PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のパフォーマンスを改善するグラフィックス設定メモ
2019年3月15日に発売された PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のパフォーマンスガイド The Division 2 settings, system requirements, and performance が公開されていたので、数世代前の PC でもそこそこ快適に遊べるように設定してみました。
PC ゲーム ディビジョン2 パフォーマンス設定
PC Gamer で公開された The Division 2 settings, system requirements, and performance に従い、PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のグラフィックスのクオリティをあまり下げずに、パフォーマンスを改善してみます。
パフォーマンスガイド の通りに設定したあとにベンチマークを実行して、どの程度変化があるのか確認してみました。グラフィックス以外の設定や PC スペックについては下記の通りです。
ちなみに数十時間プレイして、クラッシュ(フリーズ)はマルチで 1度発生したのみです。
- 垂直同期 ・・・ オフ
- フレームレート制限 ・・・ オフ
- ウィンドウモード ・・・ ウィンドウ(フルスクリーン)
- 解像度 ・・・ 1920 x 1200 (ウィンドウ(フルスクリーン)の場合、自動的に使用しているモニター解像度に強制設定)
- CPU ・・・ Intel Core i5-3570 (4コア 4スレッド 3.40GHz 定格、C-State やターボブーストはすべてオフ)
- GPU ・・・ GIGABYTE GeForce GTX 970 4GB OC モデル
- GeForce 419.35 Driver (2019年3月公開 ディビジョン2 Game Ready ドライバ)
- NVIDIA Inspector で P0 の Power Target を 50% に設定(フルロード時の GPU ブーストによるオーバークロックを抑制)
- メモリ ・・・ DDR3 32GB(8GB x 4) 1600MHz
- OS ・・・ Microsoft Windows 7 64bit Professional SP1 + 2019年2月分まで Windows Update 済み
- 仮想メモリ ・・・ システム管理サイズ(32GB)
- 使用しているセキュリティソフト MSE(Microsoft Security Essentials) で、ディビジョン2 がインストールされているフォルダを除外設定(影響度は不明)
PC ゲーム ディビジョン2 でパフォーマンスにほとんど影響がないグラフィックス設定項目
以下のグラフィックス設定項目は、パフォーマンスガイド によれば最高設定や有効化しても、最低設定や無効化と比べてパフォーマンスにそれほど影響がないとされている設定です。
すべて最高設定でも極端にパフォーマンスが落ちることはないようですが、私の環境では一部設定を変更しています。
- コンタクトシャドウ (Contact Shadows) ・・・ 全て高 (オフ、太陽:低、全て低、全て高)
- 精細化 (Sharpening) ・・・ 10 (0 ~ 10 の 11段階)
- パーティクル品質 (Particle Detail) ・・・ ウルトラ (低、中、高、ウルトラ)
- ベンチマークではほぼ変化はない?ようですが、ゲーム中、派手な爆発発生時にひどくカクつくことがあったので、私の環境では低に変更(どのミッションか忘れましたが最後に建物の壁を爆破して登場するボスの爆発シーン)
- リフレクション品質 (Reflection Quality) ・・・ 高 (低、中、高)
- 植物の品質 (Vegetation Quality) ・・・ 高 (低、中、高)
- サブサーフェススキャタリング (Sub-Surface Scattering) ・・・ オン (オン / オフ)
- 視差マッピング (Parallax Mapping) ・・・ はい (はい / いいえ)
- 被写界深度 (Depth of Field) ・・・ オン (オン / オフ)
