PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のパフォーマンスを改善するグラフィックス設定メモ
2019年3月15日に発売された PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のパフォーマンスガイド The Division 2 settings, system requirements, and performance が公開されていたので、数世代前の PC でもそこそこ快適に遊べるように設定してみました。
PC ゲーム ディビジョン2 パフォーマンス設定
PC Gamer で公開された The Division 2 settings, system requirements, and performance に従い、PC ゲーム ディビジョン2(Tom Clancy's The Division 2) のグラフィックスのクオリティをあまり下げずに、パフォーマンスを改善してみます。
パフォーマンスガイド の通りに設定したあとにベンチマークを実行して、どの程度変化があるのか確認してみました。グラフィックス以外の設定や PC スペックについては下記の通りです。
ちなみに数十時間プレイして、クラッシュ(フリーズ)はマルチで 1度発生したのみです。
- 垂直同期 ・・・ オフ
- フレームレート制限 ・・・ オフ
- ウィンドウモード ・・・ ウィンドウ(フルスクリーン)
- 解像度 ・・・ 1920 x 1200 (ウィンドウ(フルスクリーン)の場合、自動的に使用しているモニター解像度に強制設定)
- CPU ・・・ Intel Core i5-3570 (4コア 4スレッド 3.40GHz 定格、C-State やターボブーストはすべてオフ)
- GPU ・・・ GIGABYTE GeForce GTX 970 4GB OC モデル
- GeForce 419.35 Driver (2019年3月公開 ディビジョン2 Game Ready ドライバ)
- NVIDIA Inspector で P0 の Power Target を 50% に設定(フルロード時の GPU ブーストによるオーバークロックを抑制)
- メモリ ・・・ DDR3 32GB(8GB x 4) 1600MHz
- OS ・・・ Microsoft Windows 7 64bit Professional SP1 + 2019年2月分まで Windows Update 済み
- 仮想メモリ ・・・ システム管理サイズ(32GB)
- 使用しているセキュリティソフト MSE(Microsoft Security Essentials) で、ディビジョン2 がインストールされているフォルダを除外設定(影響度は不明)
PC ゲーム ディビジョン2 でパフォーマンスにほとんど影響がないグラフィックス設定項目
以下のグラフィックス設定項目は、パフォーマンスガイド によれば最高設定や有効化しても、最低設定や無効化と比べてパフォーマンスにそれほど影響がないとされている設定です。
すべて最高設定でも極端にパフォーマンスが落ちることはないようですが、私の環境では一部設定を変更しています。
- コンタクトシャドウ (Contact Shadows) ・・・ 全て高 (オフ、太陽:低、全て低、全て高)
- 精細化 (Sharpening) ・・・ 10 (0 ~ 10 の 11段階)
- パーティクル品質 (Particle Detail) ・・・ ウルトラ (低、中、高、ウルトラ)
- ベンチマークではほぼ変化はない?ようですが、ゲーム中、派手な爆発発生時にひどくカクつくことがあったので、私の環境では低に変更
- リフレクション品質 (Reflection Quality) ・・・ 高 (低、中、高)
- 植物の品質 (Vegetation Quality) ・・・ 高 (低、中、高)
- サブサーフェススキャタリング (Sub-Surface Scattering) ・・・ オン (オン / オフ)
- 視差マッピング (Parallax Mapping) ・・・ はい (はい / いいえ)
- 被写界深度 (Depth of Field) ・・・ オン (オン / オフ)
- 遠景のぼやけた表現が好きではないため、被写界深度はオフに設定
- レンズフレア (Lens Flare) ・・・ オン (オン / オフ)
- ビネット効果 (Vignette Effect) ・・・ オン (オン / オフ)
- 色収差 (Chromatic Aberration) ・・・ オン (オン / オフ)
- 投影テクスチャ解像度 (Projected Texture Resolution) ・・・ 512 (128、256、512)
- 高解像度の空テクスチャ (High Resolution Sky Textures) ・・・ はい (はい / いいえ)
- 地形の質 (Terrain Quality) ・・・ 高 (低、中、高)
PC ゲーム ディビジョン2 でパフォーマンスに影響があるグラフィックス設定項目
以下のグラフィックス設定項目は、パフォーマンスガイド によれば負荷が非常に高い設定です。
すべて最低設定や無効化、適切な値に設定することで非常に高いパフォーマンスが得られます。ゲームが重いようであればここの設定を変更すればだいぶ改善されると思います。
- シャドウ品質 (Shadow Quality) ・・・ 低 (低、中、高、非常に高い)
- スポットシャドウ (Spot Shadows) ・・・ 低 (低・中・高・非常に高い)
- スポットシャドウ解像度 (Spot Shadow Resolution) ・・・ 低 (低・中・高・ウルトラ)
- 解像度の調整 (Resolution Scale) ・・・ パフォーマンスをあげたい場合は 100%以外を設定 (50%、75%、85%、100%)
