PC ゲーム Nioh: Complete Edition ゲームプレイ最適化メモ
PC ゲーム Steam 版 Nioh: Complete Edition ゲームプレイ最適化メモです。
PC ゲーム Nioh: Complete Edition 基本情報
Steam 版 Nioh: Complete Edition です。
2018年に海外の鍵屋 Green Man Gaming から購入したゲームですが、日本語字幕・音声に対応しています。
Steam 版 Nioh: Complete Edition でインストール先フォルダを開きたい場合、Steam ライブラリからプロパティ画面を開き、ローカルファイルにある 「参照...」 ボタンをクリックすることでインストール先フォルダにすぐにアクセスできます。
または、Steam ライブラリでタイトルを右クリック → 管理 → ローカルファイルを閲覧、をクリックすることでインストール先フォルダを開くこともできます。
Steam 版 Nioh: Complete Edition 表現規制有無の確認方法
2018年に Green Man Gaming から購入した Steam 版 Nioh: Complete Edition は無規制版でしたが、国内から Steam で直接購入した場合は規制版となるようです。(参考:ゲーム中にゴア表現を確認する方法)
購入直後の時点では規制版か無規制版かは判断することができませんが、以下のどちらかの方法で規制版かどうかを確認する方法があります。
一つはゲーム起動時に表示されるロゴが 「KOU SHIBUSAWA」 なら無規制版と判断できます。規制版は所持していないため確認していませんが、ネット情報によれば 「シブサワコウ」 と表示されるようです。
もう一つは Steam でコンソール画面を開き ID から判断する方法です。
この方法は多少手間がかかりますが、ゲームが Steam ライブラリに登録されている状態であれば、インストールする前に無規制版か規制版かを確認することができます。
Steam でコンソール画面を開く方法については以下の関連記事を参照してください。
Steam 画面の上部にある CONSOLE をクリックします。
Steam CONSOLE 画面下に 「licenses_for_app 485510」 を入力して Enter キーを押します。(485510 は Nioh: Complete Edition の App ID 番号)
Steam の CONSOLE 画面の 「licenses_for_app 485510」 の実行結果は 「License packageID 109199」 と表示されました。
SteamDB にある Nioh: Complete Edition (AppID: 485510) の Packages を見てみると SubID が 109199 と 216151 が登録されてあります。
Steam コミュニティガイドに Nioh: Complete Edition 仁王 低暴力内容を削除するパッチ が公開されており(DepotDownloader を使ってダウンロードした DepotID: 485512 のファイル)、パッチの適用可能バージョンに SubID: 216151 とあることから、SubID: 109199 は無規制版であると判断することができます。
- Steam 版 バイオハザード RE:2 表現規制有無の確認方法 → Steam 版 バイオハザード RE:2(RESIDENT EVIL 2 / BIOHAZARD RE:2) 表現規制有無の確認方法
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Steam 版 Nioh: Complete Edition カクつき(スタッター)対策方法
十分な PC スペックがあるにもかかわらずキーボード&マウスでプレイしている場合、通常プレイでもカクつく(スタッター)ことがあるようです。
その場合は以下のいずれかの方法で解決できる場合があります。
- USB 有線ゲームコントローラーを接続する
- vJoy をインストールする
エリアとエリアをつなぐ狭い・長い通路・階段などのマップの区切り地点を走り抜けようとすると、エリアロードのため一瞬カクつきが発生することがあります。そのため、このような場合は効果はありません。