- 遠景のぼやけた表現が好きではないため、被写界深度はオフに設定
- レンズフレア (Lens Flare) ・・・ オン (オン / オフ)
- ビネット効果 (Vignette Effect) ・・・ オン (オン / オフ)
- 色収差 (Chromatic Aberration) ・・・ オン (オン / オフ)
- 投影テクスチャ解像度 (Projected Texture Resolution) ・・・ 512 (128、256、512)
- 高解像度の空テクスチャ (High Resolution Sky Textures) ・・・ はい (はい / いいえ)
- 地形の質 (Terrain Quality) ・・・ 高 (低、中、高)
PC ゲーム ディビジョン2 でパフォーマンスに影響があるグラフィックス設定項目
以下のグラフィックス設定項目は、パフォーマンスガイド によれば負荷が非常に高い設定です。
すべて最低設定や無効化、適切な値に設定することで非常に高いパフォーマンスが得られます。ゲームが重いようであればここの設定を変更すればだいぶ改善されると思います。
- シャドウ品質 (Shadow Quality) ・・・ 低 (低、中、高、非常に高い)
- スポットシャドウ (Spot Shadows) ・・・ 低 (低・中・高・非常に高い)
- スポットシャドウ解像度 (Spot Shadow Resolution) ・・・ 低 (低・中・高・ウルトラ)
- 解像度の調整 (Resolution Scale) ・・・ パフォーマンスをあげたい場合は 100%以外を設定 (50%、75%、85%、100%)
- ボリューメトリックフォグ (Volumetric Fog) ・・・ 低 (低、中、高、ウルトラ)
- ローカルリフレクション品質 (Local Reflection Quality) ・・・ 低 (低、中、高、非常に高い)
- パフォーマンスガイド にはこの設定項目に関する説明はありませんでしたが、設定を下げることでベンチマーク結果を見る限りパフォーマンスアップするようです
- 異方性フィルタリング (Anisotropic Filtering) ・・・ 1X (1X、2X、4X、8X、16X)
- アンビエントオクルージョン (Ambient Occlusion) ・・・ 低 (低、中、高、非常に高い)
- オブジェクト品質 (Object Detail) ・・・ この記事でのベンチマーク時およびゲームプレイ中は 10 に設定 (0 ~ 100 の 101段階)
- オブジェクト描画距離に影響がある設定のため 0 にすればパフォーマンスがよくなりますが、その分オブジェクト表示数がかなり省略されます
- エクストラ・ストリーミング距離 (Extra Streaming Distance) ・・・ 0 (0 ~ 10 の 11段階)
- 水の質 (Water Quality) ・・・ 低 (低・中・高)
PC ゲーム ディビジョン2 ベンチマークテスト
PC スペックおよびゲーム内設定 の条件で、各種グラフィックス設定項目の 最高設定・有効化 および 最低設定・無効化・設定値調整 を行いベンチマークを計測してみました。
ゲーム起動直後のベンチマークはなぜか低い結果を出すことがあったので、何回か実行して同じような計測内容のものをベンチマーク結果としました。
PC ゲーム ディビジョン2 ベンチマーク結果 (ローカルリフレクション品質 ・・・ 非常に高い)
各種グラフィックス設定を 最高設定・有効化 および 最低設定・無効化・設定値調整 して、ローカルリフレクション品質を 「非常に高い」 にした状態でのベンチマーク結果です。
スコアは約 6,000、平均 fps は 70 に届かないくらいで、CPU 使用率より GPU 使用率が高い結果となっています。
PC ゲーム ディビジョン2 ベンチマーク結果 (ローカルリフレクション品質 ・・・ 低)
こちらは 同じ条件 でローカルリフレクション品質を最低の 「低」 に変更したベンチマーク結果です。
スコアは 約 6,500、平均 fps は 70 を超え、GPU 使用率が減って CPU 使用率と同等または低い使用率となる結果となっています。
この結果からローカルリフレクション品質の設定を下げることで、パフォーマンスを上げられることがわかります。
