トヨトミ 石油ストーブのしん(芯)を交換してみました
2012年に購入して毎シーズン稼働させているトヨトミ 石油ストーブ RS-S23C、シーズン終了後はメンテナンスとクリーニング を必ず行い大切に使ってきましたが、年々着火しにくくなり着火後すぐに立ち消えてしまうようになってしまいました。
それまでは から焼きクリーニング(しんの手入れ) をすることで解決できましたが、しばらく使用していると再びダメになってしまうという状態でした。
トヨトミ公式サイトにある、よくある質問情報によれば 「しんの寿命は 3年から 5年前後」 と、使用環境や灯油の状態、日ごろの手入れ次第で長く使えるとはいえ、2012年から毎シーズンほぼ毎日使ってきたのでここら辺が限界のようです。
石油ストーブのしん(芯)はネットで購入して自分で分解すれば交換可能 です。本格的な冬を迎える前にしん(芯)を交換することにしました。
トヨトミ 石油ストーブ用替えしん (第129種) TTS-129 購入
トヨトミ 石油ストーブ RS-S23C 用に購入した トヨトミ 石油ストーブ用替えしん (第129種) TTS-129 です。
トヨトミ製品の石油ストーブの場合、型番に合わせた替えしんを選ぶ必要があります。
使用している石油ストーブの替えしんの種類を確認にするには、石油ストーブ本体のラベルからしんの種類を確認する方法、取扱説明書からしんの種類を確認する方法、(西暦)店頭用部品帳 pdf ファイルからしんの種類を確認する方法、以上の 3つの確認方法があります。
取扱説明書については こちら からダウンロードできます。
トヨトミ 石油ストーブ RS-S23C しん(芯)の交換手順
トヨトミ 石油ストーブ用替えしん (第129種) TTS-129 の 取扱説明書 の場合、石油ストーブの型番によってしん(芯)の交換手順が異なります。
私が使っている RS-S23C の場合は、 取扱説明書 にある 4つに分類されている 適合する機器の型式 に当てはめると 参照 4 に該当します。
取扱説明書 の 適合する機器の型式表の参照 4 の機種 のページに移動して記載している手順に沿ってしん(芯)の交換作業を始めます。
メンテナンス時と同じ手順で石油ストーブを分解
取扱説明書 の 適合する機器の型式表の参照 4 の機種 にある手順に沿って石油ストーブを分解します。
油受けざら内の灯油を抜きとるところまでは(替えしん取説の 1 ~ 5 まで)、通常の石油ストーブメンテナンス と同じ手順となっています。
しん調節器を外す
しん調節器の蝶ナット 4本を回して外します。
蝶ナット 4本を回して外したら、しん調節器をゆっくり持ち上げて取り外します。このときリード線を切らないように注意します。
しん調節器を持ち上げたときに黒いパッキンがくっついていることがありますが、こちらは取り外し不要です。
ハンドルジク(軸)に固定してあるレンケツバン(連結板)を外す
ハンドルジク(軸)に固定してあるレンケツバン(連結板)の止めねじ 1本をプラスドライバーで外して、レンケツバン(連結板)を取り外します。今回、この止めねじを初めて外したのですが、めちゃくちゃ固くなかなか外れなかったので、ねじを舐めないように注意してください。
ハンドルジク(軸)からレンケツバン(連結板)を取り外したところです。
しん保持筒を外す
ハンドルジク(軸)を右方向に止まるところまで確実に回して、しん保持筒を最大まで上げます。
しん保持筒を持ってハンドルアームの溝(コの字)にセットしてある、しん保持筒のピン(2か所)を左に回して持ち上げて取り外します。
しん保持筒を取り外したところです。
しん保持筒から古いしん(芯)を外す
古いしん(芯)を内側に四つ折りするようにして、しんのガイドピン(3箇所)をしん保持筒からはずし、しん(芯)を下へ引き抜きます。
しん保持筒から古いしん(芯)を取り外したところです。
この古いしん(芯)は 石油ストーブメンテナンス 後、6か月以上保管していたため、しん(芯)に吸収していた灯油はほぼ残っていない状態のものです。
新しいしん(芯)をしん保持筒に取り付け
新しいしん(芯)を軽く四つ折りにして、しんのガイドピンをしん保持筒の穴(3箇所)に差し込みます。
この時、しん保持筒の刻印(UP ↑ウエ)位置を確認して向きを間違えないようにします。
新しいしん(芯)を、しん保持筒の内側に指で押しつけて馴染ませます。
これはしん(芯)をしん保持筒に馴染ませないと、対震自動消火装置が作動したときに、しん(芯)が下がらないことがあるためです。
しん案内筒に、新しいしん(芯)に交換したしん保持筒を取り付け
しん案内筒に新しいしん(芯)に交換したしん保持筒を取り付けます。
しん(芯)をハンドルアーム(コの字)の下部に入れ込み、ハンドルアームの溝にしん(芯)が引っかからないようにします。
