PC ゲーム Batman: Arkham City GOTY Edition 日本語化とゲームプレイ最適化メモ
PC ゲーム Batman: Arkham City GOTY Edition 日本語化とゲームプレイ最適化メモです。
PC ゲーム Batman: Arkham City GOTY Edition 日本語化情報
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition の日本語化について。
基本的にネット上で紹介されている日本語化手順は、BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)(手順 1-A) → 実績対応フォント(手順 2-A) or 実績対応フォント MOD(手順 2-B) → オプションで テキスト抽出反映ツールを使った csv 有志翻訳ファイル取り込み(手順 3) という流れで導入すれば、ゲームをプレイするのに十分な日本語化環境を構築することができます。
その過程でわかったのですが、Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition には日本語翻訳ファイルがインストール先にすでに存在しており、あとはフォントファイルの配置と設定で有効化すればいいだけの状態となっていました。
そのため、BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)(手順 1-A) を使わない フォントファイル配置と設定ファイル書き換え日本語化(手順 1-B) や、実績対応フォント MOD(手順 2-B) 導入を前提とした 設定ファイル書き換えのみ日本語化(手順 1-C) でも日本語化が可能であることがわかりました。
ここまでは BAC 日本語化キット がなくても手動で日本語化できるようになってますが、csv 有志翻訳ファイル取り込み だけは、BAC 日本語化キット に含まれるテキスト抽出反映ツール(BAC_JpTool.exe)がほぼ必須です。手動で翻訳内容の書き換えも可能ですが、csv 有志翻訳ファイルの変更点が非常に多いため、テキスト抽出反映ツール(BAC_JpTool.exe)を使うのが現実的です。
実績対応フォント(手順 2-A) は Batman: Arkham City 日本語化ファイルまとめ からと 作者(k_kou 氏)が再公開 したものからダウンロードできますが、WinMerge で比較したところ中身は同じでしたので、どちらのファイルをダウンロードして使用しても問題ないと思います。なお、もう一つある 実績対応フォント MOD(手順 2-B) を導入するのであれば、実績対応フォント(手順 2-A) は不要です。
csv ファイルについては Batman: Arkham City 日本語化ファイルまとめ と 5ch Batman シリーズスレ からダウンロードできますが、ファイル日時を見る限り こちらのスレで公開されていた csv ファイル (2012年12月12日版)(リンク切れ) と同等のファイル内容と思われます。
過去に Batman: Arkham City 日本語化 CSV ファイル最終版 9443.zip (2013年10月30日版)(リンク切れ) が公開 されていたことがあり、名前の通りおそらくこちらのファイルが最終版だと思いますが、すでにダウンロードできずどこにも再配布されてないようです。運よくこのファイルをダウンロードしてあったので、こちらで 公開 しておくことにしました。
csv ファイル内容の違いについて知りたい場合は、WinMerge などのツールを使って比較してください。
Epic 版 Batman Arkham City Game of the Year Edition の日本語化は Steam 版 と同様に可能ですが、いくつか手順が決まっています。詳細については こちら から確認してください。
PC ゲーム Batman: Arkham City GOTY Edition 日本語化手順
今回、日本語化の動作確認するためにインストールした Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition です。
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition のインストール先フォルダを開きたい場合、Steam ライブラリからプロパティ画面を開き、ローカルファイルを閲覧をクリックすることでインストール先フォルダにすぐにアクセスできます。
手順 1-A : Batman: Arkham City GOTY Edition - BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe) インストール
Batman: Arkham City 日本語化ファイルまとめ から BAC 日本語化キット 0.6 をダウンロードして展開・解凍したら、日本語化MOD フォルダにある BAC_Jp_Setup.exe を実行します。
Batman:Arkham City日本語化簡易セットアップ画面が開きますので、ここで必要な設定をします。
「インストールフォルダ」 と 「ユーザー設定フォルダ」 の設定と 「使用フォント」 を指定します。
「ユーザー設定フォルダ」 に入力済みのパス名は、旧版のフォルダ名が指定されているため GOTY 版用に修正が必要です。このフォルダ(中身は ini ファイル)は、ゲームを起動しないと生成されませんので一度ゲームを起動しておいてください。
- ×
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City\BmGame\Config