NVIDIA Inspector などで P-State を自動・手動整している場合、閾値(Full 3D Applications の Activate Full 3D by GPU Usage - Threshold ~%)を高く設定していると、特定のシーン(鍛冶屋に入った直後や一部の仁王物語絵巻イベントムービーなど)で P-State が P8~(ビデオカード世代によって異なる) まで移行してしまい数秒間カクつきが発生することがあります。
その場合は閾値をあまり高く設定しないようにするか(RTX 2070 Super の場合は 5% 程度まで)、ゲーム中のみ閾値を 0% にして常時 P0 ステートにすればカクつきを防止できます。
PC ゲーム Nioh: Complete Edition システム設定変更メモ
Steam 版 Nioh: Complete Edition を快適にプレイするためにゲーム内のシステム設定を変更したときのメモです。
この辺の内容については具体的な説明がなかなか見つからなくて、海外から見つけてきた情報や自分で試して調べた内容が含まれています。そのため、一部の設定項目については内容が間違っている可能性があります。
ここではある程度そのような機能であることを想定して、設定を変更またはデフォルト設定のままにしています。
カメラ設定
カメラ設定については通常時カメラにある 「向き自動補正」 と 「障害物自動回避」 がデフォルトで 「オン」 に設定されています。
「向き自動補正」 のオンとオフの違いは、ゲームスタート時のロンドン塔のらせん階段でカメラの挙動に違いがわかります。
向き自動補正がオンだと、らせん階段での移動は常にスティックを傾けた方向のまま(キャラにカメラが追従する形で)キャラが移動できるのに対して、オフの場合はカメラの向きが一定の方向に向いたままとなるため、ラジコン操作のような形でスティックを回してキャラを移動する必要があります。
そのため向き自動補正がオフの場合だと、狭い場所でのキャラ操作はダークソウルに近い形になります。ダークソウルと同じカメラ操作をしたいのであれば、向き自動補正はオフが適しているでしょう。
序盤をプレイした限りではどちらの設定もオンにしたままでも不満はありませんでしたが、私の環境ではダークソウルに近い形でカメラ操作がしたいのと、カメラ位置が少しでも勝手に移動するのは個人的にストレスがたまる仕様だと感じているので(ロンドン塔のらせん階段だけでいえばカメラ移動に不満は感じませんでしたが)、この 2つの設定は 「オフ」 にしています。
ゲーム基本設定
ゲーム基本設定にある 「アクション演出カメラ」 はデフォルトで 「有効」 となっています。
敵の気力ゲージがゼロの時の組み討ち・追い討ちやカウンター技の受け流しなどでカメラ演出が入る設定のようです。
今のところ不満がないのでデフォルトのままにしていますが、一通りプレイをしたら 「無効」 に設定するかもしれません。 → ゲーム中アクションカメラ中に挙動がおかしくなる現象があったので無効に設定 しています。
ゲーム基本設定にある 「一度見たムービーのスキップ」 はデフォルトで 「自動的に行わない」 となっています。
なんどもボス戦に挑むことがあるようであれば 「自動的に行う」 に変更しておいたほうがよいでしょう。
イベントムービーは地方画面時にメニューにある 「アムリタの記憶」 にある 「仁王物語絵巻」 から鑑賞できます。
ゲーム基本設定にある 「頭防具の表示」 はデフォルトで 「表示する」 となっています。
今のところこの設定で困るようなことはありませんが、顔・頭を常時表示させたいときに装備を外さなくて済む点は便利そうです。
ゲーム基本設定にある 「体力バーの数値表示」 および 「気力バーの数値表示」 はデフォルトで 「表示しない」 となっています。
「表示する」 に変更することで HUD(画面上に表示される情報)の体力バーと気力バーに数値が表示されるようになります。体力・気力バーを数値表示化されたほうが、プレイ状態に応じた状況をチェックできるほうが便利だと思い、両方 「表示する」 に設定しています。
ゲーム基本設定にある 「ミッション開始時に蔵から矢弾を自動補充」 はデフォルトで 「無効」 となっています。
手動操作による補充する手間を省くため自動補充を 「有効」 に変更しています。
ゲーム基本設定にある 「ロックオン入力時に対象がいない場合カメラを正面に向ける」 はデフォルトで 「有効」 となっています。
ロックオンできるかできないかという距離のところでカメラが正面を向いてしまう仕様は、ダークソウルの時からかなりストレスだったので 「無効」 に設定しています。
