エルゴトロン LX モニターアームのクランプをフレーム付きワークテーブルに固定した時のメモ
2020年末に Amazon セールにて念願の エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム マットブラック を購入しました。
以前からモニターアームを購入しようかと考えていたのですが、使用しているワークテーブルの天板裏の四辺に金属フレームがあり、これがモニターアームのクランプを固定させるのを難しくさせていて、長年この問題を解決する方法が見つけられないままとなっていました。
再度フレーム付きワークテーブルへのクランプ固定方法がないか調べたところ、参考になりそうな情報がいくつか見つかり、さらにクランプに取り付けられる金具も発見することができたタイミングで、エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム マットブラック のセールがあって購入するに至りました。
この記事では エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム マットブラック のクランプを、フレーム付きワークテーブルに固定するために用意した部品・工具や取り付け手順などをまとめましたので、その内容を公開します。
なお、この記事で紹介する内容についてはメーカー正規の手順に沿った内容ではありませんので、何らかの破損や事故などが起きても責任は負えません。
エルゴトロン LX モニターアームクランプをフレーム付きワークテーブルに固定するときの問題点
上の画像はフリーの CAD ソフト Jw_cad で作成した、使用している コクヨのワークテーブル に購入した エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム の台座とクランプを取り付けた時の簡易図面です。
寸法はノギスなどを使って手動で計測しているところがあるので多少の誤差はありますが、おおむね画像のようなイメージとなっています。
私が使っている コクヨのワークテーブル では エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム を取り付けて固定しようとした場合、天板裏四辺にある金属フレームの配置位置・サイズによってクランプがそのまましっかり固定できないようになっています。
この問題を解決できそうなモニターアームを見つけることができず、これが理由で長い間モニターアームを購入することはありませんでした。
この図面ではエルゴトロン LX のワークテーブルに設置している L 字型台座は都合上 90度直角で描いていますが、正確には測っていませんがやや 「レ」 字型となっています。
そのため、ワークテーブルの金属フレームとモニターアームクランプとの間にすき間はありますが、実際には図面よりすき間が狭くなっています。
ネット上にある様々なエルゴトロン LX クランプ固定方法
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム のクランプが机に固定できない場合の対策方法については、ネット上にいくつか解決方法が公開されています。
以下の参考サイトから見つけた机の形状に応じたクランプ固定方法です。
これらの情報を参考にして私の環境では 次に説明する方法 でクランプを固定することにしました。
- 机の幕板(フレーム)が大きすぎてクランプが入らない場合
- クランプを逆さに取り付けて干渉を回避する方法
- モニターアーム台座ネジ穴に補助金具ステイを取り付けて下部延長、延長先の金具ネジ穴にクランプを固定して干渉を回避する方法
- クランプと幕板(フレーム)との接触面がズレて固定面積を確保できない場合
- 幕板(フレーム)と同じ高さになるようにゴムや当て木をして、クランプ固定面積を確保する方法
- モニターアーム台座とクランプの間にナットやワッシャーを使ってクランプを延長、クランプを天板裏で固定する方法(クランプが天板裏まで届かない場合はゴムや当て木などで対応)
エルゴトロン LX モニターアームクランプ - ワークテーブル固定用部品・工具リスト
上の画像は Jw_cad を使って作成した、コクヨのワークテーブル と エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム の台座と、クランプを固定するのに使用した部品・金具などの簡易図面です。
市販の金具を使ってクランプを延長、ワークテーブルの金属フレームではなく天板裏でクランプを固定するようにしました。天板裏とクランプの間には当て木・ゴム・補強プレートを挟んでいます。
jww ファイルですがダウンロードできるように 作成した図面ファイルを公開 しておきます。各部品の寸法は公式サイトに記載された数値をそのまま使っています。丸み(R)は省略しています。
使用した部品・金具の詳細については 次の項目 で紹介します。
こちらの画像は エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 台座に固定されていたクランプのネジを外したところです。
モニターアーム台座側にあるネジ穴ピッチ(6か所)は縦方向に 25mm 間隔、横方向は 40mm 間隔となっています。今回、このネジ穴ピッチにあう金具を見つけたのでそれを取り付けます。
クランプを固定している付属の M6 ネジです。クランプ側のネジ穴には溝はありません。
モニターアーム台座側のネジ穴です。こちらのネジ穴には溝があります。
