Steam Big Picture モードで設定したコントローラーのアナログスティックが勝手に動く場合の対処法
PC ゲーム Monster Hunter: World を デュアルショック 4 コントローラー でプレイしていた時のことですが、ある特定の操作中にカメラが勝手に移動し続ける現象が発生してしまいました。
大抵のゲームでは、カメラ操作はデフォルトで右アナログスティックに割り当てられていますが、アナログスティックを一切触っていない状態でも勝手に移動し続けるという現象です。
このアナログスティックが勝手に動いてしまう現象についてネット上に対処法が公開されてあり、その通りにやってみたところ無事解決できたのでやり方を紹介します。
2016年に購入したデュアルショック 4 コントローラー が、2021年に左アナログスティックが完全に故障してしまったので 新しいコントローラーを 2台購入 → その 1年後(保証期間切れた後)にアナログスティックが誤作動を起こしてしまったので、はんだごてを使ってアナログスティックを修理交換 しました。
このような経緯があったことから、この記事で紹介する内容はあくまでアナログスティックが故障するまでの延命措置としてみておいたほうが良いかと思います。
この記事は Steam の旧 Big Picture モードでアナログスティックのデッドゾーンを調整する内容となっています。2023年の Steam の大型アップデートによりインターフェースが大きく変わってしまっているので、記事内にある手順でコントローラー設定ができなくなっています。
新しい Big Picture モードのインターフェースについては こちらのサイト の記事を参考に設定してください。
Steam のショートカット引数に -oldbigpicture
を追加して起動することで、引き続き旧 Big Picture モードを開くことができますが、いずれ廃止されることがアナウンス されています。
コメント よりショートカット引数 -oldbigpicture
を使った旧 Big Picture モードが使えなくなっていたとの報告がありました。こちらの Steam フォーラムで投稿されている内容 によると、2023年6月あたりの Steam アップデートですでに修正が入っていたようです。
アナログスティックが勝手に動いてしまう現象が発生した時の、PC ゲーム Monster Hunter: World のオプション - CONTROLS の設定です。
ダッシュ操作に デュアルショック 4 コントローラー の R2 に設定しています。
ある日、いつも通り R2 でダッシュ操作しながら、左アナログスティックでキャラ移動していたところ、触っていない右アナログスティックが勝手に動き出しカメラがゆっくりと回転し続ける状態が多発するようになってしまいました。海外ではアナログスティックが勝手に動くこの現象のことを Drift(ドリフト) と呼ぶようです。
この問題が発生する正確な条件はわかりませんが、私の場合は一番操作頻度が高いダッシュとキャラ移動を同時または交互に操作すると、ほぼ発生するといったような感じです。
アナログスティックのドリフト問題は PC 環境に限定した場合、(あきらかに故障していなければ)ゲーム側のコントローラー設定や外部ソフトのコントローラーツールなどで、アナログスティックのデッドゾーンを調整 することで解決できる可能性があります。
今回の場合、この アナログスティックのデッドゾーンを調整 することで解決できました。
ただ、ゲームの操作でアナログスティックを酷使しているうちに、デッドゾーンの調整だけではアナログスティックの暴走を最終的に抑えることができなくなったので、一時的な延命措置程度 と考えたほうがよいかもしれません。
デッドゾーンの調整は XInput Plus や DS4Windows などのツールを使っていればツール内で設定可能ですが、私の環境では Steam の Big Picture モード でコントローラーを設定しています。
以下、Big Picture モードでデッドゾーンを調整 する方法を紹介します。
あらかじめ コントローラーの初期設定と接続を済ませている状態 で、Big Picture モード からライブラリにあるゲームタイトルを選択(ここでは Monster Hunter: World)、ゲームを管理 → Steam 入力にあるコントローラ設定を選択します。
接続しているコントローラーのボタン設定が表示されるので、動作がおかしい左 or 右アナログスティックの「ジョイスティック移動」を選択します。
以下、画像では左アナログスティックを選択した例で説明しますが、右アナログスティックでも設定方法は同じです。
アナログスティックの「ジョイスティック移動」を選択したら画面が切り替わるので、画面右下にある「追加設定」を選択します。
このコントローラーの初期設定ではデッドゾーンの形が「×」、デッドゾーン内部が「0.000」になっているので、こちらの設定例 を参考に変更します。
デッドゾーンの形を「〇」に、デッドゾーン内部を「0.100」にしたところです。デッドゾーン内部の設定値は、スライダーが移動できる状態でスライダー部分をマウスカーソルであわせると表示されます。
この設定の場合、中央の円の中心に 黒丸(●) が表示されます。
「デッドゾーンの形」と「デッドゾーン内部」の間に「デッドゾーンを有効化」が追加されていました。「デッドゾーンを有効化」の初期設定は「なし」となっており、この状態では設定したデッドゾーンが反映されないようです。そのため、「デッドゾーンを有効化」は「なし」から「設定」に変更する必要があります。
デッドゾーン内部にあるスライダーをマウス操作することで値を自由に変更できますが(数値の入力設定はなし)、コントローラーの左右十字キーもしくはキーボードの左右矢印キーを押すことで、0.025 ずつ値を増減することもできます。そのため、キーを 4回押せば 0.100 になります。
スティックを最大角度まで倒したとき操作に問題が出るようであれば、「デッドゾーン外部」の数値を下げてみます。初期値は「0.875」となっています。
ひとつ前の画面 に戻した後も、中央の円の中心に黒丸(●)が表示されていることを確認できれば設定完了です。
このアナログスティックの設定状態で、ゲーム操作中にキャラやカメラが勝手に動かないようになれば成功となります。
今回はデッドゾーンの調整でうまく解決できた事例ですが、それ以外にも同じ設定画面内にある、アンチデッドゾーンの出力を下げたり(0 以上なら 0 にする)、アンチデッドゾーンの出力とアンチデッドゾーンバッファの出力を同じ値に調整 することで問題が解消されたパターンもあるので、こういった方法があることも覚えておいて損はないでしょう。
また、DS4Windows ではアップデートでアンチ・デッドゾーン項目が追加されて初期値が 0.2 に設定 されているという情報があり、そういった場合も値を下げたほうがいいようです。
よく使う外部コントローラーツールのアップデートがあった場合は、そのような仕様の追加・変更があることも頭の片隅に入れておいたほうがいいでしょう。
- Steam Big Picture モードで設定したコントローラーのアナログスティックが勝手に動く場合の対処法(現在開いているページ)
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-oldigpictureはサイレントアプデで消去されました。