しん保持筒を外した手順 とは逆に、ハンドルアーム(コの字)の溝(前後 2箇所)に、しん保持筒のピン(前後 2箇所)を右に回してはめ込みます。
レンケツバン(連結板)をハンドルジク(軸)に差し込み、止めねじで固定
しん保持筒を取り付け たら、ハンドルジク(軸)を左方向に完全に止まるまで回して、しん(芯)が完全に下がった状態にします。
ハンドルジク(軸)から外したレンケツバン(連結板) のガイド(突起部)を、スリット穴の位置に合わせて差し込むように取り付けて、止めねじ(1本)を締めて固定します。
しん(芯)の上下可動と対震自動消火装置作動チェック
しん(芯)の上下可動と対震自動消火装置作動をチェックします。
ハンドルジク(軸)にしん調節つまみを取り付けて、しん(芯)の上下がスムーズに動くか確認します。
RS-S23C の場合は給油時消火装置がついているため、アームを指などで押し下げた状態で行います。画像ではアームにテープを貼り付けて擬似的に指で押し下げた状態にしています。
しん(芯)を上げた状態から、給油時消火装置のアームを押し下げている指を離して、対震自動消火装置が作動(しん(芯)が下に下がる)することを確認します。
しん調節器を固定する
取り外したしん調節器 を元に戻して固定します。
しん調節器を元に戻す前に、しん調節器パッキンの溝が、油受けざらの突起に確実に入っていることを確認します。
しん調節器をしん案内筒にかぶせて取り付けます。
しん調節器の蝶ナット 4本を対角線上に各々2 本づつ均等に締め、最後に 4本を均等に徐々に締めます。
しん調節器を固定したら、しん調節器の上面としん案内筒の上面の高さがそろっていることを確認します。高さがそろっていないと炎が片寄ってしまいます。
しん調節器固定後、対震自動消火装置作動チェック
しん調節器を固定 した後、対震自動消火装置が作動するかチェックします。
給油時消火装置のアームを押し下げたまま、しん調節つまみを回してしん(芯)を上げた状態にします。画像ではアームにテープを貼り付けて擬似的に指で押し下げた状態にしています。
しん(芯)を上げた状態から 「感震部」 を押して、対震自動消火装置を作動させ、しん(芯)がスムーズに確実に下がるかどうか、2~3回確認します。
しん(芯)の高さチェック
新しく交換したしん(芯)の高さをチェックします。
給油時消火装置のアームを押し下げたまま、しん調節つまみを回してしん(芯)を上げた状態にして、しん調節つまみを持っている手をゆっくりと離します。
取説にある 「各型式のしんの高さ」 に記載してある使用している石油ストーブの型番を確認して、しんの高さを確認します。私が使っている RS-S23C の場合は 8mm でした。
取説に 「しん高さ確認ゲージ」 があるので切り取って使うこともできますが、手元にあった付箋(ふせん)に定規で目盛を書き込んで折ったもので代用しました。
石油ストーブ本体を元通りに組付け
「感震部」 を押して対震自動消火装置を作動させ、しん調節つまみを引き抜いたら石油ストーブ本体を元通りに組付けます。
しん(芯)交換完了
しん(芯)の交換が完了しました。
油タンクに給油してから 20分以上待ち、しん(芯)に灯油が充分吸い上げられてから点火操作します。各部がスムーズに可動して正常に燃焼することが確認できたら、しん交換作業は完了です。
- トヨトミ 石油ストーブのしん(芯)を交換してみました(現在開いているページ)
- シーズンオフで石油ストーブをそのまましまう前に、来シーズンもちゃんと使えるようメンテナンスとクリーニングをしてみました
- 2012年に購入した TOYOTOMI トヨトミ 石油ストーブ RS-S23C(B) を使用するため、各種動作チェック等を行いました
- 大容量9リットル灯油タンク、40秒スピード着火、3年保証がついたダイニチの石油ファンヒーターと冬を快適に過ごすための便利なアイテムを購入しました
- 給油の手軽さとシーズンオフ時の収納も考えた、灯油ポリタンク簡易給油場的なものをつくってみました
- 二重窓がない部屋で氷点下の冬を暖かく過ごすために私がやっている寒さ対策
- 使い捨てじゃないカイロ、燃料さえあれば何度でも使用できる Zippo ハンディウォーマーを購入しました
- 使い捨てじゃないカイロを複数用意して万全の寒さ対策を!ということで Zippo ハンディウォーマーを追加購入しました
- 15年以上放置していた Zippo ライターをメンテナンスしてみました
- 紛失した時の心のショックや損失を最小限に、外での普段使い用に Zippo ライター クローム バレル仕上げを購入してみました
- 古くなった電池を新しく買い替えるため、「液漏れ防止、長期保存(10年)、液漏れ補償」 に対応したアルカリ電池を購入しました