特定の PC ゲームで起きるサウンドノイズ、音声早送りを解決する方法

2017年09月17日
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特定の PC ゲームを初プレイで起動して遊ぼうとした際に、ゲーム中のみサウンドにノイズが入るという現象に何度か遭遇したことがありました。ネットで調べてみるとサウンドノイズのほかに音声が早送りになったりすることがあるようです。

今回の記事では PC ゲーム中に発生するサウンドノイズ、音声早送り現象を解決する方法についてまとめてみました。

この記事は 2013年に組んだ自作 PC、Windows 7 Pro 64bit OS + ASUS P8Z68-V PRO/GEN3Creative Sound Blaster X-Fi Fatal1ty PCI Card (SB0466) + 非公式サウンドカードドライバ SB X-Fi Series Support Pack 4.0(+ステレオスピーカー環境)という古い構成の時の内容です。最新版の OS やサウンドカードを含めたハードウェア構成の場合、この記事内容の通りに現象が発生しなかったり解決しない可能性があります。

特定の PC ゲームで起きるサウンドノイズ、音声早送りを解決する方法

PC ゲームサウンドノイズ原因 その1 : サウンドデバイスのサンプルレートが 192,000Hz に設定

再生デバイス スピーカーのプロパティの詳細タブ サンプルレートとビット深度一覧、ゲーム中にサウンドノイズや音声早送りが発生する場合、192,000Hz から 96,000Hz や 48,000Hz、44,100Hz に下げてみることで解決できる可能性がある

画像は Windows の再生サウンドデバイス、スピーカーのプロパティにある詳細タブのサンプルレートとビット深度一覧です。

ゲーム中にサウンドノイズや音声早送りが発生する場合、このサンプルレートが 192,000Hz に設定されているのが主な原因です。

ほとんどの場合サンプルレートを 96,000Hz や 48,000Hz、44,100Hz に下げてみることで解決できる可能性があります。

以下、ゲーム中にサウンドノイズが確認できたゲームと、ネット上でみつけたサンプルレート設定に影響があるゲームです。

2023/1/9 追記

Chrome などのブラウザで YouTube を視聴するときのみにブツブツノイズが入るようであれば、サウンドカードのサンプルレート設定が影響している可能性があります。(参考:ミュージック ビデオのエンコーディングの仕様

Call of Duty WWII サウンドノイズ情報

Call of Duty WWII サウンドノイズ情報

2017年9月末に Call of Duty WWII Open Beta 版をプレイしましたが、サンプルレート 192,000Hz でサウンドノイズを確認しました。その後、96,000Hz に変更しましたが多少ノイズが少なくなった程度で、ひどいノイズが入ったままでした。

私の PC 環境ではサンプルレートを 48,000Hz に変更してとりあえず解決しました。

DESTINY 2 サウンドノイズ情報

DESTINY 2 サウンドノイズ情報

2017年8月末にバンジー (Bungie) の DESTINY 2 Beta 版をプレイしましたが、サンプルレート 192,000Hz でサウンドノイズを確認しました。ゲーム起動後のメニュー画面で確認しただけでその後すぐに変更したため、ゲーム中のノイズは確認していません。

私の PC 環境ではサンプルレートを 96,000Hz に変更してとりあえず解決しましたが、Destiny 2 フォーラム情報 によると 48,000Hz で解決した報告が多いです。

すぐにサンプルレートを変更したためゲーム中の詳細なサウンドノイズは確認していませんが、ゲーム中に音声が早送りになったという情報もありました。

THE DIVISION サウンドノイズ情報

THE DIVISION サウンドノイズ情報

UBI ソフトのオープンワールドオンライン RPG、THE DIVISION (ザ・ディビジョン) をプレイしたことがありますが、こちらもサンプルレート 192,000Hz でサウンドノイズを確認しました。

THE DIVISION 公式フォーラムInternet Archive)にある開発者の投稿によれば技術的な問題で解決できないことを明言しているため、解決方法は同じくサンプルレートを下げるしかありません。

だいぶ前にプレイしたゲームなので、どのサンプルレートに設定していたか覚えていませんが、192,000Hz 以外のサンプルレートでストーリー最後まで問題なくプレイできました。

サンプルレート 96,000 Hz に変更するだけで解決できるというネット情報を見つけましたが、PC 環境により一部の音声とセリフが出ない可能性がある という情報もあるようです。

DOOM サウンドノイズ情報

DOOM サウンドノイズ情報

以前 Steam で DOOM (2016) がフリープレイで遊べるということでプレイしたのですが、サンプルレート 192,000Hz でサウンドノイズが発生することを確認しました。

どのサンプルレートに変更して設定していたか覚えていませんが、基本的に 48,000Hz 以下のサンプルレートにすることで解決できるというネット情報が多いようです。

ただ、サンプルレートが 192,000Hz でもノイズや音声早送り問題がないという 報告 がありました。ゲーム側のアップデートにより一部のサウンドカード (ASUS STRIX RAID DLX) では 192,000Hz のノイズ・早送り問題が解決した事例もあるようです。

Dead Rising 2 サウンドノイズ情報

Dead Rising 2 サウンドノイズ情報
Dead Rising 2 Off The Record サウンドノイズ情報

古いゲームですが、2010年発売の Dead Rising 2 (Off The Record 含む) もサンプルレートが原因の不具合(ゲームが起動しない?)があるようです。サンプルレートを 24ビット 48,000Hz (スタジオの音質) にすることで解決するようです。

