バージョンが古いコーデックとプレイヤーを削除して新しく MPC-BE、LAV Filters、madVR、SVP をインストールしました
この記事は 2018年に Windows 7 Pro 64bit 環境 PC に動画プレイヤーやコーデックなどをインストールした時の記事内容です。情報が古くなっており、最新情報への更新も難しいため、参考程度にとどめておいてください。
長年さまざまな動画を再生できるようにするため、動画コーデックパックの K-Lite Codec Pack を、動画再生プレイヤーとして MPC-HC (Media Player Classic Home Cinema) をインストールして使ってきました。
ただ、2013年にインストールした後は長い間アップデートを放置していたので、2018年時点ではかなり古い動画再生環境となってしまいました。
そろそろ新しいバージョンを入れようかと考えていましたが、K-Lite Codec Pack インストール時の設定が非常に面倒なところがあったり、あらゆる動画再生に対応しようとするとインストールサイズが大きくなったり、今まで経験したことはありませんがコーデック競合の心配が常に付きまといます。
また、動画再生プレイヤーの MPC-HC は v1.7.13 で更新終了 という ニュース があり、万が一回避できない問題が発生しまった時のことを考えると、引き続き使っていくにはなんとなく不安が残ります。
コメント情報 より、MPC-HC の元開発関係者が GitHub で MPC-HC の新バージョンを公開 しています。(参考情報 1、参考情報 2)
そこで動画再生プレイヤーは MPC-HC (Media Player Classic Home Cinema) から、開発と更新が続いている MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) に変更。デコーダーは LAVFilters を、ビデオレンダラーとして高画質化が可能な madVR を別途インストール。フレーム補間で高フレームレートで動画再生もできるようになる SmoothVideo Project (SVP) をインストールして動画再生環境を新しくすることにしました。
madVR については細かい設定が可能で、突き詰めればかなり高画質な動画再生環境を構築することができますが、その分 PC 負荷が非常に高くなります。
設定項目の詳細な解説はネット上にあるので、今回の記事ではそういった細かい設定は省き、それなりの画質で動画を再生できる環境を構築するため、インストールと最小限の設定をしてみました。
バージョンが古い K-Lite Codec Pack、MPC-HC (Media Player Classic Home Cinema) アンインストール
2013年にインストールした K-Lite Codec Pack をアンインストールします。
K-Lite Codec Pack を完全に削除してもよいか?と表示されますので、問題なければ Yes ボタンをクリック。
K-Lite Codec Pack をアンインストールできました。
MPC-HC (Media Player Classic Home Cinema) をアンインストールします。
MPC-HC (Media Player Classic Home Cinema) 削除確認画面です。問題なければ、はいボタンをクリック。
MPC-HC (Media Player Classic Home Cinema) 設定削除確認です。今後使うことないので、はいボタンをクリックします。
MPC-HC (Media Player Classic Home Cinema) のアンインストールが完了しました。
新しい動画関連ソフトをインストールする前に、念のため PC を再起動しておきます。
GPU 支援を使うようなソフトの場合、ビデオカードのドライバのバージョンによっては動画再生時に不具合を起こす可能性があるようです。その場合はビデオカードドライバ専用アンインストールソフト Display Driver Uninstaller(DDU) を使ってドライバを入れなおしてみることも検討してください。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition)
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) の インストール と 設定 をします。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) インストール
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) 公開サイトから Download または Download Latest Version ボタンをクリックして最新版をダウンロードします。
ダウンロードした最新版 MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) を展開・解凍してインストーラーの exe を実行。セットアップに使用する言語画面が表示されますので、OK ボタンをクリックします。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) 使用許諾契約書画面、同意するを選択して次へボタンをクリック。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) インストール先の指定画面、変更したい場合は参照ボタンを、デフォルトのままでよいなら次へボタンをクリック。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) コンポーネント選択画面、ファイル拡張子の関連付けや右クリックのメニュー追加関連だと思われます。
この辺はあとで設定できるのでデフォルトのままで次へボタンをクリック。H.264 MVC 3D Decoder は 3D 映像用?みたいですが、いまのところ使う予定はなさそうなのでチェックを入れてません。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) プログラムグループの指定画面、特にこだわりがなければそのまま次へボタンをクリック。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) 追加タスクの選択画面、この辺は好みでいいと思いますが、Pin to TaskBar (タスクバーに MPC-BE のショートカット登録) は個人的に不要なのでチェックマークを外しています。