モニターアーム台座側のネジ穴に今回購入した M6 ネジの先端部分を回して入れたところです。
画像右側から 六角穴付ボルト 半ネジ M6×55、六角穴付ボルト 半ネジ M6×50、トラス頭小ねじ 全ネジ M6×25 となっています。
クランプ側のネジ穴には溝がないので、そのような個所には全ネジではなく、ネジ山がない強度がある半ネジを使用することにします。
また、ネジ穴がある台座やクランプは鉄製(Steel)のため、これに取り付ける部品や金具は 異種金属接触腐食 を考慮してステンレスの金具やネジは避けるようにします。
この辺は過酷な条件で使用しなければあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、ここでは念のため鉄と接触する部分はステンレス部品を使わないことにします。
トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム 長さ100 穴数4 TK19F4C
トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19F4C を購入しました。
画像では袋にまとめて入れてある状態ですが、このジョイント金具を購入した際に 1個ずつ個包装されていて、さらにシールも貼られていたので、開封とシール剥がしが大変でした。大量購入する際には覚悟しておいたほうがいいでしょう。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 台座のネジ穴の位置に合わせて、トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19F4C を置いたところです。
ネジ穴ピッチがどちらも 25mm となっているので、画像のようにネジ穴の位置はぴったりとなっています。
このあと紹介するクランプ延長用金具 トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19-F2C の土台として使用します。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 台座ネジ穴に トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19F4C を 2枚重ねで挟み、ワークテーブルの金属フレームに接触しないように トラス頭小ねじ 全ネジ M6×25 で固定します。
このジョイント金具を左右で 4枚ずつ、計 8枚使用します。
トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム 長さ50 穴数2 TK19-F2C
トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19-F2C を購入しました。
画像では袋にまとめて入れてある状態ですが、このジョイント金具も購入した際に 1個ずつ個包装されていて、さらにシールも貼られていたので、開封とシール剥がしが大変でした。大量購入する際には覚悟しておきましょう。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 台座とネジ穴の位置に合わせて置いた トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19F4C の上に、トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19-F2C を重ね置きしたところです。
トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19F4C と同じくネジ穴ピッチは 25mm となっているので、画像のようにジョイント金具を重ねてもネジ穴の位置はぴったりとなっています。
この トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19-F2C を複数枚重ね置きしたところにクランプを取り付けて、ワークテーブル内側へクランプを延長させます。
トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19F4C の上に トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19-F2C を 10枚重ねてクランプを約 2cm 延長させます。使用枚数は左右で合計 20枚です。
ここではかなりの枚数の トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19-F2C が必要となるので、それなりに出費が発生してしまいます。
キタコ アルミステー 20-02型 5mm 厚 ブルー 529-0501022
キタコ アルミステー 20-02型 5mm 厚 ブルー を購入しました。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 台座のネジ穴部分に挟んだ トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19F4C の間を埋める形に キタコ アルミステー 20-02型 5mm 厚 ブルー を配置します。
こちらの画像は エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 台座のネジ穴位置にあわせて置いた キタコ アルミステー 20-02型 5mm 厚 ブルー です。(台座反対側は中央に膨らみがあるので置けません)