ゲーム基本設定にある 「ミッション終了後に消費アイテムを蔵から自動補充」 はデフォルトで 「無効」 となっています。
「ミッション開始時に蔵から矢弾を自動補充」 と同様、手動操作による補充する手間を省くため自動補充を 「有効」 に変更しています。
コントローラー設定
Steam 版 Nioh: Complete Edition のコントローラー設定はタイプ A ~ F までプリセットされた 6種類と、自由に設定できるカスタム 1種類、計 7種類用意されています。
初期設定はタイプ A ですが、ダークソウル風に操作したい場合はタイプ B がそれに近い形となっています。
ただ、このゲームの場合、ボタンを押しながら違うボタンを押すなどの操作で発動する 「武技」 があるほか、「構え直し(上段・中段・下段・納刀)」、「武器切替(近距離武器・遠距離武器)」、「(遠距離武器の)矢弾の選択」 などのボタン操作で切り替える方法があります。これらを使いこなす前提となるとプレイスタイルによっては、カスタムでコントローラーのボタン配置設定をしたほうがいいかもしれません。
私はデュアルショック 4 コントローラーをモンハン(クロウ)持ちで操作しているため、以下のようなボタン配置でプレイしています。
〇×△□(BAYX)ボタンはデフォルト設定(タイプ A)のままで、画面下に表示してある 「決定ボタンの切替」 で〇×(BA)ボタンを入れ替えています。(画面下の 「戻る」 が B から A になっている状態)
側面ボタンおよびトリガーを次のようにすべて入れ替えています。()内はデュアルショック 4 コントローラーボタン
- RB ・・・ 構え直し(構え変更)・残心 → ボタン5(L1)
- RT ・・・ アイテムショートカット切替 → ボタン6(R1)
- LB ・・・ ガード → ボタン11(L2)
- LT ・・・ 遠距離武器 / TPS モード切替 → ボタン12(R2)
使用頻度が高くなりそうな操作は押しやすい R1・L1 へ、使用頻度が低そうな操作は押しにくい R2・L2 へのボタン割り当てを基本としています。
このボタン設定による個人的に感じるメリット・デメリットは以下の通りです。今後使える・多用する武技によっては途中で変更する可能性があります。
- 片手で操作していた構え直しが両手操作になりやりやすくなった
- 遠距離武器の狙いと射撃がやりやすくなった
- 武器変更操作が両手から片手操作になりやりにくくなった
- ガードボタンが押しにくくなった → 構え直し(構え変更)・残心ボタンとトレードオフ
- ゲーム中のボタンアイコンは一部変更されない(ページ送りの表示ボタンと実際に押すボタンが違うなど)
Helix Mod - 3D Vision fix for Nioh: Complete Edition
Helix Mod で公開されている 3D Vision fix for Nioh: Complete Edition という Mod を導入することで、グラフィック(ポストプロセス)の改善とカスタマイズが可能になります。
グラフィックの改善やカスタマイズだけでなく、負荷の重い処理をオフや無効化にすることで、ゲーム中のパフォーマンスを上げるといったことも可能となっています。
いくつか 3DCG の技術用語が登場しますが、Unity マニュアル(ポストプロセスを理解する) にまとめられているので用語の意味についてはそちらを参照してください。
3D Vision fix for Nioh: Complete Edition を使用するためには、ランチャーもしくはゲームのグラフィック設定にある カメラモーションブラーを無効に設定 しておく必要があります。
以下、いくつか比較用のスクリーンショットを公開しますが、この記事では画面の明るさ調整は中央から右に+25段階のところに移動して明るくした状態となっています。(画面の明るさ調整は中央を基準とした場合、左右 50段階(全 100段階)調整可能)
3D Vision fix for Nioh: Complete Edition インストール方法
Helix Mod の 3D Vision fix for Nioh: Complete Edition 記事 から Installation にある this file のリンクをクリック、Nioh_3D_Vision_fix.7z をダウンロードして展開・解凍します。
展開・解凍した Nioh_3D_Vision_fix.7z に含まれるすべてのファイル・フォルダをコピーします。