インストールボタンをクリックして MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) をインストールします。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) のインストールが完了しました。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) が無事起動したらインストールは成功です。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) 設定
インストールした MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) をある程度使いやすくするためにいくつか設定をします。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションのプレーヤー画面、履歴や記憶するタイプは不要のためほとんどチェックマークを外しています。画像ではチェックマークを外していますが OSD のシークタイム表示は便利なのでチェックマークを入れてます。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションのプレーヤー → 形式画面、ここではプレイヤーの動画・音声ファイルの関連付けができます。インストール時にデフォルトのまま進めた場合は、すべての拡張子にチェックマークが外れている状態となっています。
個別に関連付けできますが、画面下側にある動画ボタン・音声ボタンをクリックすると自動的に関連付けできます。個別に関連付けするのが面倒だったり特にこだわりがないのなら、こちらから設定したほうが楽です。
私の環境では動画再生専用としたいので動画のみ関連付けています。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションのプレーヤー → インターフェース画面、サーチでプレビュー機能を使用(画面横幅に対してのサイズ調整)、チャプターマーカーを使用にチェックマークを入れてます。
シークバーにマウスカーソルを合わせることで動画のプレビューが見れるのが地味に便利です。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションの再生画面、Window size の自動拡大にチェックマークを入れて 100%または自動調整にしています。再生した動画ファイルの解像度に合わせて、プレイヤー側で画面サイズを自動的に調整するようにしています。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションの映像設定、ビデオレンダラーはデフォルトでエンハンスドビデオレンダラー(カスタム)になっています。madVR がインストールされていれば、madVR を選択することができます。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションの音声画面、初期設定はシステムデフォルトですが MPC Audio Renderer (WASAPI モード) に変更することで高音質で再生されるそうです。
ただ、WASAPI モード 排他の場合は複数のプレイヤーや他のプレイヤーで音が同時再生できなくなるので、その点注意する必要があります。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションの外部フィルター設定です。
SmoothVideo Project (SVP) を使うために ffdshow raw video filter を追加、「優先する」 を選択 します。事前に SVP (SmoothVideo Project) をインストール しておく必要があります。動画再生時にタスクトレイに ffdshow のアイコンが表示されます。
LAV Filters を インストール してある場合は LAV Video Decoder、LAV Audio Decoder を追加できます。
LAV Video Decoder の Video Settings タブです。ビデオカードは GTX 970 を使っていますが、Hardware Acceleration は DXVA2(copy-back) のみ OK 表示でした。
MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションのその他画面、プレイヤー更新の自動確認はここで設定できます。
LAV Filters インストール
安定板 LAV Filters をインストールします。
ちなみに こちら では Nightly Build の LAV Filters が公開されています。
LAV Filters インストール先の指定画面、変更したい場合は Browse ボタンを、デフォルトのままでよいなら Next ボタンをクリック。
LAV Filters コンポーネント選択画面、デフォルトで LAV Splitter、LAV Audio、LAV Video それぞれ x86 x64 にチェックマークが入っていることを確認して Next ボタンをクリック。
LAV Filters Start Menu Folder 画面、Next ボタンをクリック。
LAV Filters Select Additional Tasks 画面、Next ボタンをクリック。
LAV Filters LAV Splitter Formats 画面、インストール後 LAV Splitter Configuration から変更できますのでここではとりあえず Next ボタンをクリック。
LAV Filters Install ボタンをクリックするとインストールが始まります。
LAV Filters のインストールが完了しました。スタートメニューの LAV Filters にある LAV Splitter Configuration、LAV Audio Configuration、LAV Video Configuration から各種設定ができます。
LAV Filters インストール後は MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションの外部フィルターで LAV Video Decoder と LAV Audio Decoder が登録できます。
madVR インストール
madVR をダウンロードしてインストールします。
インストール方法は 「C:\Program Files\madVR