- ○
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
以上の設定が終わったら適用ボタンをクリックします。
完了しました。のメッセージが表示されたら完了です。
終了ボタンを押して画面を閉じます。この時点で主要な日本語化作業は完了ですので、ゲームを起動すれば日本語で表示されるようなります。
Epic 版 Batman Arkham City Game of the Year Edition では Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition と異なり、日本語が表示できるようになるタイミングと設定が異なっています。
詳細については こちら にまとめました。
ちなみに画面下にはログが残っていますので、このログ内容を調べることでどのファイルがコピーされたか、どのファイルが書き換えられたかがわかります。
次にフォント導入のために、実績対応フォント(手順 2-A) か 実績対応フォント MOD(手順 2-B) に進みます。
手順 1-B : Batman: Arkham City GOTY Edition - BAC 日本語化キット不要、フォントファイル配置と設定ファイル書き換え日本語化作業
BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)(手順 1-A) を使わずに、フォントファイルの配置と設定ファイル書き換えのみで日本語化する方法を説明します。
Epic 版 Batman Arkham City Game of the Year Edition では公式日本語ファイルの JPN ファルダ(~.jpn ファイル)がないため、いきなりこの手順から日本語化作業はできません。
Steam 版 から JPN フォルダをコピーすれば可能ですが、いくつか手順が決まっています。
詳細については こちら から確認してください。
BAC 日本語化キット でインストールした場合にログ内容が表示されるようになっています。このログ内容を見ることで、BAC 日本語化キット を使わなくても日本語化に必要な作業内容がわかるようになっています。
以下、BAC 日本語化キット インストール時のログ内容を見やすいように一部加工して公開します。クリックするとログ内容を開きます。
ログ内容に コピー: ~ ファイルが存在するためスキップ が連続して残っていますが、これは BmGame\Localization
フォルダにある翻訳データ INT フォルダの int ファイルをコピーして、JPN フォルダに拡張子 jpn に変更して配置しようとしたけど、すでにファイルが存在するためにスキップ処理されてコピーできなかったという意味になっています。
この中で Version.jpn と VersionData.jpn ファイルのみコピー処理に成功していますが、ただのバージョンデータでしかなく翻訳と関係のないファイルのため、あってもなくても影響ありません。
推測ですが BAC 日本語化キット の当初の役割として、コピーした英語版ファイルを日本語用の下地ファイルとさせて、同梱ツールの テキスト抽出反映ツールを使って csv 翻訳ファイルを取り込む という形で機能させていたのではないかと思われます。
また、(リンク切れ)こちら(Internet Archive)にある情報から推測すると、ゲーム側のアップデートにより公式日本語ファイルがゲームに内包されたことで、GOTY 版以降は英語版翻訳データのコピー処理がほぼ不要になった可能性があります。
BAC 日本語化キット を使う前に手動でバックアップしたゲームデータと、BAC 日本語化キット 適用後ゲームデータを WinMerge で比較しました。上の画像が差分結果です。
ゲームインストール先 BmGame\CookedPCConsole
フォルダに BAC 日本語化キット の fonts_jp.upk と fonts_jp_small.upk を配置します。(実績対応フォント(手順 2-A) か 実績対応フォント MOD(手順 2-B) を導入する場合は、代わりのフォントを使うためその場合はフォント配置不要)
BmGame\Localization\JPN
フォルダにある version.jpn と versiondata.jpn は BAC 日本語化キット でコピーされたただのバージョンデータです。オリジナルの JPN フォルダには存在しなかったので、あってもなくても影響はおそらくありません。
Launcher.ini ファイルと GFxFonts.JPN ファイルの差分内容と書き換え箇所については、以下説明します。
ゲームインストール先 BmGame\Localization\JPN
フォルダにある BAC 日本語化キット 適用前(右側)・後(左側)の GFxFonts.JPN ファイル差分結果です。
次に書き換え方法の説明ですが、実績対応フォント(手順 2-A) を導入する際には、再度書き換えることになります。実績対応フォント MOD(手順 2-B) を導入する場合は、GFxFonts.JPN ファイルごと差し替えることになるため、書き換えが不要になります。
[FontLib] セクションを書き換えます。(fonts と Fonts、小文字の f と 大文字 F が違う箇所がありますが、大文字小文字の違いによる影響はないかもしれません)
[FontLib]
FontLib=Fonts_jp.fonts_jp
[FontLib]
FontLib=Fonts_jp.Fonts_jp
FontLib=Fonts_jp_small.Fonts_jp