ゲームインストール先フォルダに、先ほどコピーした Nioh_3D_Vision_fix.7z のファイル・フォルダを配置してインストール完了です。
この状態でゲームが起動できるかどうか確認します。
使い方はゲーム中に キーボードに割り当てられているホットキー(Hotkeys) を押すことで、グラフィックをオン・オフ切り替え操作できます。
ゲーム中に切り替えた設定は保存されないためあらかじめ設定しておきたいのであれば、d3dx.ini ファイルを編集して初期設定として保存することになります。
ちなみに 3D Vision fix for Nioh: Complete Edition をインストールした状態でゲームを起動すると ShaderCache フォルダが生成されます。
3D Vision fix for Nioh: Complete Edition アンインストール方法
3D Vision fix for Nioh: Complete Edition のアンインストール方法は以下の 2通りあり、手動と自動で削除する方法があります。
3D Vision fix for Nioh: Complete Edition を手動で削除するには配置したすべてのファイル・フォルダを削除します。
Mod を入れた状態で一度でもゲームを起動したことがあるのなら、生成された 「ShaderCache」 フォルダも削除対象となります。
3D Vision fix for Nioh: Complete Edition を自動で削除する場合は、uninstall.bat を実行します。
ゲームのインストール先が C:\Program Files (x86)
などの場合は、管理者権限での実行が必要になる場合があります。
uninstall.bat 実行後、上の画像ではインストールしたファイル・フォルダが削除されますが、私の環境では d3dcompiler_46.dll ファイルのみどうしても残ってしまうため、このファイルだけ手動で削除してします。
HUD オン・オフ機能
キーボードの F3 キーを押すことで HUD(体力・気力バーなどの画面上に表示される情報)を非表示にすることができます。
HUD なしのゲーム画面だけのスクリーンショットを保存したい場合や、縛りプレイなどの用途に使えそうです。
被写界深度(DoF)オン・オフ機能(タイトルメニュー・カットシーン限定)
キーボードの F3 キーを押すことで、タイトルメニューやカットシーンに限定した被写界深度(DoF)をオン・オフに切り替えることができます。
アクション中は被写界深度は関係ないため、この設定が反映されるところは限られます。
被写界深度をオフにすることでカットシーンでモヤモヤしたところがなくなり全体的にすっきりしますが、色が少し変わってしまう(やや薄くなる?)ため場面によっては安っぽく見えてしまうかもしれません。
主人公ウィリアム(按針)あごひげオン・オフ機能
キーボードの F5 キーを押すことで、主人公ウィリアム(按針)あごひげ表示を切り替えることができます。
コンピュートシェーダー(照明)一部無効化機能
キーボードの F6 キーを押すことでコンピュートシェーダーの一部、照明を無効化できます。
ゲームパフォーマンスを少しでも向上させたい場合に用意されている機能で、デフォルトでは無効化されていません。
マップ内にある社(休憩ポイント)では照明が一部無効化されることでパフォーマンスが向上するようです。
ブルーム効果オン・オフ機能
キーボードの(テンキーではない) 5 キーを押すことで、ブルーム効果をオン・オフ切り替えることができます。
ビネット効果オン・オフ機能
キーボードの(テンキーではない) 6 キーを押すことで、ビネット効果をオン・オフ切り替えることができます。
SSAO(スクリーンスペース・アンビエント・オクルージョン)オン・オフ機能
キーボードの(テンキーではない) 9 キーを押すことで、SSAO(スクリーンスペース・アンビエント・オクルージョン)をオン・オフ切り替えることができます。
SSAO は ランチャー画面の設定 かゲーム内にある グラフィック設定(アンビエント オクルージョン) から切り替えることができますが、Mod によりわざわざ設定画面を開かなくてもキーボードのキーからすぐ切り替えることができるようになっています。
その他の機能について
こちらの環境では変化が確認できなかったものや、グラフィックの明確な違いがわからなかったところ(比較が難しいところ)について。