PC ゲーム ディビジョン2 ベンチマーク結果 (ローカルリフレクション品質 ・・・ 低、解像度の調整 ・・・ 75%、パーティクル品質 ・・・ 低)
こちらは 先ほどのローカルリフレクション品質 「低」 に加えて、解像度の調整を 「100%」 から 「75%」 に、パーティクル品質を 「ウルトラ」 から 「低」 に変更した状態でのベンチマーク結果です。
GPU 使用率がさらに下がりながらも、スコアは 7,000 を超え、平均 fps は 80 まで上がるという結果になりました。
常にこのベンチマーク結果通りにプレイできればそれなりに快適に遊べるはずなのですが、各エリアがシームレスに移動できるためか、あるタイミングでエリアを行き来すると数秒ほど操作を受け付けなくなって画面がガクガクになることがあります。(特にキャラクターロード直後のマップ内移動で顕著)
SSD にゲームをインストールしているのでストレージが原因とはちょっと思えません。この辺はマシンスペックの限界なのか、ゲーム側の問題なのか、サーバー側の問題?なのかちょっとわかりません。(サーバーとの通信が止まると発生するような情報を見ましたが真偽は不明)
マルチメディア タスク スケジューラ CPU 割り当てを設定したうえで、タスクマネージャーからディビジョン 2 プロセスの優先度の設定を 「高」 に変更 することでだいぶ改善されました。
リリース直後の大型タイトルゲームではなにかしらトラブルが発覚することがあるので、今後継続的なアップデートなどで解決されていくかもしれません。
PC ゲーム ディビジョン2 デフォルトの操作設定から変更
以下、デフォルトの操作設定オプションから自分のプレイスタイルにあわせて変更した設定内容のメモです。
- マウススムージング ・・・ 5 → 0
- マウスの反応に違和感を感じるので最小値の 0 に変更
- ゲームパッド無効化 ・・・ いいえ → はい
- ゲームコントローラーを使わない場合は、トラブル防止のため無効化に設定変更
- 移動操作によるカバー解除 ・・・ オン → オフ
- カバー中に移動すると、カメラ操作とカバー内移動で不意にカバー解除が発生してしまうため、オフに変更(カバー解除操作はスペースキー)
- 角を曲がる速度 ・・・ 遅い → 早い
- 素早く角を曲がれるようにするため早いに変更
- 長押しで照準〔マウス〕 ・・・ はい → いいえ
- クリック押しっぱなしによるエイムは疲れるので、マウスクリック切り替え式エイムに変更
- レティクルの太さ ・・・ 50 → 0
- 少しでも視認性を上げるため、レティクル(照準線)の太さは最小値の 0 に変更
- メニューグリッチ効果 ・・・ オン → オフ
- メニューを開いた時のノイズのようなエフェクト設定 - オフすればノイズエフェクトがなくなる
- メニューストロボ効果 ・・・ オン → オフ
- メニューを開いた時のリストが一瞬光るエフェクト設定 - オフにすれば光らなくなる
- 視野拡大 ・・・ 0 → 25(最大)
- FOV 設定 - 好みに応じて設定
- 照準中の視野角帳 ・・・ 0 → 25(最大)
- 右クリック照準時の FOV 設定 - 好みに応じて設定
PC ゲーム ディビジョン2 クラッシュ対策
2023年1月に Steam 版 Tom Clancy's The Division 2 がリリース された記念に久々に UBI CONNECT 版を起動してみましたが、数分~数十分後にはゲームがクラッシュする現象が発生し続けてしまいました。
ちなみに PC 環境についてはこの記事を公開した時期(2019年3月公開)から更新しています。2023年1月時点では以下関連記事のハードウェア・ソフトウェアおよび OS の環境・カスタマイズ設定をしています。
NVIDIA GeForce ドライバのバージョンは NVCleanstall を使って、ドライバ(528.02)と PhysX のみ最低限のドライバソフトウェアだけを選択してクリーンインストールしています。GeForce Experience は入れていません。インストール後 NVIDIA コントロールパネルで電源管理モードを「最適電力」→「パフォーマンス最大化を優先」に設定しています。
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- NVIDIA Inspector のインストールと設定をしてみました その3
