PC ゲーム Scott Pilgrim vs. The World: The Game - Complete Edition 日本語化メモ
PC ゲーム Scott Pilgrim vs. The World: The Game - Complete Edition 日本語化メモです。
PC ゲーム Scott Pilgrim vs. The World: The Game - Complete Edition 日本語化手順
2021年1月にリマスター版として復活した PC ゲーム Scott Pilgrim vs The World The Game - Complete Edition(UBI Connect 版) を購入しました。
ちなみに、同じ PC ゲームで別の配信プラットフォームの Epic からもリリースされています。
事前にニュースサイトから情報を得ていましたが、Ubisoft サポート の内容の通りに日本語は実装されていません。
ところが、ゲームを購入してインストール先フォルダの中身を確認してみると、日本語と思わしき言語ファイルが見つかりました。
試しに言語ファイルを入れ替えてみたところ、一部制限 はあるもののゲーム内で日本語を表示することができましたので、日本語化方法 を説明します。
Scott Pilgrim vs. The World: The Game - Complete Edition - 言語ファイル差し替え一部日本語化
Scott Pilgrim vs The World The Game - Complete Edition インストール先 Final\Localization
フォルダにある JPN.bof ファイルが名前の通り日本語ファイルです。
この言語ファイルは UBI Connect 版 で発見したものです。別プラットフォームでリリースされている Epic 版 に同じファイルが含まれているかどうかは不明です。
Final\Localization
フォルダにある English.bof ファイルと JPN.bof ファイルをバックアップしてから、JPN.bof ファイルを English.bof にリネーム(名前変更)して日本語化完了です。
UBI Connect で Scott Pilgrim vs. The World: The Game - Complete Edition の言語設定が English になっているのを確認してからゲームを起動すれば 一部 日本語化された状態でゲームをプレイできます。
以下、クリックすると英語から日本語に変更されたところが確認できたスクリーンショットを公開します。
このやり方で日本語化した場合、今のところ確認できた問題点は次の通りです。
Scott Pilgrim vs. The World: The Game - Complete Edition - 英語 → 日本語編集方法
上の画像のように JPN.bof ファイルを English.bof にリネーム(名前変更)して日本語化 した後も一部英語のままとなっているところがいくつかあります。
これについてはバイナリエディタを使って書き換えることで、文字を違う文字に編集したり日本語を表示することができる場合があります。
ここではタイトル画面にある 「STORY MODE」 という文字を日本語に書き換えてみます。
文字エンコードで UTF-16LE または Unicode が使えるバイナリエディタを用意して、(JPN.bof ファイルからリネーム(名前変更)した)English.bof ファイルを開きます。(画像はバイナリエディタ FavBinEdit)
English.bof をバイナリエディタで開いて、文字エンコードを UTF-16LE または Unicode に変更すれば画像のように ASCII 部(画像右側)に文字が読める状態に表示されます。
バイナリエディタの検索機能を使い、「STORY MODE」 という文字がある個所を見つけます。
このゲームの場合、「大文字アルファベット2文字」+「_(アンダーバー)」+「大文字アルファベット3文字」+「_(アンダーバー)」+「5桁数字」 が識別子の一つと思われ、その直後にある文字列がゲーム内に表示される文字となっているようなので、この辺が目的の文字を探す目安となるでしょう。
「STORY MODE」 の場合だと、その直前にある 「ME_MAI_00013」 が識別子の一つと思われます。
「STORY MODE」 を日本語に書き換えます。
書き換え方法はバイナリエディタ上で ASCII 部に直接文字を入力(文字エンコードが UTF-16LE 形式に設定されていれば、入力した日本語も UTF-16LE 形式にできる場合がある)するか、16進数バイナリ文字列変換 日本語変換 Online などのサービスを使い、文字から変換した16進数バイナリ文字列をコピーして bof ファイルに書き換えるといった方法があります。
この時の注意点として、書き換え後も必ず元の文字数(バイト数)と一致するように調整、文字数が足りない部分は 20 00
で埋めて調整するといったことが必要です。(00 00
だとほかの文字が正常に表示できなくなることがあるため)
今回の場合だと 「STORY MODE」 は 20バイト、「ストーリーモード」 は 16バイトなので、残りは 20 00 20 00
の 4バイトを加えて合計 20バイトにして調整しています。(UTF-16LE の 20 00
はスペース)
1バイトでもズレるとほかの文字も含めて ???
と表示されて文字化けしてしまうため、ほかの文字も一気に書き換えてた後に文字化けが発生した場合、原因の特定が困難になる可能性があります。
バイナリエディタで bof ファイル編集後、ほかの文字が文字化けすることなく、書き換えた文字が反映されていれば成功です。
Scott Pilgrim vs. The World: The Game - Complete Edition - 日本語化されないところ
JPN.bof ファイルを English.bof にリネーム(名前変更)して日本語化 した後、タイトルメニュー → HELP & OPTIONS → HOW TO PLAY の内容です。
こちらで確認できた日本語が表示できないところです。
こちらの画像はゲームインストール先 Final\Localization
フォルダにある JPN.bof ファイルをバイナリエディタ(画像は Stirling)で開き、キャラクターセット(=文字エンコード)を Unicode (= UTF-16(LE)) に設定した、HELP & OPTIONS → HOW TO PLAY の日本語訳の一部です。
すでに日本語に翻訳されていますが、どういうわけかここの部分は日本語ではなく英語表示のままとなっています。
試しに英語版の bof ファイルで同じ HOW TO PLAY 内容の文字を書き換えてみましたが、書き換えた文字がゲームで反映されず元の文字が表示されたままだったので、この部分は別のデータ?から読み込んでいる可能性があります。
配信停止後にようやく復活したと思ったらどのプラットフォームでも日本語が収録されてなくてガッカリしていた矢先にこちらの記事を見つけました。
過去に日本語化対応していたソフトは残存ファイルとして日本語ファイルが残ったままになっていることが多いのですが、Scott Pilgrimも例外ではなかったということなのですね…。
バイナリエディタによる文字置き換え含めて情報非常に助かりました!