承元が MACHINE\SOFTWARE から継承なしに変更

このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」のチェックマークが外れて、継承元が MACHINE\SOFTWARE から継承なしに変更されました。

古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない 対処法 その2、アクセス許可エントリにある SYSTEM を開き、アクセス許可すべて拒否に変更
古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない 対処法 その2、アクセス許可エントリにある CREATOR OWNER を開き、アクセス許可すべて拒否に変更

アクセス許可エントリにある SYSTEM を開き、アクセス許可をすべて拒否に変更します。同様にアクセス許可エントリにある CREATOR OWNER のアクセス許可もすべて拒否にします。

古いゲームを起動しようとすると、rundll32.exe が暴走してゲームが起動しない 対処法 その2、SYSTEM と CREATOR OWNER のアクセス許可変更して適用ボタンを押すと、メッセージが表示されるのではいボタンをクリック

SYSTEMCREATOR OWNER のアクセス許可を変更して適用ボタンを押すとメッセージが表示される場合があるので、はいボタンをクリックして設定完了です。

ゲームを起動して rundll32.exe のCPU 使用率が暴走せず、ゲームが正常に起動できれば成功です。

元に戻したい場合は、「このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める」にチェックマークを入れ、アクセス許可エントリに継承元が MACHINE\SOFTWARE が追加されて復活しますので、継承なしになっている項目を削除します。

Direct3D 9/10/11 用 Vulkan ベース変換レイヤー DXVK

Direct3D 9/10/11 を Vulkan ベースに変換するレイヤー DXVK というものがあります。

Linux / Wine 用ですが、Windows でも利用することができます。

パフォーマンスが出ないゲームや、最新ハードウェアのソフトウェア(ドライバ)などが原因で動作が不安定・フリーズ・クラッシュする古いゲームでは、DXVK (または dxvk-async)を導入することで改善・解決する可能性があります。

高フレームレート(fps)でのゲームプレイが安定しない、動作がおかしい

最新スペックのハードウェアで古いゲームをプレイする際に、非常に高いフレームレート(fps)でゲームをプレイすると何らかの不具合が発生する可能性があります。

スポーツ系 FPS では高フレームレートでプレイできる設計となっているはずなのでそのような問題は発生しにくいと思いますが、DirectX9 以前の古いゲームや古いゲームエンジン、マルチプラットフォームでコンソールから PC へ移植したゲームやフレームレートに影響を受けやすい物理エンジンが搭載されているゲームなどでフレームレートが制限できないゲームでは、高すぎるフレームレートが原因で意図せぬトラブルに遭遇する可能性があります。

このような問題が発生したゲームがある場合はゲーム内設定でフレームレートを制限したり V-Sync(垂直同期)の有効化、ゲーム内にそのような設定がない場合には外部ツールの MSI Afterburner の RivaTuner Statistics Server やビデオカードドライバでフレームレートを制限するなどで対策することになります。

デジタル配信プラットフォーム別 オーバーレイ機能

デジタル配信プラットフォームを通してゲームをプレイする場合、コミュニティ機能の一つとしてオーバーレイがデフォルトで有効になっていることがあります。

通常ゲームプレイするうえではあまり問題はないと思いますが、ほかにオーバーレイ機能を持つ外部ツール・ソフトウェアの常駐、OBS などの配信ソフトウェア、ReShade などの非公式 Mod をインストールしてプレイする場合は、デジタル配信プラットフォームのオーバーレイ機能と干渉する可能性があります。

以下、各デジタル配信プラットフォーム別にオーバーレイ設定ができるところを説明します。今後のアップデートによっては名称や場所などが変わってしまう可能性があります。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、デジタル配信プラットフォーム別 オーバーレイ機能、Steam の場合はメニュー Steam → 設定をクリック、設定画面にあるゲーム中 → Steam オーバーレイにある「ゲーム中に Steam オーバーレイを有効にする」にチェックマーク