[Fonts] セクションにある Game、OCR、Title にある BAC Game を 6つあるフォント名のどれかに書き換えます。
[Fonts]
Game=BAC Game
OCR=BAC Game
Title=BAC Game
Gothic
Mincho
Cinecap
Gothic_small
Mincho_Small
Cinecap_small
ゲームインストール先 BmGame\Config
フォルダにある BAC 日本語化キット 適用前(右側)・後(左側)の Launcher.ini ファイル差分結果です。
[Launcher.CultureMap] セクションに ja=Jpn を追加することでランチャー画面が日本語で表示されます。
Epic 版 Batman Arkham City Game of the Year Edition ではランチャー画面の日本語化は確認できていません。
[Launcher.CultureMap]
ja=Jpn
[Launcher.CultureMap] セクションに追加した ja=Jpn を ja=Int に変更すればで、ランチャー画面を日本語から英語に変更できます。
[Launcher.CultureMap]
ja=Int
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BAC 日本語化キット 適用前(右側)・後(左側)の UserEngine.ini ファイル差分結果です。
マイドキュメントの Config フォルダなどの ini ファイルは、ゲームを起動しないと生成されません。一度ゲームを起動して ini ファイルを生成してください。
UserEngine.ini ファイル、[Engine.Engine] セクションにある Language=Int を Language=Jpn に書き換えます。
[Engine.Engine]
Language=Int
[Engine.Engine]
Language=Jpn
UserEngine.ini の代わりに BmEngine.ini にある [Engine.Engine] セクションの Language=Int から Language=Jpn への書き換えでも可能 です。
Epic 版 Batman Arkham City Game of the Year Edition では、BmEngine.ini にある [Engine.Engine] セクションの Language=Int を、Language=Jpn に手動で書き換え が個人的に推奨です。
同様な設定を UserEngine.ini にしても Epic 版 の日本語化は可能ですが、UserEngine.ini ファイルを読み取り専用にしないと日本語化されません。
UserEngine.ini ファイルを読み取り専用にした場合、ゲーム起動時に Microsoft .NET Framework エラー画面 が表示される場合ありますが、続行ボタンをクリックすれば先に進みます。
以上で BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)(手順 1-A) を使わなくても BAC 日本語化キット 相当の設定が可能です。何らかの理由で BAC 日本語化キット が使えない・使いたくない場合は以上の設定を手動で行うことになります。
次にフォント導入のために、実績対応フォント(手順 2-A) か 実績対応フォント MOD(手順 2-B) に進みます。
手順 1-C : Batman: Arkham City GOTY Edition - BAC 日本語化キット不要、実績対応フォント MOD 用設定ファイル書き換え日本語化作業
BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)(手順 1-A) を使わず、実績対応フォント MOD(手順 2-B) を導入する前提で、設定ファイル書き換えのみで日本語化する方法を説明します。
Epic 版 Batman Arkham City Game of the Year Edition では公式日本語ファイルの JPN ファルダ(~.jpn ファイル)がないため、いきなりこの手順から日本語化作業はできません。
Steam 版 から JPN フォルダをコピーすれば可能ですが、いくつか手順が決まっています。
詳細については こちら から確認してください。
手順 1-B フォントファイル配置と設定ファイル書き換え日本語化手順 で説明した内容のうち、設定ファイル書き換え部分だけをやります。やり方は下記リストの通りです。
マイドキュメントの Config フォルダなどの ini ファイルは、ゲームを起動しないと生成されません。一度ゲームを起動して ini ファイルを生成してください。
次にフォント導入のため 実績対応フォント MOD(手順 2-B) に進みます。
手順 2-A : Batman: Arkham City GOTY Edition - 実績対応フォント インストール
Batman: Arkham City 日本語化ファイルまとめ か 作者(k_kou 氏)が再公開した URL から実績対応フォントをダウンロードします。ファイル名は BatmanAC_GOTY_font.7z で、どちらからダウンロードしてもファイル内容は同じです。
BatmanAC_GOTY実績対応フォントフォルダにある normal または small フォルダにある fonts_en.upk ファイルをコピーします。
インストール先 BmGame\CookedPCConsole
フォルダにある同名ファイル fonts_en.upk と差し替えます。
