PC ゲーム Remnant: From the Ashes のセーブデータを自動的にバックアップする方法
PC ゲーム Remnant: From the Ashes はオンラインで Coop(協力)プレイができますが、野良マルチでチートしたプレイヤーにあたってしまうと、セーブデータがおかしくなってしまうことがあります。
今回の記事では万が一に備えて Remnant: From the Ashes のセーブデータを自動的にバックアップするツールとスクリプトを紹介します。
Remnant: From the Ashes セーブデータバックアップ方法
Remnant: From the Ashes のセーブデータは %localappdata%\Remnant\Saved\SaveGames
フォルダに格納されているので、何らかの方法でこのフォルダごとバックアップしておけば元の状態に戻すことは可能です。
ただ、ゲームプレイ中に手動でバックアップするのは非効率なうえに、手動だとバックアップを忘れてしまったり、タイミングが悪いとずいぶんと前のセーブデータに巻き戻してしまうこともあります。こういった状況にならないためにもこれから紹介するバックアップツールやスクリプトでバックアップすることをおすすめします。
reddit にて複数のバックアップツール&スクリプトの紹介&公開 がされています。セーブデータをバックアップするだけであればどれも十分ですが、便利な機能があったりスクリプトなら多少のカスタマイズが可能です。好みやプレイスタイルに応じて使い分けるようにしたほうがよいでしょう。
スクリプトについてはセーブデータが保存されているパス名や、プロセス名をチェックしている処理の部分を書き換えれば、ほかのゲームでも流用することができます。
- Remnant Save Manager
- バックアップツールの中で唯一 GUI 操作
- 自動&手動バックアップとリストア(復元)機能
- セーブデータが更新されたときのみバックアップ処理
- バックアップ保存上限数到達後の自動削除で、ツール上で残しておきたいバックアップファイル選択可能
- セーブデータから World Analyzer 可能
- アップデート継続中(2020年7月時点)
- Remnant Backup Teknology by CoUsT
- 最初に公開されたバックアップスクリプト
- 自動的にセーブデータをバックアップする機能のみ
- Remnant Backup Teknology by spectrumdawn77
- Remnant Backup Teknology by CoUsT にゲームの起動とプロセスチェック機能を追加
- ゲームプロセス起動中のみバックアップ処理
- ゲームが起動していない場合やゲーム終了後は、一定時間経過後にスクリプトも自動的に終了
- Remnant_AutoSave_EN by Stbmaster
- Remnant Backup Teknology by CoUsT と Remnant Backup Teknology by spectrumdawn77 をベースにバックアップ処理内容の変更とプロセスチェック機能を追加
- ゲームの自動起動がない以外は Remnant Backup Teknology by spectrumdawn77 と同じバックアップ挙動と終了処理
- 実行したスクリプトファイルがあるフォルダ内にセーブデータのバックアップフォルダを作成(保存先フォルダの設定なし)
- バックアップ保存上限数の設定がないため古いバックアップを上書きすることなく、常にバックアップフォルダ数が増加(要手動削除)
セーブデータ自動バックアップツール : Remnant Save Manager
Remnant Save Manager は GitHub からダウンロード できます。
元々は reddit で公開されていましたが、アップデートを繰り返すうちに GitHub で公開するようになったようです。
今回ダウンロードしたバージョンは 1.95.29、アップデートが続いているため今後も修正や改善、機能が追加される可能性があります。
RemnantSaveManager.exe を実行すると Remnant Save Manager が起動します。
Remnant Save Manager の画面です。
画面上部メニューは左から 手動バックアップ、リストア(復元)、World Analyzer、バックアップフォルダへのアクセス の 4つのボタンあります。
手動バックアップ (フロッピーディスク)アイコンボタンについて。
バックアップがない状態や バックアップファイルの Active にチェックマークがない状態(Active については後で説明) であれば、アイコンが青色になり手動でバックアップを作成できます。
Remnant Save Manager とゲームが起動している間(正確にはキャラクターロード後から)は、(Remnant Save Manager の Settings タブで Automatically backup save files にチェックマークがある状態であれば)自動的にバックアップが始まるようになるので、通常このボタンを押す必要はありません。
バックアップファイルを作成した場合、Backups タブにバックアップファイルが一覧で表示されます。
リストア(復元) (矢印)アイコンボタンについて。
Active にチェックマークがないバックアップを選択した状態 であれば、矢印アイコンが青色になりリストア(復元)操作が可能です。
リストア(復元)後、選択したバックアップに Active のチェックマークがつきます。
World Analyzer (虫眼鏡)アイコンボタンについて。
現在のセーブデータ上にランダムで生成されているワールド情報(エリア名やアイテム、イベントやボスなど)が表示されます。そのため、実際にゲームを進めなくても内容がわかるので、アイテムやイベント、装備や実績の回収が楽になりマラソンしなくて済みます。
元々は Remnant: From the Ashes World Analyzer というセーブデータをアップロードしてワールド情報を確認できるサイトがあるのですが、それを Remnant Save Manager 内でできるようにしたようです。
バックアップフォルダへのアクセス (フォルダ)アイコンボタンについて。