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ネット上にはすでにユーザーによるいくつかのクラッシュ対策方法が公開(Steam コミュニティガイド、reddit)されていますが、うまくいった人や改善しなかった人など様々な反応・コメントがあるので確実に良くなるといった保証はない(UBI の対応待ち)状態です。
以下、私の PC 環境でゲーム中に遭遇したクラッシュの種類と今回試したクラッシュ対策です。リストの上から順番に発生したフリーズ・クラッシュ対策を実行しています。
- 完全に画面が止まって応答なし(フリーズ)状態になる、この場合ゲームを強制終了するしかない
- キャラクターロード後、数分から数十分後に発生(インベントリ確認中でも発生)
- 3つの exe ファイルのプロパティにある互換性設定変更ですぐにフリーズしなくなったので、このクラッシュについてはこの方法でおそらく解決
- 銃撃戦中にサウンドがループしたまま完全に画面が止まる、応答なし状態にはなっていないが画面が止まり操作もできないため強制終了するしかない
- 3つの exe ファイル互換性設定変更後に 1度だけ遭遇した現象
- 仮想メモリのページングファイル設定変更後再発なし、様子見中
- 念のため設定 → オーディオにある「非アクティブ時のオーディオ」をオンからオフに設定
- 何の前触れもなく唐突にゲームが終了してデスクトップ画面に戻る(CTD・・・Crash To Desktop)
- 3つの exe ファイル互換性設定変更後、DLC ウォーロード・オブ・ニューヨーク(Warlords of New York)のメインミッション「墓所」でプレイ中、ボスが登場する目標「法廷内を制圧する」でゲームが何度か落ちる現象が発生(インベントリ画面でのアイテム整理などミッション中以外でもランダムで落ちる)
- 仮想メモリのページングファイル設定でミッション最後までクリアできることを確認
- exe ファイルの互換性設定および仮想メモリ(ページングファイル)設定後もランダムでゲームがフリーズ、イベントビューアーに「ソース:nvlddmkm、イベント ID 0」が複数記録
- レジストリで
TdrDelay
とTdrDdiDelay
の設定と、MSI Afterburner で POWER LIMIT 制限(60~70%設定)と CORE CLOCK を下げた(-100~-200MHz)がクラッシュ発生(イベントビューアー「ソース:nvlddmkm、イベント ID 0」が引き続き複数記録) NVIDIA コントロールパネルより「デバッグモード」にチェックマークを入れたところクラッシュする症状が収まり安定化(一緒に設定した MSI Afterburner での POWER LIMIT 60%設定も影響?)- マイドキュメントにある ShaderByteCode フォルダと ShaderCache フォルダを削除(2020年に生成されたファイルがあったため削除したが、クラッシュ解決に影響したかどうか不明)
- レジストリで
- 上記対策後クラッシュの頻度は減ったが、引き続きランダムでフリーズするタイミングあり
- ホーダー(Hoarder)がいる DZ サウス入口付近で応答なしのフリーズ
- ミッションキャピトル・ビル建物入口階段途中での爆発シーンで応答なしのフリーズ
- こちらの情報 を参考に以下の対策をして様子見
- ISLC(Intelligent Standby List Cleaner) を使ってスタンバイメモリを監視・解放設定
- Application Priority Changer でプロセス EasyAntiCheat の CPU アフィニティを 1つだけ設定
上記クラッシュ対策後主要なゲーム内設定については、PC スペック向上にあわせて下記の内容に設定またはデフォルト設定の状態でプレイしています。
- ゲーム内設定 - グラフィック
- 垂直同期 ・・・ オフ
- フレームレート制限 ・・・ オン
- カスタム FPS 制限 ・・・ 165(モニターのリフレッシュレートに合わせて)
- パーティクル品質 ・・・ ウルトラ(低、中、高、ウルトラ)(PC スペック向上に合わせて「低 → ウルトラ」に変更)
- ローカルリフレクション品質 ・・・ オフ(オフ、低、中、高、非常に高い)(アップデートでオフ追加?)