インストール先 BmGame\Localization\JPN
フォルダの GFxFonts.JPN を開き、BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)(手順 1-A) や 手順 1-B で書き換えた GFxFonts.JPN ファイルの [FontLib] セクション を、次のように手動で書き換えます。
[FontLib]
FontLib=Fonts_jp.Fonts_jp
FontLib=Fonts_jp_small.Fonts_jp
[FontLib]
FontLib=Fonts_en.fonts_en
BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)(手順 1-A) や フォントファイル配置と設定ファイル書き換え日本語化作業(手順 1-B) で、Batman Arkham City GOTY\BmGame\CookedPCConsole
フォルダに配置した fonts_jp.upk と fonts_jp_small.upk は不要となるので削除してかまいません。
本作業後でも 実績対応フォント MOD(手順 2-B) の導入は可能です。ここで導入・編集したファイルをそのまま差し替えるので影響ありません。
csv 有志翻訳ファイルを取り込みたい場合は 手順 3 へ進んでください。
手順 2-B : Batman: Arkham City GOTY Edition - 実績対応フォント MOD インストール
kagikn さんのサイトで公開している Batman: Arkham City 日本語化用フォント MOD をダウンロードして展開・解凍します。
CookedPC フォルダがある場合は CookedPCConsole にリネーム(名前変更)します。
これはゲームインストール先 BmGame フォルダには CookedPC フォルダがないためです。
CookedPC フォルダには fonts_en.upk があるだけなので、わざわざフォルダをリネームしなくても該当するファイルを手動で差し替えする方法でも構いません。
Batman: Arkham City 日本語化用フォント MOD の(リネームした) CookedPCConsole フォルダと Localization フォルダを、ゲームインストール先 BmGame フォルダにある同名フォルダへ上書きします。
ゲームを起動してフォントの変更が反映 されているかどうか確認します。
(オプション)手順 3 : Batman: Arkham City GOTY Edition - BAC 日本語化キットのテキスト抽出反映ツール(BAC_JpTool.exe)を使った csv 有志翻訳ファイル取り込み
BAC 日本語化キット に含まれるテキスト抽出反映ツール(BAC_JpTool.exe)を使って、csv 有志翻訳ファイルを取り込んでみます。
csv 有志翻訳ファイルは Batman: Arkham City 日本語化ファイルまとめ または 5ch Batman シリーズスレ から 2012年12月12日版の csv ファイルがダウンロードできます。
AC 日本語 csv ファイル 9443.zip (2013年10月30日版) を使用したい場合は こちら からダウンロードしてください。
テキスト抽出反映ツール BAC_JpTool.exe を起動します。
テキスト抽出反映ツールが起動したら、Batman:Arkham Cityインストールフォルダで選択ボタンからインストールされているフォルダを指定します。
テキスト抽出反映ツールで csv 有志翻訳ファイルを取り込むと、バックアップを取らずに公式日本語訳に上書きしてしまうので、必要に応じてインストール先 BmGame\Localization\JPN
フォルダを手動でバックアップしておいてください。
JPN テキスト反映にある反映実行ボタンをクリックして、有志翻訳ファイルの BatmanArkhamCityGotyJP.csv を選択して取り込めれば、csv データの反映は完了です。
Batman: Arkham City GOTY Edition 日本語化スクリーンショット
手順 1-A、手順 1-B、手順 1-C で Launcher.ini ファイル、[Launcher.CultureMap] セクションに ja=Jpn を追加していればランチャー画面が日本語化されます。ja=Int ランチャー画面は英語になります。
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition 日本語化後のスクリーンショットを公開します。以下、クリックするとスクリーンショットが開きます。
PC ゲーム Batman: Arkham City GOTY Edition カスタマイズ情報
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition のプレイ環境を快適にするカスタマイズ情報をまとめました。
基本的に %USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある ini ファイルを書き換えます。変更後はゲーム側による勝手な上書きを防ぐために、ファイルを読み取り専用にします。
ini ファイル書き換え後に読み取り専用の設定を忘れてしまうと、ゲーム側で多数の重複項目を追加してしまい、カスタマイズした内容が反映されないことがあります。その場合は手動で重複した項目を削除することもできますが、該当する ini ファイルを削除して最初からやり直したほうが早いでしょう。削除した ini ファイルはゲーム起動時に再生成されます。