ネジ穴ピッチがどちらも 40mm となっているので、画像のようにネジ穴の位置はぴったりとなっています。
ネジ穴ピッチが 25mm 金具(M6 ネジ対応)は割とあるようですが、M6 ネジ対応のネジ穴ピッチ 40mm 金具がまったく見つからず、これがネット上で唯一見つけた商品です。
当初はこれをクランプ延長用金具として利用しようかと思いましたが、素材がアルミということで重ね置きによる強度にやや不安が残るため、今回はジョイント金具のすき間を補強する形で妥協することにします。
キタコ アルミステー 20-02型 5mm 厚 ブルー は上の図面のようにネジ穴があるモニターアームの台座の下、2枚重ねした トラスコ ジョイント金具 19型フラット クロム TK19F4C の間のネジ穴位置にあわせて挟まるように設置します。
5mm 厚のアルミステーで、モニターアーム台座の厚みと(多少の誤差はありますが)同じくらいなので、あまり問題ありません。
トラスコ 六角穴付ボルト三価 白 半ネジ サイズ M6×55 8本入 B730-0655
トラスコ 六角穴付ボルト三価 白 半ネジ サイズ M6×55 8本入 B730-0655 を購入しました。
上の図面のようにクランプを固定するネジとして トラスコ 六角穴付ボルト三価 白 半ネジ サイズ M6×55 B730-0655 を左右で 2本使用します。
クランプのネジ穴には溝がないので、ここでは全ネジではなく軸の強度がある半ネジを選んでいます。
トラスコ 六角穴付ボルト三価 白 半ネジ サイズ M6×50 9本入 B730-0650
トラスコ 六角穴付ボルト三価 白 半ネジ サイズ M6×50 9本入 B730-0650 を購入しました。
上の図面のように重ねてある金具 ジョイント金具 TK19F4C、ジョイント金具 TK19-F2C、アルミステー 20-02型 の一番下のネジ穴で固定するのに、トラスコ 六角穴付ボルト三価 白 半ネジ サイズ M6×50 B730-0650 を左右で 2本使用します。
どの金具もネジ溝がないので、ナット でネジを固定している形になっています。
トラスコ トラス頭小ねじ三価 白 全ネジ M6×25 28本入 B704-0625
トラスコ トラス頭小ねじ三価 白 全ネジ M6×25 28本入 B704-0625 を購入しました。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 台座に挟んだ トラスコ ジョイント金具 TK19F4C 4枚を固定するのに トラスコ トラス頭小ねじ三価 白 全ネジ M6×25 B704-0625 を左右で合計 4本使用します。
ジョイント金具とワークテーブルの金属フレームとのすき間はほとんどないため、ワッシャーを使わなくてもネジ頭部外径が大きく緩み止め効果が期待できるトラス頭小ねじを選んでいます。
トラスコ 六角ナット 1種 三価白 サイズ M6×1.0 70個入 B724-0006
トラスコ 六角ナット 1種 三価白 サイズ M6×1.0 70個入 B724-0006 を購入しました。
今回使用したネジ 六角穴付ボルト 半ネジ M6×55、六角穴付ボルト 半ネジ M6×50、トラス頭小ねじ 全ネジ M6×25 のゆるみ止めに、スプリングワッシャー と 平ワッシャー をセットで トラスコ 六角ナット 1種 三価白 サイズ M6×1.0 B724-0006 を使用します。使用個数はネジの本数に合わせて 8個。
トラスコ スプリングワッシャー 三価白 サイズ M6 123個入 B728-0006
トラスコ スプリングワッシャー 三価白 サイズ M6 123個入 B728-0006 を購入しました。
今回使用したネジ 六角穴付ボルト 半ネジ M6×55 と 六角穴付ボルト 半ネジ M6×50、および 六角ナット 1種 M6×1.0 のゆるみ止めに、平ワッシャー とセットで トラスコ スプリングワッシャー 三価白 サイズ M6 B728-0006 を使用します。使用個数は左右で 12個。
トラスコ 平ワッシャー 三価白 サイズ M6 151個入 B726-0006
トラスコ 平ワッシャー 三価白 サイズ M6 151個入 B726-0006 を購入しました。
先ほど紹介した スプリングワッシャー と同様に、今回使用したネジ 六角穴付ボルト 半ネジ M6×55 と 六角穴付ボルト 半ネジ M6×50、および 六角ナット 1種 M6×1.0 のゆるみ止めに、スプリングワッシャー とセットで トラスコ 平ワッシャー 三価白 サイズ M6 B726-0006 を使用します。使用個数は同じく左右で 12個。
エンジニア 六角ドライバー 5.0mm DH-50
六角穴付ボルト 半ネジ M6×55 と 六角穴付ボルト 半ネジ M6×50 を締めるために エンジニア 六角ドライバー 5.0mm DH-50 を購入しました。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 付属の L 型レンチでは六角穴付ボルトのサイズに合わなかったため、市販の六角ドライバーを購入することになりました。
エンジニア ナットドライバー 対辺 10mm DN-10
六角ナット 1種 M6×1.0 を締めるために エンジニア ナットドライバー 対辺 10mm DN-10 を購入しました。
スパナを所持していましたが、手回しで楽にナットを締められるうえに値段がそんなに高くなかったので、ナットドライバーを購入しました。