」 という構成でフォルダを作成、ダウンロードして展開・解凍した madVR ファイルを置いた徐歌にしておくの慣例のようです。
私の PC 環境でもそのやり方に従い、ダウンロードした madVR を展開・解凍してファイルを 「C:\Program Files\madVR
」 フォルダ内に置きます。「install.bat」 を管理者権限で実行して madVR をインストールします。
このように madVR にはインストーラーがないのでインストールするには、手動でファイルの移動操作を行い、同梱のインストール bat ファイルを実行。アップデートや削除でアンインストールする場合は、同梱のアンインストール bat ファイルを実行したのちに手動でファイルを削除、新しいファイルを入れ替えて bat ファイルを実行する手間があります。
コマンドプロンプトで 「Installation succeeded. Please do not delete the madVR folder. The installer has not copied the files anywhere.」 というメッセージが表示されたら madVR インストール完了です。
削除やアップデートなどでアンインストールしたいときは 「uninstall.bat」 を実行します。
madVR の設定をリセットしたい場合は 「restore default settings.bat」 を実行します。
コマンドプロンプトで 「settings were reset to default」 と表示されれば、madVR は初期設定の状態に戻ります。
madVR インストール後、MPC-BE (Media Player Classic Black Edition) オプションの映像設定を開き、ビデオレンダラーを madVR に変更 します。
動画を再生するとタスクトレイに madVR のアイコンが表示されるので、クリックまたは右クリックでメニューを開き Edit madVR Settings をクリックすることで細かい設定が可能です。
設定項目についてはネット上にある設定例が参考になるかと思いますが、バージョンによって設定できる項目が追加されたり統合されたりしているようなので、全く同じ設定にするのは大変かもしれません。
私の PC 環境ではとりあえず何も設定はせず、軽くアニメ調の動画を再生してみましたが、ぱっとみ顕著だったのが白一色のシーン。エンハンスドビデオレンダラー(カスタム)では少しくすんでいた白が、madVR では本当に真っ白というのがわかるくらいの違いがあります。
madVR の導入はちょっと面倒ですし、設定項目が多く、高画質化を目指すと PC の負荷が非常に高くなりますが、インストールした状態だけでもそれなりに効果があり負荷も最新の PC スペックならほぼ問題ないので、手軽に動画の高画質化を目指すにはお勧めだと思います。
SVP (SmoothVideo Project) インストール
SmoothVideo Project (SVP) をインストールします。
今回は SVP 4 Free 版をダウンロード します。
SmoothVideo Project (SVP) のインストーラー画面です。Settings ボタンをクリックします。
SmoothVideo Project (SVP) インストーラーの Settings ボタンからインストール先フォルダを設定できます。
SmoothVideo Project (SVP) を使いたいプレイヤー(32bit 版、64bit 版)に合わせて DirectShow based (32-bit) - recommended または DirectShow based (64-bit)、もしくはその両方にチェックマークを入れることになりますが、より細かくインストールを指定したいので 「Switch to components selection」 ボタンをクリックします。
SmoothVideo Project (SVP) コンポーネント選択画面です。先ほどのチェックマーク次第で内容が変わりますが、3rd-party software (mandatory) ( ffdshow filters と Avisynth ) は 必須 のようです。
3rd-party software (optional) はすでに MPC-BE (Media Player Classic Black Edition)、LAV Filters、madVR がインストール済みのためチェックマークを外しています。準備できたら Next ボタンをクリックします。
SmoothVideo Project (SVP) License Agreement 画面、I accept the license. を選択して Next クリック。
SmoothVideo Project (SVP) スタートメニューのショートカット作成画面、Next をクリック。
SmoothVideo Project (SVP) Install ボタンをクリックするとインストールが始まります。
SmoothVideo Project (SVP) インストールが完了しました。
SmoothVideo Project (SVP) 初回起動時にシステムパフォーマンスの判定画面が開き、計測開始ボタンをクリックすると適切なプロファイルが自動的に設定されます。
計測自体はそれほど時間がかかりませんが、一時的に PC が高負荷な状態になりますので注意してください。後で計測・再計測することも可能です。
SmoothVideo Project (SVP) のコントロールパネル画面です。フリー版のため細かい設定ができません。SVP3 (旧バージョン) か SPV4 Pro (有料版) を購入する必要があります。
SmoothVideo Project (SVP) インストール後、動画再生プレイヤーに ffdshow raw video filter を登録 します。
SmoothVideo Project (SVP) のフレーム補間は起動して常駐しないとできません。動画再生時は忘れずに SmoothVideo Project (SVP) を起動しておきましょう。
SmoothVideo Project (SVP) タスクトレイのアイコンから 「アプリケーション設定」 にある 「OSD メッセージを表示」 にチェックマークが入っていれば、動画再生時にフレーム補間が機能するとプレイヤー画面左下にオーバーレイ表示されます。
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MPC-HC
MPC-HCの更新はgithubに移動しましたよ。
ttps://github.com/clsid2/mpc-hc/releases