起動ロゴスキップ
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition の起動ロゴスキップ方法は以下 2通りありますが、PCGamingWiki によればうち一つは非推奨となっています。
起動ロゴスキップ推奨方法は、Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition インストール先 BmGame\Movies
フォルダにある StartupNV.swf、Startup.swf を移動 or 削除 or 名前変更します。
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BmEngine.ini を開き、bForceNoMovies=FALSE を bForceNoMovies=TRUE に書き換える方法がありますが、PCGamingWiki によればゲーム中の音が失われる現象があるそうなので、こちらの方法は非推奨となっています。
マウス感度変更&マウススムージング無効化
マウス感度を変更したい場合は、%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BmInput.ini を開き、6行目にある MouseSensitivity の値(デフォルト値 30.0)を変更します。
マウススムージングを無効化したい場合は、%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BmInput.ini を開き、8行目にある bEnableMouseSmoothing を false に変更します。
何らかのタイミング(ランチャー画面での設定変更など)で BmInput.ini のマウス感度やマウススムージングが初期設定に戻されることがあるようであれば、操作設定を一通り変更したら 読み取り専用 に変更したほうがいいかもしれません。
HD テクスチャパック用設定
HD Texture Pack および ReShade を使うための推奨設定をします。
ランチャー画面より次の設定項目を変更します。
- ANTI-ALIASING - DISABLED
- DIRECTX11 FEATURES - OFF
- DIRECTX11 TESSELLATION - OFF
- AMBIENT OCCLUSION - NO
- アンチエイリアス - オフ
- DIRECTX11 の特性 - オフ
- DIRECTX11 TESSELLATION - オフ
- アンビエントオクルージョン - いいえ
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BmEngine.ini を開き、[TextureStreaming] セクションにある Poolsize の値を 0 もしくは 2048 ~ 4096 に設定します。
同じく BmEngine.ini の [SystemSettings] セクションにある AllowD3D10 と AllowD3D11 を False に設定します。
以上の設定が終わったら、BmEngine.ini を 読み取り専用 にします。再度編集したい場合は、読み取り専用を解除してから編集します。
フレームレート(fps)制限解除
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition のフレームレート(fps)制限解除方法は、%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BmEngine.ini を開き、各項目や値を変更 します。
具体的な変更方法については 以前公開した同じゲームエンジンを使用している PC ゲーム OUTLAST のフレームレート(fps)制限解除記事 よりご確認ください。
アンリアルエンジン 3 を採用しているゲームであれば設定変更する項目は同じ です。(ini ファイル名はゲームによって違うので都度確認が必要)
ただし、必ずしもうまく動作するとは限らないので、いくつかある設定項目を変更して試行錯誤してみるしかありません。
BmEngine.ini ファイルの設定を変更したら、ファイルを 読み取り専用 にします。
上記のファイルを編集してもうまく動作しないようであれば、インストール先 BmGame\Config
フォルダにある DefaultEngine.ini を変更して、読み取り専用 にしてみてください。
FOV 変更
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition では ini ファイルにキーバインドを追加することで FOV を変更することができます。
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BmInput.ini を開き、[Engine.PlayerInput] セクションに以下の FOV 変更キーバインドを追加します。Name=
に未割当の任意のキーを割り当てます。ここでは F10 キーを割り当てています。
[Engine.PlayerInput]
Bindings=(Name="F10", Command="fov 100")
上の画像がデフォルト FOV、下の画像は FOV 100 のスクリーンショットです。
キーボード・マウス操作時のクイックファイアー設定
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition には クイックファイアー と呼ばれるコントローラーの 2つのボタンを組み合わせる操作方法があるのですが、キーボード操作ではクイックファイアーの設定ができないようです。