Steam ではメニューの Steam → 設定をクリックします。

設定画面にあるゲーム中 → Steam オーバーレイにある「ゲーム中に Steam オーバーレイを有効にする」にチェックマークがあり、オーバーレイが有効化状態となっています。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、デジタル配信プラットフォーム別 オーバーレイ機能、Steam の場合はライブラリからゲームタイトルを右クリックして「プロパティ」をクリック、一般にある「ゲーム中に Steam オーバーレイを有効にする」にチェックマーク

Steam ではゲームタイトル別にオーバーレイの有効化・無効化が設定できます。

ライブラリからゲームタイトルを右クリックして「プロパティ」をクリックします。一般にある「ゲーム中に Steam オーバーレイを有効にする」にチェックマークがあり、ゲームタイトル別にオーバーレイを設定できます。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、デジタル配信プラットフォーム別 オーバーレイ機能、GOG Galaxy の場合は画面左上にある歯車アイコンをクリック、設定画面にある GOG.COM ゲーム → ゲームの機能にある「オーバーレイ」にチェックマーク

GOG Galaxy では画面左上にある歯車アイコンをクリックします。

設定画面にある GOG.COM ゲーム → ゲームの機能にある「オーバーレイ」にチェックマークがあり、オーバーレイが有効化状態となっています。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、デジタル配信プラットフォーム別 オーバーレイ機能、Origin の場合はメニュー Origin → アプリケーション設定をクリック、ORIGIN IN-GAME → Origin In-Game にある「Origin In-Game を有効にする」がオン状態

Origin ではメニューの Origin → アプリケーション設定をクリックします。

ORIGIN IN-GAME → Origin In-Game にある「Origin In-Game を有効にする」がオン状態となっており、オーバーレイが有効化状態となっています。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、デジタル配信プラットフォーム別 オーバーレイ機能、Origin の場合はゲームライブラリでゲームタイトルを右クリックから「ゲームのプロパティ」をクリック、「(ゲームタイトル名)で Origin In Game を有効にする」にチェックマーク

Origin ではゲームタイトル別にオーバーレイの有効化・無効化が設定できます。

ゲームライブラリでゲームタイトルを右クリックから「ゲームのプロパティ」をクリックします。「(ゲームタイトル名)で Origin In Game を有効にする」にチェックマークがあり、ゲームタイトル別にオーバーレイを設定できます。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、デジタル配信プラットフォーム別 オーバーレイ機能、Ubisoft Connect の場合は画面左上にあるハンバーガーボタン(三)をクリックして設定をクリック、設定画面の一般にある「互換性のあるゲームのオーバーレイを有効にする」にチェックマーク

Ubisoft Connect では画面左上にあるハンバーガーボタン(三)をクリックして設定をクリックします。

設定画面の一般にある「互換性のあるゲームのオーバーレイを有効にする」にチェックマークがあり、オーバーレイが有効化状態となっています。

Origin で「ゲーム起動時にエラーが発生しました」と表示されてゲームが起動できない

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、Origin で「ゲーム起動時にエラーが発生しました」(Error Launching Game)と表示されてゲームが起動できない

Steam 版 Dead Space 3 を起動しようとした際に Origin クライアント を通してゲームを起動しようとします。(いわゆる二重 DRM)

この時、Origin クライアント で上の画像のような「ゲーム起動時にエラーが発生しました」(英語版だとおそらく Error Launching Game が該当)メッセージが表示されてゲームが起動できない現象が発生しました。

このエラーメッセージがでるまでは問題なくゲームを起動できましたが、突然ゲームが起動できなくなった形となります。

PC 再起動やゲームの再インストール、レジストリの削除など試してみましたがいずれも効果がなく、最終的に Origin クライアントのアンインストール してから再インストールしたところ無事ゲームが起動できるようになりました。

その後、再度この問題が発生しましたが、その時の対処法として Steam クライアントをいったん終了(Origin クライアントも起動していたら一緒に終了)します。Steam からゲームを起動 → ゲーム起動に失敗したらクライアントの終了という手順を繰り返しているうちに、ゲームが起動するようになりました。