キーボードの F1 キーと F2 キーにプリセットが割り当てられていますが、この 2つのキーを押しても変化が見られなかったため、機能しているかどうかはわかりませんでした。おそらく NVIDIA の 3D立体視システム 「3D Vision」 を使用している場合の設定だと思われます。
キーボード(テンキーではない) 8 キーを押すことでスクリーンスペース・リフレクション(Screen Space Reflection)の乗数(2、4、 8、16、0、1)を変更できます。(デフォルトは 1)
乗数が大きくなれば重くなりますが、作者曰くそこまで悪いパフォーマンスではないとのことなので、十分な性能をもった PC であれば乗数を増やしても大丈夫でしょう。
こちらでプレイした範囲内ではスクリーンスペース・リフレクションの乗数による違いがわかるような場所を用意できなかったので、3D Vision fix for Nioh: Complete Edition のページ内 Hotkeys にある ssr x1 と ssr x8 の画像リンク から確認してください。
d3dx.ini ファイル編集について
3D Vision fix for Nioh: Complete Edition インストール後、ゲーム内でホットキーを使うことで各種グラフィックを変更できますが、その設定を保存することができません。
そのため、お気に入りの設定が決まってもゲームを起動するたびに再設定が必要です。
これは設定ファイル d3dx.ini を編集して保存することで、あからじめグラフィック設定を固定することができます。
ゲームインストール先に配置した 3D Vision fix for Nioh: Complete Edition の d3dx.ini ファイルをテキストエディタで開きます。
d3dx.ini ファイルの 103~134行目にある各変数にセットされている値が、ホットキーに割り当てられているグラフィック設定の初期値です。
ここの値を変更して保存すればゲーム起動時にその設定が反映されて、ゲーム中にホットキーで切り替える必要がなくなります。
ちなみに 124~125行目に Lighting at depth という項目がありますが、作者によると古い設定の残骸で無視して問題ない ようです。
パフォーマンスモード設定方法
3D Vision fix for Nioh: Complete Edition にはパフォーマンスモードが用意されており、この設定をすることでクオリティと引き換えに GPU パフォーマンスが 15〜20%向上する機能があります。
パフォーマンスモードの設定方法は以下の通りです。
d3dx.ini ファイル を開き、134行目にある y10=0
を y10=1
に変更 します。
続けて 1514行目にある StereoFlagsDX10 = 0x00005008
を StereoFlagsDX10 = 0x00000008
(5 → 0)に書き換えて保存すれば設定完了です。
さらに 照明担当のコンピュートシェーダーを一部無効化 することでマップ内にある社(休憩ポイント)でのパフォーマンスが向上します。
CompactGUI を使った PC ゲーム Nioh: Complete Edition ゲームデータ圧縮
Steam 版 Nioh: Complete Edition のインストール後のゲーム容量は 74GB もあります。
SSD の容量が大きく向上しているとはいえ、HDD より容量の少ない SSD にこれだけの容量のゲームをインストールするとなると、ほかのゲームタイトル次第ですぐに SSD の空き容量に心配が出てきます。
この問題の対処法として、Windows 10 に標準搭載されている圧縮ツール(Compact.exe)を使うことで、大容量のゲームやアプリのサイズを圧縮しつつゲームプレイもできるようにする、ストレージの空き容量を確保できる便利なツールを使う方法があります。
Compact.exe はコマンドラインからしか実行できませんが、それを GUI 操作できるようにした CompactGUI が公開されているので、このツールを使って実際に Steam 版 Nioh: Complete Edition を圧縮してみました。
CompactGUI をダウンロードして CompactGUI.exe を実行します。
Select Target Folder から仁王がインストールされている \steamapps\common\Nioh
フォルダを選択します。