キーボード操作でも クイックファイアー を設定したい場合は、PCGamingWiki にその設定方法が説明されています。
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある UserInput.ini ファイルを開き、IniVersion=6.9 以下に次のキーバインドを追加します。
Bindings=(Name="KEY1",Command="HoldToZoom | QuickGadgetY", Shift=false, Control=false, Alt=false, bIgnoreShift=false, bIgnoreCtrl=false, bIgnoreAlt=false):META:COM_QUICK_GADGET1,1,-1,-1,"",false,true,CI_QuickWhip
Bindings=(Name="KEY2",Command="HoldToZoom | QuickGadgetB", Shift=false, Control=false, Alt=false, bIgnoreShift=false, bIgnoreCtrl=false, bIgnoreAlt=false):META:COM_QUICK_GADGET3,1,-1,-1,"",false,true,CI_QuickCaktrops
キーバインドを追加したら、KEY1 と KEY2 に未割当のキーを設定します。すでに割り当て済みのキーと重複すると機能しないようです。
続けて UserInput.ini より、以下のキーバインドを探して Name="Unbound"
に設定します。初期設定ではおそらく Unbound になっていると思います。
Name="Unbound"
に設定するキーバインド
.Bindings=(Name="Unbound",Command="PCQuickGadget 1", Shift=false, Control=false, Alt=false, bIgnoreShift=false, bIgnoreCtrl=false, bIgnoreAlt=false):META:COM_QUICK_GADGET1,1,-1,-1,"",false,true,CI_QuickBatClaw,CI_QuickCaltrops
.Bindings=(Name="Unbound",Command="PCQuickGadget 3", Shift=false, Control=false, Alt=false, bIgnoreShift=false, bIgnoreCtrl=false, bIgnoreAlt=false):META:COM_QUICK_GADGET3,1,-1,-1,"",false,true,CI_QuickMagBlast
物理エンジン PhysX オフ設定方法
物理エンジン PhysX をオフにしたい場合は、ランチャー画面より HARDWARE ACCELERATED PHYSX(ハードウェア・アクセレレーター PHYSX) を OFF(オフ)に変更します。デフォルトは NORMAL(ノーマル)。
PC ゲーム Batman: Arkham City GOTY Edition - HD Texture Pack 導入方法
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition の HD Texture Pack 導入方法について。
基本的に前回の記事 Batman: Arkham Asylum GOTY Edition - HD Texture Pack 導入方法 と同じ手順で導入できます。詳細な手順や内容についてはそちらの記事をお読みください。
事前に HD テクスチャパック用設定 を済ませておきます。
Steam コミュニティガイドから HD Texture Pack をダウンロードします。2019年9月時点では V5 が公開されており更新が続いています。
HD Texture Pack の導入には 同梱の TexMod というツールを使う必要がありますが、使い勝手がイマイチなところがあります。その場合は代用ツールとしてちょっと面倒ですが TexMod とセットで使える EasyTexMod が対応しているので、そちらを使ったほうがいいでしょう。
HD Texture Pack 作者もこの問題は認識しているようですが、手がけている Mod の更新など時間の都合上で手を付けられないようです。
TexMod の使い方
TexMod の使い方の使い方については前回の記事 Batman: Arkham Asylum GOTY Edition - HD Texture Pack 導入方法 → TexMod の使い方 を参考にしてください。
基本的に一つのモデル・素材に対して、一つのテクスチャファイルしか適用できません。今回ダウンロードした HD Texture Pack には Cape テクスチャファイル(.tpf)が複数ありますが、一つまでしか対応していないので注意してください。
EasyTexMod の使い方
EasyTexMod の使い方の使い方については前回の記事 Batman: Arkham Asylum GOTY Edition - HD Texture Pack 導入方法 → EasyTexMod の使い方 を参考にしてください。
「Select Game EXE file name」 には Binaries\Win32
フォルダにある BatmanAC.exe を指定してください。
Batman: Arkham City GOTY Edition - HD Texture Pack スクリーンショット
