PC ゲーム Metro Last Light Redux 日本語化 Mod ファイル作成方法
PC ゲーム Metro Last Light Redux 日本語データから日本語化 Mod ファイルを作成する方法の記事です。
日本語化 Mod ファイルを作成する方法は前作の Metro 2033 Redux と一緒 です。Steam 版 と GOG 版 に対応しています。
本記事の内容は旧作 Metro: Last Light Complete Edition には対応していません。(参考情報)
長らく Epic 版 の日本語化ができなかったのですが、再調査した結果日本語化に成功しました。バッチファイルの一部を書き換えるのみだけで対応できます。
Epic 版 Metro: 2033 Redux および Epic 版 Metro Last Light Redux の 日本語化ファイルが公開 されました。Epic 版で日本語化してゲームをプレイするだけなら、こちらのファイルを導入したほうがかんたんです。
日本語化ファイルは こちら からダウンロードできます。
Epic 版 についてはコメントやネット情報より日本語化ができないという報告があり、この時は所有していなかったので確認できませんでしたが、セール時に実際に Epic 版 を購入してみたところ日本語化できませんでした。
Epic 版 Metro 2033 Redux は日本語化 Mod 作成ツールからファイルを作成すれば日本語化が可能 でしたが、この記事と同じやり方で Epic 版 でも試してみましたが日本語文字が正しく表示できません。修正方法もまったく見当がつかないためなんらかの進展がない限り、日本語化は不可能な状態となっています。
Epic 版 Metro 2033 Redux の日本語化はツールから日本語化ファイルを作成したところ日本語化できることが発見できた事例 でしたが、Metro Redux シリーズ日本語化 Mod 作者より Epic 版の日本語化は非対応であることを明言 しており、それ以降 Epic 版 Metro Redux シリーズの日本語化対応の動きはありません。
Metro Last Light Redux 日本語化 Mod ファイル作成の準備
Metro Last Light Redux の日本語化 Mod ファイルを作成するには必要なファイルを準備していれば、GitHub で公開されている ソースコード から生成できます。
ただ、私の PC 環境(Windows 7 64bit)で試してみた限りでは、日本語ファイルを生成できる準備をしてもプログラムは動きませんでした。
いろいろ試してみたところ LLredux日本語化作業mod(配布).zip(配布終了?) の readme.txt ファイルに記載されている手順以外に、必要なファイルがあったり設定を変更する必要があったので、日本語化ファイル生成に必要な手順を以下説明します。
Epic 版 については バッチファイルの一部書き換え が必要となっています。
Metro Last Light Redux - IPA 明朝フォントインストール
フォントファイル IPA 明朝 をインストールします。
私の環境では IPA 明朝 (IPA 明朝・IPA P 明朝 2書体パック 「TTCファイル」)(Ver.003.03) の IPAMTTC00303.zip をダウンロードして、ipam.ttc ファイルを右クリックしてインストールしました。
Metro Last Light Redux - ソースコードダウンロード
GitHub から最新版ソースコード(Windows の場合は Source code (zip) の部分)をダウンロードします。今回ダウンロードしたソースコードファイルは MetroRedux_JapaneseMod-2.zip (2018年9月13日版)。
ダウンロードしたファイルを展開・解凍したら、Metro Last Light Redux の場合は 2つあるフォルダのうち 「LLredux日本語化mod」 フォルダに必要なファイルを入れて日本語ファイルを生成します。
ちなみに WinMerge で MetroRedux_JapaneseMod-2.zip (2018年9月13日版) の 「LLredux日本語化mod」 フォルダと 「2033redux日本語化mod」 フォルダを比較したところ日本語化ファイル生成に必要なファイルは同じで、唯一違う部分は make.bat の記述だけでした。
以下、make.bat ファイルで相違部分があった個所です。43行目の split ファイルの指定が異なっています。
おそらく 42行目の scriptsplitter.exe でアンパックした config.bin の split ファイルを使うので、2033 Redux・Last Light Redux で config.bin に含まれる split ファイルが違うのかもしれません。
rem -- scripts.bin ファイルパック
scriptsplitter.exe .\resource\unpack\config.bin .\resource\scripts
sympack_redux .\resource\symbol.xml .\resource\scripts\66_FA8EEA67.split
scriptconcat .\resource\scripts .\out\config.bin
rem -- scripts.bin ファイルパック
scriptsplitter.exe .\resource\unpack\config.bin .\resource\scripts
sympack_redux .\resource\symbol.xml .\resource\scripts\54_FA8EEA67.split
