Shadowrun: Dragonfall - Director's Cut 付属ツール Shadowrun Editor のクラッシュ対策と翻訳用データファイルを完全にエクスポートする方法
Shadowrun: Dragonfall - Director's Cut にはツールとして Shadowrun Editor が付属しています。
ちなみに前作の Shadowrun Returns と次回作の Shadowrun: Hong Kong - Extended Edition にも同様の Shadowrun Editor が付属していますが、それぞれ特徴が異なります。
Shadowrun: Dragonfall - Director's Cut の Shadowrun Editor を使って、翻訳用データを作成するためのファイルをエクスポートする方法 がありますが、 この通りにやると 翻訳用データ の 一部が抜けてしまう ことがわかりました。
また、Shadowrun Editor で画面左上にある Story Data を開こうとするとエラーを吐かずにツールが落ちたり、Scene を開こうとするとエラーメッセージが表示してまともに使えないこともわかりました。
これらの問題は Shadowrun Editor の設定が正しくないことが原因 だったことがわかりましたので、Shadowrun Editor を使う上で必要な初期設定方法を説明します。
Shadowrun: Dragonfall - Director's Cut の Shadowrun Editor はゲームインストール先フォルダ内にあります。ShadowrunEditor.exe を実行すると Shadowrun Editor が起動します。
Shadowrun Editor のメニュー File → Open Conten Pack をクリックして、Shadowrun: Dragonfall - Director's Cut インストール先フォルダの Dragonfall_Data\StreamingAssets\ContentPacks\DragonfallExtended
フォルダにある project.cpack.bytes ファイルを開きます。
project.cpack.bytes ファイルを開いた後に、画面左上にある Story Data のどれかを開こうとすると Shadowrun Editor がエラーを吐かずに落ちてしまいます。
またこの状態から こちらの記事 で紹介されている、Shadowrun Editor のメニュー Tools → Extract Content Pack Localization で pot ファイルをエクスポートすると、一部の翻訳用データが抜けた状態でファイルがエクスポートされてしまいます。(抜けが確認されてた翻訳内容の一つ)
これらの問題は以下の設定をすることで解決できます。
Shadowrun Editor のメニュー File → Edit Content Pack Search Path をクリックします。
Select Content Directories 画面で表示されるので、2番目の Steam インストール先 steamapps\common
フォルダを選択して、画面右にある赤マイナスボタンをクリックして削除します。
画面右にある緑プラスボタンをクリックして、Shadowrun: Dragonfall - Director's Cut がインストールされているフォルダにある Dragonfall_Data\StreamingAssets\ContentPacks
フォルダを追加して OK ボタンで閉じると、Shadowrun Editor の再読み込みが行われます。
先ほど project.cpack.bytes ファイルを開いた直後の画面 と比べると、画面左下の Asset Library リストに表示されている内容が変化しているのが確認できます。
Select Content Directories 画面で Dragonfall_Data\StreamingAssets\ContentPacks
フォルダを追加 すれば、Shadowrun Editor が落ちなくなり、Story Data も開けるようになります。
Shadowrun Editor のメニュー Tools → Extract Content Pack Localization で pot ファイルをエクスポートしても、翻訳用データが抜けることはなくなるはずです。(少なくとも 抜けがあった翻訳用データ は含まれていることを確認 )
海外サイト Shadowrun-German.de にて有志の方が Shadowrun シリーズをドイツ語に翻訳したファイルを公開しています。翻訳元ファイルを手に入れたい場合はこちらのファイルを利用したほうが手っ取り早いでしょう。
ただし、この設定をしても Shadowrun Editor のメニュー File から Open Scene で開こうとすると、エラーメッセージが表示されて Scene が開けない現象が残ったままです。Scene を開けるようにするためには、続けて以下の設定をします。
Shadowrun Editor のメニュー File → Edit Content Pack Dependencies をクリックします。
Content Pack Validation Failed 画面が開きエラーログが表示されますが、OK ボタンで閉じます。
Select Content Pack Dependencies 画面が表示されるので、各 Conten Pack にチェックマークを入れて OK ボタンを押すと Shadowrun Editor の再読み込みが行われます。
本来は 適切に依存関係(Dependencies)を設定する 必要がありますが、今回はすべての Conten Pack にチェックマークを入れています。
再度、Shadowrun Editor のメニュー File → Open Scene から Scene を開くと、エラーログが表示されることなく中身を開くことができるようになります。
なお、Select Content Pack Dependencies 画面ですべての Conten Pack にチェックマーク を入れていれば、Content Pack Validation Failed 画面のエラーログ は表示されずに、画像のように Select Content Pack Dependencies 画面で各 Conten Pack がグレーアウト状態になり、チェックマークを外すことはできなくなります。
ちなみに Select Content Pack Dependencies 画面の Conten Pack のチェックマークの有無で、Shadowrun Editor のメニュー Tools → Extract Content Pack Localization でエクスポートした pot ファイルに差異が発生するようです。ぱっと見た感じでは総行数に違いはないものの、データの一部の並び順が変わってしまうようです。
Conten Pack チェックマークを入れる前の状態に戻したい場合は、次に説明する Shadowrun Editor 設定を初期化して再設定します。
Content Pack Dependencies 画面の Conten Pack のグレーアウト状態 を解除したい場合は、%USERPROFILE%\Documents\Shadowrun Dragonfall
フォルダにある ShadowrunEditor.ini ファイルを削除して、Shadowrun Editor の設定を最初からやり直します。