HD Texture Pack 有無によるテクスチャの違いを比較したスクリーンショットを公開します。
デフォルトのバットマンスキン・テクスチャです。
HD Texture Pack V5 の Cape - Velvet.tpf + Remastered Suit.tpf を適用したバットマンスキン・テクスチャのスクリーンショットです。スーツやマントの質感が向上しているのが確認できます。
PC ゲーム Batman: Arkham City GOTY Edition - ReShade インストール
Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition に ReShade をインストールして公開されているプリセットを導入してみました。あらかじめ HD テクスチャパック用設定 が済んでいることを確認してください。
ReShade の詳細な導入方法については 以前公開した Steam 版 バイオハザード RE:2 - ReShade のインストールと設定方法の記事 を参照してください。
Binaries\Win32
フォルダにある BatmanAC.exe を指定して Direct3D 9 を選択してください。
EasyTexMod を導入していた場合は BatmanAC_REAL.exe ファイルを指定して Direct3D 9 を選択します。
エフェクトファイルのダウンロード画面が表示されたら、Uncheck All ボタンをクリックしてすべてのチェックマークを外した状態で、Borders、ChromaticAberration(= CA)、Deband、Emphasize、FilmGrain、LightDOF、MultiLUT、ReflectiveBumpMapping、SMAA の 9項目にチェックマークを入れてダウンロードします。
ReShade のインストールが完了したら、Steam コミュニティガイドから ReShade Presets V5 プリセットファイルをダウンロードして、Shaders フォルダと Textures フォルダを、インストール先 Binaries\Win32\reshade-shaders
フォルダにある同名の Shaders フォルダと Textures フォルダに上書きします。
ReShade メニューの Home タブにある Edit preprocessor definitions ボタンをクリックして、以下の項目をすべて 0 にします。
ウィンドウモードでは Edit preprocessor definitions ボタンを押しても表示されないことがあったので、その場合はフルスクリーンモードに切り替えてみてください。
RESHADE_DEPTH_INPUT_IS_UPSIDE_DOWN=0
RESHADE_DEPTH_INPUT_IS_REVERSED=0
RESHADE_DEPTH_INPUT_IS_LOGARITHMIC=0
ReShade Presets V5 プリセット 1 - Beta.ini を読み込んだ時の設定内容とスクリーンショットです。一番負荷が高いプリセットになっています。
この Beta プリセットのみ MultiLUT.fx (カラーグレーディング) のオプションリストで Vibrant2 が設定されています。他のプリセットは Return To Arkham が設定。
ReShade Presets V5 プリセット 2 - High End.ini を読み込んだ時の設定内容とスクリーンショットです。
ReShade Presets V5 プリセット 3 - MAIN.ini を読み込んだ時の設定内容とスクリーンショットです。
ReShade Presets V5 プリセット 4 - Low End.ini を読み込んだ時の設定内容とスクリーンショットです。
ReShade Presets V5 プリセット 5 - LightMode.ini を読み込んだ時の設定内容とスクリーンショットです。
この LightMode プリセットのみ、ランチャー画面にある アンビエントオクルージョン(Ambient Occlusion)の有効化を推奨しています。
Epic 版 Batman: Arkham City GOTY Edition - 日本語化について
Epic 版 Batman Arkham City Game of the Year Edition の日本語化は可能ですが、Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition と異なり、日本語が表示できるようになるタイミングと設定が決まっています。(フォントは影響ありません)
Epic 版 で 手順 1-A の Batman: Arkham City GOTY Edition - BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe) をインストールした時点ではまだ日本語表示ができません。
このタイミングで Epic 版 の日本語が表示できない原因は次の通りです。
- Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition のインストール先
Batman Arkham City GOTY\BmGame\Localization