ゲーム中にフリーズ・クラッシュした後イベントビューアに「ソース:nvlddmkm、イベント ID 0」が複数記録

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、ゲーム中にフリーズ・クラッシュした後イベントビューアに「ソース:nvlddmkm、イベント ID 0」が複数記録

ゲーム中にフリーズ・クラッシュした場合、イベントビューアに「ソース:nvlddmkm、イベント ID 0」が複数記録されることがあります。

この問題について 2022年に投稿された reddit に情報が集まっています。いくつか回避方法がありますが、OS・ハードウェア・ドライバなどの組み合わせやバージョン違いなどの条件により、改善した人やしなかった人がおり確実な対処方法はないようです。

以下、reddit にあるイベントビューア「ソース:nvlddmkm、イベント ID 0」を含む、ゲーム中のクラッシュ対策として効果があるとユーザーから報告されている設定内容です。

  • レジストリエディタで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers」を開き、DWORD(32ビット)値 TdrDelayTdrDdiDelay を作成、10 進数でそれぞれ 60 に設定して PC 再起動(参考情報:Unreal Engine 5.0 ドキュメントAdobe Substance 3D Painter ドキュメント
  • (NVIDIA GeForce の場合)NVIDIA コントロールパネルよりヘルプメニューにある「デバッグモード」にチェックマーク(リファレンスクロックに変更)(関連記事参考情報
  • ビデオカードのコアクロックを下げる(関連記事
  • ゲーム内設定で DirectX12 モードから(可能なら)DirectX11 モードに変更(ゲームパフォーマンスは DirectX12 が良いため安定性とのトレードオフ)
  • DDR メモリ設定 ・・・ 周波数・電圧の手動調整、XMP オフ

CPU コア数がある一定以上あると古いゲームが起動できない

CPU コア数がある一定以上あると古いゲームが起動できない場合、Windows ADK に含まれる Compatibility Administorator を使ってゲームの exe ファイルを修正することで、起動できるようになる可能性があります。

具体的な使い方と設定方法については以下の関連記事より確認してください。

OS Windows 10 以降のスタンバイメモリが原因によるカクつき対策

PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のパフォーマンスを改善するグラフィックス設定メモ、PC ゲーム ディビジョン2 クラッシュ・フリーズ対策、ISLC(Intelligent Standby List Cleaner)スタンバイメモリ監視・自動解放設定、Intelligent Standby List Cleaner(ISLC) 起動後 The list size is at least に 1500MB、Free memory is lower than に 19000MB を設定して Start ボタンを押してスタイバイメモリのモニタリング開始、オプションで「Start ISLC minimized and auto-Start monitoring.」にチェックマークを入れると ISLC 起動時に最小化して自動的にモニタリング開始、「Launch ISLC on user logon. (TaskScheduler)」にチェックマークを入れるとタスクスケジューラに ISLC を登録して PC 起動(ログオン)時 ISLC 自動的に起動

OS Windows 10 以降のスタンバイメモリが原因によるカクつきが発生することがあります。

ISLC(Intelligent Standby List Cleaner) を使ってスタンバイメモリを監視・自動解放を設定することでカクつきの解消が期待できます。

具体的な使い方と設定方法については以下の関連記事より確認してください。

ゲーム中イベントビューア「次のエラーのため、セッション "dc3a3596-71e1-45a3-b2ea-39ad5322fe51" を開始できませんでした: 0xC0000022」連続エラーログ発生によるクラッシュ・フリーズ対策

PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のパフォーマンスを改善するグラフィックス設定メモ、PC ゲーム ディビジョン2 クラッシュ・フリーズ対策、イベントビューア「次のエラーのため、セッション "dc3a3596-71e1-45a3-b2ea-39ad5322fe51" を開始できませんでした: 0xC0000022」連続エラーログ発生によるクラッシュ・フリーズ対策、ディビジョン 2 起動中にイベントビューアに残っていた「次のエラーのため、セッション "dc3a3596-71e1-45a3-b2ea-39ad5322fe51" を開始できませんでした: 0xC0000022」エラーログ、ゲーム起動後 10分後に発生し、以後 5分ごとに同じエラーログが記録

ゲームプレイ中にイベントビューアに「次のエラーのため、セッション "dc3a3596-71e1-45a3-b2ea-39ad5322fe51" を開始できませんでした: 0xC0000022」というエラーログが定期的に発生して、その後ゲームがクラッシュ・フリーズすることがあります。

これはチート対策ソフトウェアで有名な Easy Anti-Cheat(EAC)を採用しているゲームではよくあるエラー内容としてネット上にて報告されています。

ゲームによりますが Easy Anti-Cheat(EAC)を採用しているディビジョン 2(Tom Clancy's The Division 2)の場合、傾向としてゲーム起動後約 10分後に最初のエラーログが記録、その後 5分ごとに同じエラーログが発生し続けるといった挙動をしていました。

ユーザー側ができる対策として EAC や配信プラットフォーム(Steam など)を管理者権限で起動することになります。

この方法でエラーログが残らなければ不意なクラッシュ・フリーズが発生しなくなることが期待できます。

SysMain(Superfetch)無効化

サービスにある SysMain が Superfetch から名称変更になっていたことに気が付いたので無効化しておくことにします。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、SysMain(Superfetch)無効化、サービスにある SysMain を開き、サービスの状態を停止してスタートアップの種類を無効に設定、念のため PC 再起動

サービスから「SysMain」を開いてサービスの状態を 停止、スタートアップの種類を 無効 に設定後、念のため PC 再起動します。

PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト、SysMain(Superfetch)無効化、サービスで SysMain を無効化した場合、PowerShell で Get-MMAgent 入力して Memory Management Agent(MMAgent)の設定内容を確認するとすべて False に設定(SysMain 有効化している場合はすべて True)

なお SysMain を無効化した場合、PowerShell で Get-MMAgent を入力して Memory Management Agent(MMAgent)の設定内容を確認すると、すべて False に設定されます。SysMain を有効化している場合はすべて True 状態です。

PCGamingWiki によれば Memory Management Agent(MMAgent)内にある MemoryCompression を無効化(False)にすることで、CPU の要求・負荷が厳しいゲームでは安定性を高めることができるようですが、一部のゲームでは MemoryCompression 有効化(True)でもメリットがあるようです。

SysMain を有効化したまま MemoryCompression を無効化したい場合は管理者権限で PowerShell を起動して、Disable-MMAgent -mc を入力することで無効化できます。

PC ゲームトラブル まとめ

以上、できるだけ考えうる PC ゲームトラブルの傾向と対処方法をまとめたつもりですが、PC ゲームの起動トラブルやバグ、パフォーマンス問題などのトラブル原因は山ほど考えられるうえに、様々な PC 環境(ハードウェアの組み合わせ、OS やソフトウェアのバージョンなど)やゲームタイトル固有の問題(発売直後のゲームや古いゲーム)も加わります。ここで取り上げた内容はまだまだほんの一部であり、ゲームが増えるたびにトラブル内容は増加する一方です。

国内外で PC ゲームの情報量の差はありますが、日本語による解決方法が見つからなければ、(Steam や海外でリリースされているゲームなら)海外ゲームメーカーや開発スタジオが管理している BBS(掲示板) やフォーラム、公認 SNS とか、Steam コミュニティにあるタイトル別スレッドやガイドGOG.com ForumPCGamingWikiredditTwitter などの海外フォーラムやサービスに行き、情報収集(特定の手順で解決できる内容なのか、メーカー対応中なのかなどを把握)して解決方法を探すしかないと思います。