Remnant Save Manager の Settings タブで設定してある Backup Folder にアクセスするボタンです。フォルダがなくても自動的にフォルダを生成してアクセスします。
Remnant Save Manager の Settings タブです。バックアップの基本設定はここで行います。
Automatically backup save files にチェックマークがあれば、以下のタイマー設定とバックアップ保存上限数設定に従い、自動的にバックアップします。
Minutes between backups はタイマー設定です。分単位で時間を指定します。初期設定は 10分。
Backups to keep (0 for unlimited) はバックアップ保存上限数の設定です。初期設定は 100。
Buckup Folder はバックアップの保存先パス名の設定です。初期設定は %localappdata%\Remnant\Saved\Backups
フォルダ。なお、Remnant Save Manager を起動した時点でこのフォルダは生成されるようになっています。
ここで設定した内容は %localappdata%\RemnantBackupManager\RemnantSaveManager.exe_Url_(英数字)\(バージョン)
フォルダの user.config ファイルに保存されています。
Remnant Save Manager とゲームが起動していれば自動的にバックアップが始まります。
ただし、セーブデータの変更が検出されなければバックアップは作成されません。
そのため、常にセーブデータを自動バックアップするわけではなく、キャラクターロード後やワールド・エリア移動後などの特定のタイミングでおそらくセーブデータに変更が入るので、タイマー経過後にバックアップするようになっているようです。
バックアップが作成されると Remnant Save Manager の Backups タブにリスト表示されます。
名前は数字のみで構成されてますが、Remnant Save Manager の Help によればタイムスタンプの数値である模様。
Progression 列はキャラクターのクラス名と、カッコ内の数字は取得した装備や特性などの総数のようです。
Activie 列は、現在のセーブデータとバックアップデータが同一内容であればチェックマークが入ります。
タイマー経過後にセーブデータの変更があれば、バックアップ保存上限数まで複数のバックアップが作成されて、Backups タブにリスト表示されます。
次のバックアップが開始されるまでにセーブデータの変更を検出して、最新バックアップファイル≠セーブデータになった場合に、Active チェックマークが外れるようです。
Active チェックマークが外れている状態であれば、画面上部メニューの一番左にある 手動バックアップ (フロッピーディスク)アイコンボタンが押せる状態になります。次の自動バックアップまで待てない場合はこのボタンを押すことで手動でバックアップできます。
Backups タブにある Active チェックマークがないバックアップファイルを選択すると、画面上部メニューにある矢印アイコンからセーブデータのリストア(復元)が可能になります。
リストア(復元)後、選択したバックアップに Active のチェックマークがつきます。
Backups タブでバックアップファイルを選択した状態で右クリックから (World Analyzer) と Delete(バックアップ削除) 操作が可能です。
セーブデータ自動バックアップスクリプト : Remnant Backup Teknology by CoUsT
reddit にある Google ドライブのリンクから Remnant Backup Teknology スクリプトをダウンロード します。
ダウンロードしたファイルには 2つの bat ファイルが含まれています。
Open Save Directory.bat
は Remnant: From the Ashes のセーブデータフォルダ %localappdata%\Remnant\Saved
を開くスクリプトです。セーブデータがあるフォルダをすぐ開ける便利なスクリプトですが、自動バックアップでは使いません。
もう一つの Remnant Backup Teknology.bat
は実行するとコマンドプロンプト画面が開いて自動バックアップを開始するスクリプトです。
初期設定することなくすぐ利用できますが、タイマーやバックアップ上限数、バックアップ保存先を変更したい場合はテキストエディタで bat ファイル開いて編集します。
set savelimit=100
set saveevery=600
set basepath=%localappdata%\Remnant\Saved\SaveGames
set savenumber=0
:start
timeout %saveevery%
set /a "savenumber=%savenumber%+1"
IF %savenumber% GTR %savelimit% set /a "savenumber=%savenumber%-%savelimit%"
set "backuppath=%basepath%%savenumber%"
rmdir "%backuppath%" /s /q
robocopy "%basepath%" "%backuppath%" /MIR /FFT /Z /XA:H /W:10 /E /IS
goto start
上記 Remnant Backup Teknology.bat スクリプトの中身は 20行しかありません。
このうち 1行目の savelimit
はバックアップ上限数設定(初期値 100)、saveevery
はタイマー秒数設定(初期値 600)となっており、この値を任意の数値に変更することができます。
Remnant Backup Teknology.bat を実行するとコマンドプロンプト画面が表示されて、設定したタイマー(saveevery
、ここでは 60 に設定)秒数経過後または任意のキーを押すことで、セーブデータの自動バックアップ処理がスタートします。
設定したタイマー(saveevery
)秒数経過後または任意のキーを押すと、セーブデータの自動バックアップ処理が開始されバックアップが作成されます。以後、タイマー(saveevery