にあった公式日本語ファイルの JPN フォルダ(~.jpn ファイル)がない - BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe) は日本語を表示するために、Localization フォルダに言語ファイルの JPN フォルダ(~.jpn ファイル)をコピーするが、BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe) でコピーしたファイルの中身は英語版のまま(Steam 版 で 手順 1-A の BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)を実行しても日本語が表示できる 理由は、すでにある公式日本語ファイル JPN フォルダ(~.jpn ファイル)への上書き処理をスキップしているため)
そのため、BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe) を使わない、公式日本語ファイル JPN フォルダがある前提の日本語化作業、手順 1-B:フォントファイル配置と設定ファイル書き換え日本語化 と 手順 1-C:設定ファイル書き換えのみ日本語化 は Epic 版 では対応できないことになります。
日本語が表示できるようにするには、次のいずれかの作業が必要です。
- 手順 1-A : BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe)インストール 後、(オプション)手順 3 : BAC 日本語化キットのテキスト抽出反映ツール(BAC_JpTool.exe)を使った csv 有志翻訳ファイルを取り込む 作業まで進める
- Steam 版 Batman: Arkham City - Game of the Year Edition があれば、
Batman Arkham City GOTY\BmGame\Localization\JPN
フォルダにある ~.jpn ファイルをコピーして、Epic 版 Batman Arkham City Game of the Year Edition の同フォルダに配置してから、手順 1-A : BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe) を実行
もう一つ日本語化できない原因に、Steam 版 では %USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BmEngine.ini または UserEngine.ini の、[Engine.Engine] セクションにある Language=Int を Language=Jpn に書き換えることで日本語化できますが(UserEngine.ini は 手順 1-A : BAC 日本語化キット(BAC_Jp_Setup.exe) 実行時点で書き換え済み、BmEngine.ini は 手順 1-B の一部で手動で書き換えが必要)、Epic 版 ではゲーム起動時に ini ファイルが勝手に書き換えられてしまう(元に戻ってしまう)ことがあるためです。
そのため Epic 版 の場合は次の 1. か 2. のいずれかの設定と注意点を守ることで(個人的にエラーメッセージが表示されない 1. を推奨)、暫定的ですが日本語化した状態でゲームが起動するようになります。
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある BmEngine.ini の [Engine.Engine] セクションにある Language=Int を Language=Jpn に書き換え(個人的に推奨)- ランチャー画面の SETTINGS からグラフィックスや操作設定を変更したり、何も変更しなくても OK ボタンをクリックしたり、その他なんらかの設定変更で英語版(Language=Int)に戻ることがある
- 英語版に戻った場合、再度 BmEngine.ini ファイルを開き [Engine.Engine] セクションの Language=Int を Language=Jpn に書き換える
%USERPROFILE%\Documents\WB Games\Batman Arkham City GOTY\BmGame\Config
フォルダにある UserEngine.ini の [Engine.Engine] セクションにある Language=Int を Language=Jpn に書き換え後、UserEngine.ini ファイルを読み取り専用にする- UserEngine.ini ファイルを読み取り専用にした場合、起動時に Microsoft .NET Framework エラー画面 が表示されるが続行ボタンを押せば起動する
- PC ゲーム Batman: Arkham Asylum GOTY Edition 日本語化とゲームプレイ最適化メモ
- PC ゲーム Batman: Arkham City GOTY Edition 日本語化とゲームプレイ最適化メモ(現在開いているページ)
- PC ゲーム Batman: Arkham Origins 日本語化とゲームプレイ最適化メモ
- PC ゲーム Batman: Arkham Knight ゲームプレイ最適化メモ
- PC ゲーム Borderlands GOTY Enhanced ゲームプレイ最適化メモ
- PC ゲーム Borderlands 2 GOTY ゲームプレイ最適化メモ
- PC ゲーム Borderlands The Pre-Sequel ゲームプレイ最適化メモ
- PC ゲームが起動しない・安定しない場合に確認と設定したほうがいいかもしれないリスト
Re:Re: epic games storeについて
ご返信ありがとうございます。
とても丁寧でわかりやすかったです。記事にも追加していただき、嬉しく思います。
これからもお世話になります。