言語(主に英語)という言葉の壁がありますが、ユーザーが多いゲームなら日本語にはない解決方法が記載されている可能性もあります。そのため、プレイするゲームタイトルのフォーラム場所はあらかじめ把握しておいたほうがいいでしょう。(Chrome などの Chromium 系)ブラウザによっては右クリックから英→日に翻訳できますので、長文の英文も少しは楽に読めるようになります。

また、特定の情報を調べるときは次のような英単語で英語フォーラムで検索したり、グーグル検索ならゲームタイトルとセットで使えば目的の情報が見つかるかもしれません。

  • Known Issues(既知の問題、現時点で確認されている問題)
  • Performance issue(パフォーマンス問題)
  • fps drop(フレームレート問題)
  • Stutter、Stuttering(カクつき)
  • Freeze(画面が止まったままゲーム停止状態)
  • CTD(CTD・・・Crash To Desktop、ゲームが強制終了してデスクトップ画面に戻ること)
  • Blackout(画面暗転)
  • ~ lag(~ ラグ・遅延)
  • ~ issues(~ 問題)
  • ~ fix(~ 修正)
  • Workarounds(回避策)

大手ゲームメーカーの AAA(トリプルエー) タイトル 最新 3D ゲームやスケールが非常に大きいオープンワールドなどの巨大プロジェクトは開発が複雑になり、動作環境の要求スペックが非常に高く、またリリース直後は PC への最適化が不十分(場合によってはグラボやチップセットなどのドライバ更新が必要)で快適なプレイができなかったり、最悪エラーの発生でまともにプレイできないといったことが考えられます。

仮に PC スペックやドライバなどプレイする環境に問題がなかったとしても、オンラインを主体とするゲームであればサーバーやネットワーク回り問題(夜時間帯の混雑など)が付きまとい、個人で問題の特定や解決が難しくなります。空回りしないためにもそういった情報収集もかかせないでしょう。

メーカーが定期的なバグ修正・パフォーマンス向上パッチの配信、オンラインがメインであればサーバーリソースの確保やネットワークの安定化などがあればいずれよくなる可能性がありますが、必ず良くなるという保証はなく、かえって悪化する可能性も残ります。

こういったゲームプレイの安定性を求めるとなると、行きつく先は(ゲームタイトルがマルチプラットフォーム対応なら)ユーザーの自力解決がほぼ必要ないコンソール(コンシューマー)機ということになりそうです。それでも、コンソール機が絶対安定しているとは限らないので難しいところではあります。

ここまでくると自作 PC と同じで、PC ゲームのトラブル対応はゲームに対するある種の「愛」みたいなのがないとやってられないと思います。

PC スペックに関しては大人数マルチプレイゲームや広大なオープンワールドを主体としたゲームだと、CPU のグレード(多コア多スレッド)によってだいぶパフォーマンスが変わるといったことをネット上でいくつか見たことがあります。

CPU が一世代新しくなっても、新旧同じグレードの CPU によるパフォーマンスが大きく向上することはあまり期待できません。CPU 世代間に数世代の開きや CPU アーキテクチャが刷新されれば別ですが、基本的には CPU コア数、スレッド数(場合によってはキャッシュサイズ)が大きく依存している形となっているようです。

こういったジャンルのゲームは CPU の高いクロック周波数に加えて CPU のコア数・スレッド数が倍に増えていれば(ゲームが多コア・多スレッドに最適化されていれば)ゲームパフォーマンス(fps)の維持や向上が期待できるかもしれません。ただ、あまりにも多いコア数・多スレッド数は(特に古い)ゲームやソフトウェアによっては、下位グレードの CPU よりもかえってパフォーマンスが悪化することもあるので過信は禁物です。

最終的には CPU や(ドライバを含む)グラボにあわせてどれだけゲームが安定化・最適化されるか次第なので、新しく PC を組んだり CPU・GPU などの PC パーツ換装を考えているのなら、そのことをよく調べた上で検討したほうがよいでしょう。

関連記事
awgs
Posted by awgs