- ボリューメトリックフォグ (Volumetric Fog) ・・・ 低 (低、中、高、ウルトラ)
- ローカルリフレクション品質 (Local Reflection Quality) ・・・ 低 (低、中、高、非常に高い)
- パフォーマンスガイド にはこの設定項目に関する説明はありませんでしたが、設定を下げることでベンチマーク結果を見る限りパフォーマンスアップするようです
- 異方性フィルタリング (Anisotropic Filtering) ・・・ 1X (1X、2X、4X、8X、16X)
- アンビエントオクルージョン (Ambient Occlusion) ・・・ 低 (低、中、高、非常に高い)
- オブジェクト品質 (Object Detail) ・・・ この記事でのベンチマーク時およびゲームプレイ中は 10 に設定 (0 ~ 100 の 101段階)
- オブジェクト描画距離に影響がある設定のため 0 にすればパフォーマンスがよくなりますが、その分オブジェクト表示数がかなり省略されます
- エクストラ・ストリーミング距離 (Extra Streaming Distance) ・・・ 0 (0 ~ 10 の 11段階)
- 水の質 (Water Quality) ・・・ 低 (低・中・高)
PC ゲーム ディビジョン2 ベンチマークテスト
PC スペックおよびゲーム内設定 の条件で、各種グラフィックス設定項目の 最高設定・有効化 および 最低設定・無効化・設定値調整 を行いベンチマークを計測してみました。
ゲーム起動直後のベンチマークはなぜか低い結果を出すことがあったので、何回か実行して同じような計測内容のものをベンチマーク結果としました。
PC ゲーム ディビジョン2 ベンチマーク結果 (ローカルリフレクション品質 ・・・ 非常に高い)
各種グラフィックス設定を 最高設定・有効化 および 最低設定・無効化・設定値調整 して、ローカルリフレクション品質を 「非常に高い」 にした状態でのベンチマーク結果です。
スコアは約 6,000、平均 fps は 70 に届かないくらいで、CPU 使用率より GPU 使用率が高い結果となっています。
PC ゲーム ディビジョン2 ベンチマーク結果 (ローカルリフレクション品質 ・・・ 低)
こちらは 同じ条件 でローカルリフレクション品質を最低の 「低」 に変更したベンチマーク結果です。
スコアは 約 6,500、平均 fps は 70 を超え、GPU 使用率が減って CPU 使用率と同等または低い使用率となる結果となっています。
この結果からローカルリフレクション品質の設定を下げることで、パフォーマンスを上げられることがわかります。
PC ゲーム ディビジョン2 ベンチマーク結果 (ローカルリフレクション品質 ・・・ 低、解像度の調整 ・・・ 75%、パーティクル品質 ・・・ 低)
こちらは 先ほどのローカルリフレクション品質 「低」 に加えて、解像度の調整を 「100%」 から 「75%」 に、パーティクル品質を 「ウルトラ」 から 「低」 に変更した状態でのベンチマーク結果です。
GPU 使用率がさらに下がりながらも、スコアは 7,000 を超え、平均 fps は 80 まで上がるという結果になりました。
常にこのベンチマーク結果通りにプレイできればそれなりに快適に遊べるはずなのですが、各エリアがシームレスに移動できるためか、あるタイミングでエリアを行き来すると数秒ほど操作を受け付けなくなって画面がガクガクになることがあります。(特にキャラクターロード直後のマップ内移動で顕著)
SSD にゲームをインストールしているのでストレージが原因とはちょっと思えません。この辺はマシンスペックの限界なのか、ゲーム側の問題なのか、サーバー側の問題?なのかちょっとわかりません。(サーバーとの通信が止まると発生するような情報を見ましたが真偽は不明)
マルチメディア タスク スケジューラ CPU 割り当てを設定したうえで、タスクマネージャーからディビジョン 2 プロセスの優先度の設定を 「高」 に変更 することでだいぶ改善されました。
リリース直後の大型タイトルゲームではなにかしらトラブルが発覚することがあるので、今後継続的なアップデートなどで解決されていくかもしれません。
PC ゲーム ディビジョン2 デフォルトの操作設定から変更
以下、デフォルトの操作設定オプションから自分のプレイスタイルにあわせて変更した設定内容のメモです。
- マウススムージング ・・・ 5 → 0
- マウスの反応に違和感を感じるので最小値の 0 に変更
- ゲームパッド無効化 ・・・ いいえ → はい
- ゲームコントローラーを使わない場合は、トラブル防止のため無効化に設定変更
- 移動操作によるカバー解除 ・・・ オン → オフ
- カバー中に移動すると、カメラ操作とカバー内移動で不意にカバー解除が発生してしまうため、オフに変更(カバー解除操作はスペースキー)
- 角を曲がる速度 ・・・ 遅い → 早い
- 素早く角を曲がれるようにするため早いに変更
- 長押しで照準〔マウス〕 ・・・ はい → いいえ
- クリック押しっぱなしによるエイムは疲れるので、マウスクリック切り替え式エイムに変更
- レティクルの太さ ・・・ 50 → 0
- 少しでも視認性を上げるため、レティクル(照準線)の太さは最小値の 0 に変更
- メニューグリッチ効果 ・・・ オン → オフ
- メニューを開いた時のノイズのようなエフェクト設定 - オフすればノイズエフェクトがなくなる
- メニューストロボ効果 ・・・ オン → オフ
- メニューを開いた時のリストが一瞬光るエフェクト設定 - オフにすれば光らなくなる
- 視野拡大 ・・・ 0 → 25(最大)
- FOV 設定 - 好みに応じて設定
- 照準中の視野角帳 ・・・ 0 → 25(最大)
- 右クリック照準時の FOV 設定 - 好みに応じて設定
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