HUANUO モニターアーム補強プレート
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム とクランプをワークテーブルに固定する際にゆがみやたわみを軽減するアイテムとして、HUANUO モニターアーム補強プレート を購入しました。
この手のモニターアーム補強プレート商品はいろんなところから出ていますが、HUANUO モニターアーム補強プレート を購入した理由は、プレートにキズ防止用のすべり止めシートが同梱されているだけでプレートに貼られていないこと(参考情報)、クランプ用プレートサイズが他社類似製品より一回り大きい(150x250mm)(参考情報)、それでいて値段が(バラつきはあるものの)高くなくセールで他社より安かったところです。
HUANUO モニターアーム補強プレート は上の図面のように設置します。
天板裏とクランプ用補強プレートとの間には、当て木として木工用ボンドで接着した レッドシダーカット材 を、当て木や補強プレートのすべり止めおよび、接着した当て木のわずかな段差を解消するため エラストマーゴム板 を使用します。
レッドシダーカット材
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム のクランプを天板裏で固定するために、別目的で購入してあった レッドシダーカット材 を流用します。
クランプ用補強プレート のサイズにあわせて レッドシダーカット材 3本使用します。上の画像は 木工用ボンド で接着後のもの。
レッドシダーカット材 の接着面に 木工用ボンド で薄く塗り、この大きさを固定できるクランプがないため、手持ちのストッパー付き PP バンドとダンボールを使って締め付けて、接着面を固定させます。接着後は硬化させるため 24時間放置。
接着後のズレ防止のため、1度に接着する箇所は 1か所までにしたので、2か所の接着が終わるまで 3日要しました。
木工用ボンド で接着した 3本の レッドシダーカット材 は上の図面のように、ワークテーブル天板裏と クランプ用補強プレート の間に設置します。
木工用ボンドで接着した レッドシダーカット材 には、すべり止めおよび接着面のわずかな段差を解消するため エラストマーゴム板 を使用します。
光 エラストマーゴム板 EG2-71
モニターアームクランプの当て木として使用する レッドシダーカット材 のすべり止めおよび接着面のわずかな段差を解消のため、色移りの心配がない 光 エラストマーゴム板 EG2-71 を 2枚購入しました。
このサイズのエラストマーゴム板は 1枚 400円でしたので、やや高いのが難点です。
光 エラストマーゴム板 EG2-71 は上の図面のように レッドシダーカット材 の上下面に挟むように設置します。
エルゴトロン LX モニターアームクランプ - ワークテーブルへクランプ取付固定
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム の台座とクランプのネジ穴の間に 購入した部品(金具・ネジ類) を取り付けます。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム の台座のネジ穴に ジョイント金具 TK19F4C をセットして トラス頭小ねじ 全ネジ M6×25 を締めて固定します。
残りの金具とクランプをネジ類で締めて固定させて完成です。
こちらの画像はクランプハンドルを回して締めたときの 六角穴付ボルト 半ネジ M6×50 とのクリアランスです。干渉はギリギリ回避です。
こちらの画像はクランプハンドルを回して締めたときの、クランプを固定したネジ 六角穴付ボルト 半ネジ M6×55 とのクリアランスです。
ネジとハンドルが干渉してしまうため最後までクランプを回して占めることはできません。
天板の厚みがない場合は最後までクランプハンドルを回しても固定できない可能性があるので、当て木など用意して調整したほうがよいでしょう。
上の画像は部品・金具を取り付けた エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 台座をワークテーブルに設置して、天板裏とクランプの間に 補強プレート、木工用ボンドで接着したレッドシダーカット材 3本、エラストマーゴム板 2枚 を設置したところです。
当初、図面 上ではワークテーブルの金属フレームと 補強プレート にはクランプは接触しないとみていました。
ところが、実際には エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム の L 字型台座は完全に 90度直角になっていない(おそらく 90度以下)ようなので、クランプを締める前の時点で金属フレームと 補強プレート にクランプが擦る形で無理やり入れるという、ギリギリな設置状態でした。
そんな内容でも今回はなんとかほぼ 図面 通りの形に配置することができました。
クランプのハンドルを回して台座を固定して エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム 設置完了です。
エルゴトロン LX モニターアーム - ケーブル収納用カラビナストラップとカラビナ D リング
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム には台座側のアームにはケーブルホルダーがありますが、モニター側のアームには結束バンドでコードを収納することになり、アームには結束バンドをひっかけるフックがあります。
