NVIDIA Inspector のインストールと設定をしてみました その1

2013年11月30日
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自作 PC に使用しているビデオカード 「ZOTAC GeForce GTX 570 ZT-50203-10M」 ですが、ゲームをする際に困った動作をすることがあります。

どういう理由かわかりませんが、一部の負荷が高いゲームをプレイするとカクカク動作してまともにゲームができないことがあったり、何もしていないアイドル状態なのに省電力状態に移行せずずっとビデオカードがフル稼動状態になったりと、ビデオカードが場面に応じた動作をすることがないことがよくありました。

ややこしいことにこの症状はすべてのゲームプレイ時に必ず発生するとは限りません。

ネットでググったり某掲示板で調べたりすると同じ症状の方がちらほらいて、解決方法に 「NVIDIA Inspector」 というツールを使って対応している情報を見つけましたので、このツールを使ってビデオカードの本来のパフォーマンスを発揮させるべく解決を試みました。

今回の記事では、この 「NVIDIA Inspector」 のインストールとツール内容を確認してみます。

NVIDIA Inspector 1.9.7.2 Orbmu2k 画面

※ この記事で紹介する NVIDIA Inspector の設定について、ビデオカードが 「Geforce GTX 570」 の場合です。

世代が違うビデオカードや廉価版のビデオカードでは仕様などが異なることがあるので、必ずしも同じ画面や同じ設定内容ができるとは限りませんのでご注意ください。

NVIDIA コントロールパネル 電源管理モード 「適応」 から 「パフォーマンス最大化を優先」 に変更

以下、「NVIDIA Inspector」 をインストールする前に 「NVIDIA コントロール パネル」 で設定していた内容です。

デスクトップ画面から右クリックで NVIDIA コントロールパネルをクリック

NVIDIA グラフィックスドライバーがインストールされていれば、デスクトップ画面で右クリックをすると 「NVIDIA コントロール パネル」 の項目が表示されるので、これをクリックします。

NVIDIA コントロールパネル、3D 設定の管理画面

3D 設定の管理」 をクリックすると、NVIDIA コントロールパネルから 3D に関する設定ができます。

NVIDIA コントロールパネル、3D 設定の管理画面 電源管理モード 適応

スクロールバーを一番下まで移動すると 「電源管理モード」 が初期設定では 「適応」 になっているかと思います。

NVIDIA コントロールパネル、3D 設定の管理画面 電源管理モード 適応からパフォーマンス最大化を優先に変更

適応」 の部分をクリックして・・・

NVIDIA コントロールパネル、3D 設定の管理画面 電源管理モード 適応からパフォーマンス最大化を優先に変更のためクリック

電源管理モード」 を 「パフォーマンス最大化を優先」 に変更します。

NVIDIA コントロールパネル、3D 設定の管理画面 電源管理モード 適応からパフォーマンス最大化を優先に変更後、適用(A)ボタンをクリック

適用」 ボタンをクリックして変更完了です。

この変更をしてもゲームなどで本来のパフォーマンスを発揮していない状態なら、以下の 「NVIDIA Inspector」 というツールのインストールと設定が必要になります。

NVIDIA Inspector 起動

NVIDIA Inspector」 をダウンロードしてプログラムを起動します。

NVIDIA Inspector 起動後、タスクトレイに表示される常駐アイコン

NVIDIA Inspector」 起動後にタスクトレイに画像のようなアイコンが表示されるので、右クリックから 「NVIDIA Inspector」 をクリックします。

NVIDIA Inspector 1.9.7.2 Orbmu2k 画面

NVIDIA Inspector」 の画面です。

NVIDIA Inspector からオーバークロッキング画面を開く

NVIDIA Inspector 1.9.7.2 Orbmu2k 画面 Show Overclocking ボタンをクリック

「ZOTAC GeForce GTX 570 ZT-50203-10M」 の詳細を確認します。「Show Overclocking」 ボタンをクリックします。

NVIDIA Inspector 1.9.7.2 Orbmu2k オーバークロックに関する警告画面 はい(Y)ボタンをクリック

警告画面が表示されますので、「はい」 ボタンをクリックします。

オーバークロックができる画面が表示されますが、詳細をみるだけなので開くだけなら問題ありません。この後表示される画面で、間違ってオーバークロックしないように気を付けてください。

オーバークロッキング画面 Performance Level [0] - ( P12 )

NVIDIA Inspector 1.9.7.2 Orbmu2k Performance Level [0] - (P12) Memory Clock 135MHz Shader Clock 101MHz

ビデオカードがアイドル状態になっていると、この性能で動作します。

  • Memory Clock - 135 MHz
  • Shader Clock - 101 MHz
  • Voltage - 0.913 V

オーバークロッキング画面 Performance Level [1] - ( P8 )

NVIDIA Inspector 1.9.7.2 Orbmu2k Performance Level [1] - (P8) Memory Clock 324MHz Shader Clock 810MHz

動画再生時のパフォーマンス設定らしいのですが、詳しくはよくわかりません。

  • Memory Clock - 324 MHz
  • Shader Clock - 810 MHz
  • Voltage - 0.913 V

オーバークロッキング画面 Performance Level [2] - ( P0 )

NVIDIA Inspector 1.9.7.2 Orbmu2k Performance Level [2] - (P0) Memory Clock 1900MHz Shader Clock 1464MHz Voltage 1.000V

負荷が高いゲームなど、ビデオカードが一番性能を引き出す時の状態です。この状態のときのみ Voltage が 「1.000 V」 に変化します。

  • Memory Clock - 1900 MHz
  • Shader Clock - 1464 MHz
  • Voltage - 1.000 V

Multi Display Power Saver を開く

用途に応じてビデオカードのパフォーマンスを自動もしくは強制的に調整するためには、「NVIDIA Inspector」 から 「Multi Display Power Saver」 を開き、そこから設定を行います。

Multi Display Power Saver」 の開き方については、下記のいずれかの方法で起動できます。

NVIDIA Inspector 起動後、タスクトレイに表示される常駐アイコン

タスクトレイのアイコンから右クリックでメニューを表示して、「Multi Display Power Saver」 をクリックします。

NVIDIA Inspector 画面から Multi Display Power Saver ボタンをクリック

または、「NVIDIA Inspector」 画面内にあるアイコンから 「Multi Display Power Saver」 をクリックして起動します。

NVIDIA Inspector 画面の Show Overclocking ボタンを右クリックから Multi Display Power Saver をクリック

もう一つは 「NVIDIA Inspector」 画面内にある 「Show Overclocking」 ボタンから右クリックで、「Multi Display Power Saver」 をクリックすることでも起動できます。

Multi Display Power Saver 画面

NVIDIA Inspector - Multi Display Power Saver 画面

Multi Display Power Saver」 画面です。この画面から各種設定を行います。

ビデオカードの負荷に応じてパフォーマンスを自動的に調節したい場合は、「Multi Display Power Saver」 で必要な設定を行い、NVIDIA Inspector を起動して常駐しておく必要があります。

Run Multi Display Power Saver at Windows Startup」 にチェックマークを入れると、PC 起動時に自動的に NVIDIA Inspector が常駐するようになります。

Display Driver Uninstaller(DDU)を使って GeForce ドライバを完全削除 した後、PC を再起動して NVIDIA Geforce ドライバがない状態だとエラーメッセージ表示され NVIDIA Inspector が起動しません。

それと同時にこのチェックマークも外れてしまうので、起動時に NVIDIA Inspector を常駐させておきたい場合は、再度チェックマークを入れておく必要があります。

NVIDIA Inspector のインストールと設定をしてみました その2」 へ続きます。

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Posted by awgs