)に従い、繰り返します。
15行目の backuppath
には初期設定で %basepath%%savenumber%
が代入されており、この場合はパス名とフォルダ名+連番という形でバックアップが作成されます。
ここでは画像のように %localappdata%\Remnant\Saved\SaveGames(数字)
フォルダが作成されて、そのフォルダの中にバックアップしたセーブデータがあります。
バックアップ上限数設定(savelimit
)の数字に従いバックアップフォルダ数を作成します。
バックアップの上限数に到達した場合は数字が最初から始まります。すでにあるバックアップフォルダとセーブデータは上書きされます。
set "backuppath=%localappdata%\Remnant\Saved\Backup\SaveGames%savenumber%"
バックアップの保存先を変更したい場合は、15行目の backuppath
にパス名+%savenumber%
という形でスクリプトを変更することで対応できます。
backuppath
に設定したパス名にセーブデータのバックアップフォルダが作成されているかどうか確認します。
セーブデータ自動バックアップスクリプト : Remnant Backup Teknology by spectrumdawn77
Remnant Backup Teknology by CoUsT をもとに、スクリプト実行時にゲーム起動とプロセスチェック機能を追加したスクリプトが reddit で公開されています。
ファイルをダウンロードする形にはなっておらずスクリプトの内容がそのまま公開されているので、スクリプトをコピーしてテキストファイルに貼り付けて bat 形式に保存します。
Remnant Backup Teknology by CoUsT のスクリプト内容を WinMerge で比較した結果です。
6行目でゲームを起動して 7行目の timeout
で 20秒経過後に 10行目でプロセス Remnant.exe
のチェックをしてバックアップが流れるというスクリプトが追加されています。
バックアップ処理後 25行目の goto check
で 9行目のラベル名 :check
に戻り、ゲームのプロセス Remnant.exe
チェックを繰り返します。
ゲームのプロセス Remnant.exe
がなければ自動バックアップは終了して画面が閉じます。Remnant Backup Teknology by CoUsT のように手動でスクリプトを終了する必要はありません。
それ以外は Remnant Backup Teknology by CoUsT と同じスクリプト内容です。
セーブデータ自動バックアップスクリプト : Remnant_AutoSave_EN by Stbmaster
reddit にある Google ドライブのリンクから Remnant_AutoSave_EN.bat スクリプトをダウンロード します。
@echo off
setlocal enableDelayedExpansion
set "baseName=RemnantSave"
set "n=0"
set "g=0"
set "t=0"
set saveevery=600
set basepath=%localappdata%\Remnant\Saved\SaveGames
3行目の baseName
はバックアップフォルダ名(初期設定 RemnantSave)、7行目の saveevery
はタイマー秒数設定(初期値 600)となっており、任意の名称・数値に変更することができます。
Remnant_AutoSave_EN.bat スクリプトを実行するとコマンドプロンプト画面が表示されて、ゲームのプロセス(Remnant.exe)が起動してるかどうか 5秒タイマー×回数10(初期設定) でチェックします。
ゲームのプロセス(Remnant.exe)が起動していなければ,、バックアップは開始されずにそのままスクリプト終了となります。
:retry
timeout 5
set /a t+=1
tasklist | findstr /i "Remnant.exe"
if errorlevel 1 (set g=0) else (set g=1)
if %g%==0 echo # Remnant NOT Runnning
echo # Attempt %t% of 10
if %t%==10 goto eof
if %g%==0 goto retry
スクリプト起動時のタイマー設定は 22行目の timeout 5
(初期値 5秒) で、この値を変更すればタイマー秒数を変更できます。
タイマーのチェック回数は 28行目の %t%==10
(初期値 10回) で、この値を変更すればタイマーチェック回数を変更できます。
Remnant_AutoSave_EN.bat スクリプト起動後のカウントダウン中にゲームのプロセス(Remnant.exe)が起動していれば、バックアップ処理を開始します。
Remnant_AutoSave_EN.bat スクリプトファイルがある同じフォルダ内にバックアップフォルダが作成される点に注意してください。(バックアップ先パス名の設定はなし)
バックアップ保存上限数の設定はないため、常に最新セーブデータのバックアップフォルダが作成されます。そのため古いバックアップファイルは手動で削除する必要があります。
バックアップフォルダ名は 「baseName
+連番」 で作成します。途中で一部の古いバックアップフォルダを削除しても、スクリプトがあるフォルダ内に 「baseName
+連番」 が残っていれば常に連番を維持し続けます。バックアップフォルダが一つもない状態なら連番は最初からになります。
例: RemnantSave1 ~ 5 のバックアップフォルダがある状態で RemnantSave1 ~ 3 フォルダを削除しても、次のバックアップ時のフォルダ名は RemnantSave6 になる。
バックアップ処理後 53行目の goto start
で 32行目のラベル名 :start
に戻り、プロセス Remnant.exe
チェックを繰り返すので、ゲームを終了した場合は自動的にコマンドプロンプト画面が閉じてバックアップ処理は終了します。
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