- オブジェクト品質 ・・・ 30(0~100)(PC スペック向上に合わせて「10 → 30」に変更)
- ニュートラル・ライティング ・・・ オン(オン、オフ)
- ビネット効果 ・・・ オフ(オン、オフ)
- (アンチエイリアス処理 ・・・ 中(中、ウルトラ))
- 「
%USERPROFILE%\Documents\My Games\Tom Clancy's The Division 2
」フォルダにある graphic settings.cfg ファイル 49行目のtaa = 3
をtaa = 1
に変更した場合は自動的にウルトラ設定
- 「
- その他グラフィック設定については The Division 2 パフォーマンスガイド 準拠
- ゲーム内設定 - ビデオ
- ウィンドウモード ・・・ ウィンドウ[フルスクリーン](モニター設定解像度 ・・・ 2560x1440)
- 遅延軽減の有効化 ・・・ オン
- DX12 Renderer の有効化 ・・・ オン
- ゲーム内設定 - サードパーティー
- 全部オフ
- 「
%USERPROFILE%\Documents\My Games\Tom Clancy's The Division 2
」フォルダにある graphic settings.cfg ファイル 49行目のtaa = 3
をtaa = 1
に変更(参考情報:PCGamingWiki、reddit)- アンチエイリアス(TAA)のクオリティを最低まで下げるためジャギーが目立つようになる
- ゲーム内設定 - グラフィックのアンチエイリアス処理は自動的にウルトラに変更
以下、UBI CONNECT 版でのクラッシュ対策の内容ですが、ほかの配信プラットフォームでも設定内容は共通です。
The Division 2 がインストールされているフォルダを開きます。
UBI CONNECT 版では以下の手順でインストール先フォルダを開くことができます。
UBI CONNECT からゲームタイトルの Tom Clancy's The Division 2 を選択して、メニューにある「プロパティ」をクリックします。
「ローカルファイル」に「ゲームのインストール場所」のパス名が明記されています。その下にある「フォルダを開く」をクリックすると The Division 2 のインストール先フォルダを開きます。
こちらの動画 を参考に exe ファイルの設定を変更します。
The Division 2 インストール先フォルダにある 3つの exe ファイル「EACLaunch.exe」と「TheDivision2.exe」と「TheDivision2.exe」をそれぞれ選択して、右クリックから「プロパティ」を選択します。
まとめて exe ファイルを選択した状態では次のプロパティ画面が開けないので、必ず 1個ずつ exe ファイルを選択してから「プロパティ」を選択します。
The Division 2 インストール先フォルダにある 3つの exe ファイルのプロパティ画面を開き、互換性タブにある「全画面表示の最適化を無効にする」にチェックマークを入れます。
続けて下にある「高 DPI 設定の変更」ボタンを選択します。
「高 DPI スケール設定の上書き」にある「高い DPI スケールの動作を上書きします。拡大縮小の実行元:」にチェックマークを入れ、その下にあるリストを「アプリケーション」に設定します。
私の PC 環境ではこの変更でゲーム設定の DirectX 12 設定や遅延軽減の有効化がオンの状態でも、すぐにクラッシュすることはなくなりました。
上記、exe ファイル設定変更後、DLC ウォーロード・オブ・ニューヨーク(Warlords of New York)のメインミッション「墓所」でプレイ中、ボスが登場する目標「法廷内を制圧する」でフリーズすることなくゲームが突然落ちてデスクトップ画面に戻る現象がありました。また、このミッション以外にもランダムでゲームが落ちることがあり、安定してゲームがプレイできない状態となっていました。
いろいろ調べて試した結果、reddit にある Div 2 Crash Fix - Stopped Interacting with Windows(Fix 4: Increase page file size) を参考に Windows の仮想メモリ・ページングファイルのサイズを手動で設定することで、エラー落ちしたミッションを最後までプレイしてクリアすることができました。
ページングファイルを設定するため、Windows の仮想メモリ設定画面を開きます。以前は「システム管理サイズ」を設定していましたが、ここを「カスタムサイズ」に変更します。
初期サイズと最大サイズを任意の同じサイズに設定します。今回は PC に搭載しているメモリ容量 64GB にあわせて SSD ドライブに 65536MB(1024*64=65536)を設定しています。
基本的にページングファイルのサイズは PC に搭載しているメモリ容量かそれ以上の容量に設定しますが、各々のユーザーが使用している PC 環境の搭載メモリ容量に応じて適宜設定するところなので、これといった決まったサイズがありません。
reddit にある設定例ではメモリ搭載容量 16GB 以下では 20000MB(20GB)以上に、reddit 投稿者の環境では 32GB 環境で 15GB のページングファイルがあったので 20000MB(20GB)に設定している内容となっています。