scriptconcat .\resource\scripts .\out\config.bin
Metro Last Light Redux - content.vfx、config.bin、stable_us.lng ファイルを resource → unpack フォルダに配置
日本語化ファイルを生成するのに content.vfx、config.bin、stable_us.lng ファイルが必要です。
content.vfx は Metro Last Light Redux のインストールフォルダにあります。GitHub で公開している Metro Last Light Redux 日本語化ファイル も content.vfx を使用しているので、すでに日本語化済みの環境から間違って content.vfx を使わないように注意してください。
config.bin、stable_us.lng は Metro Last Light Redux ゲームデータをアンパック してファイルを抽出する必要があります。
ちなみに Metro Last Light Redux と Metro 2033 Redux の stable_us.lng は WinMerge で比較した結果、同じファイルでした。
LLredux日本語化mod\resource
フォルダに unpack フォルダを作成して、content.vfx、config.bin、stable_us.lng の 3ファイルを配置します。
Metro Last Light Redux - バッチファイル make.bat テキストエディタで改行コード LF から CR+LF に変更(Windows)
「LLredux日本語化mod」 にある make.bat ファイルを改行コード変更に対応したテキストエディタで開き、改行コードを LF から CR+LF に変更して保存します。
これは日本語が含まれるバッチファイルで改行コードが LF の場合、バッチファイルが動作しないためです。
上の画像は 秀丸エディタ を使った改行コードの変更例ですが、改行コード変更に対応したテキストエディタ・ツールならどれでも構いません。
オプション:Metro Last Light Redux - MetroLLRedux日本語化作業所.xlsx ファイル更新方法
日本語化作業所にある翻訳データをゲームに反映することができるようになっています。
ソースコード 内に公開時点の日本語化作業所の xlsx ファイルが同梱されているため、特に理由がない限りは xlsx ファイルの更新は不要ですが、何らかの理由で作業所の翻訳データが必要になった場合などは、以下の手順でファイルを更新することになります。
Metro Redux 日本語化作業所 から xlsx 形式の日本語データをダウンロードします。
ダウンロード方法は こちらのリンク をクリックするか、作業所のGoogle スプレッドシートにアクセスして、メニューから 「ファイル」 → 「形式を指定してダウンロード」 → 「Microsoft Excel (.xlsx)」 をクリックしてダウンロードします。
日本語化作業所からダウンロードした xlsx のファイル名が MetroLLRedux日本語化作業所.xlsx になっていることを確認します。違う名前になっていたら MetroLLRedux日本語化作業所.xlsx に修正します。
「LLredux日本語化mod」 フォルダにある MetroLLRedux日本語化作業所.xlsx を、ダウンロードした MetroLLRedux日本語化作業所.xlsx に差し替えます。
Metro Last Light Redux - dll ファイル(ClosedXML.dll、DocumentFormat.OpenXml.dll、ExcelNumberFormat.dll、FastMember.Signed.dll、System.IO.FileSystem.Primitives.dll、System.IO.Packaging.dll) を tools → excel フォルダに配置
LLredux日本語化作業mod(配布).zip(配布終了?) の tools → excel フォルダにある dll ファイル(ClosedXML.dll、DocumentFormat.OpenXml.dll、ExcelNumberFormat.dll、FastMember.Signed.dll、System.IO.FileSystem.Primitives.dll、System.IO.Packaging.dll) を 「LLredux日本語化mod」 フォルダの tools → excel フォルダに配置します。
この dll ファイルがないとバッチファイル実行時に excel フォルダにある xlsx-text.exe の処理ができません。
Metro Last Light Redux - dds 空フォルダ作成
「LLredux日本語化mod」 フォルダに 空フォルダを作成して名前を dds にします。
どうもバッチファイル(make.bat) で dds フォルダに dds ファイルが作成されるようになっているようですが、この dds フォルダがないと dds ファイルが保存されないようです。
dds フォルダがなくてもバッチファイル(make.bat)はとりあえず最後まで正常に処理が流れて日本語化ファイルを生成しますが、dds ファイル(フォントテクスチャファイル?)分の容量が抜けてしまうようです。
Epic 版 Metro Last Light Redux 限定 - make.bat 43行目 66_FA8EEA67.split → 31_FA8EEA67.split 修正
長らく Epic 版 Metro Last Light Redux の日本語化ができない状態が続いていましたが、再調査した結果日本語化することに成功しました。