目立たない場所にあるとはいえ、ケーブルをまとめるのに使う結束バンドは使い方によっては消耗品になってしまうので、消耗品にならずに済む代用品になるものがないか探したところ、カラビナストラップ と カラビナ D リング
が使えそうだったので試しに購入してみました。
Amazon ベーシック プレミアム HDMI ケーブル(網組コード付き) 1.8m ダークグレー購入
カラビナストラップ・リングにどの程度までケーブルを収納できるか調べるため、将来的な利用と予備ケーブルの確保もかねてセールで安かった Amazon ベーシック プレミアム HDMI ケーブル 網組コード付き 1.8m ダークグレー を購入しました。
Amazon ベーシック プレミアム HDMI ケーブルの直径は 7mm、HDMI コネクタのモールド形状は楕円でサイズは 21mm×11mm です。
ケーブル収納用カラビナストラップ購入
カラビナストラップ です。
ほぼ同じ形状・商品と思われる サンワサプライのフィンガーストラップ がありますが、値段が 2倍近くの差があったので値段が安い無名ブランドを選んでいます。
カラビナストラップ のリングに Amazon ベーシック HDMI ケーブル を通したところです。
Amazon ベーシックの HDMI コネクタのモールドは楕円形状で 21mm×11mm ありますが、リングに通すことができるサイズとなっています。
ただ、リング開口部(ゲート)からの出し入れはケーブル直径 7mm の太さだと厳しく、開口部(ゲート)から無理やりケーブルの出し入れをすると壊れしまう可能性があります。
Amazon ベーシック HDMI ケーブル を カラビナストラップ に収納する場合は、HDMI コネクタの形状とサイズ上、リングからの出し入れだと最大 4本までが限度となるでしょう。
ケーブル収納用カラビナ D リング購入
カラビナ D リング です。
カラビナストラップ ではヒモだった部分は、こちらは 360度回転ジョイントリングとなっています。(リング部分は指の押し込みで片側取り外し可能)
また開口部(ゲート)の開閉が大きくできるため、カラビナストラップ では難しかった太めのケーブルでも、開口部からのケーブル出し入れを無理なくできるようになります。
カラビナ D リング の D リングに Amazon ベーシック HDMI ケーブル を通したところです。
Amazon ベーシックの HDMI コネクタ を D リングから通した場合は 3本までが限界でした。
カラビナストラップ とは違い、D リング形状による内径が不均一であるため、コネクタのモールド形状とサイズにより D リングに通せるケーブル本数には限度がある形です。
こちらの画像は カラビナ D リング の D リング開口部(ゲート)から Amazon ベーシック HDMI ケーブル を通したところです。先ほどとは違い倍の 6本相当まで収納することができました。
カラビナストラップ より D リング開口部はケーブル直径 7mm でも出し入れができるので、このやり方であればケーブルコネクタの形状に左右されません。
ただ、D リングにケーブルを限界近くまで収納させると取り出しにくくなるため、ケーブルの入れ替えることを考えた場合は 4本までが収納の許容範囲となるでしょう。
エルゴトロン LX モニターアームにカラビナストラップ・カラビナ D リング取り付け
以下、エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム のモニター側アームに カラビナストラップ または カラビナ D リング、またはその両方を取り付けてみました。
モニターアーム前後に カラビナストラップ を 1個ずつセットしたところです。
ストラップのヒモが長いためモニターからのケーブルを収納した場合、アームよりだいぶ下側にケーブルが吊り下げられる形になります。
モニターアーム前後に カラビナストラップ を 2個ずつセットしたところです。
モニターアーム軸側に カラビナストラップ を 4個セットしたところです。
ストラップのヒモが細いため複数個まとめてセット可能です。
モニターアーム前後に カラビナ D リング を 1個ずつセットしたところです。
ジョイント部分のプラスチックリングの太さにより、アームに取り付けられる カラビナ D リング の個数は前後で 1個ずつが限界でした。
モニターアーム前後に カラビナストラップ を 2個ずつ、カラビナ D リング を 1個ずつセットしたところです。
両リングとも全長が違うためリング(D リング)部分の高さが異なるので、ケーブルを収納する際はこの辺をどう扱うのか考慮することになるでしょう。
今回モニターアームのケーブル収納用に カラビナストラップ と カラビナ D リング を購入しましたが、モニターアームにあるフック部分にひっかける程度の固定方法なので、モニターアームの可動によりケーブルが引っ張られて、その勢いで外れてしまう可能性があります。
エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム には今使っている液晶モニターではなく新しい液晶モニターを取り付けたいのですが、いろいろあってまだ入手できていません。
ケーブル収納用リングが機能するかどうかは、新しい液晶モニターを入手したタイミングで試してみたいと思います。
2021年5月に DELL 27インチ WQHD 165Hz 対応ゲーミングモニター S2721DGF を購入 しました。