ある程度のページングファイルサイズにしておけばおそらく十分だと思われます。私の環境では搭載メモリ容量=ページングファイルサイズということで 65536MB に設定していますが、おそらくそれ以下のサイズでも十分でしょう。
設定した仮想メモリ分、指定したドライブのストレージ容量を占有するため空き容量に注意します。上の例ではページングファイルサイズを設定して PC 再起動後に D ドライブ(SSD)に 64GB のページングファイル(pagefile.sys)が生成されます。
私の PC 環境ではこれらの設定でとりあえず頻繁にクラッシュして落ちることはなくなりました。上記の設定でもクラッシュし続けるようであれば、Steam コミュニティガイド Crash Fixes や reddit にいくつかクラッシュ対策方法が公開されているので、それらの設定を試してみることになります。
ソロプレイのストーリーミッションをプレイしたところまでの動作確認程度なので、マルチなどの各種様々なマップ・ミッション・モードや長時間プレイした場合、安定するかどうかまではわかりません。たまたま運良く落ちなかっただけということもあるので、引き続きプレイしてなにかわかれば追記するかもしれません。
exe ファイル互換性設定とページングファイル設定後に、敵と仲間 NPC が多数入り乱れて銃撃戦中のマルチに参加した際、シールド持ち敵(エリート?)による視界を妨害するフラッシュ攻撃を食らったときに、画面が真っ白のままゲームがフリーズする現象がありました。
強制終了後イベントビューアーに「ソース:nvlddmkm、イベント ID 0」が複数記録されていることが確認できました。reddit にある情報を参考にさらに以下の対策をして様子見中です。
- レジストリエディタで「
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers
」 を開き、DWORD(32ビット)値TdrDelay
とTdrDdiDelay
を作成、10 進数でそれぞれ60
に設定して PC 再起動(参考情報:Unreal Engine 5.0 ドキュメント、Adobe Substance 3D Painter ドキュメント) - 「
%USERPROFILE%\Documents\My Games\Tom Clancy's The Division 2
」フォルダにある ShaderByteCode フォルダと ShaderCache フォルダを削除(ゲーム起動で再生成) - ビデオカードの POWER LIMIT を下げる(60%設定)(関連記事)
(NVIDIA GeForce の場合)NVIDIA コントロールパネルよりヘルプメニューにある「デバッグモード」にチェックマーク(リファレンスクロックに変更)
上記設定の中で特に効果があったと思われるのが、NVIDIA コントロールパネルの「デバッグモード」でした。
最初にレジストリで TdrDelay
と TdrDdiDelay
の設定と POWER LIMIT 制限(60~70%設定)や CORE CLOCK を下げてみましたが再びゲームがフリーズ、イベントビューアーで再び nvlddmkm エラー(イベント ID 0)が発生したため効果は見られず。
次にマイドキュメントにある ShaderByteCode フォルダと ShaderCache フォルダの削除と並行して NVIDIA コントロールパネルより「デバッグモード」にチェックマークを入れたところ安定するようになりました。 いっしょに MSI Afterburner で POWER LIMIT のみ 60%設定にしているので、この 2つの組み合わせでゲームの安定性につながっている可能性があります。
ちなみにマイドキュメントのフォルダ削除については、2020年に生成されたファイルが見つかったのでついでに削除してみました。こちらについては効果のほどは不明です。
NVIDIA コントロールパネルよりヘルプメニューにある「デバッグモード」にチェックマークを入れ、リファレンスクロックに変更します。この設定でクラッシュの頻度が少なくなりほぼ安定化したように見えます。
MSI Afterburner で POWER LIMIT を 60%に設定しています。ゲーム中のフルロード時でも消費電力と温度上昇を抑え、ファンの回転数をあまり高くしたくない騒音対策というのも兼ねています。
「%USERPROFILE%\Documents\My Games\Tom Clancy's The Division 2
」フォルダにある ShaderByteCode フォルダと ShaderCache フォルダを削除します。ゲーム起動で再生成されます。
効果のほどは不明ですが、過去にプレイした時の 2020年に生成された古いファイルがあったので、念のため削除しています。
exe ファイル互換性設定とページングファイル設定および、NVIDIA コントロールパネルの「デバッグモード」とビデオカードの POWER LIMIT 60%に設定した後、長時間安定してプレイできるようになったものの、クラッシュする現象が相変わらず発生するので、こちらの情報 を参考に以下の対策をしてさらに様子見中です。
- ISLC(Intelligent Standby List Cleaner) を使ってスタンバイメモリを監視・解放設定
- Application Priority Changer でプロセス EasyAntiCheat の CPU アフィニティを 1つだけ設定