過去にこのゲームをプレイしたことがありますが(Off The Record は未プレイ)、この時はサンプルレートが原因によるトラブルには遭遇しませんでした。ただ、当時プレイした環境は Windows XP の自作 PC だったというのがあったかもしれません。

ちなみにこの PC 版 Dead Rising 2 は最初 GfWL (Games for Windows Live) 版としてリリースされましたが、その後 Steam に移行しています。

PC ゲームサウンドノイズ原因 その2 : Crucial Storage Executive 一時キャッシュ(Momentum Cache)が有効

Crucial Storage Executive で一時キャッシュアクティブ状態の Crucial Micron SSD MX300 525GB 3D TLC NAND 3年保証 CT525MX300SSD1 でゲーム中にノイズが発生、DPC Latency Checker で確認したところ時折 1000 マイクロセカンド超えるレイテンシを確認、原因は Crucial Storage Executive で設定した SSD の一時キャッシュ(Momentum Cache)
Crucial Storage Executive でアクティブにした Crucial Micron SSD MX300 525GB 3D TLC NAND 3年保証 CT525MX300SSD1 の一時キャッシュ(Momentum Cache)設定を、無効化にして再起動
Crucial Storage Executive で Crucial Micron SSD MX300 525GB 3D TLC NAND 3年保証 CT525MX300SSD1 の一時キャッシュ(Momentum Cache)無効化後の DPC Latency Checker グラフ、ゲーム中の音飛び問題は解決

PC ゲームに限らず PC 起動中、環境によってはサウンドに常時ノイズが入る現象が発生することがあります。

Windows OS のサービスやドライバ(無線 LAN 接続、仮想 LAN カード、USB 3.0 環境など)が原因で発生することがあり、それらの原因を調べたりできるソフトウェアを使って原因を特定、設定の変更や無効化やドライバの削除など 自力で調べて解決する必要があります。

これとは別に、SSD のツールが原因でノイズが発生する可能性があります。

私が使っている Crucial の SSD ツールで、「Crucial Storage Executive」 にある SSD の性能を大幅に引き上げる 一時キャッシュ(Momentum Cache) を有効にしたことによりノイズが入ることを確認しています。

この手の SSD 性能を引き上げる機能は他社の SSD ツール(PlexTurbo など)でも同様にサウンドノイズが入ってしまうようです。また、物理メモリを RAM ディスク化するソフトでも同様の現象が発生するようです。

PC ゲームサウンドノイズ原因 その3 : PC の各種省電力機能が有効(不定期に爆音ノイズ)

ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 UEFI BIOS Version 3802 Enhanced Intel SpeedStep Technology(EIST)、Turbo Mode(Turbo Boost・・・TB) Disabled(無効) に変更
ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 UEFI BIOS Version 3802 CPU C1E、C3 Report、CPU C6 Report Auto から Disable に変更

マザーボード、Windows の省電力設定が原因で時々スピーカーから爆音ノイズが何度か発生したことがありました。

古い PCI サウンドカードを使っているせいかもしれませんが、もし同じ爆音ノイズ現象に悩んでいる方がおりましたら、マザーボードとWindows の省電力設定をできるだけ無効にしてみてください。

爆音ノイズに関係ありそうな省電力機能
  • OS(Win 7 の場合) の 電源プランを高パフォーマンス に設定
  • OS(Win 7 の場合) の電源プランから PCI Express の リンク状態の電源管理をオフ に設定
  • OS(Win 7 の場合) の電源プランから プロセッサの電源管理の最少・最大のプロセッサの状態を 100% に設定
  • マザーボード(P8Z68-V PRO/GEN3 の場合)の BIOS より Turbo Mode(Turbo Boost・・・TB) 無効
  • マザーボード(P8Z68-V PRO/GEN3 の場合)の BIOS より Enhanced Intel SpeedStep Technology(EIST) 無効
  • マザーボード(P8Z68-V PRO/GEN3 の場合)の BIOS より CPU C1E、C3 Report、C6 Report すべての項目を無効

PC ゲームサウンドノイズ原因 その4 : CPU やメモリの定格を超えるオーバークロックによるオーディオ問題

Sound Blaster などのサウンドカードをリリースしている Creative 社 から、AMD Ryzen CPU とそれをサポートするマザーボード環境において同社のサウンドカード製品(内蔵、外付けを含む)を接続している場合、定格を超えるオーバークロックでの使用ではオーディオ関連の問題(チャネルスワップ、オーディオの損失、オーディオの中断、歪み)が発生するとの 公式アナウンス が出されています。

該当する製品を使用していてゲーム中にノイズが発生するようであれば、オーバークロック状態に設定・動作するようになっているのかどうか確認して、もし設定されていれば CPU やメモリのオーバークロック無効化・定格動作での設定後に、問題が解消されるかどうか確認してみましょう。

awgs
Posted by awgs

Comments 2

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NOXでノイズだらけで困ってた民

ありがとうございます
サウンドの設定を上げすぎるのもよくないんですね
16ビットに落としたらNOXのサウンドが安定しました
音質が悪くなったら逆効果ですよね

2021/07/18 (Sun) 05:16

Mohu

助かりました!

とても助かりました!
Destiny2でノイズが出て散々英語のフォーラムなど調べても解決できず
半ば諦めていたのですがこのページのおげで解決できました!!
ちなみに私の場合「24ビット、96000Hz(スタジオの音源)」にしたら直りました
ありがとうございましたm(_ _)m

2018/01/10 (Wed) 02:05

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