CompactGUI の Select Compression Algorithm(圧縮アルゴリズム) はデフォルトで XPRESS 8K が選択されています。作者によると XPRESS 8K が速度と圧縮のバランスがよいとされています。
この時点では画面右にある Estimated Compressed が 21.8GB とありますが、これは CompactGUI の Wiki データベース にある、過去のゲーム・プログラム圧縮結果を参照したときに表示される推定の圧縮サイズとなっています。
かなり大きな圧縮率が期待できる数値ですが、CompactGUI Version 2.5 より前のバージョンでは Windows のバグにより圧縮サイズが正しくなかったため、その時に集計した Wiki データベース の内容の多くは不正確となっており、圧縮後の推定値としてはほとんど参考になりません。
4種類ある圧縮アルゴリズムリストの下に行くほど(XPRESS 4K → 8K → 16K → LZX)圧縮率が高くなりサイズも小さくなることが期待できますが、圧縮後のゲームやプログラム実行中は CPU パワーが必要となるため、特に LZX ではかえってパフォーマンスが悪化する可能性があります。
十分な CPU 性能があるか、古いプログラム・ゲームにおいて LZX を使うようにしたほうがよいと作者の方が説明しています。
Compress Folder ボタンをクリックすると圧縮を開始します。
CompactGUI の圧縮アルゴリズム XPRESS 8K で Steam 版 Nioh: Complete Edition を圧縮した結果は、Compressed 50.5GB となり約 23.5GB 節約することができました。元に戻したい場合は、Uncompress Folder をクリックします。
圧縮後ゲームが問題なく起動してプレイできるかどうか確認します。もし、CPU が古かったり性能が原因でパフォーマンスが悪化するようであれば、圧縮アルゴリズムを XPRESS 4K に変えて改善できるかどうか試してみることになります。
CompactGUI 圧縮アルゴリズム XPRESS 8K 圧縮後の Steam 版 Nioh: Complete Edition の \steamapps\common\Nioh
フォルダのプロパティ画面です。
次に CompactGUI の Select Compression Algorithm(圧縮アルゴリズム) を XPRESS 16K に変更して圧縮してみます。
CompactGUI の圧縮アルゴリズム XPRESS 16K で Steam 版 Nioh: Complete Edition を圧縮した結果は、Compressed 49.3GB となり約 24.7GB 節約することができました。
XPRESS 8K と比べてさらに 1GB ほど節約できた結果となりました。その分ゲーム実行時に CPU パワーが必要となる点に注意してください。
CompactGUI 圧縮アルゴリズム XPRESS 16K 圧縮後の Steam 版 Nioh: Complete Edition の \steamapps\common\Nioh
フォルダのプロパティ画面です。
注意点としてはゲームの更新などアップデートがあった場合に、サイズが元に戻ることがあります。更新がないゲームでは有効ですが、定期的にアップデートがあるようなゲームでは注意したほうがよいでしょう。
PC ゲーム Nioh: Complete Edition 遭遇したバグ情報
Steam 版 Nioh: Complete Edition プレイ中にバグと思われる症状に遭遇したので以下列挙します。
- (一度のみ)修行ミッションの丸目長恵戦で、屋外でカメラが壁側に移動した際に、インターフェース以外の画面が黒のまま一切の操作が不能になる現象が発生。ゲーム強制終了後も BGM だけ再生し続けたままとなり、タスクマネージャー上にプロセスが残っているようなこともなかったので PC 再起動で対処
- (一度のみ)メインミッション 「不死身の焔」 にて終盤門番前の敵背後からの透っ破抜き攻撃中、カメラが上方方向に飛んでしまい元の場所に戻る現象が発生。設定のアクション演出カメラが有効になっている場合に発生しやすいらしく無効に変更して対処
- (今のところ一度のみ)サムライの道(1周目)クリア直後の解禁されたいくつかのサブミッションを軽くプレイした後に、メインミッション 「女王の目」 を開始した直後にゲームがクラッシュ
(何度か発生)称号の残り阿形・吽形恩恵ポイントに数字が表示されない現象。違う画面に戻してから再表示で数字表示確認→ 勘違い?