以下、ISLC(Intelligent Standby List Cleaner) および Application Priority Changer で設定した内容です。
Intelligent Standby List Cleaner (ISLC) を使ってスタンバイメモリを監視・解放するためのモニタリング設定をします。
中央にある Purge Standby list ボタンをクリックすることで手動でメモリ解放を行います。私の PC 環境では ISLC 起動後 Free Memory が少なかったので(5~6000MB 程度)、Purge Standby list を実行したところ 50000MB 以上になりました。ブラウザでタブを大量に開いたり閉じたりするためその影響があるかもしれません。(参考情報)
設定については Steam コミュニティガイド 内容のまま The list size is at least を 1500(MB)、Free memory is lower than に 19000(MB)に設定、Start ボタンを押してスタイバイメモリのモニタリングを開始します。
以下のオプションにチェックマークを入れることで ISLC を自動的に起動・モニタリング開始ができるようになります。
ISLC 画面左下にある「Start ISLC minimized and auto-Start monitoring.」にチェックマークを入れると ISLC 起動時に最小化して自動的にモニタリングを開始します。
ISLC 画面左下にある「Launch ISLC on user logon. (TaskScheduler)」にチェックマークを入れるとタスクスケジューラに ISLC を登録して PC 起動(ログオン)時 ISLC が自動的に起動します。
Application Priority Changer を使って Easy Anti-Cheat(EAC)の CPU アフィニティを変更します。
通常の起動方法では EAC のプロセスを検出することができず、手動で EAC プロセス(EasyAntiCheat)を追加・設定をしても CPU アフィニティを変更することができません。
Application Priority Changer で EAC を指定・設定できるようにするためには管理者権限で起動する必要があります。
Application Priority Changer の exe ファイルを右クリックからプロパティ画面を開き、互換性タブにある「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックマークを入れます。
EAC プロセスの CPU アフィニティを変更するためゲーム(Tom Clancy's The Division 2)と Application Priority Changer を起動します。
Application Priority Changer 起動後「追加」ボタンをクリックします。
監視対象の追加画面で「リストから追加」にある「選択画面を開く」をクリックします。
リスト内にある EasyAntiCheat にチェックマークを入れて選択完了ボタンをクリックします。管理者権限で起動しないと EasyAntiCheat がリスト内に表示されないので注意。
「CPU 割り当て」で CPU No. を 1 のみチェックマークを入れて追加ボタンをクリックします。
プロセスタブに追加されたプロセス名 EasyAntiCheat です。この状態であればプロセス登録は完了です。
ゲーム(Tom Clancy's The Division 2)起動中 Application Priority Changer が起動されていれば、しばらくすると設定した CPU アフィニティが反映されて「変更回数」がカウントされます。
プロセスの監視間隔はデフォルトで 30秒に設定されています。プロセスの監視秒数設定は「設定」ボタン→「システム」タブにあります。
- PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のパフォーマンスを改善するグラフィックス設定メモ (現在開いているページ)
- PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト
- PC ゲームで OS 巻き込んでフリーズしたり、ディスプレイドライバーの応答停止と回復でゲームがクラッシュしてまともにゲームできない場合の対処方法
- 特定の PC ゲームで起きるサウンドノイズ、音声早送りを解決する方法
- グラフィックスドライバ アンインストールソフト Display Driver Uninstaller (DDU) を使って NVIDIA GeForce ドライバを完全削除してみました
- UEFI BIOS 設定変更、ASUS P8Z68-V PRO/GEN3 編
- NVIDIA Inspector のインストールと設定をしてみました その1
- NVIDIA Inspector のインストールと設定をしてみました その2
- NVIDIA Inspector のインストールと設定をしてみました その3
- NVIDIA Inspector のインストールと設定をしてみました その4
- NVIDIA Inspector(Multi Display Power Saver)で P0(最大パフォーマンス)にならないときの対処方法