やり方は上記の作業に加えて、make.bat ファイルの 43行目にある 66_FA8EEA67.split を 31_FA8EEA67.split に修正するだけです。(66 → 31 に修正するだけ)
これは再調査時に Epic 版 Metro Last Light Redux から アンパック した config.bin ファイルを、日本語化ソースコード LLredux日本語化mod フォルダにある make.bat の 42行目の処理 scriptsplitter.exe で resource\scripts
フォルダに ~.split ファイルが展開 される際に、66_FA8EEA67.split ファイルがなくて 31_FA8EEA67.split ファイルに変わっていたのに気が付いたためです。
ゲームの起動と序盤のゲームプレイのみしか動作確認していないため、最後まで文字化けせずに安定してクリアできるかどうかはわかりません。
sympack_redux .\resource\symbol.xml .\resource\scripts\66_FA8EEA67.split
sympack_redux .\resource\symbol.xml .\resource\scripts\31_FA8EEA67.split
一部記述が間違っていたため修正しました。AVER さん、ご報告ありがとうございました。
- 誤 ・・・
.\resource\scripts\31_FA8EEA67.splits
- 正 ・・・
.\resource\scripts\31_FA8EEA67.split
Metro Last Light Redux 日本語化 Mod ファイル作成(make.bat 実行)
以上、上記すべての手順をしたうえでバッチファイル(make.bat)を実行すると、content.vfx と content99.vfs0 が作成されます。
この生成された 2ファイルを Metro Last Light Redux インストールフォルダに入れてゲームを起動すれば日本語が表示されます。
Metro Last Light Redux 日本語化 Mod ファイル - 文字が表示されない、文字化けの原因と対処法
resource\unpack
フォルダに配置した config.bin ファイル が Metro 2033 Redux からアンパック したファイルだった場合、その状態で 日本語化 Mod ファイルを生成 すると、ゲームは起動できてもゲーム内の文字が表示されなかったり、文字化けすることを確認しています。
そのため、Metro Last Light Redux からアンパック した config.bin ファイルを使用しているかどうか確認してください。
また、一度でも違う config.bin ファイル(この場合は Metro 2033 Redux の config.bin)を使って 日本語化 Mod ファイルを生成 していた場合は、resource\scripts
フォルダを削除、またはフォルダ内にあるすべての split ファイルを必ず削除してください。
これは Metro 2033 Redux の config.bin から生成された split ファイルが resource\scripts
フォルダに残っているため、Metro Last Light Redux からアンパックした config.bin に差し替えても 日本語化 Mod ファイル生成 時に残った split ファイルを再び取り込んでしまい、同じ現象が発生してしまうためです。
Metro Last Light Redux - stable_jp.txt ファイルから日本語化 Mod ファイル作成方法
MetroLLRedux日本語化作業所.xlsx からではなく、xlsx から txt ファイルに変換された stable_jp.txt ファイルから日本語化 Mod ファイルを生成する方法があります。
make.bat をテキストエディタで開き 4行目先頭に rem 文を入れるか削除することで、xlsx から txt ファイルに変換する処理を省略することができます。
stable_jp.txt から直接翻訳したり修正することで、その内容を日本語化 Mod ファイルに反映させることができます。
@echo off
chcp 932
set PATH=%PATH%;%CD%\tools;
.\tools\excel\xlsx-text .\MetroLLRedux日本語化作業所.xlsx .\resource\localization\stable_jp.txt
lngpack_redux .\resource\localization\stable_jp.txt .\out\stable_us.lng .\resource\textures\font\chtable.txt
@echo off
chcp 932
set PATH=%PATH%;%CD%\tools;
rem .\tools\excel\xlsx-text .\MetroLLRedux日本語化作業所.xlsx .\resource\localization\stable_jp.txt
lngpack_redux .\resource\localization\stable_jp.txt .\out\stable_us.lng .\resource\textures\font\chtable.txt
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To awgsさん
早速のご対応ありがとうございます。
その後、文字のブランクに陥り、ご指摘内容ではなかなか改善できませんでしたが、
見落としていた、新たに編集いただいた動画のリンク先部分でわかるようになりました。
ありがとうございました。